調理・保存のコツ

教えて家電王!家電にまつわるアレコレを、家電王がお答えします~Vol.5 ホームベーカリーと電気圧力鍋で叶える、楽しくおいしいヘルシーライフ~

パンを作るには、こねて、発酵させて成形し、さらに二次発酵に焼成、となかなかの手間と時間がかかりますが、ホームベーカリーならば基本的に材料を投入し、ボタンを押すだけでおいしいパンのできあがり。炊飯器でごはんを炊くように、焼きたてパンが食べられます。焼きたてパンはふかふかでいくらでも食べてしまえるおいしさ。ですが、頬張りながら、どうしても気になってしまうのが糖質やカロリーのこと。そこで今回は、家電王こと中村さんに、おいしくヘルシーな毎日を実現してくれる家電を教えてもらいました。

教えてくれる人

中村 剛(なかむら つよし)さん

中村 剛
(なかむら つよし)さん

東京電力エナジーパートナー株式会社 勤務
2002年に『TVチャンピオン』スーパー家電通選手権で優勝し、銀座にて体験型ショールーム「くらしのラボ」の開設と運営に従事。現在は“家電王”として動画マガジン『くらしのラボ』をFacebookとYouTubeで毎週配信しているほか、テレビや雑誌、新聞などの様々なメディアで暮らしに役立つ情報を発信している。無類のネコ好き!

パナソニック「ビストロ」SD-MDX4の低糖質パンのおいしさは規格外

以前に比べてどのメーカーのホームベーカリーも格段に進歩し、おいしく仕上がるようになりました。そのなかでも機能面で抜きん出ているのがパナソニックの「ビストロ」SD-MDX4でしょう。2021年11月現在、パナソニックが出しているホームベーカリーのなかで最上位機種にあたります。
この機種の特徴のひとつが、おいしい低糖質パンが焼けること。焼きたての食パンは手が止まらなくなるおいしさなのですが、最近は糖質を気にされる方も多く、パン自体がやや敬遠されがち。そんな方におすすめしたいのが「ビストロ」SD-MDX4の低糖質パンメニューです。専用パンミックスを使って焼いたパンは、従来のパンと比べて約60%の糖質オフ※1。しかも普通の食パンと比べても遜色ないおいしさなんですよ。

※1 食パンミックス SD-MIX100Aと比べた場合。


糖質カットパンなのにおいしいなんて、そんな都合のいい話があるでしょうか?これは試してみなくては! 早速パナソニック「ビストロ」SD-MDX4の低糖質パンを試してみることにしました。

追加材料は水と卵と無塩バターのみ。材料を投入して待つべし

パナソニック「ビストロ」SD-MDX4で低糖質パンを焼くには、専用の「低糖質パンミックス」(SD-LCM10)が必要です。低糖質パンミックスはパナソニックストアや家電量販店などで手に入ります。1箱に5袋入っていて1袋が1斤分。小分けのイースト菌が付属しているので、別途買う必要はありません。

塩や砂糖はすでにパンミックスに入っているので、用意するのは卵1個と無塩バター15g、そして水だけ。パンケースにパンミックスを入れ、溶いた卵と水を合わせて合計160ccにした卵水、無塩バターを加えます。イースト菌はイースト容器にいれます。

オートメニューの14を選択。できあがりはおよそ2時間後と表示されています。パンの焼き上がり所要時間としてはかなり早い印象です。

スタートボタンを押すと、さっそく動き出します。驚いたのは音の静かさ。パンを作るには生地をこねる必要があるので、それなりのモーター音を覚悟していました。それがなんと静かなこと!思わず本当に作動しているのか確認してしまったほどです。

そうなんです。「ビストロ」SD-MDX4はとっても静かなんですよ。これまでのホームベーカリーはどうしても作動音が大きく、キッチンと寝室が近い場合は、朝食用に夜セットすると音が気になって眠れない…なんてことも。その点、こちらの機種ならば安心ですよ。

焼き上がりふっくら!普通のパンと比べて遜色ない味わい

2時間後、パンが焼き上がりました。蓋を開けるとキツネ色がいい塩梅。

パンケースから出してみると、窯のびがよく、周囲もこんがり色づいておいしそうです。

スライスしてみると、とてもソフトできめ細かな質感。あれ?通常の糖質カットパンって茶色かったような。
早速いただいてみます。生地はしっとりふわふわで、トーストしなくてもそのままで充分おいしくいただけました。

