イースター
季節の行事

2024年のイースターはいつ?日にちの決め方や卵・うさぎが象徴である理由も解説

キリストの復活をお祝いするイースター。「復活祭」とも呼ばれ、近年では日本でも知名度が高まっているイベントのひとつです。

この記事では、イースターの日付の決め方や由来、卵やうさぎが象徴となっている理由を徹底解説します。当日の楽しみ方も紹介しますので、イースターを楽しみたい方はぜひご覧ください。

2024年のイースターはいつ?

2024年のイースターは3月31日(日)です。

イースター(復活祭)は、毎年決まった日付に行われるのではなく、その年によって日付が変わります。また、クリスマスと同様にキリスト教の祝祭ですが、西方教会と東方教会という教派の違いによってもお祝いされる日付が変わります。

日本をはじめとする多くの国では、現行の太陽暦である「グレゴリオ暦」を採用しています。西方教会ではこのグレゴリオ暦を基準としてイースターの日付が決まり、2024年は3月31日が該当します。

イースターの日付一覧

2023年から2030年までのイースターの日にちは、以下のとおりです(西方教会の場合)。

日付
2023年 4月9日(日)
2024年 3月31日(日)
2025年 4月20日(日)
2026年 4月5日(日)
2027年 3月28日(日)
2028年 4月16日(日)
2029年 4月1日(日)
2030年 4月21日(日)

イースターの日にちの決め方

イースターの日付は毎年変わります。年によって日付が変わる祝日(祝祭日)を「移動祝日(移動祝祭日)」と呼び、イースターもその一つです。

イースターの日にちは、「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」と決められています。

春分の日も移動祝日で、毎年3月20日か21日のいずれかとされます。イースターは春分の日以降の満月の日のあとに来る最初の日曜日のため、毎年3月下旬から4月のいずれかの日曜日に定められることになります。

イースターの由来とは?

イエス・キリストの復活と深く関係するイースター。ここからは、イースターが生まれたルーツをたどるとともに、その名前の由来をご紹介します。

イースターの由来はキリスト教の「復活祭」

イエス・キリストは、ローマ帝国への反逆罪によって十字架にかけられ、処刑されました。処刑される前にキリストは「3日後に復活する」と予言したとされ、実際に3日後の日曜日に復活したとされています。

この奇跡を祝う日こそが、「イースター」なのです。また、キリストの復活をお祝いするとともに、春の訪れをお祝いするという意味も持つとされます。

イースターの語源は「春の女神」?

イースター(Easter)の語源は諸説あります。なかでも有力視されているのが、古代ゲルマンの春の女神「エオストレ(Eoster)」です。

ちなみに、イースターといえばモアイ像で有名な「イースター島」を思い浮かべる方も多いでしょう。実は、1722年にオランダ海軍がこの島を発見した日がイースターだったため、「イースター島」と名付けられました。

島の名前になるほど、昔から特別な祝祭だったことがわかります。

イースターのイメージ

卵・うさぎがイースターの象徴になった理由とは?

卵やうさぎがシンボルとして有名なイースター。日本でも、テーマパークなどのイベントで目にする機会が増え、徐々に日本でも浸透してきていることがわかります。

イースターのシンボルである卵とうさぎにはどのような意味があるのでしょうか。

卵(イースターエッグ)は「生命と復活」の象徴

イースターの卵は「イースターエッグ」と呼ばれ、「生命と復活」を象徴しています。その由来は、卵は生命の始まりを象徴するものであり、殻を破って新たな生命が生まれてくる様子をイエス・キリストの復活になぞらえたこととされています。

イースターでは、カラフルに色付けした卵が飾りつけとして使用されます。最近では実物の鶏卵の代わりに、チョコレート製やプラスチック製の卵が使用されることもあります。

イースター・エッグ

なお、イースターエッグの色付けには意味があるとされています。

色付け 込められた意味
誕生、清浄
喜び、幸福
キリストの血、情熱
空、健康
希望、復活

また、庭や家の中に隠したイースターエッグを子どもたちが探し出す「エッグハント」の遊びもイースターの風物詩です。詳しくは「▼エッグハント」をご覧ください。

うさぎ(イースターバニー)は「生命と子孫繁栄」の象徴

イースターの当日には、うさぎがイースターエッグやお菓子を運んできてくれるとされており、そのうさぎを「イースターバニー」と呼びます。

うさぎは一年に何度も妊娠・出産ができるため、イースターでは「生命と子孫繁栄」の象徴とされています。また、イースターの語源ともされる春の女神「エオストレ(Eoster)」は野うさぎを従えているとされており、これらの理由でイースターにはうさぎが欠かせないものになりました。

ちなみに、庭や家の中に隠されたイースターエッグを探し出す「エッグハント」の遊びは、うさぎが子どもたちを楽しませるために卵を隠したという逸話に由来しています。

うさぎ

イースターの過ごし方は?

