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2022年の立春はいつ?節分との関係や暦上の意味合いを徹底解説
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2022年の立春はいつ?節分との関係や暦上の意味合いを徹底解説
2月になると訪れる立春。「まだまだ寒いのにもう春?」と疑問に思っている方も少なくないのではないでしょうか?
実は、立春は暦の上の春に関連する様々な日と深い関係を持っているんです。この記事では、立春が一体何の日なのか解説を行うとともに、節分との関係や立春の行事についても紹介をしていきます。
立春という日についての文化的・歴史的背景に興味のある人はぜひ参考にしてくださいね。
立春とは
そもそも、立春とはどのような日なのでしょうか?それではここから、立春とはどのような時期を指す言葉なのか、文化的・歴史的にどのような背景を持つ言葉なのかしっかりと見ていきましょう。
立春は二十四節気の1つ
立春とは、二十四節気と呼ばれる「1年を春夏秋冬の4つに分け、それをさらに6つに分けたもの」のうちの1つです。他の二十四節季の例としては「夏至」や「秋分」、「大雪」などが挙げられます。
現代では聞きなれないものも多いですが、いくつかは今でも使われており、行事が行われることもあります。冬至に柚子湯につかったりカボチャを食べたりするのも、現代まで残っている風習の1つですね。
のちにお話ししますが、立春にも様々な行事を行う風習が現代まで残っているのですよ。
立春の日時は年によって異なる
このように、1年を4つの季節に分けたうちの春の始まりを示す言葉が「立春」なわけですが、実は立春の日時は年によって1日前後異なっているんです。
これには、「地球の公転」が深く関わっています。基本的に、地球が太陽の周りを1周するために必要な期間、およそ365日が1年と呼ばれていることはみなさんご存知ですよね。
しかし、実は地球が太陽の周りを1周するために必要な期間は実はぴったり365日ではありません。「365日とちょっと」なんです。
そのため、1年経つごとにこの「ちょっと」の部分が積み重なっていき、ついに1日分増えてしまう年があります。そう、「うるう年」ですね。
このうるう年があるために、立春やその他の二十四節気は年によって1日程度前後するのです。
2022年は2月4日
先述のように、立春を含め二十四節気の日時というのは年によって前後します。では、今年の立春の日付はいつになるのでしょうか?
2022年の立春の日付は、2月4日となっています。まだまだ寒い時期ですが、暦の上では春の訪れです。先述のように二十四節気に当たる日付は年によって異なっているため、他の二十四節気も含め詳しい日付を知りたい人はその都度調べてみることをおすすめします。
立春と節分の関係
ここまで、立春がどのような時期を指す言葉なのかについて詳しく解説を行ってきました。皆さんの中にはここで、「2月の頭といえば、節分もなかった?」と感じられる人もいるのではないでしょうか。
節分もまた、2月を代表する日本の風習の1つですね。それではここからは、立春と節分の関係について詳しく見てみましょう。
節分は立春の前日
節分は、立春の前の日を指す言葉です。元々はそれぞれの季節のはじめである「立夏」「立秋」「立冬」の前日も節分と呼ばれていたのですが、いつしか立春のみの前日を指す言葉となりました。
冬から春への「季節の分かれ目」という意味合いで使われ始めた節目ですが、実は節分は二十四節気ではありません。節分は「雑節」と呼ばれる二十四節気以外の節目に属しており、他の例としては「社日」や「彼岸」、「土用」などが挙げられます。
こちらもいくつかのものは現代でも使われ、様々な行事が行われていますね。
季節の変わり目である立春に鬼が来る?
ここまで節分と立春の関係についてお話ししてきましたが、ではなぜ季節の変わり目である立春に鬼を払う節分を行うのでしょうか?
それは、二十四節気において立春が順番的に1番はじめだからです。二十四節気で1番目ということは、年全体で1番目、つまり1年の始まりにあたる日が立春です。したがって、その前日である節分は大晦日と同じような意味合いを持っています。
「新しい年が来る前に、厄を払っておこう」という想いを込めて、節分に豆まきをするようになったのですね。
旧正月、春分の日などとの関係は?
節分と立春との関係についてここまで説明をしてきましたが、「旧正月」や「春分の日」なども同じような時期にある日ですよね。これらと節分との間には何か関係はないのでしょうか?