実はこれまでも市販のブランパンや糖質カットパンを試したことはあるのですが、食感がぼそぼそだったり、独特の風味があり、ちょっと食べづらいな…というのが本音。たまに食べるのにはいいのですが、毎日食べたいとは思えませんでした。それがどうでしょう。焼きたてということもあるのかもしれませんが、ふかふかと柔らかく、ブランパンのような独特の香りもなし。言われなければ糖質カットパンだとは気づかないほどです。

通常の低糖質パンはブランパンと呼ばれるように、ブラン(小麦の皮)やふすま粉、大豆粉を使用して糖質をカットしているのですが、どうしても食感がぼそっとしてしまうんです。日清フーズが監修したこのパンミックスは、それらを使用しない言わば“新ジャンル”。普通のパンに近い味わいを実現したんですよ

味は断然ホームベーカリーが上!気になるコスパは?

なるほど。だからクセがなくおいしいんですね。さて、気になるパンミックスの値段ですが、5回分で2,484円(※2)。1斤あたりにすると約500円。ちょっと高いかなという印象ですが、例えばある市販の糖質カットのテーブルパンは6個で648円。そう考えると、思い立ったときにすぐできて、通常の食パンと遜色ないおいしさの糖質カットパンが食べられるならば、納得できる価格です。

※2 パナソニックストアでの販売価格(税込、2021年11月30日時点)

「ビストロ」SD-MDX4はほかにもいろいろなメニューを搭載しています。高級「生」食パンで知られる乃が美が監修した「生」食パンレシピがサイトで公開されていますよ。

豊富なオートメニューに加え、マニュアル機能も搭載

さっそくおうち乃が美のレシピで作ってみました。コクがあってもっちりとした食感がおいしい!パンって手でこねてみると分かるのですが、その日の気温や室温によってこねる時間や発酵時間が変わってくるんですよね。手ごねでも難しい微調整をホームベーカリーがうまく制御してくれるのには驚きです。

室温と庫内の温度を測って気温の変化によってイースト投入のタイミングなどを自動で変えているんです。また、糖質カットパンではできないのですが、食パンやパン・ド・ミなどのコースなら最大13時間後まで予約ができます。前日の夜、ホームベーカリーをセットしておいて、翌朝、目が覚めたら焼きたてのパンができている、なんてことも可能です。

朝、焼きたてパンが食べられるなんて、手ごねではできない贅沢ですよね。
パン・ド・ミや全粒粉パンだけでなく、ジャムや甘酒など43ものオートメニューが搭載されていて、作る楽しみが多彩。また、マニュアル機能も搭載しているので、こねと発酵だけをホームベーカリーにまかせ、成形は自分でできるので、思い通りのパンを作りたい上級者でも満足できる製品です。

ホームベーカリーとのW使いで鬼に金棒。電気圧力鍋「おうちシェフPRO」

朝、焼きたてのパンを食べる幸せな時間をさらにヘルシーで豊かなものにする家電を、もうひとつご紹介しましょう。それがこれ、シロカの電気圧力鍋「おうちシェフPRO」です。


圧力をかけて調理することによって煮物やシチューなどを素早く仕上げることができる電気圧力鍋なのですが、一部のメニューは予約調理にも対応しています。ホームベーカリーをセットするときに「おうちシェフPRO」にも食材を投入してスイッチを入れておけば、野菜たっぷりのミネストローネと焼きたてパン、なんていう朝食も作れますよ。

野菜のうま味たっぷりのスープが寝ている間に完成!

さっそくやってみました。焼きたてパンと温かいスープで朝ごはんなんて最高ですね!栄養バランスも良いし、一日元気に過ごせそう。蒸気を閉じ込めて調理するからか、野菜のうま味が凝縮しているような気がします。火を使わないから就寝時やお出かけ中の調理も安心。

圧力調理も試してみました。メニューは定番の角煮。オートメニューが用意されているので、レシピ通り材料を用意してポットに投入するだけです。

表示された調理時間は48分。通常鍋で作る場合は煮込むだめでも1時間以上かかるのでその短さに目を疑います。

本当に48分で完成しました。できあがった角煮は箸でほろりと崩れるほどの柔らかさ。支度を始めてから1時間以内に完成するので、平日帰宅後でも食卓に並べることができますね!

「おうちシェフPRO」はそのほかにも低温調理やスロー調理などの機能があり、低糖質メニューの代表的存在であるサラダチキンもしっとりおいしく作ることができます。低糖質パンとサラダチキンのサンドイッチというのも、朝食やランチにおすすめですよ。
調理家電をうまく使って、健康でおいしく、楽しい毎日を過ごしてください!

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