イースター
季節の行事

2025年のイースターはいつ?日にちの決め方や卵・うさぎの由来を解説

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キリストの復活をお祝いするイースターは、「復活祭」とも呼ばれ、日本でも知名度が高まっているイベントの1つです。「今年のイースターはいつ?」「卵やうさぎの由来は?」と、イースターについて知りたい方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、イースターの日付の決め方や由来、卵やうさぎが象徴となっている理由を解説します。イースター当日の楽しみ方も紹介しますので、イースターを楽しみたい方はぜひご覧ください。

2025年のイースター【4月20日(日)】

イースター(復活祭)は、毎年決まった日付に行われるのではなく、その年によって日付が変わります。2025年のイースターは4月20日(日)です。

クリスマスと同様にキリスト教の祝祭ですが、西方教会と東方教会という教派の違いによってもお祝いされる日付が変わります。

日本をはじめとする多くの国では、現行の太陽暦である「グレゴリオ暦」を採用しています。西方教会では、このグレゴリオ暦を基準としてイースターの日付が決まり、2025年は4月20日が該当します。

イースターの日付一覧

2023年から2030年までのイースターの日にちは、以下のとおりです(西方教会の場合)。

日付
2023年 4月9日(日)
2024年 3月31日(日)
2025年 4月20日(日)
2026年 4月5日(日)
2027年 3月28日(日)
2028年 4月16日(日)
2029年 4月1日(日)
2030年 4月21日(日)

イースターの日付の決め方

イースターの日付は毎年変わります。年によって日付が変わる祝日(祝祭日)を「移動祝日(移動祝祭日)」と呼び、イースターもその1つです。

イースターの日にちは、「春分の日以降、最初の満月の日の次に迎える日曜日」と決められています。

春分の日も移動祝日で、毎年3月20日か21日のいずれかです。イースターは、春分の日以降、最初の満月の次の日曜日のため、毎年3月下旬から4月のいずれかの日曜日に定められます。

イースターの由来とは?

イースターは、イエス・キリストの復活と深く関係しています。ここからは、イースターが生まれたルーツと「イースター」という名前の由来をご紹介します。

イースターの由来はキリスト教の「復活祭」

イエス・キリストは、ローマ帝国への反逆罪によって十字架にかけられ、処刑されました。キリストは、処刑される前に「3日後に復活する」と予言し、実際に3日後の日曜日に復活したとされています。

この奇跡を祝う日こそが、「イースター」なのです。また、キリストの復活をお祝いするとともに、春の訪れをお祝いするという意味も持つとされます。

イースターの語源は「春の女神」

イースター(Easter)の語源は諸説あります。なかでも有力視されているのが、古代ゲルマンの春の女神「エオストレ(Eoster)」に由来するという説です。

キリストの復活が芽吹きの季節の春を想起させるため、春の女神の名にちなんで「イースター」として祝われるようになったといわれています。

ちなみに、イースターといえばモアイ像で有名な「イースター島」を思い浮かべる方も多いでしょう。実は、1722年にオランダ海軍がこの島を発見した日がイースターだったため、「イースター島」と名付けられました。島の名前になるほど、昔から特別な祝祭だったことが分かります。

イースター

卵・うさぎがイースターの象徴になった理由

卵やうさぎがシンボルとして有名なイースター。日本でも、テーマパークなどのイベントで目にする機会が増え、徐々に日本でも浸透してきていることがわかります。

イースターのシンボルである卵とうさぎにはどのような意味があるのでしょうか。

卵(イースターエッグ)は「生命と復活」の象徴

イースターの卵は、「イースターエッグ」と呼ばれ、「生命と復活」を象徴しています。その由来は、卵は生命の始まりを象徴するものであり、殻を破って新たな生命が生まれてくる様子をイエス・キリストの復活になぞらえたこととされています。

イースターでは、カラフルに色付けした卵が飾りつけとして使用されます。最近では、実物の鶏卵の代わりに、チョコレート製やプラスチック製の卵が使用されることもあります。

なお、イースターエッグの色付けには意味があるとされています。

色付け 込められた意味
誕生、清浄
喜び、幸福
キリストの血、情熱
空、健康
希望、復活

また、庭や家の中に隠したイースターエッグを子どもたちが探し出す「エッグハント」の遊びもイースターの風物詩です。詳しくは「▼エッグハント」をご覧ください。

エッグハント

うさぎ(イースターバニー)は「生命と子孫繁栄」の象徴

イースターの当日には、うさぎがイースターエッグやお菓子を運んできてくれるとされており、そのうさぎを「イースターバニー」と呼びます。

うさぎは一年に何度も妊娠・出産ができるため、イースターでは「生命と子孫繁栄」の象徴とされています。また、イースターの語源ともされる春の女神「エオストレ(Eoster)」は野うさぎを従えているとされており、これらの理由から、イースターにはうさぎが欠かせないものになりました。

ちなみに、庭や家の中に隠されたイースターエッグを探し出す「エッグハント」の遊びは、うさぎが子どもたちを楽しませるために卵を隠したという逸話に由来しています。

うさぎ

イースターの過ごし方は?

