断捨離の7つの効果!生活の変化や手順と後悔しないためのポイントを解説
「断捨離(だんしゃり)」という言葉が広く知られるようになりました。「一度は挑戦してみたい!」と思っている方もいるでしょう。あるいは、過去に断捨離にチャレンジしたものの、挫折してしまった方もいるかもしれません。
この記事では、断捨離の効果や、断捨離に向いている人の特徴、断捨離の手順などの基本からお伝えします。また、断捨離のコツや注意点も解説するため、ぜひ参考にお読みください。
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断捨離とは?【物にとらわれない思想】
断捨離とは、不要な物の処分を通じて執着を手放す取り組みだといえます。「断捨離」とは、以下の3つの考え方に基づく思想です。
- 断|物への執着や良くない習慣を断つ
- 捨|不要な物を捨てる
- 離|物欲から離れる
また、不要な物を手放すという行為に限らず、こうした思想や生き方自体を指す意味合いもあります。
一般的に断捨離といえば、物を捨てる行為というイメージが強いかもしれません。しかし、元々は日本のヨガ指導者である沖正弘が説いたヨガの修行法「断行・捨行・離行」から成る思想が断捨離の由来です。
そこでは、不要な物へ執着する流れを断ち切ることが大切だと考えられています。単なる片づけとは異なる取り組みだといえるでしょう。
なお、断捨離と類似した言葉として「ミニマリスト」が挙げられます。ミニマリストとは、必要最小限の物のみを所有するライフスタイルを実現する人のことです。断捨離と似ているイメージがあるかもしれませんが、断捨離では執着を手放して生きることに重きが置かれているのがポイントとなります。
断捨離の7つの効果
ここでは断捨離によって得られる7つの効果を、詳しくご紹介します。
お金が貯まる
断捨離の効果として、まず「お金が貯まる」が挙げられます。なぜ不要な物を手放すとお金が貯まるのでしょうか。その理由は、不要な物を手放す過程で、今の自分にとって本当に必要な物が見えてくるためです。例えば、こんな心当たりがないでしょうか?
- 似たような物をいくつも持っている
- 持っていても結局は使わない物がたくさんある
普段なんとなく買い物をしていると、こうした無駄な出費が発生することも。そんな自分の買い物の傾向を理解できるようになれば、無駄な出費を徐々に減らせるでしょう。また、不要な物を売却すれば、臨時収入も得られます。
気持ちが軽くなる
断捨離をして部屋にある古い物を処分すると、スペースが広がって気分がすっきりとします。住空間にゆとりができると、日常生活で視界から入ってくる情報が少なくなります。余計な物に気を取られることなく、ゆったりとくつろぎやすくなるのがメリットです。
また、必要な物をどこに収納したかを把握しやすくなるので、安心感にもつながるでしょう。
身の回りにある思い出の品の中には、過去の思い出したくない記憶がよみがえる物もあるかもしれません。そんなときは、勇気を出して手放してしまったほうが良いでしょう。このように、断捨離によって自分の家が心地よい空間になり、気持ちの安定をもたらしてくれます。
人間関係が良好になる
断捨離で物や思い出を手放せるようになると、人間関係も良好になるといわれています。執着しない思想が、物だけでなく人間関係に対しても発揮されるためです。特に、家族や友人に依存しやすい傾向がある方には、効果が見込めると考えられます。
断捨離の取り組みは、「捨てる」「残す」といった判断を自分自身で下すことの繰り返しです。そのため、断捨離を継続するとしだいに決断力が身につき、他者に寄りかかりすぎない生き方を実現できるようになります。
自分の価値観を再確認できる
断捨離は、自分にとって本当に必要な物を見直すきっかけになります。断捨離への取り組みを通じて、自分の好みや大事にしたいことがさらに明確になるはずです。例えば、日頃こんな理由で物を選んでいないでしょうか?
