2024年版:3人家族の食費は平均8.3万円!外食費・理想の食費・節約法を解説
子どもが産まれると、生活費の中で徐々につり上がっていくのが食費です。
この記事では、3人家族の食費の平均額やお子さんの年齢別の食費の平均額、理想の食費などを解説します。さらに、無理なくできる節約方法や、安くて健康的なおすすめレシピもご紹介。この記事を参考に、節約生活にチャレンジしてみてください。
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3人家族の食費の全国平均は月8.3万円!
節約の第一歩として、まずは3人家族の食費の平均を把握していきましょう。ここでは2024年に総務省が発表した調査データを参考に、「3人家族の平均的な食費額」「3人家族で外食する場合の1か月の平均額」について解説します。
3人家族の平均食費額(2023年度)
総務省統計局が調査したところ、2023年における3人家族の1か月の食費の平均は約8.3万円でした。なお、夫婦2人暮らしの場合は約7.0万円となっており、その差は約1.3万円です。内訳は以下のとおりです。
用途分類 | 2023年平均額 |
---|---|
穀類 | 6,290円 |
魚介類 | 4,492円 |
肉類 | 8,082円 |
乳卵類 | 4,036円 |
野菜・海藻 | 7,530円 |
果物 | 2,316円 |
油脂・調味料 | 3,702円 |
菓子類 | 7,674円 |
調理食品 | 12,460円 |
飲料 | 5,593円 |
酒類 | 3,384円 |
外食 | 17,046円 |
食費合計 | 82,606円 |
※総務省統計局「家計調査 / 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表(2023年度)」[1]より作成(勤労者世帯で、うち世帯主が60歳未満のデータ)
家計全体の37%を占めるのは米・野菜・肉・魚・卵など、献立のメインとなる食材でした。とくに肉類と野菜類が高くつくようです。
一方で、外食にかかる食費が17,046円と、全項目の中で最も高額です。コロナ禍が徐々に落ち着いて外食の頻度が増えたり、物価・原材料の高騰によって値上げしたりしたこと等が影響しているのかもしれません。
次に、季節別の食費についても見てみましょう。
時期 | 金額 |
---|---|
2023年1~3月期 | 79,364円 |
2023年4~6月期 | 81,969円 |
2023年7~9月期 | 86,551円 |
2023年10~12月期 | 89,395円 |
※総務省統計局「家計調査 / 家計収支編 総世帯 詳細結果表」の各四半期「世帯人員・世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出」[2]より、勤労者世帯の支出額から作成
目につくのは10〜12月期です。クリスマスや忘年会、大晦日といったイベントが開催される時期で、調理食品や外食となる機会も増えるため、どうしても食費が高くつくのだと考えられます。
3人家族で外食する場合の1か月の平均額
次に、食費を圧迫しがちな3人家族の外食費についても調査結果を見ていきましょう。以下は、時期別の外食費です。
時期 | 外食費 |
---|---|
2023年1~3月期 | 14,499円 |
2023年4~6月期 | 14,812円 |
2023年7~9月期 | 16,487円 |
2023年10~12月期 | 16,863円 |
※総務省統計局「家計調査 / 家計収支編 総世帯 詳細結果表」の各四半期「世帯人員・世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出」[2]より、勤労者世帯の支出額から作成
こちらのデータからも、年末にかけて外食費が高くなる傾向が読み取れます。クリスマスや年末に家族で食事にでかける、といったケースも多いのでしょう。
3人家族の理想的な食費はいくら?