イースターは、キリスト教圏の国ではキリストの復活と春の訪れを祝う祝祭日として盛大に祝われます。

ここからは、海外での定番のイースターの過ごし方・楽しみ方をご紹介します。イースターならではのごちそうや遊びがありますので、友人や子ども達と楽しんでみるのもいいですね。

ごちそうや美味しい食事を楽しむ

イースター前の40日間は「四旬節(しじゅんせつ)」と呼ばれ、キリスト教の一部の教派では肉や卵、乳製品、アルコール類を摂ることが禁じられます。

そのため、イースターはその解禁日の意味も持ち、解禁された食材を使った食事が楽しまれます。

ラム肉料理

イギリスのイースターでは、ラム肉(子羊)を使った料理が振舞われます。中でも、ローストしたラム肉はメインディッシュの定番です。

キリスト教では、神の裁きを逃れる生贄として子羊が捧げられたと伝わっており、子羊は罪をあがなう生贄の象徴とされています。このことから、イースターには子羊(ラム肉)を食べる習慣ができたといいます。

ロースト・ラム

デビルエッグ

アメリカのイースターでは、デビルエッグ(デビルドエッグ)が定番料理です。殻をむいて半分にしたゆで卵から黄身を取り出し、マヨネーズやマスタード、香辛料を加えたペーストにして白身のくぼみに戻した料理で、オードブルや前菜として楽しまれます。

ここでの「デビル」はスパイシーな味付けに由来し、地域によっては「スタッフド・エッグ」「サラダ・エッグ」などの呼び方も存在します。

デビルエッグ

イースターエッグを使った遊びを楽しむ

イースターエッグを使った遊びとしては、エッグレース・エッグロール・エッグハントの3つが有名です。友人や恋人と競い合い、大人だけでも楽しめますし、子どもがいるご家庭でも一緒に楽しめます。

エッグレース

「エッグレース」は、スプーンにイースターエッグを載せてゴールまで運ぶ速さを競うゲームです。グループ戦にすることで、さらに白熱した戦いを楽しめます。

落ちて割れると卵が出てくるエッグレース用のおもちゃも売られています。これなら卵を無駄にすることもなく、服が汚れる心配もありません。

エッグロール

「エッグロール」は、芝生の上で木製の長い柄のスプーンを使ってイースターエッグを転がすレースです。ホワイトハウスでもイースターに開催される恒例イベントとして有名です。

うさぎや卵に扮して仮装を楽しむのも盛り上がります。

エッグハント

イースターに行うメインイベント、「エッグハント」は、隠されたイースターエッグを探し出すゲームです。春らしいパステルカラーのドレスを身に纏い、手にはカゴを持って行います。庭などの屋外で行うことが主流ですが、室内でももちろん楽しめます。

最近では、イースター向けの卵型のプラスチック容器が100円ショップなどで販売されています。容器の中にお菓子を入れてエッグハントを楽しむのもおすすめです。

エッグハント

子どもが喜ぶ!イースターの飾り付けアイデア

イースターの飾りつけといえば、イースターエッグやうさぎの置物が定番ですが、それだけではなく、春らしいパステルカラーや花柄で華やかにお家の中を飾り付けるのもおすすめです。

お子さんがいる家庭では、イースターエッグを色付けから楽しむのもおすすめです。子どもたちが思い思いの色・絵柄で着色したイースターエッグを飾り付ければ、家族の良い思い出になることでしょう。

最近では、100円ショップや雑貨店でもイースターグッズを展開しているお店が増えてきました。イースターのオーナメントを天井からつるすだけでも、いつもとは違う一日を楽しめます。

イースターの飾り付け

まとめ

今回は、キリストの復活祭であり、春の訪れを祝う祝祭でもある「イースター(復活祭)」について紹介しました。

2024年のイースターは3月31日です。春らしいカラフルな色合いのイースターエッグや可愛いうさぎをモチーフにお部屋の装飾を楽しんだり、卵料理をはじめとしたごちそうを恋人や家族と味わったりしながら、イースターを楽しみましょう。

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