仕事のやる気が出ない原因は?今すぐできる対処法を紹介!
やる気が出ないときも原因を見極めて正しく対処すれば、自然と元気が湧いてきたり心が上向きになったりします。本記事では、仕事にやる気が出ない原因やその対処法について解説しています。なかなかやる気が出ず悩んでいる方は、ぜひご自身の状態と照らし合わせて対処法を探ってみてください。
目次 [CLOSE]
仕事のやる気が出ない主な原因
仕事のやる気が出ない原因は必ずしも1つではありません。自覚している原因以外にも、さまざまな要素が干渉している場合があります。
ここからは、仕事のやる気が出ない主な原因を10個紹介します。
心身の疲れがある
忙しくて寝不足の日が続いたり、精神的にすり減っていたりしませんか?身体的・精神的な疲れ、ストレス、不安などが蓄積するとモチベーションが低下してしまいます。
心身の疲労は集中力や判断力の低下につながり、普段できることができなくなったりミスが増えたりすることがあります。その結果、さらにモチベーションが低下するという悪循環に陥ってしまうこともあるでしょう。
疲労が溜まらないように、普段から休息を取りつつ仕事をすることが大切です。
プライベートで悩みがある
プライベートの悩みや問題がストレスの原因や集中力の妨げになり、仕事のやる気の低下につながることがあります。
仕事とプライベートを完全に切り離すことはできません。プライベートで悩みがあるときは、悩みの解決を優先しましょう。
リモートワークで気が緩んでしまう
近年増加しているリモートワークで、周囲の目がないことから気の緩みが生じ、仕事のやる気が低下してしまうというケースがあります。自宅が仕事場所だと、仕事とプライベートの境界が曖昧になり、切り替えが難しくなるでしょう。
ほかにも、リモートワークでは、オフィスに比べて同僚との交流やコミュニケーションが限られるため、孤独を感じるという人もいます。孤独感もモチベーションの低下を引き起こす原因になるため、可能なら、出社とリモートをうまく組み合わせるような施策が有効です。
仕事にやりがいを感じられない
「好きこそものの上手なれ」ということわざがあるように、好きなことは嫌いなことに比べ、モチベーションを高めやすく、成果も向上させやすいといえます。
その逆で、興味がなくやりがいにかける仕事は、モチベーションが低下しやすいといえます。仕事に対する気持ちが欠けていると、どうしても「やる気が出ない」状態に陥ってしまうこともあるでしょう。
職場の人間関係に悩みがある
職場の人間関係は、仕事をする上で非常に重要です。人間関係に問題があると、精神的にも実務においても不具合が生じます。
職場の人間関係に問題がある場合、「会社に行きたくない」という気持ちが生まれる可能性もあります。良好なコミュニケーションが取れなければ、必要な連絡や協力ができず、仕事の達成が困難になるということもあるでしょう。
正当な評価が得られない
他人に努力を評価され、頑張りを認めてもらうことは仕事の原動力となります。そのため、行った業務に対して正当な評価が得られないと、モチベーションを維持できない恐れがあります。
仕事における評価は、個人の成長とキャリアの進展においても重要です。正当な評価が得られないと昇進が阻害され、モチベーションの低下につながることもあります。
仕事量が多い
仕事量が過度に多いことも、仕事のやる気が出ない原因の1つです。
人はゴールが遠すぎたり見えなかったりすると、失敗しやすいとされています。過度な仕事量で業務の終わりが見えない場合、このような心理に陥り、やる気の維持が難しくなるでしょう。
さらに、過度な仕事量で残業が増えるとワークライフバランスの崩れを引き起こします。プライベートの充実感がなくなり、モチベーションが低下するというケースもよく見られます。
仕事内容のマンネリ化
同じ仕事を繰り返し行うと、興味ややる気がだんだん薄れてしまいます。慣れてくると気が緩んで一時的にミスが増える危険性もあるでしょう。飽きやミスをした罪悪感からモチベーションが低下するということもあります。
また、業務内容が長年同じだと、スキルや知識の向上が制限されます。成長を感じにくくなり、モチベーションを維持できなくなるでしょう。
報酬が低い
給料や報酬は仕事に対するモチベーションを駆り立てる大きな要因です。
従業員は自分の労力や能力に見合った報酬を期待します。見合った報酬が支払われないと、「頑張っても給料が増えない」と仕事のやる気が出なくなるでしょう。
仕事を上手くこなせない