世帯手取りに対する理想的な食費は、目安として15〜20%と言われています。この目安から、世帯手取りごとの食費の相場を表でまとめました。
世帯手取り | 理想的な食費 |
---|---|
20万円 | 30,000円〜40,000円 |
25万円 | 37,500円〜50,000円 |
30万円 | 45,000円〜60,000円 |
35万円 | 52,500円〜70,000円 |
40万円 | 60,000円〜80,000円 |
45万円 | 67,500円〜90,000円 |
50万円 | 75,000円〜100,000円 |
55万円 | 82,500円〜110,000円 |
60万円 | 90,000円〜120,000円 |
3人家族で食費を節約する方法
それではさっそく、3人家族で食費を節約するためのコツを4つご紹介します。
1. 月の食費の目標金額を決める
まずは、無理のない範囲で、1か月間の食費の目標金額を設定します。とは言っても、いくらに設定すればいいのか迷ってしまう場合は、最初の1か月は先月の食費マイナス1万円を目標にしてみましょう。1万円は難しくても必ず前月よりマイナスになるよう、2か月、3か月と続けていきます。
これは、じっくりと時間をかけることで家族みんなが少しずつ節約に慣れていける、というところがポイント。いきなり食生活が変わってしまうのでは、自分はともかく家族は心の準備が追いつかないので、気持ちを切り替える時間を作り、節約生活を浸透させていきましょう。
2. 買い物の回数と目標を決める
食費削減に有効なのは「買い物の回数を減らすこと」と「買うものを決めること」です。
月曜日は食材、火曜日はドラッグストアで話題の健康食品を買って、水曜日の仕事帰りにおしゃれな洋菓子をちょっと……という具合に、ほぼ毎日何か買っている、なんて方は要注意です。「ついでに」という甘い誘惑が節約の道を妨げてしまいます。
食材を1回まとめ買いしたら、次のまとめ買いの日まで、足りなくなったもの以外は買わないようにしましょう。買うものはリスト化して、必要なものだけ買い、なんとなく売り場を眺めるという時間を作らないことが大事。「ついで買い」を無くすだけで、大幅な節約になります。
3. 1週間ごとに献立を決める
食材を節約するには、1日に食べる分のおかずだけ作るのではなく、保存がきく常備菜を作ることが有効です。1週間ごとに献立を決めて予定を立ててみましょう。1週間分の献立を決めるメリットは、余計な食材を買わないで済む、必要な食材を把握することができるということです。
また、あらかじめ献立を決めておくことで、「今日は何を作ろう」と毎日頭を悩ませたり、調理前に慌ててスーパーに行ったりするということもなくなります。賢く節約しつつ、ストレスフリーに毎日お料理をするためにも、まとめて献立を考えておくというのはとても有効な手段です。
4. 特売日などおトクな日にまとめ買いをする
スーパーのセールや特売情報を調べ、食材を安く購入できる日にできるだけまとめ買いをしましょう。多くの小売店では、曜日などを周期として特売商品を決めています。このタイミングを目がけて来店すれば、通常よりおトクに食材等を購入できます。
なお、最近はインターネットで特売情報を公開しているスーパーも少なくありません。買い物に出かける前に、スマホなどでさっとお買い得情報をチェックできるのはとても便利です。特売品がないかをこまめにチェックしてください。
5. できるだけ自炊して、昼食はお弁当を持参する
普段の昼食はコンビニ弁当やデリバリーという方は、節約のチャンスです。
すでにご紹介したとおり、3人家族の平均食費は約8.3万円です。単純に3で割れば、一人あたり約2.7万円が使える計算となります。
その上で、たとえば毎日会社の昼休みにコンビニでお弁当と飲み物を購入しているとしましょう。すると、それだけで1日500円以上の出費になります。20日間出勤をしていれば、昼食代は10,000円以上です。
すると、残り1.8万円で毎日の朝食と夕食、そして土日の昼食を賄う必要があります。仮に68食分だとすると、1食に使えるのは約265円しか残りません。
この状況を避けるには、昼食をお弁当にするのがおすすめです。飲み物もマイボトルなどにして持参すれば、かなりの節約になるでしょう。
6. ポイントサービスやクレジットカードのポイントを活用する
