キッチンの換気扇
すまいの知識

換気扇の異音の原因・対処法は?音の種類で故障か判断する方法

換気扇から急に「キーン」「ゴー」「キュルキュル」といった変な音がすると、「故障?」「火災やトラブルにつながらない?」と不安になりますよね。換気扇からの異音は、音の種類から原因を推測することで、適切な対処につなげやすくなります。

本記事では、音の種類別の原因の見分け方から、自分でできる対処法、専門業者への依頼が必要なケースや換気扇の設置場所別の注意点まで詳しく解説します。換気扇からの異音に悩んでいる方はぜひご参考にしてください。

【原因】換気扇の異音から原因を見分ける方法

換気扇からの異音は、音の種類によって原因をある程度判断できます。

音の特徴を確認することで、自分で対処できるか、専門業者に相談すべきかを判断する材料になります。

▼「ゴー」「ゴーゴー」という低く響く音がする場合
主な原因:ホコリ・油汚れの蓄積
対処法:フィルターの掃除
▼「キーン」「キュルキュル」という高い音がする場合
主な原因:モーターや軸受けの摩耗、潤滑油不足
対処法:潤滑油の使用、専門業者への相談
▼「ガタガタ」「カタカタ」という振動音がする場合
主な原因:部品のゆるみ、異物の混入
対処法:ネジの締め直し、異物の除去、専門業者への相談
▼「ジー」「ジジジジ」という音がする場合
主な原因:湿気によるサビ・腐食
対処法:専門業者への相談

なお、上記はあくまで目安であり、実際の状態は換気扇の使用年数や設置場所によって異なります。

ここからは、それぞれの異音の原因について詳しく解説します。

「ゴー」「ゴーゴー」という低く響く音がする場合

低く響く「ゴー」「ゴーゴー」という音は、多くの場合ホコリや油汚れの蓄積が原因です。汚れが換気扇内部のファンに付着すると、ファンが重くなったり回転バランスが崩れたりしてモーターに負荷がかかり、異音が発生する原因にもなります。

とくに、キッチンのレンジフードは油煙や油汚れが付きやすく、放置すると換気性能の低下や故障につながることもあります。まずは、フィルターやファンの掃除を試してみて、掃除をしても音が続く場合は、モーターや部品の劣化が原因と考えられます。

ホコリや油汚れの掃除方法は、後述の「▼【対処法】換気扇の異音への対処」で解説しています。

「キーン」「キュルキュル」という高い音がする場合

「キーン」「キュルキュル」という高い音は、モーターや軸受けの摩耗、潤滑油の不足が原因であることが多いです。換気扇を長年使用していると、軸受け部分の潤滑油が切れたり摩耗が進んだりして、回転時に摩擦音が発生しやすくなります。

「キーン」「キュルキュル」という高い音は、長く使用している換気扇ほど発生しやすく、放置すると故障につながる可能性があります。潤滑油の補充で改善する場合もありますが、内部の劣化が進んでいると考えられる場合は、専門業者への相談を検討しましょう。

埋め込み式換気扇

「ガタガタ」「カタカタ」という振動音がする場合

振動するような「ガタガタ」「カタカタ」という音がする場合は、ファンやカバーのゆるみ、ネジのゆるみ、異物の混入が考えられます。部品がゆるんだ状態で回転すると、振動が発生して「ガタガタ」「カタカタ」と音が鳴ります。

ネジのゆるみを確認して締め直したり、入り込んだ異物を取り除いたりすることで改善する場合もありますが、改善しない場合は、部品が破損している可能性が考えられます。部品の破損は、自分で修理するのが難しいため、専門業者に依頼しましょう。

「ジー」「ジジジジ」という音がする場合

「ジー」「ジジジジ」という音は、湿気の多い場所で起こりやすい異音です。浴室やトイレの換気扇は湿気の多い環境のため、水分が内部に侵入し、モーターや部品が錆びたり腐食したりすることで異音が発生しやすくなります。

結露や水滴が換気扇内部に侵入すると、電気系統にも影響が及ぶことがあります。水漏れが疑われる場合は自己対応を避け、専門業者へ相談することが望ましいです。

【対処法】換気扇の異音への対処

換気扇の異音は、汚れや潤滑不足が原因であれば、自分で対処できる場合があります。主な対処法は、フィルター・カバーの掃除と潤滑油の使用です。

ここでは、自分でできる換気扇の異音への対処法を紹介します。

フィルター・カバーの掃除

ホコリや油汚れが原因の「ゴー」という音には、フィルターやカバーの掃除が効果的です。汚れを取り除くことでファンの負荷が軽くなり、回転がスムーズになります。掃除の手順は次のとおりです。

【換気扇の掃除手順】

  1. 電源を切り、ブレーカーを落とします。
  2. カバーとフィルターを取り外します。
  3. 中性洗剤で汚れを落とします。
  4. よく乾燥させてから取り付けます。

なお、上記を試してもなかなか汚れが落ちないときや、「⾃分でお掃除するのは難しい」と感じるときは専門業者へクリーニングを依頼するのもおすすめです。

潤滑油(オイル)の使用

「キーン」「キュルキュル」という音には、軸受けや可動部へ潤滑油を使用すると、摩擦音を抑えられる可能性があります。潤滑油が使用できる換気扇のタイプを事前に確認し、電気系統への飛散に注意しながら、メーカー推奨のオイルを使うと安心です。

