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粗大ゴミや大型家具の処分方法8選!費用や手軽さを徹底比較

大型家具などの粗大ゴミは、自治体に処分を依頼するのが一般的です。しかし、何らかの理由でそれが難しい場合は、どのように処分すればよいのでしょうか?今回は、粗大ゴミや大型家具の処分方法をご紹介します。

粗大ゴミとは?

粗大ゴミと聞くと、漠然と「大きなゴミのこと?」と思う方も多いでしょう。イメージとしては間違っていませんが、実はある程度の定義が決まっています。

多くの自治体では、「一辺30cm以上」のものを粗大ゴミと定めています。たとえば家具やソファー、ベッドや布団、自転車など、明らかに一辺が30cmを超えるようなものは、粗大ゴミとして処分しなくてはなりません。

ただし、自治体によっては30cmが40cmになるところもあるようです。このように、粗大ゴミのサイズは地域によって異なる可能性があります。処分前には、自治体のホームページなどで基準を調べておくようにしましょう。

自治体で粗大ゴミを処分する際は持ち出しが必要

大型家具などの粗大ゴミは、自治体へ依頼することで有料による処分ができます。ゴミシールなどを貼った上で、指定の日時・場所に置いておくと、回収が行われるという仕組みです。

しかし、一部の自治体では回収が実施されておらず、処分場まで粗大ゴミを運ばなくてはならないケースもあります。粗大ゴミのサイズにもよりますが、車がなかったり遠方に住んでいたりすると、運搬自体が難しいこともあるでしょう。

こうした際には、自治体による処分以外の方法を考えなくてはなりません。

運べない粗大ゴミの処分方法を徹底比較

自治体の粗大ゴミ回収を利用できない場合には、以下のような処分方法について検討する必要があります。費用と手軽さを踏まえた比較表を用意しました。

処分方法 かかる費用 手軽さ
自力で解体する なし ☆☆☆☆☆
知人に譲る なし ★★☆☆☆
フリマアプリに出品する 送料と手数料がかかるが、売上も見込める ★☆☆☆☆
出張買取サービスを利用する 出張料がかかるケースもあるが、売上も見込める ★★★☆☆
店舗の引き取りサービスを利用する 買い替え費用と回収費用がかかる ★★★★☆
引っ越し業者に依頼する 回収・処分料がかかる ★★★★★
メーカーの引き取りサービスを利用する 収集運搬料や訪問手数料がかかる場合がある ★★★☆☆
不用品回収業者を利用する 処分費用を含む手数料がかかる ★★★★☆

以下から、より詳しい内容について見ていきましょう。

自力で解体する

自分の手で粗大ゴミを解体し、パーツごとに一般ゴミとして捨てる方法です。メリットは粗大ゴミの処分費用がかからないこと。組み立て家具など、ドライバーなどで簡単に分解できるものであれば、試してみるのがおすすめです。

ただし、大型家具の中には解体が容易でないものも少なくありません。専用の工具が必要になったり、解体をしても一般ゴミのサイズに収まらなかったりするなど、大きな手間と労力がかかる可能性があります。また、思わぬ怪我をすることもあるので、慣れない場合には無理は禁物です。

知人に譲る

もしも知り合いの中に捨てる予定の家具を欲しがる人がいるのなら、ぜひ引き取ってもらいましょう。リユース・リサイクルの観点から言っても好ましく、何よりも処分費用を抑えることが可能です。

一方、大型家具などの引き渡しについては事前に準備も必要です。一人で運べないサイズであれば、誰かに搬出・搬入を手伝ってもらう必要があります。また、引き取りには車が不可欠とも言えるでしょう。場合によってはレンタカーの手配が必要になることもあり、この場合は費用がかかってしまいます。

フリマアプリに出品する

「捨てる・譲る」のではなく、「不用品を売る」のも立派な大型家具の処分方法です。リユース需要が高まる中、最近ではフリマアプリやオークションサービスの市場も盛んであり、需要もあります。場合によっては高額の売上金を得られる可能性もあります。

ただし、経年劣化や傷・汚れが付いていたりする家具については、買い手が現れない可能性も考慮しておきましょう。値下げをして様子を見るなどの手もありますが、引っ越しなどタイムリミットが決まっている状況では難しいかもしれません。

フリマアプリに出品

そのほか、写真撮影や商品説明の作成など、手間もかかります。何より、実際に売れた後は配送の手配も必要です。元払いだと、配送料も負担しなくてはなりません。出品と販売後の手間と、手に入る報酬が見合うかよく考えてからフリマアプリでの出品を検討しましょう。

出張買取サービスを利用する

フリマアプリよりも手軽かつ売上が得られる可能性がある方法として、リサイクルショップの出張買取サービスが挙げられます。業者が自宅まで査定に来てくれて、売却が成立したら運び出しまですべて行ってくれます。今回ご紹介する中では、もっとも手間のない処分方法と言えるでしょう。

出張には費用がかかるケースもありえます。もしも処分しようとしていた家具に値段が付かないといった事態になれば、出張費用分がマイナスになってしまう可能性もあります。こうした失敗をしないよう、出張買取サービスを利用する際にはあらかじめ売却予定品を伝え、買取金額の目安を確認しておくとよいでしょう。