仕事が上手くいかないとき、失敗を糧に頑張れる人がいる一方、自信を失いやる気をなくす人もいます。
後者の場合、失敗が原因で次回のタスクに対する不安を持ったり自己評価が下がったりします。モチベーションの低下にもつながるでしょう。
仕事を遂行するためのスキルや知識が不足していると感じると、タスクをこなす自信が持てず、やる気も出なくなるということも考えられます。
仕事へのやる気・モチベーションをアップさせる方法11選
ここからは、やる気が出ないときの対処法を11個紹介します。
モチベーションを向上させる方法は、人や原因次第でそれぞれ異なります。紹介した方法から、自身のやる気を向上させるために最適な方法を見つけ、試してみてください。
やるべきことを書き出す
精神的な疲労や不安が溜まってしまい、考えがまとまらない場合は、やるべきことを優先度の高いものから紙に書き出すとよいでしょう。考えをアウトプットすることで頭の中が整理され、情報を文字として視覚で処理できます。
それによって、今自分が何をすればよいのかが明確になるため、モチベーションの回復につながります。仕事の量が多すぎて億劫になっていたり、何から手を付けてよいか分からなかったりする場合におすすめです。
やるべきことを書きだして整理出来たら、その紙を見やすい場所に保管しておくと予定表の代わりになります。スケジュールが確認しやすくなるため、やる気の減退防止に効果的です。
仕事の中で小さな目標を立てる
仕事にやりがいを感じられずやる気が出ない場合は、仕事の過程で小さな目標を立てるとよいでしょう。自分で設定できる程度の小さな目標でも、ひとつやり切るごとに達成感が生まれるため、やる気も出てきます。
あまりに高い目標を設定するとかえって負担になってしまうため、最初は確実に達成できるような、低いハードルを設定するところから始めることが効果的です。
とくに、同じような作業ばかりを与えられて、仕事がマンネリ化していたり、つまらないと感じていたりする人におすすめです。また、自分で決めた目標を達成したら好きな場所に出かけたり好きな物を食べたりと、自分へのごほうびを用意しておくのもモチベーションの維持につながります。
キャリアプランを描いてみる
将来のキャリアについて明確なビジョンを持つと、モチベーションが向上します。
例えば、「3年後には今のチームのリーダー、5年後には部署のリーダーになる」という目標が決まっていれば、「まずは今の業務で目標を達成し信頼を得る」「できるだけ多くのチームに関わって成功実績を増やす」「リーダーに必要な資格を受検する」など、やるべきことが具体化されるため、モチベーションを保ちやすいです。
小さな課題を達成するだけでも、目標に近づいていく実感を得られるようになるでしょう。
仕事のうち、頼めるところはほかの人に頼む
仕事に終わりが見えないと、どれだけ頑張っても意味が無いのではないかという考えに囚われ、やる気の喪失につながります。「仕事の量が多すぎる」「スケジュール整理をしてもやり遂げられる見込みがない」という場合は、仕事をほかの人に頼んだり、振り分けたりする必要があります。同じ部署に手の空いている人がいる場合、手伝ってもらえないか頼んでみるとよいでしょう。
作業時間と作業量が釣り合わず残業を繰り返している場合や、ほかの人も似たような状況で手を貸してもらえないという場合は、個人の努力だけでは根本的な解決にならない可能性があります。その場合は部署全体で改善が必要です。上司に相談し、仕事量の見直しをしてもらいましょう。
友人や家族に相談する
精神的な疲れが原因でやる気が出ない場合は、友人や家族などの信頼できる人に相談すると気持ちが楽になるものです。自分の中だけで悩み続けることは、精神的に大きな負担がかかります。悩みや不安を他人に吐き出すだけでも、リフレッシュできるでしょう。
また「ストレスの原因が家族や恋人にある」「身内に知られたくない内容で悩んでいる」などの理由で身近な人に相談できない場合は、カウンセリングの利用も検討してみてください。自分で心療内科やカウンセリングルームを探してもよいですし、会社の産業カウンセラーに相談してもよいでしょう。
評価や給与を見直してもらう
作業量が多かったり、危険な仕事であったりしても、正当な評価・報酬を得ていれば、それがやる気につながり仕事へのモチベーションを維持できます。
一方、元々好んでしていた仕事でも、自分の働きが正当に評価されていなければ、無力感や焦燥感に苛まれ、やる気の減退につながるでしょう。