なお、潤滑油を使用しても改善しない場合は、内部部品の摩耗が進んでいる可能性が高いため、専門業者への相談をおすすめします。

専門業者への修理・交換依頼が必要なケース

換気扇の寿命は、一般的に約10〜15年が目安とされています。使用開始から10年以上経過している場合は、修理や交換を検討しましょう。

モーターの故障・部品の破損・電気系統のトラブル

掃除や潤滑油によるお手入れを行っても異音が続く場合は、モーターの故障や部品の破損、電気系統のトラブルが疑われるため、専門業者への相談が必要です。

モーターの劣化や軸受けの摩耗が進むと「ゴー」「ブーン」といった音が出やすくなり、羽根の破損や変形が進行すると、振動や異音が繰り返し発生します。

また、湿気や結露によって電気系統に接触不良が起きると、漏電やショートにつながるおそれもあり、とくに「パチッ」という音がする場合は注意が必要です。モーター軸のブレや内部の故障は自力での修理が難しいため、安全性を確保するためにも、専門業者による点検・修理・交換を検討しましょう。

掃除・潤滑油対応後も異音が続く

フィルターや羽根の掃除、潤滑油の補充を行っても異音が改善しない場合は、内部部品が劣化している可能性があります。一時的に異音が収まっても再発する場合は、軸や軸受けの摩耗が進行している可能性が考えられます。

潤滑油を補充しても「キュルキュル」「ゴー」という音が再発する場合は、モーターの寿命が近づいているサインかもしれません。早めに専門業者へ点検を依頼すると安心です。

困った様子の主婦

異臭・焦げたニオイがする

異音とともに焦げたニオイがする場合は、直ちに換気扇の使用を中止してください。モーター内部の異常発熱や焼き付き、あるいは電気系統のショートや漏電が起きている可能性があり、火災や感電事故につながる危険があります。また、煙や発煙が見られる場合も、同様に注意が必要です。

異臭を感じたときはすぐに使用を止め、安全を確保するために専門業者へ緊急点検・修理を依頼してください。

換気扇が動かなくなる

異音を放置すると、換気扇が突然動かなくなることがあります。モーター軸の焼き付きや部品の破損によって、換気機能そのものが失われるためです。

10年以上使用している換気扇は部品の供給が終了している場合があり、修理ではなく本体そのものの交換が必要になるケースもあります。電源を入れても動作しない場合は、内部故障や電気系統の不具合が考えられるため、早めに専門業者へ相談しましょう。

設置場所別(キッチン・浴室・トイレ)の注意点

換気扇は設置場所によって、汚れや劣化の進み方、注意すべきポイントが異なります。ここでは、設置場所別に、換気扇の注意点を解説します。

キッチン換気扇(レンジフード):火災リスクに注意

レンジフードは油汚れやホコリが付着しやすく、汚れの蓄積が異音や振動につながりやすい場所です。油汚れが硬化するとファンの回転バランスが崩れ、モーターへの負荷が増加します。

モーター部分に油汚れがたまると、部品の摩耗や異常発熱を招く可能性もあります。また、放置すると消費電力の上昇だけでなく、火災のリスクにもつながります。そのため、3か月に1回を目安に、カバーやファンを掃除すると安心です。

ただし、換気扇の使用頻度が高い場合や油を使った料理をよく作る場合には、汚れが溜まりやすくなるため、月に1回の掃除を心がけましょう。

浴室換気扇:腐食・水漏れに注意

浴室の換気扇は、湿気や結露の影響を受けやすい場所です。モーターや配線に水分が入り込むと、金属部品のサビや腐食が進み、異音や動作不良につながります。そのため、1か月に1回掃除をしておくと安心です。

また、「ポタポタ」「パチッ」という音は、結露水や電気接触不良が原因の可能性があります。湿気を放置すると、ブレーカーが落ちたり、漏電・ショートにつながったりする危険性もあるため、気になる音がする場合は、早めに点検を依頼しましょう。

お風呂の換気扇

トイレ換気扇:ホコリ詰まり・換気不良に注意

トイレの換気扇は、ホコリが溜まりやすく、目詰まりによって異音が発生しやすい場所です。ホコリの蓄積で換気効率が低下し、ニオイや湿気がこもりやすくなったり、ファンの回転バランスが崩れて「ブーン」「カラカラ」といった音が出やすくなったりします。

定期的にカバーやファンを掃除することで、故障等の予防につながります。年1〜2回の掃除を行うことで、異音や換気不良を防ぎやすくなります。

まとめ

換気扇の異音は、「ゴー」「キーン」「ガタガタ」「ジー」など音の種類によって原因が異なります。放置すると故障や火災につながるおそれもあるため、早めに対処することが大切です。

異音がしたときは、掃除や潤滑油の使用といった自分でできる対処法を試しましょう。それでも改善しない場合は、無理に使い続けず専門業者に相談するのがおすすめです。換気扇の寿命は一般的に10〜15年とされており、使用年数が寿命を超えている場合や、異音以外の症状が出ている場合は、交換を検討するのも一つの方法です。

日頃から設置場所に応じた適切なメンテナンスを行うことで、換気扇を安全により長く使い続けやすくなります。

記事編集

くらひろ編集部
東京電力エナジーパートナー株式会社

「東京電力 くらひろ by TEPCO」は、東京電力エナジーパートナーが運営するWebメディアです。でんきやガスのことはもちろん、あなたの毎日に役立つ知識から、くらしを広げるアイデアまで、“知りたい”に答える多彩な記事をお届けします。

TEPCO

この記事の情報は公開日時点の情報です

Facebookでシェアする
LINEでシェアする

KEYWORD

#人気のキーワード