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お七夜には何をする?お祝いの方法・命名書の書き方・レシピも解説

赤ちゃんが生まれてほっとしたのも束の間、「お七夜って何をするの?」「きちんと準備しないといけないの?」と戸惑う方も多いのではないでしょうか。初めての出産・育児で慌ただしい中、行事の意味やマナーまで考えるのは大変ですよね。

お七夜は、赤ちゃんの誕生を祝う伝統行事ですが、厳密な決まりがあるわけではなく、母子の体調を考慮して無理のない範囲で行うことが大切です。この記事では、お祝い行事としてのお七夜について、意味や日数の数え方といった基本から、当日の流れ、命名書の書き方、気を付けたいマナー、おすすめ料理、よくある質問までをわかりやすく解説します。

「お七夜」とは:生後7日目のお祝い

お七夜(おしちや)とは、生後7日目に行う赤ちゃんの伝統的なお祝い行事です。赤ちゃんが無事に生まれたことへの感謝と、これからの健やかな成長を願う意味が込められています。

生後7日目は、「生まれた日を1日目」として数えるのが基本です。例えば、4月1日に生まれた場合は4月7日がお七夜となります。

ただし、必ずしも生後7日目にお七夜を行わなければならないわけではありません。母子の体調が安定していることや、親族が集まりやすい日を優先し、無理のない範囲で行いましょう。

お七夜の日にすること

お七夜では、家族や祖父母、親族とともに赤ちゃんの誕生を祝います。中心となるのは「命名式」ですが、その他にも食事や記念撮影など、家庭ごとにさまざまな形があります。

ここでは、一般的に行われるお七夜の内容をご紹介します。

親族への挨拶

祖父母(パパ・ママから見た両親)や親族が集まる場合は、最初にパパ・ママから挨拶を行うのが一般的です。

出産までサポートしてくれたことへの感謝や、これからの育児への協力のお願いを簡単で良いので伝えましょう。

命名式

命名式は、赤ちゃんの名前を正式に発表する儀式のことです。発表する際は、命名書を用意し、赤ちゃんの名前や生年月日を記載します。赤ちゃんの名前に込められた意味や願いがあれば、このタイミングで家族に共有すると良いでしょう。

なお、命名書の書き方は後述の「▼命名書の書き方・注意点」で詳しく解説しています。

お祝い膳を用意する

赤ちゃんの誕生を祝う食事も、お七夜の大切な習慣です。鯛や赤飯・煮物などの縁起の良い料理が定番とされていますが、食べるものに厳密な決まりはありません。産後のママの体調を考慮した料理にすると、家族みんなで食事を楽しめます。

また、すべて手作りをする必要はなく、市販料理を活用しても問題ありません。手作りをする場合は、後述の「▼お七夜におすすめの料理3選」で簡単に作れるレシピを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

赤ちゃんの手形・足形をとる

お七夜の記念として、赤ちゃんの「手形・足形」をとるご家庭もあります。生後間もない時期の体の大きさを形に残しておくことは、家族にとってかけがえのない財産になります。

必ずしもお七夜の当日中に済ませる必要はないので、産後のママの体調や赤ちゃんの様子を優先して行いましょう。命名書やアルバムと一緒に保管すれば、将来まで見返せる素敵な思い出になります。

記念撮影

お七夜では、家族の記念写真もぜひ残しておきましょう。お七夜ならではの特別感を出すなら、命名書を赤ちゃんの横に添えて撮影するのがおすすめです。

産後間もない時期のため、無理に外出したり本格的な機材を用意したりする必要はありません。自然光の入る明るい室内で、スマートフォンやデジタルカメラを活用しましょう。

また、出張撮影サービスを依頼するのも一つの方法です。プロの手による家族写真は、年賀状や親戚への報告にも喜ばれます。

命名書の書き方・注意点

お七夜の中心ともいえる命名書ですが、いざ準備しようとすると、「何を書けば良いの?」「書く人に決まりはある?」と迷う方も多いでしょう。

ここでは、命名書の基本的な書き方や飾り方、保管方法までを解説します。

命名書に書く基本項目

一般的に、命名書に記載する内容は次のとおりです。

  • 上部中央に「命名」の文字
  • 赤ちゃんの名前
  • 生年月日
  • 両親の名前

家庭によっては、出生時間や体重を書く場合もあります。命名書に記載したい補足情報は、あらかじめ決めておきましょう。

命名書

書く人に決まりはない

命名書は誰が書くべきか悩む方も多いですが、書く人に明確な決まりはありません。かつては父方の祖父が書く習慣もありましたが、現代ではご家庭の状況に合わせて自由に選ぶのが一般的です。

