おしゃれな子供部屋にはどんな壁紙?居心地のいい素敵な空間を作るには
居心地が良くておしゃれな子供部屋を作るには、どんな壁紙がいいのでしょうか。「壁紙なんて全部一緒でしょ?」「素材によって何が違うの?」「子供はこれがいいって言うけど、親としてはちょっと…」そんな「壁紙選び」のお悩みや疑問を解説します。ぜひ参考にしてみてください。
目次 [CLOSE]
子供部屋の壁紙を選ぶポイント
子供部屋の壁紙を選ぶときの大切なポイントは、
- 安全な素材か
- 汚れを落としやすい素材か
- 部屋の雰囲気に合うか
- 子供が気に入っているか
の4つです。「壁紙」といっても素材やデザインは多岐に渡るため、どれを選べばいいのかわからなくなってしまいますよね。まずはしっかりと軸を決めた上で、壁紙や種類や特徴から適したものを選んでいくといいでしょう。
1. 安全な素材か
壁紙を決める時には、ついついその色や柄に目がいってしまいますが、子供のアレルギー対策など健康面からの視点も忘れてはなりません。
住宅の有害物質による健康被害は、2003年の建築基準法の改正で、「シックハウス対策」が義務づけられたことにより、軽減されたとされていますが、基準をクリアした化学物質は今でも使われており、特に壁紙は面積が大きく接する時間が長いことから、子供への影響を心配に思う人もいるようです。
壁紙の安全性を示す規格として、壁紙工業会が制定する自主規格「SV規格」があります。子供への影響が心配な方はこのマークを確認し、健康を守れる安全な素材であるか、チェックすることをおすすめします。
出典:建築基準法に基づくシックハウス対策について(国土交通省)
2. 汚れが落としやすい素材か
子供の年齢にもよりますが、落書きをしたり、食べ物を飛び散らせたり、おもちゃをぶつけたり、子供部屋の壁は汚れやすいと言えます。そのため、壁紙を選ぶ時には、傷がつきにくく汚れが落ちやすい素材を選ぶことが大切です。
例えば、特殊加工で傷がつきにくい素材や、水拭きのみで汚れを簡単に落とせる素材がおすすめです。また、壁紙に穴を開けたり、剥がしてしまったりするケースもありますので、丈夫で剥がれにくい素材を選ぶのもいいでしょう。
3. 家具や部屋の雰囲気に合うか
部屋の中に柄物の家具などが設置されている場合、壁紙を上手に選ばなければごちゃついた雰囲気になってしまいます。
家具でアクセントを取るなら壁紙はシンプルなデザインに、壁紙でアクセントを取るなら家具はシンプルなデザインにすることが大切です。部屋全体のレイアウトやコーディネートまで考えた上で選びましょう。使用したい家具と色味を合わせ、幼すぎず長く使える壁紙を選ぶことが大切でしょう。
4. 子供が気に入っているか
自分の部屋を持った子供は、自立心が生まれ、「自分の部屋のことは自分で決めたい!」と思うこともあります。そこに両親があれやこれやと口出ししてしまうと、自立心を育てる妨げになります。ですから親としていくつか候補を決めて、決定権を子供に与え、どんな壁紙にしたい?と自分で決めてもらうことも有効です。
子供が気に入った壁紙を使うことで、部屋に愛着が湧きますし、きれいに使おうという意欲も湧いてくるはず。壁紙は後で張り替えることもできますので、子供に合わせて決めていきましょう。
壁紙の色ごとのイメージ
子供部屋は子供にとって初めての自分だけの空間。長く時間を過ごす場所だからこそ、子供の性格に合わせて「色」を選んでいく必要があります。色は、種類によって与える効果や影響が違います。「色」が子供に与える影響を理解して、「こんな気分で過ごしてほしい」と親の願いを込めて選ぶのもいいでしょう。
それでは、子供部屋に人気の壁紙の5色ひとつずつ解説していきます。
白色
白は壁紙に最も使われる色です。他の家具との相性も良く、将来的にも長く使えるのが人気の秘密でしょう。また、清潔感があり部屋を広く見せる効果などのメリットがある反面、光を反射するなど外部的要因を受けやすく、強い刺激を与えてしまうデメリットもあります。加えて汚れが目立ちやすい色でもありますね。
真っ白なホワイトよりも、少しクリームがかったアイボリーも選択肢に入れると、真っ白よりも比較的目に優しく、落ち着いた雰囲気にできるためおすすめです。
青色
