春分の日はなぜ祝日?由来や定番行事について解説

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3月には「春分の日」と呼ばれる祝日がありますよね。みなさんは春分の日の由来をご存じでしょうか?そして何故、春分の日が祝日なのでしょうか。今回はこの「春分の日」について、由来や定義、食べ物の文化についてご紹介させていただきます。

春分の日はなぜ祝日?由来や定番行事について解説します!

3月には「春分の日」という祝日がありますが、みなさんは春分の日の由来をご存じでしょうか?
そして何故、春分の日が祝日なのか、気になりませんか?

今回は、春の行事の中でもあまり知られていない「春分の日」について、由来や定義、食べ物の文化について紹介します。
この記事を読むことによって、春分の日についての疑問が消えたら嬉しいです。

春分の日とは?由来や祝日になる理由


春分の日とはどんな日なのかをご存じですか?
春分の日と似ているものとして、秋分の日もありますよね。
この2つの祝日は元々どんな日なのでしょうか。

春分の日とは?

日本の祝日は、「国民の祝日に関する法律」によってすべて定められています。なかでも春分の日は「春分日」、秋分の日は「秋分日」を採用するとされています。春分日と秋分日はのちほどご説明しますね。これらの日には、昼と夜の長さがほとんど等しくなるとされています。

四季の中で春分・秋分に対応する夏冬の節気といえば、夏至・冬至ですね。夏至は昼の長さが、冬至は夜の長さがそれぞれ一年で一番長くなる日とされています。
これら4つの日があることによって、より季節を感じられるのかもしれませんね。

参考:政府広報オンライン 知ってそうで知らない「国民の祝日」とその趣旨や経緯

春分の日が祝日なのはなぜ?

では、夏至や冬至は祝日ではないのに、「春分の日」と「秋分の日」はなぜ祝日なのでしょうか。それは、日本の歴史が大きく関係しています。

日本ではこれまで、春分の日や秋分の日に「宮中祭祀」が執り行われてきました。宮中祭祀とは、天皇皇后両陛下が常に国民の幸せを祈って行われている祭儀のことを言います。春分には「春季皇霊祭」、秋分には「秋季皇霊祭」が行われてきた時代的背景から、夏至や冬至と異なり、国民の祝日として制定されることになったと言われています。

現在では「国民の祝日に関する法律」で祝日と定められ、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日として記載されています。この時期はお彼岸でもあり、ご先祖を祭り感謝する風習もあります。季節の変わり目に自然や生物に感謝し、五穀豊穣を祈る行事が行われてきたのは、日本の風土で育まれた文化と言えるでしょう。

参考:宮内庁 宮中祭祀

春分の日の決め方とは

ここからは春分の日の決め方についてご説明したいと思います。年によって3月20日だったり、3月21日だったりと、日付が変わる春分の日ですが、なぜ年によって日にちが変わるのでしょうか?

それは、「春分日」と「秋分日」が影響しています。
地球から見た空における太陽の通り道である「黄道」と、地球の赤道を天にまで延長した「天の赤道」は、お互いが傾いているために2点で交わります。その交点の1つが「春分点」、もう1つが「秋分点」と呼ばれ、その春分点と秋分点の上を通過する瞬間が「春分」「秋分」です。

この「春分」「秋分」を含む日のことを、それぞれ「春分日」「秋分日」と呼んでいます。
地球の回転スピードが現在と変わらないと仮定すると、将来の春分日・秋分日を予想できるため、来年以降の春分の日が気になるという方はぜひ調べてみてくださいね。

参考:内閣府 「国民の祝日」について
参考:国立天文台  質問3-1)何年後かの春分の日・秋分の日はわかるの?

春分の日の過ごし方

みなさんは春分の日は毎年どのように過ごしていますか?特に意識してこなかったという方も多いかもしれません。しかし、春分の日には古くから行われてきた行事があります。また、冬の寒さが和らぐ時期でもあるため、季節を感じる過ごし方もおすすめです。
今までただの祝日だと思って過ごしていた方も、これからお話しすることを今年から少し意識して過ごしてみてはいかがでしょうか。

ご先祖さまのお墓参り

お彼岸はご先祖を祭り感謝する行事で、春のお彼岸は「春分の日」を中日として前後3日間、計7日間がその期間となります。

では、なぜこの日がお彼岸の日とされたのでしょうか。春分の日には、太陽が真東から昇り、真西に沈むのですが、その結果、昼と夜の長さが同じになります。真西とは、仏教において、阿弥陀如来の西方極楽浄土がある方角だと言われています。太陽が極楽浄土に向かうと考えられたことから、お彼岸になったと言われているんですね。

お彼岸を迎えるときには、「彼岸の入り=春分の日」の3日前に行うことを基本として、まずはご先祖様への感謝の気持ちを伝えにお墓参りに行きましょう。お仕事など忙しい場合はお彼岸の期間中に行けば問題ありません。仏壇やお墓の手入れをいつも以上に丁寧に行うことで、故人やご先祖様を改めて感じる大切な時間になることでしょう。

参考:京都国立博物館 彼岸と浄土

お散歩

春分の日は毎年3月20日、もしくは21日ですね。春分は冬の寒さも和らぐ頃で、昼と夜の長さがだいたい同じ日になります。
地域によっては菜の花やタンポポ、桜が咲き始める時期です。花粉症の方には少し大変になるかもしれませんが、しっかり対策をすれば気持ちよくお散歩できるはずです。