日々の買い物でポイントを貯めるのは、地道ですがとても効果のある節約方法です。
まずは小売店。おトクなポイントサービスを実施しているようなお店を積極的に使えば、大きなメリットが得られます。とくにポイントが2倍3倍になるイベントは逃さないようにしましょう。貯まったポイントで食材を購入できれば、食費の大きな節約になります。
また、貯められるのはお店独自のポイントだけではありません。多くのクレジットカードにも、ポイントシステムは採用されています。支払いをクレジットカードにすれば、お店とカード、それぞれのポイントが貯まるので、より効率的でしょう。
そのほかにも、ポイントサービスは携帯キャリアと連携させることで効率よく貯められる場合があります。現在使用しているスマートフォンの携帯キャリアで、おトクなポイントサービスを行っていないか確認してみるのもおすすめです。
7.家計簿をつけてお金の使い方を見直す
食費に限らず、教育費や光熱費、慶弔費、住宅ローンなど、家庭のお金の流れを管理するのに一役買ってくれるのが家計簿です。
今はスマホ向けの便利な家計簿アプリもあるので、家計簿をつけたことがない方でも気軽に始めやすくなっています。特に、今回の節約のテーマである食費は、記入回数が多くなるので支出管理をこまめにしておきたいところ。お金の流れをつかんでいないと、支出ばかりが増えているように感じて、不安になりますよね。
家計簿に記録しておけば、数字で客観的に判断できるので「もう少しお財布の紐を締めよう」とか「ちょっと食費に回せるかも」と調整できるようになります。いきなり収入を増やすことは現実的ではないので、まずは支出を減らすことで、生活費のゆとりを作りましょう。
子どもも喜ぶ!節約お助け食材
3人家族の食費事情において、重要なのは子どもの食事です。節約を気にしすぎて、子どもがあまり食べられなくなっては意味がないですよね。ここでは、節約しながらも子どもが喜んで食べてくれるお助け食材をご紹介します。
パスタ
乾麺のパスタは、1袋で300円台と安価で保存もきくため、常にキッチンにストックしておきたい食材の一つです。野菜たっぷりのソースを多めに作って小分けにし、冷凍しておけば、解凍してゆでたパスタにかけるだけでバランスのよい一食ができあがります。
ショートパスタであれば、子どもでも食べやすく、ナポリタン風にすれば、野菜も食べてもらえます。くらひろでもレシピを公開しているので、ぜひお試しください。
豚こま肉
100グラム100〜140円と安価で、使い勝手の良い豚こま肉。肉じゃがや焼きそばに使ったり、冷しゃぶ風サラダにしたりと、幅広い料理に使えるので、冷蔵庫に入っていると重宝します。ビタミン豊富で味付けもしやすく、カレーや生姜焼きなど、子どもの好きな料理にもぴったりです。豚こま肉の硬さが気になる時は、料理酒を少しかけてしばらく置いておくと、柔らかくなりますよ。
さっぱりとした豚しゃぶをうどんと一緒に食べるのもおすすめです。冷凍うどんを利用すればコスパが良く、調理が簡単。ビタミンB1などの栄養素もたっぷり補えるため、育ち盛りのお子さんにぴったりです。
カット野菜
スーパーに売られている、カット野菜も食費の節約に役立つ食材です。「カット野菜は割高なのでは?」と思うかもしれませんが、少人数で使い切りたい場合や、野菜が高騰している時期などは、カット野菜のほうが節約になる場合があります。
3人分でちょうど使い切れる量なのも嬉しいですね。野菜があまり好きではない子どもには、バター醤油で炒めたりして、味付けで工夫してみましょう。
レタスとサラダリーフの入ったサラダのパックや、ゴボウとニンジンが入ったきんぴらセットなど、種類も豊富です。
献立で節約しよう!おすすめテクニックをご紹介
節約生活に役立つのは、ちょっとしたテクニックです。テクニックを知っていれば、特別な器具は何も使わなくても、食費の削減をスタートさせることができます。役立つ節約テクニックを一つずつご紹介します。
1. 作り置きを駆使
食費と一緒に時間もカットできる作り置きはとっても便利です。
毎日の夕飯の用意と同時に、またはお休みの日に、おかずを多めに作ってタッパーに入れて作り置きしておきましょう。賞味期限が近くなった生卵なども、ゆで卵にして麺つゆで漬け込めば、日持ちする味付けたまごになります。ただし、作りすぎると腐らせてしまうことになりかねないのでご注意を。2~5日程度で食べきれる量を作るようにすると良いでしょう。