また、「代筆サービス」や「印刷」を活用するのも良いでしょう。最近では、パソコンで作成して、好みのデザイン用紙に印刷するスタイルも定着しています。

筆ペン・毛筆で書くのが基本

命名書は力強く健やかな成長を願う意味を込め、筆ペンや毛筆を使って濃い黒色で書くのが一般的です。古くからのお祝い事では、縁起を担いで太くはっきりとした文字が好まれます。ボールペンやサインペンはペン先が細いため、命名書を書く際には避けるのが無難でしょう。

市販の命名紙セットには、練習用の用紙や、文字の配置が分かりやすいガイドが付いているものもあります。あらかじめ数枚セットになっているものを選べば、落ち着いて清書できるでしょう。

筆ペン・毛筆

命名書は清潔な場所に飾る

書き上がった命名書は、家の中でも清浄で神聖な場所に飾るのが古くからの習わしです。赤ちゃんに授けた大切な名前を神様に報告し、これからの健やかな成長を願うという意味が込められています。

具体的には、神棚や床の間が理想的です。神棚がないご家庭では、家族が集まるリビングの棚の上など、清潔で明るく、大人の目線より高い場所を選びましょう。

飾る期間に決まりはない

命名書を飾る期間に厳密な決まりはありませんが、「生後7日目のお七夜から、生後1か月頃のお宮参りまで」を一区切りとするご家庭が多いです。

お宮参りは赤ちゃんが無事に生まれたことを氏神様(土地や一族を守っている神)に報告する行事のことで、このタイミングで命名書を下げ、へその緒などと一緒に保管すると良いでしょう。

また、命名書を子どもが成人した際や結婚するときに渡すためのプレゼントにする方もいらっしゃいます。

アルバムやケースに入れて保管する

飾る期間が終わった命名書は、将来子どもが大きくなったときに一緒に見返せるよう、劣化を防ぐ形で保管するのがおすすめです。

最近では、命名書・へその緒・母子手帳・はじめて切った髪の毛などを一括で収納できるメモリアルボックスが人気です。また、手形・足形やニューボーンフォトと一緒に綴じられる命名専用アルバムなら、生まれたばかりの様子を一冊にまとめられます。

手軽に保管したい場合は、湿気や汚れに強いクリアファイルや、劣化を防ぐラミネート加工が良いでしょう。墨の風合いを大切にしたい場合は、通気性の良い和紙に包んで桐箱などに保管すると、カビや変色を防ぎやすくなります。

お七夜の際に気を付けたいマナー

お七夜は身内で行うアットホームなお祝いですが、服装や料理、お祝い金などについて気になる方も多いでしょう。ここでは、お七夜の基本的なマナーをご紹介します。

料理のマナー

お七夜の食事(祝い膳)は、赤ちゃんの健やかな成長を願う縁起物を揃えるのが伝統的です。一般的には、お赤飯・鯛の尾頭付き・お吸い物・煮物(筑前煮など)・紅白なますといった、おめでたい献立が基本となります。

産後7日目はママの体が最もデリケートな時期なので、パパや祖父母が料理を作ったり、宅配の祝い膳サービス・デリバリー・テイクアウトなどを活用したりしましょう。

服装のマナー

お七夜は自宅で行うことが多いため、正装の必要はありませんが、清潔感のある服装が基本です。

赤ちゃん・ママは体調を第一に、清潔な肌着や部屋着でリラックスして過ごしましょう。パパ・祖父母は、来客や写真撮影を考慮し、きれいめの服装にすると、記念写真の仕上がりも良くなります。

服装

お祝い金やプレゼントのマナー

親族からのお七夜の祝い金は、5千〜1万円程度が一般的な相場です関係性に応じて無理のない金額を渡しましょう。また、お祝いには現金・ギフトのどちらを渡しても失礼にはあたりません。現金を渡す場合は、のし袋に入れて渡しましょう。

なお、まだ出産祝いを渡していないという場合は、お七夜のタイミングでまとめて渡しても問題ありません。出産祝いに関するマナーや、ママが本当に嬉しかった出産祝いのギフトランキングは、以下の記事で確認してください。

お七夜におすすめの料理3選

お祝い膳というと難しく感じるかもしれませんが、家庭的な料理でも十分です。ここでは、取り入れやすいメニューを3つご紹介します。

鶏肉と大豆とひじきの炊き込みご飯

鶏肉と大豆とひじきの炊き込みご飯

栄養たっぷりで、赤ちゃんの健やかな成長を願う気持ちにもぴったりの一品です。具材を入れて炊くだけなので、忙しい時期でも作りやすいのが魅力です。

材料(2人分)