周囲からの評価や給与の少なさを個人で解決することは困難ですが、可能であれば上司や会社に相談して、評価や給与の見直しをお願いしましょう。定期的な面談や相談の機会がある場合、期ごとに評価が付けられる場合はそのタイミングで相談すると話を切り出しやすく、相手に見直しを図ってもらえる可能性が高まります。
仕事効率化の方法を考える
「業務はたくさんあるのにやる気が出ない」原因は、仕事が捗らないストレスの可能性があります。
そのようなときは、一度時間を取って、効率よく業務を進められるような工程や対応方法を考えましょう。例えばタスク管理ツールを使う、スケジュール表を作って進捗を見える化するなどの方法があります。
仕事が効率的に進行すれば、その分負担が軽減されてやる気アップにつながります。
タスクを完了した自分への報酬を用意する
旅行や外食など、タスクが完了した自分へのご褒美を用意するという方法は、シンプルですが非常に効果的です。
ご褒美があると、タスクの完了に達成感と満足感を感じるようになります。日常的な意欲にもつながるでしょう。
スキルを向上させる
新しいスキルの習得は、個人の成長と発展に貢献します。できることが増えれば、その分職場での目標も達成しやすくなりますし、転職の際も選べる会社の数が増えます。
スキルの向上は自己満足感や自己評価を高め、新たな機会を切り開くための鍵となります。成長への欲求はやる気を高め、新たな挑戦を楽しむ原動力にもなるでしょう。
成功した人のストーリーや方法を学ぶ
成功した人のストーリーや方法は、目標の設定と達成方法を教えてくれる重要な教科書です。成功者がどのように困難を克服し、夢を実現したかを知ることで、自分自身の計画立案、目標に向かって進む際の指針になるでしょう。
著名な人物でなく、家族や友人の成功体験でも十分参考になります。例えば、自分が達成できなかった目標を達成した同僚はどのようにして目標をクリアしたのか、一方自分はどのように動いたのかを比較すると、目標達成に足りなかったものがわかります。
仕事や職場を変える
- 仕事の内容にどうしても興味が持てない。適性のない仕事ばかり振られる
- 相談しても作業量を減らしてもらえず、自分が処理できる範囲を超えている
- 仕事に見合う給与を払ってもらえる見込みがない
上記のように、上司や会社に相談しても改善できないケースもあります。そのようなときは思い切って仕事や職場を変えてしまうこともひとつの手です。転職にはリスクもありますが、仕事が精神的・身体的なストレスに直結している場合は、やる気の回復に有効な解決策です。
仕事へのやる気が出ないときに取り入れたい生活習慣6選
ここからは、仕事へのやる気が出ないときにおすすめの生活習慣を6つご紹介します。できるものから、自分の生活に取り入れましょう。
疲れた体や心を十分に休ませる
休憩や睡眠をとらずに働いてしまい疲労がたまると、集中力やモチベーションが低下します。身体の不調が原因でやる気が出ない場合は、休むことが最も効果的です。
長期休暇をとって仕事から離れる期間を作ってもよいでしょう。スケジュールや職種などの都合で長い休養がとれない場合は、仕事の合間に短い休憩を挟むだけでも、心身が安らぎます。
休むことで仕事の進捗に問題が出るのではないかと考える人もいますが、疲れによってモチベーションが低下しているときは、むしろ一旦休憩することで仕事の質が向上します。無理をせず休みましょう。
また、趣味に打ち込んだり、家族とコミュニケーションをとったりするなど、仕事から離れたプライベートの時間を確保することも心の休息につながります。
食事や生活習慣を見直す
仕事が忙しいと、作業時間確保のために食事を抜いたり、同じ物ばかりを食べたりと、食事への意識がおろそかになりがちです。しかし、栄養不足や栄養バランスの偏りは、苛立ちや身体の怠さを引き起こします。
そのような不調が続くと仕事に集中できず、やる気の減退やパフォーマンスの低下につながります。忙しくてもなるべく栄養バランスのよい食事を摂るように心がけましょう。
特に、集中力を高めるドーパミン生成に必要な「チロシン」[1]や、疲労を回復する「ビタミンB12」[2]が含まれる食材を積極的に取り入れると、やる気の回復につながります。
また、ストレス解消のために夜更かしをしたり、暴飲暴食を重ねたりすると、後々体調不良につながります。できるだけ避けるように心掛けましょう。
運動をする
運動不足が続くと、体が凝り固まって疲れやすくなるため、ときどき体を動かして凝りをほぐしましょう。心身ともにリフレッシュできます。
