冷え対策には「3つの首」と「おなか」がポイント!すぐに始められる冷え対策を解説
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冷え対策には靴下やネックウォーマーを活用!カイロの貼り方についても解説
身体に冷えを感じるのはどんなときですか?寒い季節はもちろん、一年中冷えを感じているという方もいらっしゃるかもしれません。冷えを感じるときは首・手首・足首の3つの首とおなかを温めることで、体温を上げることができます。また、生活習慣の見直しによっても、冷えは改善されることがあります。
この記事ではすぐはじめられる冷え対策について解説します。使い捨てカイロの活用法も紹介していますので体を温める「温活」に関心をお持ちの方は参考にしてみてください。
冷えを感じるのはなぜ?
身体の冷えを感じるのは、気温やストレス、ホルモンバランスの乱れ、喫煙などにより血液の流れが悪くなることが原因です。また、体温調節や蓄熱などに役立つ筋肉の量が少ない方も、熱を生み出すことができないために冷えを感じやすくなります。
近年は空調設備が充実しており、室内にいることで体温調節機能が低下して冷えを感じやすくなります。寒冷期でなくても足先や手先などの身体の末端の冷えに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
冷えを感じていなくても、手足に触れてみて冷たさを感じるなら、冷え対策が必要です。
冷え対策をしよう! 今から試せる4つの方法
身体の冷えは毎日の生活習慣を見直すことで改善が可能です。今から試せる4つの冷え対策法について解説します。
1.冷たい飲み物や食べ物を控える
毎日氷を入れた冷たい飲み物を飲んでいたり、暑いからと冷たい食べ物ばかり食べていたりすると冷えを感じやすくなります。
食べ物の温度は体温にも影響しており、内臓が冷えると体が冷えやすくなるだけではなく、代謝も落ちてしまいます。そのため冷えを感じているときは、体温よりも温かい食べ物や飲み物を摂りましょう。
2.浴槽に肩までしっかり浸かる
入浴時、肩までしっかり浸かることで全身が温まります。血液の流れもよくなることから、冷えやすい足や肩も温まり、すっきりと感じられるでしょう。浴槽には毎日入ることが理想です。
40℃のお湯に10~15分ほど浸かるだけでも効果を期待できますよ。長く浸かってものぼせるだけなので気を付けましょう。長時間の入浴は血圧を下げてしまい、失神してしまう可能性もあります。また、41℃以上のお湯は体温を下げようと働くため、40℃くらいの心地よい温度がおすすめです。
心臓や呼吸器にトラブルを抱えている方は、半身浴がよいでしょう。入浴前に浴室全体を温めておくと、温度差により身体にかかる負担を軽減できます。
3.意識をして運動する
身体の熱を作り出すのは筋肉です。そのため、筋肉量が減少すると冷えを感じやすくなります。身体の深層部から冷えを感じている場合、運動による対策はより効果を期待できるでしょう。ラジオ体操やお尻歩きなどの軽い運動はもちろん、正しい姿勢を意識するだけでも鍛えることが可能です。
人間の下半身には太ももやお尻に大きな筋肉がついています。大きな筋肉を鍛えることで効率よく筋肉量を増やすことが可能です。ふだんから階段を利用したり、次の駅まで歩いたりと意識して動くだけで筋肉量を保てます。
また、毎日の食事では筋肉を作る良質なたんぱく質が多く含まれている肉類・魚介類・牛乳・乳製品・卵類・大豆などを意識して摂るようにしてください。
4.適正な室温に調節する
冷暖房設備を使えば、年間を通して快適な室温を保てますが、屋外と屋内室内の温度差が大きいと屋外へ出たときに身体に負担がかり、自律神経のバランスに影響を及ぼします。そのため、冷暖房設備を使うときは季節に応じて、適正な室温に調節しましょう。
環境省では冷房時の設定温度は28℃、暖房時は20℃を目安に過ごすことを推奨しています。ただし、快適と感じる室温には個人差があるため、冷えや暑さを感じた場合には、適宜調整してください。
オフィスなど自分の意思で室温調整ができない環境で過ごすときは、ひざ掛けや軽く羽織れるものを常備しておくと便利ですよ。
参考:環境省「クールビズ/COOLBIZ|COOL CHOICE 未来のために、いま選ぼう。」
冷え対策では3つの首とおなかを温めよう
身体の冷えを感じたときは、首・手首・足首の3つの首とおなかを温めましょう。3つの首には大きな血管がとおっており、ネックウォーマーやハンドウォーマーなどを装着することで、体温の放熱を防げます。デスクワーク中も3つの首を温めることで冷えを感じにくくなるでしょう。
首はネックウォーマーがおすすめ
首を温めるには、ネックウォーマーが便利です。すっぽりとかぶるだけなので装着が楽ですし、活動的に動いてもほどけたりしません。
首まわりが冷えると毛細血管が収縮して血液の流れが悪くなり、コリや痛みを感じやすくなります。さらに、筋肉の緊張から頭痛などの不調につながります。首や肩を冷やさないようにネックウォーマーなどを使いましょう。
冷たい風も防げる厚めのものから、体温調節に使える薄めのものなど、色や素材のバリエーションが豊富なのも魅力です。
手首はハンドウォーマーやリストバンドがおすすめ
デスクワーク中、指先が冷えているとキーボードが打ちづらく、仕事にも支障をきたしますよね。手首をしっかりと覆うハンドウォーマーやアームウォーマーを冷え対策に取り入れましょう。仕事中に装着するなら薄手タイプや手首のみ覆うリストバンドが便利です。外出時は厚手タイプを装着するとよいでしょう。
