正しい豆まきのやり方を確認して福を呼び込もう!由来や注意点も解説
そこで今回は、正しい豆まきのやり方や注意点に加えて、豆まきを行う理由、由来といった基礎知識についてもご紹介します。この記事を読んで、ぜひ今年の豆まきを家族みんなで楽しみましょう。
目次 [CLOSE]
節分で豆まきを行う理由
豆まきは、古くからある日本の行事で、「季節の節目に起こりやすい病気、災害などから身を守る」という目的がありました。
そもそもの由来としては、大晦日に行われていた「追儺(ついな)」という宮中行事にあります。その後、庶民の習慣となり、現在に至るという説があります。
豆まきは家の中の悪いものを追い出して福を招く効果がある
昔から豆は「魔目」や「魔滅」といった当て字にされるように、強い魔除けの力があるとされてきました。
そのため、家の中に豆をまくことは、邪気を追い払い、無病息災といった福を招き入れるといった意味があります。「鬼は外!福は内!」というかけ声にも、その意味が込められています。
また、福を家に呼び込んだ後に、豆を「年齢+1個分」食べることで、「1年間を健康に過ごせますように」という願いを込めることができます。
豆まきは「夜」にするのが良いとされる
鬼は鬼門(きもん)と呼ばれる丑寅の刻(深夜2~4時)に訪れるとされています。伝統的な習わしの上では、そのタイミングに合わせて豆をまき、鬼を追い払うのが良いとされています。
ただし、現在では深夜に豆まきをすることは難しいため、お昼や夕方に豆まきをしても問題ありません。家族で楽しめる時間帯に合わせて豆まきを行うのが一番です。
豆まきは騒音に気を付けて行うのが良い
豆まきを大声で行うと、近所迷惑になる可能性があります。古くから日本に根付いた行事ではあるものの、ドアや窓を全開にして大声を上げていれば、騒音として捉えられかねません。
豆まきを行う際は、周りのお宅への配慮を忘れないようにしましょう。
豆まきで使う豆の種類
豆まきに使われるのは、福豆と呼ばれる炒った大豆です。節分が近くなるとスーパーなどで売り始めるので、すぐに入手できます。
ただし、お子さんによっては大豆が苦手という場合もあるでしょう。こうした場合は、落花生などで代用しても問題ありません。
実際に、北海道・東北や、九州の一部地域では、豆まきに大豆は使わず、落花生をまいています。落花生は大豆に比べ甘みがあり、大豆が苦手なお子さんでも美味しくいただけるでしょう。
福を家に招くための正しい豆まきのやり方
ここからは、昔から伝わる「正しい豆まき」のやり方についてご紹介します。鬼をしっかり家の外に追い出し、福だけを家に入れる方法となっているので、ぜひ覚えて実践してください。
①家のドアと窓を開ける
前述のとおり、豆まきは家の中の悪いものを追い出し、福を室内へ招くことを目的としています。そのため、入口と出口を用意しておかなくてはなりません。
一般家庭で入口・出口になり得るものとしては玄関扉が最適です。もしくは、窓でも構いません。
②家の奥から順番に「鬼は外」と言いながら豆をまく
豆まきは順番も大切です。初めに手を付けるのは玄関から遠い奥の部屋から。これは、室内にいる鬼を内側から外側へと追いやっていくためです。奥まった部屋から順に行い、最後は玄関に豆をまきます。
なお、豆をまきおわった部屋の窓は、再び鬼が入ってこないようにするために閉めていくと良いとされています。
③部屋の中へ向かって“福は内”と言いながら豆をまく
窓や玄関を閉めるタイミングでは、福を呼び込むために「福は内」と声に出しながら豆をまきます。この際の方向は、外ではなく内向き。つまり、室内に向けて豆をまきましょう。
④まいた豆を片付けて「自分の年齢+1個」の豆を食べる
豆まきを一通り終えた後は、室内に落ちている豆を拾います。家具の裏などに豆が入り込んでいることもあるので、隅々までチェックを怠らないようにしましょう。
その後、自分の年齢+1個分の豆を食べるのが習わしです。豆を食べることも豆まきの行事に含まれます。
恵方巻きを食べることも節分の行事
節分と言えば豆まきだけでなく、恵方巻きを食べることを思い浮かべる方も多いでしょう。豆まきは「片づけや掃除が面倒」と思う方もいるため、豆まきはせずに恵方巻きだけ食べるご家庭も見受けられます。
恵方巻きは豆まき同様、福を家にとどめることを願い食すものなので、無理に豆まきをする必要はありません。
なお、恵方巻きを食べるときは、「その年の恵方の方角を向いて一言もしゃべらないで完食する」というルールがあるので、事前に今年の方角をチェックするのが良いでしょう。
まとめ
今回は「豆まきの正しいやり方」についてご紹介しました。豆まきをはじめる部屋の順番や、すぐに窓や玄関を閉めなくてはならないことなどを知らなかったという方もいるでしょう。
ただし、この記事で解説したとおり、今回ご紹介したやり方を厳しく守る必要はありません。ご近所迷惑を考えて窓や玄関は開けない、夜ではなく昼に行う、ということでも構いません。それぞれのご家庭に合った形で、節分の豆まきを楽しんでください。
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