節分 いつ
季節の行事

2025年の節分はいつ?今年の方角や過ごし方のアイデアも紹介

節分は、豆まきをしたり恵方巻きを食べたりなど、家族で楽しめる行事です。しかし、「今年の節分はいつ?」「節分の由来や意味は?」など、節分についてもっと知りたいという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、節分の日にちや由来、過ごし方のアイデアについて詳しく解説します。節分の意味や由来を確認して、充実した節分を過ごしましょう。

節分はいつ?2025年は「2月2日」

「節分は毎年2月3日」と認識している方も多いでしょう。しかし、本来の「節分」とは、季節の始まりを示す「立春」・「立夏」・「立秋」・「立冬」のそれぞれの前日を指し、季節の分かれ目を示す言葉でした。

立春の前日の節分も、もともとはその中の一つに過ぎませんでしたが、昔は立春が「1年の始まり」とされていたため、その前日にあたる節分は「年越しの日」として大切にされるようになっていきました。そのため、現在では、「節分」と言えば立春の前日を指すことが多くなっています。

なお、立春の日付は年によって変動するため、節分の日付も年によって異なります。したがって、節分は毎年2月3日となるわけではありません。たとえば、2024年と2026年の節分は2月3日ですが、2025年の節分は2月2日(日)です

2025年の恵方は「西南西」

2025年の恵方は、西と南西の中間にあたる「西南西」です。ちなみに、2026年の恵方は「南南東」、2027年の恵方は「北北西」となっています。

そもそも恵方とは、「歳徳神(としとくじん)」という神様がいる方向のことです。節分の風物詩である「恵方巻き」は、この歳徳神のいる方向を縁起が良いと考えることに由来しています。

なお、恵方は毎年変わります。「十二支」と同様に、毎年順番で巡ってくる10個の「十干(じっかん)」に対して4つの恵方が割り当てられており、それによってその年の恵方が決まります。また、十干は10年で一巡するため、西暦の下一桁にも対応しています。

以下の表に、十干と西暦の下一桁、そして恵方の組み合わせを示します。

十干 西暦の下一桁 恵方
甲・己 4, 9 東北東
乙・庚 0, 5 西南西
丙・辛・戊・癸 1, 3, 6, 8 南南東
丁・壬 2, 7 北北西

節分に行われる行事の意味・由来

家族で楽しみながら行うことも多い節分ですが、もとは厄除けを目的とした行事です。本来は、季節の変わり目に、病気・災害などの悪いものを鬼に見立てて追いはらう儀式でした。

ここでは、節分という行事が意味することや、その発祥について解説します。

節分は季節の分かれ目を意味している

元来の節分は、立春・立夏・立秋・立冬それぞれの前日のことを指す言葉でしたが、現在は立春の前日が節分となっています。

昔は、立春が「1年の始まり」と捉えられていたため、新年を迎えるにあたって厄をはらい、幸せを願う行事として日本各地に広まったのが節分です。

節分の由来は中国の「追儺(ついな)」

節分は、中国に古くから伝わる「追儺(ついな)」という儀式が発祥とされています。「追儺」は、旧暦の大晦日(旧暦12月30日)に実施されていた厄をはらう儀式のことです。

追儺をもとにした儀式はやがて日本に伝わり、奈良時代に流行した疫病をはらうために宮中で行われました。これが、日本における節分の始まりです。

その後、平安時代には陰陽師によって盛んに宮中の鬼はらいが行われるようになり、江戸時代には庶民が行う「節分」として浸透していきました。

節分豆と鬼のお面

節分を家族で過ごすときのアイデア

節分といえば、豆まきをして恵方巻きを食べるイメージを持つ方も多いでしょう。

しかし、節分の過ごし方はそれだけではなく、「節分いわし」を作ったり、「節分そば」を食べたりなど、地域によって異なります。ここでは、節分の過ごし方について紹介します。

豆まきをする

節分の定番である豆まきは、江戸時代に社寺などで行われていた「豆打ち」がもととなっています。

豆をまく理由には諸説ありますが、「豆は粒が大きく、ぶつけた際の音が大きいので、鬼をはらうのに適しているとされていたから」という説が有力です。また、「豆」という字から「魔の目(魔目=まめ)」に豆をぶつけて、「魔を滅する(魔滅=まめ)」に通じているともいわれています。

豆まきの基本的なやり方は、まず福豆(炒った豆)を用意し「鬼は外!福は内!」と言いながら豆をまきます。最後に、自分の年齢よりも1つ多く豆を食べましょう。

なお、鬼は丑寅の刻である真夜中(午前2時〜4時)に来るとされています。もともとは、豆まきもこの時間に行われていましたが、現在では生活リズムやご近所のことを考えるとあまり現実的ではないかもしれません。それでも、なるべく日中よりも夜に行うようにすると良いでしょう。

また、本来の豆まきは家長や厄年の人、年男・年女が行うとされていますが、現在の節分は季節イベントとしての側面もあるので、家族全員で楽しみながら行っても問題ありません。

恵方巻きを食べる

恵方巻きを食べることも節分の過ごし方の1つです。恵方巻きとは、節分の際に食べる巻き寿司を指します。

恵方巻きは、七福神にあやかり、7種類の具材を選んで巻き込むのが一般的です。近年では、肉や魚介類を巻いたものやデザートのようなものまで、さまざまなアレンジが加わったものも恵方巻きとして食べられています。

なお、恵方巻きや太巻きといった呼び名はあくまで巻き寿司の別名とされているため、明確な定義は存在していません。

くらひろお手軽レシピ:丸かじりロールケーキ

丸かじりロールケーキ

恵方巻き風のロールケーキです。クリームといちごとキウイがたっぷり入っているので、子どもにも喜ばれる一品です。

「丸かじりロールケーキ」のレシピはこちら

節分いわしを作る

節分の日は、節分いわしを作る風習もあります。

節分いわしとは、焼いた​​いわしの頭に柊(ひいらぎ)の枝を刺したもののことです。鬼は、いわしの焼いた匂いが苦手とされる説や、柊の葉っぱのトゲが目に刺さるからなどの理由で、家に鬼を寄せ付けない目的で広まりました。

節分いわしの作り方

節分いわしは、焼いたいわしの頭を、葉がついた柊の枝に刺すだけで簡単に作れます。いわしや柊の葉を用意できない場合は、折り紙などで代用しましょう。

節分いわしは、玄関先に飾ります。玄関に飾ることで、鬼が外から入ってこなくなるといわれています。

なお、節分いわしは、節分の日から2月末まで飾るのが一般的です。

節分鰯

節分そばを食べる

年越しそばのような感覚で、節分にそばを食べる文化もあります。昔は月末にそばを食べる風習がありましたが、現在は大晦日と節分のみ「行事食」として食べるようになりました。

節分にそばを食べるルーツは、立春が1年の始まりで、その前日の節分は大晦日だと考えられていたためといわれています。つまり、新しい1年が始まるおめでたい日の前に、厄落としや長寿の意味があるそばを食べていたのが、節分そばの由来です。

なお、節分の日であれば、そばを食べる時間や食べ方は気にしなくても問題はありません。

まとめ

2025年の節分は2月2日です。節分には豆まきや恵方巻きだけではなく、節分いわしや節分そばなどの文化もあります。

今回紹介したアイデアを参考に、これまでとは違った過ごし方をしてみてはいかがでしょうか。

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