くらひろレシピの中でおすすめなのは、メインディッシュにもなって子どもも喜ぶ「大根と豚肉の甘辛煮」です。作り置きすることでより味が染みて、さらにおいしく頂けます。
2. 缶詰をアレンジ
価格が安価な缶詰を料理のアレンジに使えば、節約しながら料理のレパートリーも広がります。焼鳥の缶詰に溶き卵をプラスして煮込むだけで簡単に親子丼に早変わり。サバの水煮缶は、炊飯器に入れてお米と一緒に炊けば、おいしい炊き込みご飯があっという間にできあがります。
新聞の折込チラシやネットで情報を仕入れ、安い時を狙って買い溜めしておくと良いでしょう。つい買いすぎたとしても、場所を取らず長い間ストックしておけるのも強みです。
3. 季節ごとに安い食材を見つけよう
スーパーに買い物に行くと、季節ごとに店頭でピックアップされている旬の野菜がありますよね。旬の野菜は、味が良いだけでなく出荷量も多いので、比較的安価で買えるのです。野菜に限らず魚介類やフルーツなど多くの食材には旬、つまり安く出回る時期があるので、時期に合わせて食材を選んでみましょう。
一方、お肉は年間を通して価格が安定しています。献立に迷った時でも、旬の野菜とお肉でメニューを考えるとすんなり決まるかもしれませんね。
たとえば6〜9月はなすが旬の時期。そんなときはなすとズッキーニの焼き浸しがおすすめです。しっかりと油を含んだなすとズッキーニは絶品。カリウムや食物繊維など、栄養も満点なので育ち盛りのお子さんにもぴったりです。
4. 自家製冷凍食品でお弁当にも!
すぐに使わない食材は冷凍庫へ。これは食材管理の基本中の基本ですよね。調理した状態で冷凍すれば、自家製冷凍食品にもなります。
うっかりおかずを作り過ぎてしまっても、冷凍しておけば無理なく食べ切ることができますね。小さく小分けしておけばお弁当に詰めたり、朝食に添えたりとなにかしらの役に立つので、ぜひとも冷凍庫はフル活用しましょう。
おいしく食べるコツはラップやポリ袋内の空気をしっかりと抜いて、冷凍庫の空気に触れないように密閉すること。ただし、冷凍とはいえなるべく早く食べ切ることを意識しましょう。密閉して冷凍したつもりでも、食材からは水分が少しずつ抜けていくので、長く保存していると味や食感が変わってしまいます。
おかずだけでなく、主食の冷凍ももちろんおすすめです。なかでも炊き込みご飯はおかず要らずの便利なメニュー。レンジで温めるだけでおいしさがよみがえります。
くらひろでは、帆立じゃがバターご飯のレシピを公開していますのでぜひご活用ください。
5. 献立の工夫を楽しむ
今日は肉じゃが、明日はカレーライス、明後日はチーズカレードリア……など、連続して似たような材料を使うメニューを考えられれば、食費だけでなく手間まで省くことができるうえ、無駄なく食材を使い切れます。
食材を使い切るために、パズルのように献立を工夫してみましょう。無駄なくぴったり使い切った時の達成感は格別です。
食費とあわせて固定費や光熱費も節約しよう
食費とあわせて、固定費や光熱費に無駄がないか見直すことも大切です。以下のような出費がひと月にいくらぐらいかかっているのか把握しましょう。
- 家賃(住宅ローン)
- 水道代
- 光熱費
- スマホ料金
- インターネット料金
- 保険料
- 自転車の維持費用
- サブスクリプションサービスの料金
たとえばスマホ料金の見直しとして、大手キャリアから格安キャリア(格安SIM)への変更があります。これだけで、月額3,000円程度節約できるケースも。1年で一人36,000円、二人だと72,000円の節約ですから、金額としては決して小さくはありません。
また、節電に取り組むのもおすすめです。
まとめ
今回は、夫婦2人と子ども1人という3人暮らしを想定し、食費を節約する方法をご紹介しました。
月の食費の目標を決めることや、家計簿の記録はすぐにできることです。子どもも両親もストレスが溜まらないよう、楽しんで暮らせることを重視して食費の目標を立て、無理なく節約を進めていきましょう。
- 総務省統計局:
家計調査 / 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表(2023年度) - 総務省統計局:
家計調査 / 家計収支編 総世帯 詳細結果表
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