特に旧正月に関しては、「立春も旧正月も同じ新年の始まりじゃないの?」と考える人も多いかもしれませんね。旧正月は、中国の旧暦における新年の始まりを指す言葉です。中国の旧暦における正月は冬至から2回目の新月が空に上がる日とされており、これは立春とは少しずれがあります。また、日本と中国では時差があり月の上がり方も若干異なっていることから、節分と旧正月との関連はそこまでありません。
春分の日は、太陽が春分点(真東からのぼり真西に沈む点)に達した日のことを指すため、こちらもあまり節分とは関係がないようです。
意外とない?立春に行われる行事
ここまで立春について詳しく解説をしてきましたが、立春に行われる行事についてはあまり聞いたことのない人も多いのではないでしょうか。
しかし実は、立春にあわせて行われるイベントや、立春に行う風習も少ないながら存在します。ここからは、立春に行われるイベントや風習について紹介していきます。
しぼりたての生酒が楽しめる立春朝搾り
まず紹介するのは、「立春朝搾り」です。立春朝搾りは立春の日に作られる祝い酒の名称で、節分の夜から一晩中もろみを搾り、立春の早朝に搾り終わってすぐの状態で楽しむことができます。
「お酒を買って飲むだけ?」と感じる人もいるかもしれませんが、できあがったその日のうちに飲んでもらうために酒屋さんが蔵元まで直接足を運び、蔵元と酒屋さんが一緒になってラベル貼りをおこなったり、お祓いを受けたりするのはこの「立春朝絞り」だけではないでしょうか?またお酒を飲む人にとっても普段近くにあっても足を運ばない酒蔵を身近に感じる機会となります。
「立春朝搾り」は単に祝い酒を買うだけの行事ではなく、「その地域でお酒を作る人、売る人、飲む人」が一体となって楽しむことができる地域密着型の一大イベントなのです。
立春大吉のお札で厄除け
次に紹介するのが「立春大吉のお札」という風習です。こちらはあまり聞き馴染みのない人も多いかもしれませんね。
立春大吉のお札は、豆まきと同じように厄除けを目的としたものです。「立春大吉」という文字は全ての漢字が左右対称。窓に貼っておけば、外から見ても内から見ても同じ「立春大吉」と読めますよね。
このことから、「万が一鬼が家に入ってきても、このお札を見たときに外からと全く同じように読めるので、鬼がまだ外にいると勘違いして出て行く」という言い伝えが広まり、立春大吉というお札が厄除けとして使用されるようになったと言われています。
行われるようになった背景がユニークで面白い風習ですね。
天候とも関係が深い立春
上記のように暦や厄除けと関係の深い立春ですが、実は天候とも深い関係があり、立春と天候に関連した単語が今でも多く使われていたり俳句の季語になっていたりします。春に関連のある天候関連の用語を聞いたことのある人は多いと思いますが、立春に関連する言葉にはどのようなものがあるのでしょうか。
春一番
最初に紹介する天候は春一番です。聞き馴染みのある人も多いのではないでしょうか。春一番とは、立春から春分の日までの間に南寄りの風のことです。この風が吹いた後に気温が上昇すると、春一番として認められます。
長崎県の漁師たちが海で吹く強い南風を春一番と呼んでいたことが語源とされており、実は春二番や春三番も存在します。
立春という言葉と春一番という言葉はイメージもぴったりと合いますね。
寒明けの雨
寒明けの雨とは、1月の寒の入りからおよそ1ヶ月たち、寒が明けるころ、つまり立春の時期に降る雨のことを指す言葉です。
先述のように立春の2月頭というのはまだまだ寒い時期ですが、昔の人々はこの時期の雨に、来たる春に対しての希望を込めてこのように呼んでいたそうです。また、寒明けは春の季語でもあります。
現在ではあまり使われることの多い言葉ではありませんが、昔の人がどのように冬や春のことを考えていたのかを知ることのできる言葉ですね。
寒の戻り
寒の戻りとは、すっかり暖かくなった春の終わり頃に一時的に急激に冷え寒さがぶり返す現象のことを指します。春がそこまで終わりに差し掛かっていなくとも、立春を過ぎてしばらくしてから温度が下がるとこのように呼ぶことが多いです。
日本海側の低気圧にこの現象の原因があると言われており、4月や5月の後半に起こりやすいです。
暦の上では春でも、立春は一年で一番寒い時期
ここまで立春について様々なことを紹介してきましたが、やはり「春の始まり」として様々な行事や考えがなされていますね。
しかし、暦上では春でも、立春にあたる2月の頭というのは1年で最も寒い時期です。きちんと対策を行っておかないとすぐに体調を壊してしまうので、お子さんなどご家族の体調管理にはしっかりと気を配っておきましょう。
節分だけじゃなく立春も楽しんでみて
いかがでしたか?今回の記事では、立春の文化的・歴史的背景や立春に行われる行事について詳しく解説を行いました。
春の始まり、1年の始まりとして、これからへの期待を込めた風習が多かったように思います。
2月の頭にある行事といえばどうしても節分の豆まきが目立ってしまいますが、節分の次の日である立春もご家族で楽しんでみてはいかがでしょうか。
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