- 流行っていたから買った
- テレビで見たから買った
- 店員に勧められたから買った
こうした外部からの影響で、自分にとってそれほど重要でない物を選んでしまう場面もあるでしょう。断捨離によって自分自身の価値観を再確認すると、これまでよりも慎重に物を見極められるようになります。
健康になる
断捨離は、健康面にも大きなメリットをもたらします。住空間がきれいに片づいて心にゆとりが生まれると、ストレスが減って睡眠の質が高まる可能性があります。寝室がすっきりと片づくことで安心して寝つきやすくなる方もいるでしょう。
また、部屋の掃除はホコリやハウスダストの対策にもつながります。アレルギー性の症状を自覚している方は、断捨離をきっかけに掃除の習慣を見直してみると良いでしょう。こまめな掃除によって、住まいを健やかで暮らしやすい清潔な状態に保ちやすくなります。
時間の使い方が効率的になる
断捨離によって、時間の使い方が効率的になる効果も期待できます。部屋が片づいた状態を維持すると、物の位置を正確に把握しやすいので、探し物のために無駄な時間を取られません。
また、収納する物の定位置が決まっていれば、片づけの時間も短縮できます。さらには、物が少なくなれば日常生活での選択肢がスマートになり、衣服や鞄を選ぶときに悩む時間を省けるようになります。
家事がしやすくなる
断捨離には、家事の負担を軽くする効果もあります。家にある物の総量が少ないと、あらゆる家事が効率化されます。例えば、掃除や洗濯が楽になったり、物をメンテナンスする手間が減ったり、買い足すべき物が明確になったりして、ストレス軽減につながるのがメリットです。
家事の段取りが上手くなり、時短によって生活にゆとりが生まれれば、快適な暮らしの流れを掴めるでしょう。
こんな悩みを持つ人は断捨離をしてみよう!
以下のような悩みを持っているなら、断捨離に取り組んでみてはいかがでしょうか?
物を失くしやすい人
普段から文房具や日用品を失くすことが多い人や、家のどこに何があるか把握できずに困っている人は、断捨離で身の回りを整理すると状況が改善されるかもしれません。
物を失くしやすいと、すでに持っている物を買い足してしまう悪循環にもつながり、無駄な出費が増えてしまいます。
部屋の中がすぐに散らかる人
片づけても片づけても、すぐに部屋が散らかってしまう人は、断捨離によって根本的な解決が期待できるでしょう。そもそも部屋のスペースに対して物が多すぎると、適切に収納できないため物があふれてしまいます。
整理整頓が苦手だと感じるなら、まずは身の回りにある物の量を見直してみてはいかがでしょうか。
掃除をするのが苦手な人
掃除が苦手でなかなか手をつけられない人も、まずは断捨離によって掃除しやすい環境を整えるのがおすすめです。
物が多すぎると、掃除機をかけたり物を移動させたりする負担が大きくなり、こまめに掃除をするハードルがますます高くなってしまうことも。掃除が億劫に感じたら、手放すことから始めてみてください。
効率的に断捨離を進めるための手順
ここでは、断捨離の手順をご紹介します。以下の手順を踏まえて、無理のないように、効率良く進めましょう。
1.断捨離をするエリアを決める
まずは「洗面台の下」「キッチンの吊り戸棚」「玄関」といった形で、断捨離する範囲を決めましょう。いきなり家全体の整理に取り組んでしまうと、挫折してしまうおそれがあります。そのため、最初に断捨離をする範囲を決めることが大切です。
2.物を全部出す
続いて、断捨離をする範囲にある物を、床の上に全部出しましょう。収納されている物も含めて全てを取り出して、物の総量や全体像を把握することが重要です。
なお、洗面所・キッチン・玄関にある物は、生活必需品が多いので判断がしやすい傾向にあります。迷わず作業を進めるためにも、初めのうちはこれらの場所から取り組むと良いでしょう。
3.「残す」「処分する」「保留する」の3つに分ける
取り出した物を「残す」「処分する」「保留する」の3つに分けます。残す物の量や数をあらかじめ決めておくのがポイントです。残すか処分するかの判断が難しい物は、いったん保留して後で判断しても構いません。
4.不要な物を処分する
断捨離を進める上で重要なのは、物を処分する判断基準です。基準が明確になっていると、作業をスムーズに進められます。また、処分してから後悔せずに済むでしょう。もしも判断に迷ったときは、以下の基準で該当する物を処分するのがおすすめです。
- 壊れた物
- 1年以上使っていない物
- 複数個持っている物
- 古い物
- 使用期限が切れた物
- 見ると嫌な気持ちになる物
不要な物を捨てる以外の手段として、リサイクルショップや不用品回収などの買取サービスを利用する方法、フリマアプリやネットオークションを活用する方法が挙げられます。「もったいない」と感じて捨てられない物は、売却すると手放しやすくなるでしょう。また、売却によって臨時収入を得られるというメリットもあります。