店舗の引き取りサービスを利用する

引っ越しに伴う家具の処分で、もしも買い替えを検討しているのであれば、家具を購入する予定のお店に不用品の回収サービスがないか確認してみましょう。たとえばソファーなどを買い替えた場合には、配送の際に古いソファーを回収してくれます。手間もかかりませんし、家具がないタイミングが一時的にできてしまう、という状態も回避できるのでとてもおすすめです。

ただし、店舗の引き取りサービスは有料の場合がほとんどです。回収するものによって料金は異なるため、利用する際は事前の確認が必要です。

引っ越し業者に依頼する

引っ越しのタイミングで家具などを処分したい場合は、引っ越し業者が提供している買取や引き取りサービスの利用がおすすめです。引っ越し作業の際に合わせて回収をしてくれるので、手間がほとんどかからず便利です。

ただし、引っ越し費用とは別にサービスの費用がかかる点には注意しましょう。不用品回収業者と同等か、それ以上の金額が料金として上乗せされる可能性があります。

引っ越し業者

メーカーの引き取りサービスを利用する

ブランド家具などの場合には、メーカーが引き取りサービスを提供している場合があります。条件などが揃っている必要がありますが、当てはまるならぜひ活用してください。

なお、メーカーによる引き取りは無料の場合が多いですが、別途収集運搬料や訪問手数料がかかるケースもあります。とは言え、一般的な回収費用に比べると安価になる傾向にあるため、積極的に利用してみましょう。

不用品回収業者の選び方

次に、不用品回収業者を利用する際のポイントをご紹介します。不用品回収サービスは、費用はある程度かかりますが、ほとんどの物品を回収してくれるという意味では非常に便利です。一方、以下のような注意点を頭に入れておきましょう。

費用相場を参考に選ぶ

まずチェックしておきたいのが費用相場です。悪質な不用品回収業者は、客側が相場を知らないと分かると、高額な請求をしてくる可能性があります。料金が明示されていない場合は、電話などでゴミの量を伝え、目安の見積もりをもらっておきましょう。

もちろん、不用品の量が多ければ料金も大きく変わります。しかし、相場からかけ離れた金額になることは稀です。たとえば軽トラック程度の量であれば、1万円前後が相場です。相場を大幅に超える見積もりを出してくるようであれば、その不用品回収業者の利用は避けておくのが無難でしょう。

積み放題プランの有無で選ぶ

不用品回収業者の中には、積み放題サービスを実施しているところがあります。これは、トラックに積めるだけのゴミを定額で処分してくれるという便利なサービスです。

たとえば、引っ越しなどの際には大型家具以外にも大量のゴミが出ます。これを分別し、曜日に合わせてゴミ出しするというのは手間も時間もかかりますが、積み放題サービスであれば、一日で大量のゴミを処分できるので大変便利です。また、一般的な回収業者よりもお得に処分できる可能性が高いので、ぜひ活用してみましょう。

粗大ゴミの処分を依頼する際の注意点

粗大ごみの処分

不用品回収業者に粗大ゴミの処分を依頼する際には、以下の3項目についてチェックをしておきましょう。

一般廃棄物収集運搬業許可の有無を確認する
(許可を得ずに営業する行為は違法である)
無料を謳う業者には注意する
(許可を得ていない、もしくは不法投棄をする可能性がある)
自治体のルールについて把握しておく
(自治体によってルールが異なり、所定のルールを守る必要がある)

前提として、粗大ゴミをはじめとする不用品の回収には「一般廃棄物収集運搬業許可」が必要です。この許可を得ないで行われる事業はすべて違法です。違法業者に仕事を依頼する、ゴミを預ける、お金を渡す。これらはすべて大変危険なことなので、絶対に止めましょう。

看板に無料を掲げているかどうかで違法業者を見抜くことができます。そもそも、粗大ゴミの処分には必ず費用がかかるからです。中には引き取った家具をリメイクし、再販することで利益を得ている業者もいますが、それは稀なケースです。多くは、粗大ゴミを自治体の回収場へ持ち込み、そこで費用を払っています。あくまでも、「粗大ゴミ等を回収し、処理場まで運ぶ」ことを代行しているのが不用品回収業者の仕事なのです。

にもかかわらず、無料でゴミを回収できると言うのには何らかの理由があります。売却できそうな品以外を不法投棄する、無料と言っておきながら現場で高額な処分費を請求するなどの例も。

悪徳業者に騙されないための準備として、自治体のルールを事前にチェックしておきましょう。話をしている中で、自治体によるゴミ処分ルールを把握できていない場合は、悪質業者である可能性が高いでしょう。

また、ご自身も自治体によって異なるルールをしっかり守って依頼する必要もありますので、必ず目を通しておくようにしましょう。

まとめ

粗大ゴミや大型家具には、さまざまな処分方法があります。まずは自治体の回収を検討して、難しい場合は別の方法を探してみましょう。リユース需要が高まる今日、知人に譲る、フリマアプリや買取業者を利用するのもおすすめです。ご自身の希望に合わせて、最適な方法を選んでください。

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