スマホの中身をスッキリ! 生活の質を上げるスマホ整理術
今回は、デジタル・ミニマリストの飯島彩香 氏の著書『ミニマリスト スマホの中を片付ける』(株式会社KADOKAWA)より、あなたの生活の質を上げ、心をスッキリさせてくれるスマホ整理術をご紹介します。
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スマホを活かすためには整理整頓
ほとんどの人がスマホを持っていますよね。どこへ行くにも、スマホだけは必ず持ち歩くという方も多いのではないでしょうか。便利なスマホはできることが増えるにつれて、中身がグチャグチャになりがちです。便利な機能をより活かすため、この機会にスマホの中身を「整理整頓」してみませんか?
スマホは人生を変えるツール
スマホが1つあれば時短家事、キャッシュレス生活、資産形成、海外旅行などたくさんのことができます。スマホのアプリも充実し、ずいぶんと便利になりました。少し前までパソコンで専門的な知識がないとできなかった画像・動画編集もスマホでできるようになり、SNSに投稿するのも当たり前の風景になってきましたよね。
また、高い授業料を払って学校に通わなくても、動画サイトでたくさんの知識を身につけることができます。語学だって、金融知識だって、動画編集だって、コストをかけずに習得することができるのです。その情報をキッカケにして、新しいビジネスを始めることもできるかもしれません。
モノや情報があふれる世の中では本当に必要なもの、大切にしたい暮らしを見つけることが大切です。不要なものを次々に手放して家の中が片付いていくと、家事が劇的にラクになり、自分の時間が持てるようになります。必要最小限なものを厳選し、それらをスマホに入れて管理すると、さらに身軽になれるのです。
自分仕様にカスタマイズしよう
まったく同じスマホを使っていても、音楽や映画などの趣味を楽しみたい人のスマホと、仕事の効率化のために使っている人のスマホでは、中身が全く違います。
インストールされているアプリを見ればわかりやすいですよね。動画配信アプリ、運動のログを取るアプリ、ニュースアプリ、業務管理アプリ、株価チャートのチェックなど、アプリは用途別に分かれているからです。ですが、便利なアプリはどんどん増えてしまうのがネックでもあります。
大切なのは、自分仕様にカスタマイズすることです。散らかってしまったスマホの中を片付けていくときに、「これからどう使いたいのか」を思い描きながら整理整頓していくと、自分らしいスマホのスタイルが見えてくるのではないでしょうか。
スマホの整理術
著者はスマホの中が散らかっているのは、家の中が散らかっているのと同じことだと言います。スマホを整理し、効率よく最大限に使いこなせれば、生活の質もグッと上がるはずです。時短にもなり、ストレスも減るかもしれませんよ。では、どうすれば使いやすいスマホにできるのでしょうか。
いらないものは捨てる
スマホでもクローゼットでも「片付けの基本」は、ものの量を見直すところから始まります。まずは、スマホの中にあるアプリをすべてチェックしましょう。半年以内に使ったかどうかを基準に、必要なアプリ・不要なアプリに分けていくのです。
半年以内に使ったかどうかを思い出せない場合は、不要なものとして削除してOKです。ですが、頭を悩ませるのは、今はあまり使っていないけれど、この先使うかもしれないアプリではないでしょうか。悩んだら「今、必要かどうか」でジャッジしてみましょう。アプリは消してしまったとしても必要になったらまたインストールできるので、深く悩みすぎないのもコツですよ。
改めて自分のスマホにインストールされているアプリを見ると、驚くほどたくさんインストールされていることに気づくのではないでしょうか。自分がインストールしたものだけではなく、買った時にすでに入っているプリインストールのアプリもあるからです。
最初から入っているアプリを消したら、スマホが壊れてしまうかもと不安になりますよね。ですが、機能に影響のあるアプリは削除ができないように設定がされています。消せるものも、やっぱり必要だと感じたらまたインストールができるのでどんどん入れ替えていけばよいのです。
また、アプリの機能が重複している場合も少なくありません。例えばカレンダー機能です。「標準カレンダーアプリ」と「仕事用スケジュールアプリ」は両方とも日付を確認できますよね。ならば、どちらか1つにしても大丈夫ではないでしょうか。用途別にしていたものを1つのアプリにまとめるだけでも、スマホがスッキリ片付きますよ。
画面は1つだけでOK
アプリを選別できたら、次は使う頻度やシーンごとに分類しましょう。なるべく少ないアクション数で操作ができるようにしておくために、1画面に全てを収めるのがコツです。1画面に収めれば、スライドして探す動作がなくなるので操作効率が格段にあがりますよね。
まず、使用頻度が「高い」ものは、親指でタップしやすい一番下に配置します。電話やカメラといったアプリを選ぶ人が多いかもしれません。
次に、使用頻度が「中」のものは画面の上半分に配置します。最後に、使用頻度が「低い」ものはフォルダに分けて入れましょう。
ここでひとつ気をつけたいのがフォルダの分け方です。
フォルダ内が雑多に詰め込まれたタンスのようでは、アプリを探すのに手間がかかってしまいますよね。家の中でモノを探すのと同じように、スマホ内を探す時間もムダにしかなりません。
そこで、フォルダ分けするときも、中身がひと目でわかるようにフォルダ内のアプリは9個までに絞りましょう。フォルダは「お金フォルダ」「お買い物フォルダ」など用途別にまとめて、すぐに選べるようにすると迷わずに済みます。
なんかしっくりこないな、と思ったらアプリの配置を変えてみたり、フォルダのまとめ方を考え直してみたりして、どんどん自分らしくカスタマイズしましょう。
セキュリティ対策はしっかりと!
