食の知識

冬が旬の果物とは?おいしい食べ方、果物狩りやプランター栽培向けの果物も

冬には、いちご・りんご・みかんなど旬を迎える果物が多くあります。旬を迎えた果物は味が濃厚で栄養価も高く、時機を逃さず味わいたいものばかりです。

今回は、冬が旬の果物を一覧でご紹介します。あわせて、おすすめしたいおいしい食べ方や、果物狩り・プランター栽培向けの果物もご紹介します。この記事を参考に、冬のフルーツを思いっきり楽しんでください。

冬が旬の果物とは

スーパーに行くと、年中さまざまな果物が手に入ります。そのため、冬が旬の果物がどれなのか、分からないという方も多いでしょう。

旬を迎えた果物は、味が濃厚で栄養価も高いという特長があります。冬に旬を迎える代表的な果物は以下のとおりです。

ここからは、それぞれの果物について詳しく解説していきます。

いちご

いちごの旬は冬と春です。クリスマスシーズンの12月に多く流通し、5月ごろまで楽しめます。

いちごはビタミンCを多く含み、1日に必要なビタミンCを7粒で摂取できると言われているほどです。洗ってヘタを取ればそのまま食べられるので、カットする手間がかからず気軽に食べられるのも嬉しいポイントです。

スーパーで買うときは、傷がなく、ヘタの近くまで色が鮮やかでハリがあるものを選びましょう。生で食べるほか、ケーキの具材に使ったり、つぶしてジャムやドレッシングにしたりするのもおすすめです。果肉が柔らかく、傷がつきやすいため、早めに食べきりましょう。

りんご

りんごの写真

りんごは秋から冬に旬を迎えます。春から夏など、旬ではない季節でもスーパーに並んでいるのは、冷蔵貯蔵できる品種があるからです。年中食べられるのはうれしいですが、ぜひみずみずしい旬の季節に味わってみてください。香り豊かでシャキシャキとした歯ごたえを楽しめます。

りんごは全体的に赤く、色つやがいいものを選ぶと味が濃く、甘みも強いです。果実の下の部分(おしり)は深くくぼみ、形が整っているものがおすすめです。太いツルがついているものを選びましょう。

みかん

みかんの写真

一般的に、みかんと言えば「温州みかん」を指します。ビタミンCが豊富で、風邪予防にぴったりの果物です。10月から出荷量が増え、12月にピークを迎えます。スーパーでは年中手に入りますが、5月から9月頃に出回っているみかんはハウス栽培のみかんです。

温州みかんは、皮が柔らかくて手で簡単に剥けるので、手軽に食べられます。皮の色が濃く、ハリとツヤがあって、ヘタが小さいものを選びましょう。そのまま食べるほか、まるごと冷凍して冷凍みかんにしてもおいしいです。

レモン

レモンの写真

レモンの旬は冬と春です。3月から4月、および10月に出荷量が増え、12月がピークとなります。100g当たり約100mgのビタミンCを含み、これは柑橘類の中でもトップクラスです。国内産レモンは、主に広島県や愛媛県で栽培されています。

爽やかな香りと酸味が特徴的で、調味料やジュース、デザートなどに適した果物です。絞ってサラダにかけたり、冷凍したレモンをすりおろして鍋や和え物の薬味にしたりできます。レモンのはちみつ漬けやレモネードなどは、レモンだからこそおいしくできるレシピです。

スーパーで購入する際は、重みがあって色ムラがなく、表皮がなめらかなものを選びましょう。

キウイフルーツ

キウイフルーツの写真

キウイフルーツは、褐色の産毛がニュージーランドの国鳥キウイに似ていることから名づけられた果物です。旬は冬と春で、12月から出荷量が増えます。原産地は中国ですが、ニュージーランドで改良された品種が多いです。国内では愛媛県、福岡県、和歌山県などで栽培されています。

購入するときは表面にしわがなく、褐色の産毛が均一なものを選びましょう。硬いものは未熟なので、しばらく常温で置いておくと完熟します。スライスしてそのまま食べたり、スムージーやジュースに加工したりしてもおいしいです。

