
料理家監修:にんにくの保存方法・期間は?長持ちのコツやレシピも
この記事では、にんにくの保存方法や保存期間について詳しく解説します。さらに、にんにくを長持ちさせるためのポイントや傷んだにんにくの見分け方、おすすめレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
監修者
- 川久 景子(かわく けいこ)
- 料理家
食品の企画・メニュー開発を行う他、WEB媒体にレシピ・コラムを掲載。旬の食材を取り入れた、白ごはんに合うお手軽おかず料理が好評。

目次 [CLOSE]
にんにくの保存方法・期間
にんにくは、使う前と使いかけで保存方法が異なります。適切に保存しないと芽が出たり、しわしわになったりして品質が落ちてしまうので、にんにくの状態に合わせて保存しましょう。
ここでは、にんにくの状態別に以下3パターンの保存方法と期間を紹介します。
にんにくをまるごと保存【常温・冷蔵】
未使用のにんにくをすぐに使わない場合は、常温または冷蔵で保存するのが基本です。長持ちさせるためには、日の当たらない涼しい場所、かつ風通しの良いところで保存します。
保存方法
- 乾燥を防ぐため、キッチンペーパーや新聞紙でにんにくを包む。
- 常温の場合は、直射日光の当たらない風通しの良い場所で保存。
- 冷蔵の場合は、さらに食品用保存袋に入れて密封し、チルド室で保存。
保存期間
- 常温:約10日
- 冷蔵:約1か月
使いかけのにんにくを保存【冷蔵・冷凍】
使いかけのにんにくは傷みやすいため、冷蔵または冷凍保存がおすすめです。以下の手順で保存することで、品質を保ちながら長持ちさせられます。
なお、みじん切りや薄切り、すりおろし状態のにんにくも、ラップに包んで冷凍保存できます。1回分の使い切り量に小分けして保存すると便利です。
保存方法
- 薄皮を残して皮をむき、一片ずつに分ける。
- 薄皮をむいた場合は、一片ずつラップに包む。
- 食品用保存袋に入れ、空気を抜いてから冷蔵庫または冷凍庫に入れる。
保存期間
- 冷蔵:約1~2週間
- 冷凍:約2~3か月(みじん切りなど調理済みの場合は約1か月)
調味料に漬けて保存【冷蔵】
オリーブオイルやしょうゆ、みそなどの調味料に漬けることで、調味料の風味が加わるため、料理の幅も広がります。
オイル漬けの場合は冷暗所での保存でも問題ありませんが、しょうゆやみそ漬けの場合は冷蔵保存します。
保存方法
- にんにくの薄皮と根元を取り除く。
- 熱湯消毒や消毒用アルコールで容器を殺菌する。
- 消毒した保存容器ににんにくを入れ、調味料をしっかり浸るように注ぐ。
- みそ漬けの場合は、「みそ→にんにく→みそ」の順で交互に詰める。
保存期間
- 調味料に浸けた場合:約1か月
にんにくを長持ちさせるポイント
にんにくを傷ませずに長持ちさせるには、保存方法だけでなく取り扱い方法も重要です。以下のポイントを押さえて、より良い状態で保存しましょう。
保存するときは薄皮以外の皮をむく
にんにくを保存する際には、薄皮以外の皮をむくことがポイントです。皮が残っているとカビが発生する可能性があるため、薄皮を除くすべての皮を取り除きます。
なお、薄皮には、乾燥を防ぎ、風味を保つ効果があります。薄皮の代わりにラップで包む方法もありますが、一片ずつラップで包むのは手間がかかるので、薄皮を残すのがおすすめです。
適切な場所で保存する
にんにくは日の当たらない冷所や冷蔵庫、冷凍庫での保存が推奨されます。芽が出ると風味や食感が損なわれるため、湿度の高い場所は避け、風通しの良い場所で保存してください。また、冷蔵・冷凍保存をする際には、にんにくに水気が残っていないか確認し、乾燥しすぎないよう注意することも大切です。
にんにくは適切な保存方法で長期間保存できますが、品質は落ちていくため、できるだけ早めに消費するのが理想です。
にんにくが傷んでいるか確認する方法
にんにくは複数枚の皮に包まれており、外見から傷んでいるかを判断するのは難しい食品です。怪しいと感じた場合は薄皮までむいて確認することをおすすめします。
以下の状態に当てはまる場合は、にんにくが傷んでいる可能性が高いため、食べない方が良いでしょう。
- 変なニオイがする
- 通常のにんにくとは異なる不快なニオイが発生している
- やわらかくなっている
- にんにくの一片が柔らかく変質している
- しわしわに乾燥している
- 水分が抜けてしわしわになっている
- カビが生えている
- カビが見える場合は食べずに廃棄
にんにくを使ったレシピ
にんにくは、料理にコクや風味を加える万能食材です。ここでは、にんにくを活用したおすすめレシピを紹介します。
ニラとにんにくたっぷりスタミナ牛丼
スタミナ満点の牛丼レシピです。ニラとにんにくの香りが食欲をそそり、忙しい日のランチや夕食にぴったりです。
ガーリックベーコンポテトサラダ
ベーコンとにんにくが効いたポテトサラダです。サイドメニューとしても主役級の存在感があります。
トマトのブルスケッタ
トマトとにんにくを使ったイタリアンの定番前菜。にんにくの風味が効いた爽やかな味わいで、ホームパーティーや軽食にもぴったりです。
しらすとチンゲン菜のペペロン炒め
しらすとチンゲン菜をにんにくで炒めたシンプルな一品。ヘルシーで栄養満点なメニューとして、忙しい日の夕食におすすめです。
まとめ
にんにくは保存方法を工夫することで、風味や品質を長く保てます。にんにくの状態により適切な保存方法や期間が異なるため、状態や用途に応じた保存方法を選んでください。
この記事を参考に、にんにくの保存と活用をマスターして、日々の料理をより豊かに楽しみましょう!
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