多くの情報が詰め込まれているスマホですが、データを盗まれたり、スマホを無くしたりしたらどうしようと不安に思う人も多いのではないでしょうか。スマホにはリスクに備えた機能が搭載されています。例えば、紛失時に画面を操作されないように画面をロック(パスワードや顔認証など)する機能です。
これはセキュリティの基本ですが、それだけでは不十分なこともあります。
画面ロックを解除されてしまった場合、あなたのアカウントを使って勝手に買い物をされてしまう可能性もありますよね。そんな被害を防ぐために、GoogleやApple IDの2段階認証機能をONにしましょう。これはスマホにログインされてしまい、決済サービスなどのIDとパスワードが漏れてしまった場合でも、自分が設定した別デバイスからの確認コードがない限りログインできないという機能です。
また、無くしてしまったスマホを探せるように「端末を探す」機能を有効にしておけば、無くした時に別のスマホやパソコンから探し出すこともできます。
さらに、スマホのOS(基本ソフト)やアプリを常に最新バージョンにしておくと、脆弱性(セキュリティの穴)を悪用した攻撃に遭う危険性を下げることができます。アップデートを忘れないように、自動更新にしておくことをオススメします。
このように基本的な対策だけでも効果はあるので、めんどうだと思わずに設定しましょう。
心もラクになる整理法
スマホは誰かと連絡をとるためのツールですよね。電話帳やメッセージアプリの登録リストを見ると「これ誰だろう?」と首を傾げたくなる人や、ほとんど連絡をとっていない人も多いのではないでしょうか。
アプリによっては「非表示」にするだけで、完全に削除をしない方法もあります。今後連絡が来るかもしれない、するかもしれない人は、消さずに非表示にしておくと、今連絡を取っている人が埋もれずに済むのでオススメの方法ですよ。スマホを片づけるとともに、この機会に人間関係も断捨離して心もスッキリさせましょう。
また、今日はしばらくスマホを触っていないと思って見てみると、通知がたくさん来ていてうんざりすることはありませんか。通知機能は便利そうに思えますが、本当に大切な情報はどれだけあるでしょうか。不要な情報を目にいれなければ、ストレスも減りますよね。通知はアプリの設定から簡単にオフにすることができ、未読通知にソワソワするということも無くなりますよ。
家のなかもスッキリ
家の中を整理する方法と、スマホの整理方法には共通点が多くあります。この2つを組み合わせてみると、スマホの中だけではなく家もスッキリさせることができます。
リモコンから解放されよう
住み心地のよいキレイな家を演出するコツは、生活感を出さないようにすることです。生活感はテーブルや台の上に何も置かないようにすると抑えることができますが、どうしても出しっぱなしにしてしまいがちなものが「リモコン」です。テレビ、エアコン、照明など家電器具が増えるにつれて、リモコンが増えて「とりあえずテーブルの上」に置いていませんか。
家中のリモコンを、スマホひとつに集約できるスマートリモコンがあれば、テレビ、エアコンなどの付属リモコンを近づけて信号を送り、読み込ませるだけでスマホがリモコンになるのです。しかも、多くのリモコンに対応していて、外出先からでもエアコンの操作もできるようになります。
「スマホを出すのは手間だ」と思う方には、スマホの音声認識機能やスマートスピーカーがオススメです。スマホやスマートスピーカーに話しかけるだけで、家電を操作できるようになります。「おはよう」と話しかけるだけでテレビやエアコンのスイッチをONにしてくれるルーティン設定機能もあり、シーンに合わせた操作までできるのです。
スマホはモノを捨てる武器
家のいらないものを捨てたくても「もったいない」とためらってしまう方も多いですよね。でも、お金になるなら手放す気が出てくるのではないでしょうか。スマホのフリマアプリを使えば、いらないものを売ることができます。
すでに片付いていると思っている家からでも、驚くほどモノは出てきます。家の中というのは本当にブラックホールのようなものなのです。著者がこれまでにフリマアプリで売ってきた不用品を合計すると約90万円にもなるというから驚きですよね。
しかも、壊れたテレビのリモコンやデジカメ、掃除機のパーツ、もう使えないガラケーなどにも購入希望者が出てくる場合があります。外箱のみ、キズもの、無料配布のパンフレットなども需要があります。ほかの人が出品していて売れていたらチャンスはあると思って試してみましょう。
ただし、壊れているものなどワケありのものを売る場合には、「故障ありのジャンク品」などということが分かるように明記して出品してください(※詳細は各フリマアプリの出品ルールをご確認ください)。
まとめ
スマホは驚くほどたくさんのことができる魔法のアイテムですが、自信をもって使いこなせているという人は多くはないでしょう。スマホを効率よく活用するには、家の中と同じように「整理整頓」が大切です。本当に自分が必要なものだけを選んで、すぐに取り出せるようにしておくのです。さらに、スマートリモコンなどの機器を活用すれば、家の中もスッキリと整理させることができるでしょう。
コミュニケーションツールでもあるスマホは、人との関係を反映するものでもあります。自分にとって大切な人を見失わないように整理することはとっても大切。スマホ整理術は生活の質を上げてくれる素敵なスキルなのです。
書籍紹介:「ミニマリスト スマホの中を片付ける」( 飯島彩香 著 / 株式会社KADOKAWA )2020年6月出版
出版社書籍紹介:「ミニマリスト スマホの中を片付ける」( 飯島彩香 著 / 株式会社KADOKAWA )2020年6月出版
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