また、ときどき手指を動かしたり、指のストレッチをおこなったりして血液の流れを促すのも効果的です。手首には冷え対策に効果的な「陽池(ようち)」などのツボがいくつか知られています。ハンドクリームを塗るときにツボを刺激してみるのもおすすめですよ。香りがよいハンドクリームだとリラックス効果も期待できます。
足首は靴下・レッグウォーマーがおすすめ
足首の内側には「三陰交(さんいんこう)」といって冷え対策に効果的と言われているツボがあります。「三陰交」に触れたときに冷たさを感じるときは、身体が冷えているのかもしれません。ツボを刺激したり「三陰交」が隠れる靴下を履いたりすることで冷え対策になるでしょう。
足先の蒸れが気になるときは、ふくらはぎをしっかり覆ってくれるレッグウォーマーがおすすめですよ。ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれおり、血液やリンパ液などを心臓へ戻す役割があります。冷えを感じている状態は、このポンプ機能が低下しているため、レッグウォーマーなどで体温を逃さないようにしましょう。
おなかには腹巻き
おなかは季節を問わず冷えを感じやすい部位です。おなかを冷やすと胃腸の機能が低下し、痛みや下痢などの不調につながります。おなかの冷え対策におすすめのアイテムは腹巻きです。保温性に優れたウールやシルク、コットンなどの天然素材が使われたものを選びましょう。
常におなかが冷たかったり、冷たい飲食の後に下痢をしたりする方は慢性的におなかが冷えています。おなかには胃腸以外にもたくさんの臓器があり、冷えを放置するとほかの不調が現れることがあるのでしっかりと冷え対策をおこないましょう。
腹巻き以外に、身体の内側から温まる生姜やシナモンなどのスパイスを使用した食事や飲み物もおすすめです。
冷え対策には使い捨てカイロを活用しよう
使い捨てカイロはパッケージから取り出して空気に触れると発熱します。貼らないタイプと接着面がついている貼るタイプの2タイプがあり、用途に応じて使い分けられるのが魅力です。
3つの首とおなかに使い捨てカイロをあてることで、全身を効率よく温めることができますよ。
首|首の後ろ・肩甲骨の間
首から肩、背中にかけてついている「僧帽筋(そうぼうきん)」に使い捨てカイロを貼っておくと、全身を効率よく温めることができます。首の後ろ側か肩甲骨の間に貼りましょう。貼るのは肌着など、直接肌に触れないように貼ってください。
貼るタイプが無いときは、手ぬぐいの中央にカイロをおいて、両端をぐるぐるとねじってから首に巻くとカイロを落とさず首に巻くことができます。
手首|手首に巻くタイプを使う
手首をカイロで温めるときは手首に巻くタイプの商品を活用するのもひとつの方法です。薄いカイロを巻くときはリストバンドの上に貼り、上からハンドウォーマーやアームウォーマーを装着するとよいでしょう。
ハンドウォーマーなどのアイテムには、手の甲や手首にあたる箇所にカイロを入れられる商品があります。キーボードを打つのが辛くなるほど手指の冷えに悩んでいる方は、試してみてください。
足首|アキレス腱をはさむように
足首を温めるときは、貼るタイプのカイロを使用して大きな血管がある内くるぶし側を温めます。ちょうどアキレス腱を挟むように貼るのがポイントですよ。
靴下やタイツの上に貼ってから、レッグウォーマーを履くと熱を逃しません。「熱いな」と感じるときは厚めの靴下+レッグウォーマーがおすすめです。冷えを感じやすいデスクワーク中の足元を温めてくれるでしょう。
足元に使える商品には靴の中に入れる中敷きタイプや足の甲に貼るタイプもあります。冬の外出時など長時間屋外にいるときに使ってみてくださいね。
おなか|みぞおちより下
おなかにはおへそまわりにたくさんのツボがあります。全身を温めたいときはおへその指2本分下にあるツボ「気海(きかい)」を温めるのが良いと言われています。冷えにより胃腸が弱っているなど感じるときは、おへそから指3本分外側にあるツボ「天枢(てんすう)」にあててください。
おなかの冷えとりや便秘が気になるときは、おへそから指4本分下にある「関元(かんげん)」と呼ばれるツボあたりに貼るのが効果的と知られています。
使い捨てカイロは約40℃とぬるま湯ほどの温度を保ちます。おなか用のカイロなら、半身浴をしているように心地よく温まることができますよ。腹巻きと合わせて使用することで、長時間冷えからおなかを守ります。
カイロを使うときは低温やけどに注意しよう
使い捨てカイロは商品によりますが40~65℃くらいの温度で発熱します。体温よりも高い温度のカイロを長時間あてていると、低温やけどになる可能性があるので注意しましょう。低温やけどは通常のやけどよりも深部まで影響を与えます。
使用するときは肌に直接触れないように、肌着やシャツの上からあてること大切です。念のために1時間に1回は肌の状態をチェックしてくださいね。
▼冷え対策でぽかぽか! 温活習慣を身につけよう
冷え対策には首・手首・足首の3つの首とおなかを温めることが大切です。紹介した4つの冷え対策法やカイロの活用など、温活習慣を身につけましょう。ネックウォーマーやハンドウォーマーなどそれぞれの部位を温めるアイテムは、デザイン性に優れたおしゃれなものやさまざまな種類の素材のものもあります。冬のファッションアイテムとして取り入れてみてくださいね。
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