青色には、集中力を向上させる効果があると言われています。受験勉強や趣味など、何かに熱中して取り組むスペースを作りたい場合は、積極的に青色の壁紙を選ぶといいでしょう。
ただし、青色は寒色系の色なので寒々しい印象を与えてしまいます。北向きの部屋など日光があまり入らない部屋の場合は、暗くなってしまうためマイナス効果の方が大きくなってしまいます。日当たりの良さや間取りなどを考慮しながら選ぶことが重要になってきます。
緑色
緑色には青色と同様に集中力を高める効果があると言われています。また、リラックス効果もあるため落ち着いた部屋を演出するにはおすすめの色です。目にも優しいため、年齢・性別問わず長く使い続けられるのも嬉しいメリットと言えるでしょう。比較的他の家具とも馴染みやすく、特に木目調のインテリアとの相性が良く、とてもおしゃれな雰囲気になります。
明るい緑系なら子供らしく、深い緑系なら大人っぽく部屋を演出できるので、そのあたりも使い分けながら選んでみましょう。
黄色
黄色は明るくにぎやかで元気な印象を与える色と言われています。バリエーションも豊富にあるため、お気に入りの壁紙を見つけやすく、ワンポイントでも入れることで一気に子供らしい部屋になります。
家具やカーテンなど、他の影響を受けやすい色でもあるため少しコーディネートが難しいかもしれません。しかし、男女の性別差や年齢などをあまり気にしなくてもいいため、工夫次第では長く使えます。元気な印象を与える部屋にしたい場合に、特におすすめです。
ピンク色
優しくて可愛らしい部屋を演出したい場合には外せない色です。高校生や大学生など、成長してもピンクを選ぶ人は多いため、意外と長く使うことができます。
デメリットとして、「落ち着かない」や「派手になりすぎる」といった意見もありますが、家具やカーテンに白・黒・グレーなど、モノトーン色を入れることで上手くバランスを取ることができます。はっきりとしたショッキングピンクでなく、薄いピンクであれば長く使うこともできるので、可愛らしい雰囲気にしたい、ピンクが好き、というお子さんの意見があれば尊重して取り入れてみてはいかがでしょうか。
壁紙で子供部屋をおしゃれにするコツ
壁紙で子供部屋をおしゃれにするためには、一部だけデザインを変える手法が効果的です。たとえば、ウォールステッカーを貼ってワンポイント作ったり、一面だけカラフルなクロスに変えて目立たせたりする方法があります。
ホームセンターなど手軽に購入できるリメイクシートなども合わせて活用すると、素材感も演出でき、さらにおしゃれになるはずです。最初から奇抜な壁紙に挑戦して個性を出すこともできますが、失敗した時のことなどを考えてしまう人は、一部ずつ挑戦してみるといいでしょう。
では、それぞれのコツを詳しくみていきましょう。
ウォールステッカーを貼る
子供の年齢に合わせて手軽にインテリアを変えたり、おしゃれにしたいと考えた時に有効なアイテムがウォールステッカーです。簡単に貼ったり剥がしたりできるため、賃貸住宅などでも使用できます。たくさんの種類が商品化されており、子供目線で興味を持ちそうなものを選んであげるといいでしょう。
たとえば、水色の壁紙に魚のステッカーを貼って海の中を演出して楽しんだり、身長計のステッカーを貼って子供の成長を一緒に喜んだりできます。壁紙を貼り替えるのは大変ですが、ちょっとした変化をもたらしたい時に気軽に挑戦できてとても便利です。
一面だけカラフルにする
部屋のイメージをガラリと変えたいと思った時に便利なのが、壁の一面だけ違う壁紙を貼る方法です。これは「アクセントクロス」とも呼ばれ、一面だけなので全面だとしつこすぎる柄や、少し攻めた柄など、バランス良く貼ることができるのでおすすめです。
たとえば、収納の中に派手な柄の壁紙を貼ることで開けた時にインパクトを感じられるようにしたり、落書きができる黒板のようなクロスを勉強机の前に貼ることで勉強に役立てたりできます。インテリアとしてだけでなく、機能的な目線も考慮して選ぶとさらに幅が広がり、個性的な空間を作ることができます。
リメイクシートで素材感を出す
リメイクシートとは簡単に貼ったり剥がしたりできる壁紙のことです。その施工性からDIYでも良く使われ、賃貸住宅でも自分好みの部屋を実現できるなど人気が高まっています。ストーン調やレンガ調のもの、木質調のものなど、素材感を重視した柄が多いため、一面でも全面でもガラリと雰囲気を変えることができます。