また、適度な運動には、ネガティブな気分を発散させる・心と身体をリラックスさせる・睡眠リズムを整える作用があるなど、やる気の回復に効果的です[3]。そのため、生活に運動の時間を取り入れるとやる気減退の防止につながります。特に、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動がおすすめです。
ただし、急に激しい運動をすると体に負担がかかるため、無理をせずできる範囲で身体を動かすことから始めるとよいでしょう。外に出て運動する時間が取れない場合は、家でできるストレッチを日常に取り入れるだけでも効果があります。
オンとオフのメリハリをつける
オンとオフのメリハリは、ワークライフバランスの実現に効果的です。プライベートはとことん遊び・リラックスすることで、気持ちを切り替えて仕事に取り組むことができるでしょう。
例えば、仕事が始まる前にストレッチをする、仕事のときはメガネをかける、在宅でも仕事のときはジャケットを着る、などでメリハリをつけられます。ルーティーンによる切り替えスイッチを作ると、オンオフの区別に役立ちます。
休暇を取って趣味を楽しむ
仕事へのやる気を出したければ、心身の健康が重要です。旅行やハイキングなどでアクティブに過ごしたり、家にこもって何もしない日を過ごしたりすることがおすすめです。自分に適した方法で体と心をリフレッシュし、日頃の疲労をリセットしましょう。
趣味を楽しむと、創造性の刺激にもつながります。余暇が新しいアイデアや視点をもたらすこともあります。
ポジティブな言葉を使う
言葉の力は想像以上に強いものです。ポジティブな言葉を使うと、自己肯定感を高められます。
普段から、自分自身に肯定的な言葉をかけましょう。自分が成功できると信じれば、やる気の向上につながります。
ネガティブな考えをポジティブな言葉に言い換えるとさらに効果的です。例えば、忘れ物をして来た道を引き返すときは「よい運動になるなあ」と考えます。この言い換えを意識すると、やがて本当にポジティブな思考ができるようになるでしょう。
仕事へのやる気が出ない社員のモチベーションをあげる方法
読者の方々の中には、やる気がない部下のモチベーションをどう上げればいいか悩んでいる方もいるでしょう。
ここからは、やる気がない社員のモチベーションを上げる方法を紹介します。
評価・報酬を見直す
仕事のやる気がない社員は、現在の評価や報酬に満足していない可能性があります。
社員は、自分の仕事と成果が公平に評価されていると感じたり、成果に見合った報酬を受けたりするとモチベーションが高まります。評価や報酬の見直しを検討しましょう。
スキルアップの機会を与える
やる気の向上にはスキルアップの機会提供も効果的です。新しいスキルを習得することは、知識の増加や実力の向上をもたらします。
語学の検定や専門分野のセミナー、実技の研修など、業務に役立つ分野のスキル習得の機会を与えるとよいでしょう。
目標の設定
目標の設定は非常に重要です。社員に明確な目標や成果を設定し、達成感を得られるようにすればモチベーション向上につながります
ただし、大きすぎる目標は達成が難しく、抽象的すぎる目標はかえってやる気を削ぐ危険性があります。達成可能な小さな目標を設定したり、目標達成に向けた具体的な行動指針を示したりするとよいでしょう。
コミュニケーションの機会を増やす
社内コミュニケーションを強化すると、社員の協力意欲とモチベーションが向上します。社員同士の仲がよければ、「チームのみんなのために頑張りたい」「仲間からの信頼に応えたい」とモチベーションを維持しやすくなります。
社員のコミュニケーション強化には、情報の共有や相談が気軽にできるようにすることが重要です。チームミーティング、1on1の設定や、チャットツールを活用するとよいでしょう。
仕事の社会的な意義を伝える
自分たちの仕事が社会においてどのように役に立っているか伝えると、やる気アップにつながる可能性があります。
例えば、製品を作る会社であれば、その製品がどのように社会に貢献しているかや、実際に使用しているユーザーの声を伝えるとよいでしょう。社員が自分の仕事が価値のあるものだと理解すれば、仕事へのやる気が高まり、仕事に対する責任感や誇りを持つようになります。
仕事にやる気が出ない状態を放置するデメリット
やる気が出ないときは「今日1日を乗り切ればいいや」と適当に仕事をこなしてしまいがちです。しかし、この状態を長く放置すると、自分自身はもちろん、属する組織にもデメリットが生じます。