イースターは、キリスト教圏の国ではキリストの復活と春の訪れを祝う祝祭日として盛大に祝われます。

ここからは、海外で定番のイースターの過ごし方・楽しみ方をご紹介します。イースターならではのごちそうや遊びがありますので、友人や子ども達と楽しんでみるのもいいですね。

ごちそうやおいしい食事を楽しむ

イースター前の40日間は「四旬節(しじゅんせつ)」と呼ばれ、キリスト教の一部の教派では肉や卵、乳製品、アルコール類を摂ることが禁じられます。

イースターはその解禁日の意味も持ち、解禁された食材を使った食事が楽しまれます。肉や卵などを使用した料理を作って、イースターをお祝いするのがおすすめです。

ラム肉料理

イギリスのイースターでは、ラム肉(子羊)を使った料理が振舞われます。なかでも、ローストしたラム肉はメインディッシュの定番です。

キリスト教では、神の裁きを逃れる生贄として子羊が捧げられたと伝わっており、子羊は罪をあがなう生贄の象徴とされています。このことから、イースターには子羊(ラム肉)を食べる習慣ができたといいます。

肉

デビルエッグ

アメリカのイースターでは、デビルエッグ(デビルドエッグ)が定番料理です。殻をむいて半分にしたゆで卵から黄身を取り出し、マヨネーズやマスタード、香辛料を加えたペーストにして白身のくぼみに戻した料理で、オードブルや前菜として楽しまれます。

ここでの「デビル」はスパイシーな味付けに由来し、地域によっては「スタッフド・エッグ」「サラダ・エッグ」などの呼び方も存在します。

デビルエッグ

イースターエッグを使った遊びを楽しむ

イースターエッグを使った遊びとしては、エッグレース・エッグロール・エッグハントの3つが有名です。友人や恋人と競い合い、子どもがいるご家庭はもちろん、大人だけでも楽しめます。

エッグレース

「エッグレース」は、スプーンにイースターエッグを載せてゴールまで運ぶ速さを競うゲームです。グループ戦にすることで、さらに白熱した戦いを楽しめます。

落ちて割れると、中から卵が出てくるエッグレース用のおもちゃも売られています。これなら卵を無駄にすることもなく、服が汚れる心配もありません。

エッグロール

「エッグロール」は、芝生の上で木製の長い柄のスプーンを使ってイースターエッグを転がすレースです。ホワイトハウスでもイースターに開催される恒例イベントとして有名です。

うさぎや卵に扮して仮装を楽しむのも盛り上がります。

エッグハント

イースターに行うメインイベントの「エッグハント」は、隠されたイースターエッグを探し出すゲームです。春らしいパステルカラーのドレスを身に纏い、手にはカゴを持って行います。庭などの屋外で行うことが主流ですが、室内でも楽しめます。

最近では、イースター向けの卵型のプラスチック容器が100円ショップなどで販売されています。容器の中にお菓子を入れてエッグハントを楽しむのもおすすめです。

エッグハント

家の飾りつけをする

イースターの飾りつけといえば、イースターエッグやうさぎの置物が定番ですが、春らしいパステルカラーや花柄で華やかにお家の中を飾り付けるのもおすすめです。

お子さんがいる家庭では、イースターエッグを色付けから楽しむのも良いでしょう。子どもたちが思い思いの色・絵柄で着色したイースターエッグを飾り付ければ、家族の良い思い出になります。

最近では、100円ショップや雑貨店でもイースターグッズを展開しているお店が増えています。イースターのオーナメントを天井からつるすだけでも、いつもとは違う1日を楽しめます。

イースターの飾り付け

まとめ

イースターは、キリスト教の復活祭、春の訪れを祝う祝祭の日です。2025年は4月20日(日)が該当します。

春らしいカラフルな色合いのイースターエッグや可愛いうさぎをモチーフにお部屋の装飾を楽しんだり、卵料理をはじめとしたごちそうを恋人や家族と味わったりしながら、イースターを楽しみましょう。

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