【2026年】恵方巻きの食べ方・ルールを解説!今年の恵方・由来も
今回は、恵方巻きの正しい食べ方やルール、2026年の恵方(方角)、恵方巻きの由来、おすすめの具材まで幅広くご紹介します。節分や恵方巻きについての知識を深めていきましょう。
恵方巻きの正しい食べ方・ルール
恵方巻きには古くからの作法やルールがありますが、本来の食べ方は自由です。「せっかくなら縁起を担ぎたい」という場合に、正しい食べ方やルールを意識して取り入れてみるのが良いでしょう。
ここでは、恵方巻きの基本的な食べ方やルールについてご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
節分の日に食べる
恵方巻きを食べる日は、立春の前日にあたる「節分の日」です。節分とは、季節の分かれ目に生じると考えられていた邪気を払い、無病息災を願う大切な行事です。この日に恵方巻きを食べるのには、「商売繁盛」や「幸せを一気にいただく」という縁起担ぎの意味が込められています。
2026年の節分は2月3日です。ただし、暦のズレによって、2月2日が節分になる年もあります。
節分は立春の前日と決まっていますが、立春の日付は地球が太陽を一周する時間によって決まります。地球が太陽を一周する時間は、正確には「365日」ではなく、毎年「約6時間」ほどのズレが生じています。このわずかなズレが積み重なることで、立春の日付が前後し、それに合わせて節分も2月2日や2月4日になることがあります。
| 年 | 日付 |
|---|---|
| 2025年 | 2月2日(※日付が変わる年) |
| 2026年 | 2月3日 |
| 2027年 | 2月3日 |
| 2028年 | 2月3日 |
| 2029年 | 2月2日(※日付が変わる年) |
| 2030年 | 2月3日 |
切らずに食べる
縁起物である恵方巻きは、食べるときに切ってはいけないといわれています。切ったり、途中で食べるのをやめたりしてしまうと、「幸運が途切れる」ことにつながり、ご利益がなくなってしまうと考えられています。
1本食べ切るのが難しい場合は、短くて細めの恵方巻きをご家庭で作ったり、食べやすいサイズのものを購入したりするのがおすすめです。もちろん、楽しく安全に食べることが一番なので、どうしても食べ切れない場合は、無理をせず途中で切って食べましょう。
「恵方」を向いて食べる
恵方巻きを食べるときは、その年の縁起の良い方角である「恵方」を向きます。2026年の恵方は「南南東(なんなんとう)」です。
恵方巻きを食べる際は、よそ見をせず恵方だけを向いて食べるのが基本的なルールです。恵方を向いて食べれば、ご利益を得られるといわれています。
恵方について詳しくは、後述の「▼2026年の恵方(方角)は?恵方の決め方とは?」をご覧ください。
口を離さず、会話はしないで食べる
恵方巻きを食べる際は、口を離さず、会話をしないで食べると縁起が良いとされています。これには、「運を逃さない」「縁を切らない」といった意味があります。
食べ切れるか不安な方は、ハーフサイズや細巻きを選びましょう。自分のペースでおいしく食べきれるサイズを選び、静かに願い事をしながら福を呼び込んでみてください。
2026年の恵方(方角)は?恵方の決め方とは?
恵方巻きを食べる際に向く方角である、「恵方」は毎年変わります。ここでは、2026年の恵方や、恵方の決め方について解説します。
2026年の恵方は南南東(なんなんとう)
2026年の恵方は「南南東」です。正しい方角を確かめたいときは、スマートフォンのアプリなどでも簡単に調べられます。
恵方とは、その年の福を司る神様「歳徳神(としとくじん)」がいる方角のことです。この向きで物事を行うと万事が大吉とされ、恵方巻きを食べる際もこの神様の方角を向くことで福が得られるといわれています。
恵方は10年周期の暦のルールに基づいた4つの方角が、毎年順番に巡ってきます。そのため、同じ方角が2年以上続くことはありません。
恵方はその年の十干で決まる
恵方はその年の「十干(じっかん)」という暦のルールで決まりますが、実は西暦の下一桁(1の位)を見るだけで、誰でも簡単に見つけることができます。
恵方は「東北東・西南西・南南東・北北西」の4種類のみで、以下の表のように10年周期で巡っています。
| 西暦の下一桁 | 恵方 | 十干 |
|---|---|---|
| 4・9 | 東北東 | 甲・己 |