また、お墓参りに行くまでの道のりを歩いて行ってみるなどもいいかもしれません。 暖かい春の訪れを感じるためにも、気分転換のためにも、是非お散歩をしてみるのはいかがでしょうか。

ピクニック

お散歩は寒い時期から普段でもしてるよという方は、ピクニックはいかがでしょうか。寒い時期には外でレジャーシートを広げて座ってお弁当を食べるのは少し厳しいですが、春分の日の時期になれば昼間は日も当たり程よく暖かい空気で、外で気持ちよく過ごせると思います。

せっかくの休日ですので、家族で一緒にお弁当を作るのも良いですね。あるいは、少し歩いておいしそうなパン屋さんに行き、サンドウィッチを買ってみたりするのも良いかもしれません。春の陽を感じ、日常から少し離れてリラックスして過ごしてみるのはいかがでしょうか。

春分の日に食べる物とは?

春分の日にも、お正月や節分のように行事として食べるものがあります。
ほかの行事に比べると、春分の日に食べるものはあまり知られていないのかもしれません。また、何を食べるか知っていたとしても由来までは知らないという方も多いのではないでしょうか。
ここからは、由来も添えて春分の日に食べていただきたい食べ物をご紹介しますね。

ぼた餅

春分の日には「ぼた餅」を、秋分の日には「おはぎ」を食べるとされています。ぼた餅を漢字で表すと“牡丹餅”、おはぎは“御萩”となり、春に咲く「牡丹(ぼたん)」と秋に咲く「萩(はぎ)」が由来とされています。

ぼた餅のあんこに使われるあずきの赤い色には、古くから魔よけの効能があると信じられてきました。あずきは、古代中国に端を発する五行説における「火」に属する食べ物で、古くから魔除けや喜びの食べ物とされています。
このような古くからの考えに基づき、今でも春分の日にぼた餅が食べられているのです。

参考:農林水産省 5節句以外の年中行事(PDF)
参考:一般財団法人日本ホテル教育センター 和食検定

精進料理

春分の日は春のお彼岸でもあるため、精進料理も伝統的に食べられてきました。

少し難しい話ですが、精進料理は仏教の戒律である「不殺生戒」に基づいています。ですので、肉や魚介類を使いません。穀物、野菜、豆類などの食材だけでつくる料理ですので、下ごしらえに手間がかかったり、使用できる食材や調味料にも制限があります。

作るのが大変な精進料理をお彼岸に食べる由来には、生きる者にとって、この世は修行の期間であることから、手間のかかる精進料理を作ってお供えし、それを食べることが修行の一環になる、という説もあると伝えられています。

このような経緯があり、春分の日には精進料理を食べるという文化があります。春分の日に時間の余裕がある方は精進料理をご自身で、または家族や恋人と一緒に調べて作って食べてみてはいかがでしょうか。そうすることで、文化についての理解が深まることでしょう。

参考:日本調理科学会誌 日本料理における精進料理について(PDF)

春が旬の食べ物

春分の日に食べるべきものとしてはぼた餅と精進料理があるとご紹介しました。そのほかにも食べると縁起がいいとされている旬の食べ物がありますのでご紹介します。

つくし

春の山菜の一つである、つくし。3月上旬~4月中旬ごろまで採れる山菜です。身近なところにも生えていますが、昔から食用としても用いられています。つくしはやや苦味がありますが、佃煮や煮物などにすると、おいしくいただけます。

また、つくしにはビタミンやミネラル、β-カロテン、カリウムなどの栄養素が豊富に含まれています。そのため、エイジング予防や美肌に効果があると言われています。

ただし、チアミナーゼという毒成分を含んでいるため、たくさんは摂取しないようにしましょう。また、子供には食べさせないように気を付け、妊娠中・授乳中も摂取は避けてください。食べる場合はスーパーや八百屋さんで購入しましょう。

八朔(はっさく)

はっさくは、柑橘類の中でもサクサクとした食感と、甘酸っぱさが特徴です。12~2月ごろに収穫し、1、2ヶ月ほど寝かせて、酸味を落ち着かせて出荷されます。ですので、食べごろとなるのは2~3月です。
ビタミンC、葉酸、カリウム、食物繊維を多く含むため、風邪予防や疲労回復、更に美容作用も期待できます。

真鯛

縁起のいい食材で思い浮かべるのは鯛ではないでしょうか。鯛は、「めでたい」という語呂のよさから、お祝いごとでよく食卓にあがります。
また、旬である産卵期直前の時期は、春頃、桜の咲く時期です。そのことから、この時期の鯛を「桜鯛」といわれてます。

参考:国立健康・栄養研究所 スギナ (ツクシ/モンケイ) 
参考:文部科学省 食品成分データベース 野菜類/つくし/胞子茎/生
参考:厚生労働省 e-ヘルスネット カロテノイド
参考:農林水産省 はっさく
参考:農林水産省 マダイ

春分の日は古くから親しまれている祝日

春分の日は古くから五穀豊穣を祈る祭祀が執り行われ、生物や自然に感謝する日とされてきました。また、春のお彼岸とも重なる時期で、ご先祖に思いを馳せる日でもあります。

この日には、ぼた餅や精進料理が伝統的に食べられており、春の訪れを感じさせる旬の食べ物もぜひ取り入れていただきたい食べ物です。

忙しい日々を過ごしている方は、日々のリフレッシュとして散歩やピクニックに行ってみるのも春を感じられる機会になるかもしれません。

それぞれの春分の日を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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