リサイクルショップや不用品回収は、大量の不用品を確実に処分したいときに適しています。一方で、少量の不用品を高値で手放したいなら、手間はかかりますがフリマアプリやネットオークションで売ることもできます。これらの手段を上手に使い分けて断捨離を進めましょう。
5.仕上げの掃除をする
手元に残す物の収納場所を決めて片づけたら、最後に掃除を済ませて断捨離が完了となります。物が放置されていた場所には、ホコリがたくさん溜まっていることも。掃除用具を使って汚れを取り除き、窓を開けて換気しましょう。清潔で快適な空間に仕上がります。
無理をしない断捨離のコツ
断捨離の失敗を避けるには、無理な取り組み方は禁物です。過去に断捨離で挫折したことのある方は、以下のコツを押さえて取り組みましょう。
手のつけやすい場所から始める
初めての断捨離では、衣装ケースや化粧品の収納ボックスのような、限られた狭い範囲のみに取り組んでも構いません。慣れてきたら1部屋まるごとの断捨離を目指しましょう。一方で、物置や書斎などの特に物が多いエリアは、最後に着手するのがおすすめです。
判断に迷う物はいったん保留にする
残すか処分するかすぐに判断できない物は、保留にするのも一つの手です。その際は、手元に置いておく期間をあらかじめ決めておき、改めて残すか処分するかの判断を行いましょう。これにより、結局物を手放せない事態を回避しやすくなります。
思い出の物は最後に片づける
昔の写真や大切な人からのプレゼントといった思い出の品物は、多くの人が判断に迷う部分です。こうした思い出深い物の片づけは、断捨離に慣れてから取り組むと良いでしょう。判断が難しく時間がかかりやすい物は、できるだけ最後に片づけるようおすすめします。
無理をしない断捨離のための注意点
最後に、断捨離の注意点を解説します。以下のポイントに注意しながら、断捨離の成功を目指しましょう。
使えるかどうかで判断しない
断捨離で物を処分するとき、「使えるかどうか」の観点で判断するのは避けましょう。多くの人の家にある品物は、使おうと思えば使える物がほとんどです。使える物を全て手元に残してしまうと、断捨離はなかなか進みません。
よくある例として挙げられるのは、まだ使える下着・靴下・文房具・家電などです。たとえ新品であっても、使っていない場合は処分しましょう。判断が難しいときは、先に残す物の数を決めておき、数を超えた物から手放します。
勢いで処分しない
断捨離の進捗が良いと、つい気分が高揚して「あれもこれも処分しよう!」と先走って判断してしまう場合があります。
不要な物を手放すことも大切ですが、その日の気分に任せて勢いだけで判断を下すのは好ましくありません。その後に気持ちが揺らぎ、後悔することになれば、断捨離を続ける意欲が損なわれてしまうでしょう。
こうした失敗を防ぐためにも、あらかじめ設定した判断基準に従って処分を決めることが大切です。本当に必要な物や大切にしている物を誤って処分しないよう、一つひとつ落ち着いて見極めましょう。
買い直せない物は慎重に
家にある物の中には、一度手放すと入手困難になってしまう物も少なくありません。例えば、以下のような買い直せない物の処分は慎重に判断しましょう。
- 一点物
- 強く思い入れのある物
- 廃盤になった物
万が一誤って処分した場合、同じ物が手に入らないとなると、大きな後悔をすることにもなりかねません。また、再発行ができない公的な文書のような、重要な書類を捨てないよう十分にお気をつけください。
一日で終わらせない
断捨離には多くの時間がかかるため、一日で終わるケースは少ないといえます。例えば、物を全部出す作業だけでも手間がかかり、仕分けや収納、掃除に至るまでにはさらに労力が必要です。
当日に全ての空間を片づけようとすると、却って疲れてしまい中途半端に終わるおそれもあるでしょう。十分に片づかない状態のまま放置することがないように、片づける範囲を小さめに区切って、段階的に取り組むことが重要です。
まとめ
断捨離とは、物にとらわれない考え方のことで、執着心を手放す意味合いがあります。断捨離に取り組むと、以下のうれしい効果を得られます。
- お金が貯まる
- 気持ちが軽くなる
- 人間関係が良好になる
- 自分の価値観を再確認できる
- 健康になる
- 時間の使い方が効率的になる
- 家事がしやすくなる
一日で家中を片づける必要はありません。自分にできる小さな範囲を決めてから、無理をせずに断捨離に取り組んでみましょう。ぜひこの記事で解説したコツや注意点を参考にしてみてください。
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