| 0・5 | 西南西 | 乙・庚 |
| 1・3・6・8 | 南南東 | 丙・辛・戊・癸 |
| 2・7 | 北北西 | 丁・壬 |
例えば、2026年の十干は「丙」、下一桁は「6」なので、恵方は「南南東」となります。
恵方巻きの由来・発祥
恵方巻きの由来は、かつて節分が大晦日として捉えられていたことにあるとされています。
暦の上で、一年の始まりとされる「立春」の前日である節分は、現在の大晦日のような節目として古くから大切にされてきました。
当時の大晦日には、福を司る歳徳神をお迎えするために、恵方にお餅を供える習慣がありました。この習わしが、現在の「恵方に向かって縁起物を食べる」という恵方巻きのルーツになったと考えられています。
発祥は関西説が有力
恵方巻きの起源には諸説ありますが、大正初期に大阪の花街で縁起を担いで食べられていたのが始まりという説が有力です。
1932年(昭和7年)には、大阪の寿司商組合が「節分に丸かぶり」を推奨するチラシを作成しており、この頃にはすでに地域文化として定着していたことが分かります。その後、1970年代に海苔業界が恵方巻きを大規模に宣伝したことで、さらに文化として浸透しました。
もともとは関西特有の風習でしたが、全国的に広く食べられるようになったのは、近年のコンビニなどの展開による影響が大きいです。
全国展開は大手コンビニがきっかけ
関西から広がった恵方巻き文化の全国展開を後押ししたのが、コンビニチェーンによる商品化だとされています。
1983年になると、ファミリーマートが大阪と兵庫で恵方巻きを売り始めます。その後、セブン-イレブンが広島で恵方巻きの販売を開始。1998年には、販売エリアが全国にまで広がりました。
なお、元々は単なる「太巻き」として売られていた恵方巻きですが、コンビニで売り出される際に「恵方巻き」という名称が生まれたといわれています。

恵方巻きの具材と意味
「恵方巻きの具材」というと、桜でんぶや伊達巻、しいたけ煮やかんぴょうなどを思い浮かべる方もいるでしょう。しかし、これらの定番具材だけでなく、近年ではさまざまなバリエーションが見られます。
ここでは、恵方巻きの基本の具材や具材に込められた意味、近年食べられている変わり種具材をご紹介します。
【基本の具材】七福神に見立てた7種
恵方巻きの具材は、福をもたらす「七福神」にちなんで7種類にするのが良いとされています。これは、大黒天や弁財天といった7人の神様の力を一皿に集めることで、「福を巻き込む」という願いが込められているためです。伝統的に使われてきた基本の7種は、以下のとおりです。
- かんぴょう
- 細く長い形から「長生きできるように」という願いが込められています。
- しいたけ煮
- しいたけは傘の形が陣笠(じんがさ)に似ているため、「身を守ってくれる」という意味があります。
- 伊達巻(卵焼き)
- 伊達巻や卵焼きは、その黄色い色から財の豊かさ、金運のげん担ぎとして使われます。
- うなぎ
- 古くからうなぎは縁起の良い食べ物です。「うなぎのぼり」という言葉からも分かるように、出世や上昇などの意味があります。また、うなぎの長い姿が長寿を表しているともいわれています。
- 桜でんぶ
- 鯛などの白味魚をほぐし、鮮やかなピンク色に仕上げてある桜でんぶ。鯛は「めでたい」という言葉にかけた縁起物であり、ピンク色が華やかさを演出してくれます。
- えび
- 紅白の色と目玉が飛び出ていることから「めでたし」という語呂合わせに使われる縁起食材です。また、健康長寿の象徴とされています。
- きゅうり
- 「きゅうり」は、「9つの利」という語呂合わせから、利益をもたらしてくれるといわれています。
【その他】変わり種具材も人気
1998年にセブン-イレブンが全国展開を開始したことで、恵方巻きは大きな転換点を迎えました。2000年代に入ると、他のコンビニチェーンやスーパーでも広く取り扱われるようになり、マグロやサーモンを贅沢に使った「海鮮巻き」が定番の人気となりました。
さらに最近では、海苔の代わりにお肉で巻いた「肉巻き」や、具材を米の上にのせた「巻かない恵方巻き」など、斬新なアイデア商品も続々と登場しています。中には恵方巻きに見立てた「恵方ロールケーキ」といったスイーツまであり、伝統にとらわれない自由な楽しみ方が広がっています。
自分好みの「変わり種」を探して、新しいスタイルの節分を楽しんでみてはいかがでしょうか。
恵方巻き以外の節分料理も!