  • 米:1合
  • 鶏肉:80g
  • ひじき(乾燥):3g
  • 大豆(ゆで):20g
  • 人参:1/10本(20g)
  • (A)だし汁:180mL
  • (A)醤油:大さじ1
  • (A)みりん:大さじ1/2
  • (A)酒:大さじ1/2
  • (A)塩:小さじ1/3

作り方

  1. (事前準備)ひじきは水に30分程度浸け、水を切る。
  2. 米を研ぐ。
  3. 人参を千切りにし、鶏もも肉を1.5cmの角切りにする。
  4. フライパンを熱し、鶏もも肉を皮面から入れ、表面の色が変わるまで炒める。
  5. 炊飯器に米とA、鶏もも肉、ひじき、大豆、人参を加え炊飯する。
  6. 炊き上がったらしゃもじでさっくりと混ぜて完成。

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たけのこのピリ辛炒め

たけのこのピリ辛炒め

シャキッとした食感が楽しい副菜です。少しピリ辛に仕上げることで、食卓のアクセントになります。

材料(2人分)

  • たけのこ(下茹でしたもの):150g
  • ごま油:小さじ1
  • 豆板醤:小さじ1
  • (A)醤油:大さじ1
  • (A)砂糖:大さじ1
  • (A)みりん:大さじ1/2

作り方

  1. たけのこは根本を5mm程度の薄さの短冊切りに、穂先は5mm程度の薄さで放射状に切る。
  2. フライパンにごま油と豆板醤を入れ火にかけ、1のたけのこを加えて炒める。
  3. 2にAを加え全体に絡め、水分を飛ばして完成。

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鶏肉とかぶの煮物ゆず風味

鶏肉とかぶの煮物ゆず風味

やさしい味わいで、お祝いの席にもなじむ上品な煮物です。ゆずの香りがふんわりと広がります。

材料(2人分)

  • 鶏もも肉:250g
  • かぶ:3個
  • かぶの葉:適量
  • ゆず:1/2個
  • 醤油:大さじ1
  • サラダ油:小さじ1
  • (A)水:2カップ(400mL)
  • (A)みりん:大さじ1
  • (A)砂糖:小さじ1
  • (A)塩:小さじ1/4

作り方

  1. ゆずの果肉をしぼり、皮は少量薄くむき、千切りにする。
  2. かぶの皮をむき、1/4に切る。葉っぱは細かく刻む。
  3. 鶏もも肉を一口大に切る。
  4. フライパンに油を熱し、鶏もも肉を入れ全体に焼き色をつける。
  5. 4にかぶとAを加え、かぶが柔らかくなるまで煮込む。
  6. 醤油とゆず果汁、かぶの葉を加えひと煮立ちさせる。
  7. 器に盛り、ゆず皮を飾って完成。

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お七夜に関するよくある質問

ここでは、お七夜の実施時期や形式について、悩む方が多い疑問にお答えします。

お七夜は必ずやらないといけない?

お七夜は必ず行わなければならない、という決まりはありません。お七夜はあくまで家族の任意で行うお祝い事です。

産後すぐは、ママの体力の回復や赤ちゃんとの生活リズムを整えることが最優先です。無理に集まったり食事会を開いたりせず、命名書を書いて写真を撮るだけといった簡略化した形でも、立派な記念になります。

里帰り中でもできる?

里帰り先の実家でお七夜をしても全く問題ありません。むしろ、両親のサポートを受けながらお祝いができるため、里帰り中に行うケースは少なくありません。

遠方にいる夫や、父方の親族には、オンライン通話をつないだり、撮影した写真を共有したりすることで、喜びを分かち合うことができます。

お宮参りと一緒に行っても良い?

お七夜とお宮参りを同時に行っても大丈夫です。産後の体調や家庭の事情で、生後7日目にお七夜を行うのが難しい場合、生後1か月のお宮参りのタイミングでお七夜を行うご家庭もあります。

伝統的な日取りよりも、家族全員が元気に過ごせるタイミングを優先して計画しましょう。

生後7日目

まとめ

お七夜は、赤ちゃんの誕生を祝い、健やかな成長を願う大切な伝統行事です。お七夜を行う際は、厳密な決まりに縛られる必要はありません。母子の体調を第一に考え、家族が元気に過ごせる形を選ぶことが何より大切です。

赤ちゃんとの新しい生活のはじまりを、無理のない形で温かく祝ってくださいね。

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くらひろ編集部
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