柑橘類

柑橘類の写真

冬は、ぽんかん・柚子・金柑・はっさく・文旦など多くの柑橘類が旬を迎えます。同じ柑橘類でも旬は異なり、秋から春までの長い期間でさまざまな味を楽しむことができます。

ぽんかん

ぽんかんは一般的なみかん(温州みかん)よりも一回り大きい柑橘類です。12月中旬に収穫時期を迎え、食べごろになる1月中旬から2月中旬に出荷されます。

ぽんかんは、分厚くボコボコとした皮が特徴的です。みかんに比べると酸味が少なく、強い甘みを感じることができます。

柚子(ゆず)

柚子は鮮やかな黄色の柑橘で、爽やかな香りが特徴的です。11月頃から流通量が増え、12月にピークを迎えます。

果汁から果皮まで無駄なく活用されることが多く、果汁は調味料に、果皮はお菓子作りにおすすめです。また、冬至の日には「ゆず湯」で楽しむ習慣も広まっています。

金柑(きんかん)

金柑は皮ごと食べられる小さな柑橘です。1月中旬から3月中旬ごろが旬となります。

金柑にはほのかな苦みと甘み、酸味があり、おせち料理の甘露煮にも使われます。最近は、生で食べられる「完熟金柑」も人気です。

はっさく

はっさくは苦みと酸味、パリッとした歯ごたえが楽しめる果物です。広島県尾道市の因島で生まれました。

旧暦の8月1日に食べられることから「八朔(はっさく)」と名づけられましたが、この頃の実はまだ小さく、実際の旬は冬と春です。年明けから食べごろを迎え、4月ごろまで味わえます。

文旦(ぶんたん)

文旦は秋から冬にかけて出回る果物です。果皮・果実ともに黄色く、さわやかな甘みと酸味が特徴のフルーツです。

ハウス栽培で糖度が高い「温室文旦」や、果汁が多くてみずみずしい「水晶文旦」、高知県の特産品「土佐文旦」などがあります。

冬の果物の食べ方アイディア

冬の果物はそのまま食べてもおいしいですが、たくさん買いすぎて食べきれないときもありますよね。そんなときは、デザートを作ってみましょう。

ここからは、冬の果物を美味しく食べるアレンジのアイデアを4つご紹介します。

ホットフルーツ

生で果物を食べると体が冷えてしまうという方や、生で食べるのに飽きてしまったという方におすすめなのが「ホットフルーツ」です。温かい紅茶に入れたり、グリルしたりパイに入れたりすることで、果物の楽しみ方が広がります。

また、黒ずんでしまった傷みやすい果物を美味しく食べる方法としてもおすすめです。ホットフルーツの具体的なアイデアは、以下の記事をご覧ください。

フルーツトースト

フルーツトーストの写真

フルーツトーストは、トーストの上にはちみつやバター、クリームチーズなどを塗って、カットした果物を乗せたものです。食パンをトーストしてから、好みの調味料やフルーツを乗せるだけなので簡単に作れます。果物の断面が美しく、フルーツサンドより手軽なので朝食におすすめです。

はちみつやバターを塗ると甘くてまろやかなので、みかんやキウイフルーツなど酸味の強い果物もたくさん食べられます。クリームチーズは酸味があり、いちごやりんごなど甘みの強い果物を食べたいときにぴったりです。

コンポート

コンポートの写真

コンポートは果物の砂糖煮です。果物を砂糖やはちみつなどと煮て作ります。ジャムより甘さ控えめで、果物の食感が残っています。そのまま食べたり、ケーキやタルトの具材にしたり、楽しみ方が豊富です。りんごのコンポートは、アップルパイの具材にもできます。

コンポートは桃やさくらんぼ、柿など、比較的どんな果物とも相性がいいです。冬が旬の果物ではりんごやいちご、みかんで作ってみましょう。

ゼリー

みかんの牛乳寒天

お菓子作りが苦手な方でも、簡単に作れるのがゼリーです。ゼラチンや寒天を溶かし、砂糖を加えて固めるお手軽デザートで、生の果物があればジューシーな果肉を楽しめます。こたつに入ってアイスを食べるという贅沢もいいですが、ゼリーならビタミンCが豊富な果物をたくさん取れますよ。

ゼリーと相性のいい果物は、みかんや柑橘類です。牛乳を入れてミルク寒天にすれば、ミルクの白とみかんのオレンジが目を引く、おしゃれなデザートになります。鍋やおでんなど温かいものを食べた後のデザートにもちょうどよく、お腹がいっぱいでも食べやすいです。

冬に果物狩りをするなら?