子供部屋の場合、成長に合わせて子供の趣味嗜好が変わることから壁紙も変化させていくことが望ましいですが、その都度貼り替えるのも大変です。そういった場合に、リメイクシートを活用すれば簡単に子供の要望を満たすことができます。
一味違う、こだわりの壁紙
壁紙は多くの種類があり、各メーカーによっても違いがあるのでどれを選ぶか迷ってしまいます。そんな時は、各メーカーのホームページやカタログを参考にするといいでしょう。大抵のメーカーは、相性のいい壁紙をおすすめしてくれたり、趣味趣向に合わせてトータルでコーディネートをした実例を載せてくれています。
また、新築見学会やリフォーム完成見学会などにも参加して、実際の施工事例を見るのも勉強になります。専門の資格を持ったコーディネーターさんが教えてくれる可能性もあります。
ここからは、普通の壁紙とは一味違った、こだわりの壁紙の例を紹介していきます。
①抗ウイルス壁紙
以前からある消臭、防汚、抗菌などの機能性壁紙ですが、現在では表面に抗ウイルス剤をコーティングした抗ウイルス壁紙も販売されています。昨今、ウイルス性の病原菌への対策意識が強まる中で、特に注目されています。
子供が多くの時間を過ごす自室において、壁紙の面積は大きく与える影響も大きいため、健康に配慮した機能がある壁紙はおすすめです。
②石目調壁紙
壁紙のテクスチャーには大きく分けて「織目調」と「石目調」の2つがあります。その中でも、和室にも洋室にも合う万能タイプが石目調です。自然素材である漆喰やコンクリートの雰囲気を模倣して作られているため、素材感を感じられるようになっています。
すっきりとしていてなんとなく素朴に感じますが、家具やカーテンなどとの取り合わせがしやすく、インテリアをコーディネートしやすいので、おすすめです。
白やアイボリーなどのカラーが万能で使いやすいですが、レンガ風や大理石風などの一味違うデザインの商品も多くあります。お部屋に合いそうなものを選びましょう。
③黒板シート壁紙
壁紙の中には、本物の黒板のようにチョークで書いたり消したりすることができるものもあります。親子で楽しむこともできますし、勉強などのメモにも効果的です。
ただし、消した時にチョークの粉が落ちることへの対応が必要です。粉自体に有害な物質は含まれていないものの、特に子供の生活空間においては、チョークの粉を日常的に吸い込むことの無いように、小まめな掃除などの定期的なメンテナンスが必要です。
書いても消せるのはこの壁紙だけだとしっかり教育することが前提にはなりますが、思いっきり壁に落書きできるという行為は、子供にとっては夢のような行為。取り入れてみれば喜ぶこと間違いないはずです。
おしゃれで居心地のいい部屋を目指そう
居心地の良い部屋の特徴は、長く滞在できる部屋です。そのためには、「ゆとりある空間」にすること。そして、「自分の好きな雰囲気」を演出することです。
壁紙の選定は、後者の自分の好きな雰囲気を演出するために必要な要素になります。派手なアクセントクロスを貼って気持ちを高めてもいいですし、あえて無地の白いクロスにステッカーシールなどを貼ってキャンバスに絵を描くような楽しみ方をしてもいいでしょう。あくまでも自分の感性を元に演出していくので、自分が好きな部屋が最終的には居心地のいい部屋になるのです。
子供部屋の場合は、その感性が変わっていくため難しい部分も多いですが、その都度大切にしたい思いを表現できれば大丈夫です。機能的な側面と、デザイン的な側面の両方を理解し、好きな壁紙を選んでいきましょう。
まとめ
子供部屋の壁紙について紹介いたしました。子供は成長過程において趣味嗜好が変わっていくので、その時々に合わせた壁紙を選んであげる必要があります。理想としては、長く使い続けることができればいいのですが、耐用年数なども相まってそうもいかないのが現実です。ウォールステッカーやリメイクシートなども活用しながら、子供目線の空間を作っていくことが大切です。
しっかり子供の意見にも耳を傾けて一緒に楽しみながらできると、さらにいいでしょう。
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