調理・保存のコツ

教えて家電王!家電にまつわるアレコレを、家電王がお答えします~Vol.4 おうち時間を楽しくする、ホームベーカリーのおすすめ機種は?~

コロナ禍でおうち時間が長くなり調理家電などの売れ行きが好調です。特にホームベーカリーは一時売り切れ状態となるほどの人気を博しました。そのブームは今後も続きそうで、各社、ホームベーカリーにはかなり力をいれています。パン作りは、一から自分で作ると時間も労力もかかりますが、ホームベーカリーならば材料をセットするだけで、焼きたて、ほかほかのパンのできあがり。今回は家電王こと中村さんに、おすすめのホームベーカリーを教えてもらいました。

教えてくれる人

中村 剛(なかむら つよし)さん

中村 剛
(なかむら つよし)さん

東京電力エナジーパートナー株式会社 勤務
2002年に『TVチャンピオン』スーパー家電通選手権で優勝し、銀座にて体験型ショールーム「くらしのラボ」の開設と運営に従事。現在は“家電王”として動画マガジン『くらしのラボ』をFacebookとYouTubeで毎週配信しているほか、テレビや雑誌、新聞などの様々なメディアで暮らしに役立つ情報を発信している。無類のネコ好き!

低糖質パンの美味しさはピカイチ!パナソニック ホームベーカリー「ビストロ」SD-MDX4

最初におすすめするのはパナソニックから2021年秋に発売になったホームベーカリー「ビストロ」SD-MDX4。パナソニックのホームベーカリーのなかでは最上位機種になります。
ホームベーカリー「ビストロ」SD-MDX4
いくつか特徴がありますが特筆すべきは低糖質パンのおいしさです。健康志向の高まりとともに需要が伸びている低糖質パンですが、市販のものもホームベーカリーで焼いたものも、ぼそぼそとした食感で毎日食べたいと思える味ではないものが多かったという印象です。

そのイメージをガラっと変えたのがこの「ビストロSD-MDX4」。オートメニューのひとつに「低糖質パン」があり、専用のパンミックスでふんわりとしたおいしい低糖質パンが焼き上がります。

低糖質パンミックス

「低糖質パン」メニューでは水を抱き込ませるように練り上げ、高温ですばやく焼成するようプログラムされているので、焼きたてはもちろん、翌日でもふんわりおいしいんです。糖質カットとおいしさを両立させたうれしい商品です。

また高級食パンのような、しっとりきめ細かい食感のパンを焼き上げる「リッチ パン・ド・ミ」というメニューも搭載されています。いわゆる生食パンと言われるパンは、生クリームなどの調味料を多く含むのでグルテン生成が難しく、家庭用のホームベーカリーではきれいに膨らみにくい傾向にありました。それを克服したのが、パナソニック独自の「3D匠ねり」という技術。調理科学のプロである専門の開発者が何度も試作を重ねて作り上げたプログラムによる制御で、まるでプロのブーランジェリーのように、たたく、のばすといった作業をこなします。これは1987年からホームベーカリーの開発に力をいれてきたメーカーならではの、技術と経験の蓄積の成果と言えます。

また、ホームベーカリーのなかでは、ずば抜けて動作音が静かなのも特徴です。置き場所や時間を選ばずパンを焼くことができますよ。

コンパクトさとヘルシーな麹メニューが人気のシロカのホームベーカリー

シロカのホームベーカリーも累計販売台数120万台を突破したヒット商品です。3種類ラインナップしており、いろいろなメニューを作りたいなら「SHB-712」がオススメ。

シロカのホームベーカリーSHB-712

オートメニューが29種類用意され、食パンや米粉パンのほか、ピザ生地、うどん・パスタ生地、フレッシュバターやジャム、そして生キャラメルなどの多彩な料理を作ることができます。
生キャラメル
これがあれば、焼きたてパンを自家製のジャムやバターでいただく、ということもできますよ。また2斤まで焼けるので、4~5人の家族でもたっぷり食べられるのもいいですね。

低糖質パンを作りたいなら「SB-1D151」をどうぞ。

ニップン監修の「毎日おいしいパンミックス糖質76%オフ食パンミックス」を使えば簡単に低糖質パンができあがります。こちらのオートメニュー数は20で、生キャラメルやバターはできませんが、麹菌で米麹甘酒が作れます。この麹発酵機能はマルコメが監修し、さらさらタイプとつぶつぶタイプ、2種類の甘酒メニューが用意されているところにこだわりを感じますね。

甘酒は栄養豊富で美容にいいと言われ、女性にとても人気のある商品です。

「SB-1D151」は幅23.2cm×奥行29.5cm×高さ25.3cmと業界最小クラスのコンパクトなサイズが魅力。1回に焼けるのは1斤までですが、家族3~4人程度で食べきると考えれば十分でしょう。

糖質カットパンのパイオニア。ツインバード「Take bran! ブランパンメーカー」

今でこそ多くのメーカーが糖質カットモードを搭載していますが、家庭用ホームベーカリーで糖質カット(ブランパン)に先駆けてこだわってきたのはツインバードです。2017年に初めて販売してから改良を重ね、2020年にリリースされた本製品では格段に性能がアップ。一般の食パンに比べて約87%の糖質をカットしつつ、ふんわりと食べやすいブランパンを焼き上げることに成功しました。

低糖質パンは、鳥越製粉とツインバードが共同で開発したブランパン専用ミックス粉を使います。食物繊維を豊富に含み、なんと87%の糖質をカット。一般的にごはん1杯でだいたい55.2g、食パン1枚(約100g)で44.3gの糖質を摂取することになるのですが、このブランパンなら、1枚(約100g)わずか5.6gほど。野菜たっぷりのスープや赤身肉のグリルなどと合わせれば、満足度の高い糖質制限メニューが完成します。

ブランパン以外にもいろいろと機能があり、定番の食パンはもちろん、焼き芋やおもち、甘酒、そして残った冷やごはんをパンに変える「ごはんパン」というユニークな機能も搭載しています。

食生活を豊かに、楽しくしてくれるホームベーカリー。パンを焼く以外にも甘酒やうどんを作ったりと製品ごとにさまざまな機能があるので、選ぶ際は付随機能にも注目して、自分の作りたい機能があるか確認するといいですよ。

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