果物狩りは、旬の果物を収穫する喜びが味わえて、お腹がいっぱいになるまで食べられるレジャーです。家族や恋人、友達など、誰と行っても盛り上がります。

冬に果物狩りをするなら、どんな果物がいいのでしょうか。ここでは冬の果物狩りの楽しみ方を解説します。

冬から春はいちご狩りが楽しめる

いちごの写真

冬から春にかけてはいちごが旬を迎え、いちご狩りが楽しめるシーズンになります。早いところでは12月上旬に開園し、5月頃まで楽しめます。

いちごはビニールハウスで育てられるため、果物狩りができる期間が長いです。真冬の寒い時期も参加しやすいでしょう。小さいのでたくさん食べられ、簡単に摘み取れることから小さい子どもがいる家庭にもぴったりです。

いちご狩りの注意点

事前予約が必要な農園と当日予約なしで楽しめる農園があるので、事前に確認してからでかけましょう。できるだけたくさんいちごを見つけられるよう、朝イチの参加がベストです。

当日は動きやすく汚れてもいい服装を選び、ヒールの靴は避けます。ハウス内は温度が高い場合もあるため、着脱しやすいアウターを着て行くといいでしょう。

摘み取り方(手摘みやハサミ)、制限時間、食べる場所(その場や休憩所など)、練乳の持ち込み可否は農園によってルールがあります。必ずチェックしてください。

冬にプランター栽培できる果物は?

冬が旬の果物を買ってきて食べるのもいいですが、自分で育てるのもおもしろそうですよね。しかし、賃貸マンションやアパートなど、育てられる場所がベランダしかない場合はどうすればいいのでしょうか。

ここでは、冬にプランター栽培できる果物をご紹介します。

ラズベリー

ラズベリーの写真

ラズベリーは丈夫な植物で、初心者でもプランター栽培が可能です。ブルーベリーは同系統の2品種以上を一緒に育てないと実がつきにくいと言われていますが、ラズベリーは1本でも実がつきます。

苗植え時期は9月から3月です。6月から7月になると実がつき、収穫時期を迎えます。赤く色づくものもあれば、黄色くなるものもあります。実が崩れやすいため、そっと引き抜くように収穫してください。

ラズベリーは生で食べたり、ジュースやジャムに加工したりして楽しむことができます。

ブルーベリー

ブルーベリーの写真

ブルーベリーも実がつきやすい家庭果樹です。植え付け時期は11月から3月で、3月から4月ごろに釣鐘のようなかわいらしい白い花を咲かせます。実の収穫は6月から9月です。

同系統の異なる品種を2品種以上植え付けると、とくに実がつきやすくなると言われています。ヨーグルトやパンケーキのトッピング、ジャムにぴったりの果物です。

まとめ

冬はいちごやりんご、みかん、レモン、キウイフルーツ、柑橘類が旬を迎えます。そのまま食べるのもいいですが、ホットフルーツやコンポート、ゼリーを作るのもおすすめです。

冬に果物狩りを楽しみたい方は、いちご狩りにでかけましょう。いちご狩りは冬から春にかけて楽しめるので、家族や恋人、友達と行く冬のレジャーに最適です。プランター栽培をしたい方は、育てやすいラズベリーやブルーベリーがいいでしょう。

ぜひビタミンCが豊富な旬の果物を食べて、風邪予防や美肌対策などに役立ててください。

Facebookでシェアする
LINEでシェアする

KEYWORD

#人気のキーワード