恵方巻き以外にも、節分の行事食はたくさんあります。ここからは、恵方巻き以外の節分料理を、レシピや由来なども交えながらご紹介します。
福茶
無病息災を願う飲み物として、豆まきをしたあとの福豆で作れる縁起物が「福茶」です。
「まめまめしく働く」という意味を持つ福豆のほかに、「養老昆布」「よろこぶ」「子生婦」などの意味を持つ昆布や、おめでたいことの象徴として使われる松竹梅に通じる梅も使用するため、とても縁起が良いとされています。
レシピは以下のとおりです。
材料
- 梅干し:1粒
- 塩昆布(または昆布の佃煮):適量
- 豆まきの豆(福豆):3粒
- 熱湯:150mL
レシピ
- 湯呑みに材料を入れる
- 湯呑に熱湯を注ぐ
- 豆がふやけたら完成
豆が3粒とされているのは縁起の良い吉数のためです。縁起を担ぐ目的であれば、豆の数は3粒にするのがおすすめです。
いわしの塩焼き
節分の日には「いわしの塩焼き」を食べることも良いとされています。いわしには魔除けの効果があるとされており、節分当日に塩焼きで食べるのが基本です。
先述したように、かつて節分は季節の変わり目に生じる「邪気」を追い払うための大切な行事でした。そのため、節分にいわしの塩焼きを食べ、邪気を払います。
さらに、西日本を中心とした地域では、焼いたいわしの頭を柊(ひいらぎ)の枝に刺して玄関に飾る「節分いわし(柊いわし)」という風習もあり、現在も厄除けの象徴として親しまれています。
そば
二十四節気において「立春」は一年の始まりとされるため、その前日である節分は大晦日と考えられていました。そのため、地域によっては、現在の大晦日のように「年越しそば」を食べる風習が残っています。
そばには、麺が切れやすいことから「旧年の厄を落とす」という意味や、細く長い見た目から「長寿」を願う意味が込められています。
作り方や食べ方に決まりはありませんが、かまぼこやえびを添えて食べるのが一般的です。現在では、長野県や島根県の出雲地方など、一部の地域に深く根付いている伝統的な文化です。
けんちん汁
関東の一部地域では、節分の日にけんちん汁を食べる文化があります。もとは、節分のほか、「初午」・「えびす講」など寒い時期の行事にふるまわれていたことが由来です。
けんちん汁そのものに縁起物の意味はなく、古くからの風習として体を温める目的で、寒い時期である節分の料理として食べられています。
なお、けんちん汁は本来精進料理です。そのため、肉や魚は使わず、大根・にんじん・ごぼう・長ネギ・こんにゃく・豆腐・油揚げなどの具材を入れるのが定番です。出汁にもかつお節や煮干しは使わず、昆布やしいたけを使用します。
はじめに根菜やこんにゃく、くずした豆腐をごま油で炒めるのが基本的な作り方です。
恵方巻きに関するよくある質問
恵方巻を食べる際によくある疑問をまとめました。作法や準備に迷ったときは、ぜひ参考にしてください。
途中でしょうゆをつけても良いの?
食べている途中でしょうゆをつけるのは、恵方巻きの正しい食べ方としてはNGです。途中でしょうゆをつけてしまうと、恵方巻きから口を離すことになり、「運を逃す」と考えられています。
しょうゆ皿の位置によっては恵方の向きから顔をそらすことにもなるため、あらかじめ味をつけておくなど、工夫をしましょう。
食べる時間は決まっているの?
恵方巻きには食べる時間のルールはなく、節分の日であれば朝でも夜でも好きな時間に食べて大丈夫です。
夜に豆まきをした後であれば、家を清めた状態で晩ご飯として恵方巻きを食べられます。
笑顔で食べた方が良いって本当?
恵方巻きを食べる際の表情について、明確なルールはありません。ただし、地域によっては、恵方巻きを食べるときに「笑顔で邪気を払う」といった意味を込めて笑顔で食べる風習があります。
ほかにも、深く願いを込める意味で、神社で参拝するように「目を閉じて食べる」のが良いとする説もあるといわれています。
まとめ
今回は、恵方巻の正しい食べ方や歴史、そして2026年の恵方についてご紹介しました。恵方巻には「福を切らない」「運を逃さない」ための作法がありますが、何より大切なのは一年の無病息災を願う気持ちです。
最後におさらいとして、恵方巻きを食べる際のポイントをまとめました。
- 2026年の恵方は「南南東」。
- 節分の日に、願い事をしながら無言で1本食べきるのが基本。
- 福茶やいわしの塩焼き、そばなど地域ごとの文化を楽しむのもおすすめ。
ぜひ今回ご紹介した作法を参考に、ご家族や友人と一緒に福を呼び込む素敵な節分を過ごしてください。
記事編集
- くらひろ編集部
- 東京電力エナジーパートナー株式会社
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