ここからは、仕事にやる気が出ない状態を放置するデメリットを4つご紹介します。
スキルアップできない
やる気の低下は、スキルアップを妨げ、自己成長の機会を逃す結果につながります。
人は新しいスキルや知識を獲得すると、職場や個人生活での自信と達成感を得られます。やる気が出ない状態でいると、この成長の機会を逸してしまうでしょう。
さらに、昇進や新しいチャンスも逃す危険性もあります。人に何かを任せようとするとき、普段からやる気を持って取り組んでいる人に任せたいと考えます。やる気のない態度はチャンスを遠ざける恐れがあります。
精神的な苦痛・ストレス
やる気の低下は、日常の仕事に対する不満や不安を引き起こし、長期間続くと精神的な健康に悪影響を及ぼします。
仕事に対する不満や不安は、ストレスの増加につながり、心身のバランスを乱す可能性があります。この状態が続くとうつ病や不安障害などの精神的な問題のリスクが増え、身体的な健康にも影響が出ます。
転職を繰り返すジョブホッパーになる
ジョブホッパーとは、短期間で転職を繰り返す人です。
多くの転職履歴は、採用担当者に「この人はすぐ辞めてしまうだろう」「改善するための努力ができない人だろう」という悪印象を与えます。労働環境が悪く離職率が高いブラック企業にしか採用されず、長続きせずにすぐに離職してしまうように悪循環に陥る危険性も考えられます。
短期間での転職が繰り返されると、将来の雇用機会に影響を及ぼすでしょう。キャリア形成において非常に不利な状況になります。
同僚との仲間意識が芽生えにくい
仕事に対する熱意や意欲が低いと、同僚たちに対して協力的でないという印象を与えます。
職場の協力やチームワークは成功に不可欠であり、仲間意識が目標達成への基盤になります。やる気が低い人がいると、メンバー同士が協力しにくく、一体感を感じづらくなります。チームの調和が崩れ、仲間との連帯感が形成されない恐れもあります。
仕事にやる気が出ないことは病気のサインの可能性もある
ここまでに挙げた対処法を試しても回復しない場合、ただやる気が出ないというだけでなく、病気のサインである可能性があります。
「仕事に対してやる気が出ない」という症状から考えられる主な病気は、うつ病[4]・自律神経失調症[5]・更年期障害[6]・適応障害[7]などです。これらの病気になっていると、やる気がでない以外にも以下のような症状が表れることがあります。
- 仕事だけではなく、日常生活でも気分が落ち込む
- 二週間以上よく眠れず、睡眠不足が続いている
- 一日中怠さが抜けない
- 今までできていた家事や趣味などに打ち込めない
- 考えがまとまらない
- 激しい運動をしたわけではないのに動悸や息切れ、めまいなどが起きる
など
こういった症状に悩んでいる場合は、早めに医療機関の利用を検討しましょう。我慢して働き続けることで悪化し、仕事だけでなく日常にも支障をきたしたり、働けなくなったりする事態も考えられます。
疲労が常態化してしまい、「自分が今危険な状態なのか分からない」「どのくらいストレスを受けているのかが分からない」という方は、以下のようなセルフチェックツールを使って参考にしてもよいでしょう。
- 厚生労働省
こころの耳「働く人の疲労蓄積度セルフチェック(働く人用)」 - 厚生労働省
こころの耳「5分でできる職場のストレスセルフチェック」
まとめ
ふとしたきっかけで無気力になってしまい、やる気が出なくなることは、誰にでも起こりうることです。それについて「自分が怠けているからだ」と気に病むことはありません。大切なことは、やる気が出なくなった原因を探り、早めの対処を心がけ、無気力な状態を長く続かせないようにすることです。
疲れや病気が原因である場合は無理をせず休んで英気を養い、仕事に原因がある場合は業務内容や環境を整えましょう。休んでもよくならない、悪化していくという場合は、無理をせず医療機関の利用も検討してくださいね。
- 厚生労働省
e-ヘルスネット「ドパミン」 - 厚生労働省
「統合医療」情報発信サイト[eJIM]「ビタミンB12」 - 厚生労働省
こころもメンテしよう ~若者を支えるメンタルヘルスサイト~「体を動かす」 - 厚生労働省
e-ヘルスネット「体の不調はうつ病でも現れます。かかりつけ医へ相談してみましょう」 - 厚生労働省
e-ヘルスネット「自律神経失調症」 - 厚生労働省
e-ヘルスネット「更年期障害」 - 厚生労働省
e-ヘルスネット「適応障害」
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