一人暮らしの内見チェックリスト!賃貸物件の確認ポイントや当日の持ち物は?
内見とは、 賃貸物件の入居を検討する際に行う見学のことです。「内部見学」を略した言葉で、写真や間取り図だけの情報では分からない物件内部を事前に確認することを目的としています。しかし、「具体的に何をチェックすればよいのか?」「必要な持ち物は何?」といった疑問をお持ちの方も多いはずです。
そこで、この記事では一人暮らしの賃貸物件を内見する際に見ておきたい確認ポイントや当日の持ち物をチェックリスト形式で解説します。不動産屋さんへの質問例もご紹介しますので、ぜひ内見当日までに確認しておきましょう。
目次 [CLOSE]
内見をするメリット
物件の住み心地は、写真や間取り図などの情報だけでは分かりません。実際に現地へ足を運び、自分の目や耳でチェックできる内見は、お部屋選びではとても重要です。
主な内見のメリットについて考えてみましょう。
内装の細部や設備を確認できる
内見では、部屋の内装や設備について実物を確認することができます。事前に見た写真や間取り図でのイメージよりも、実物では古く感じたり狭く感じたりすることもあるため、実際に部屋を訪れて確認することが大切です。
とくに、ある程度築年数が経っている物件では細かなチェックが重要です。浴槽やトイレ、キッチンなどの水回りは劣化しやすい場所のため、重点的に確認しておきましょう。
周囲の騒音や部屋の防音性を確認できる
実際に足を運ばないと分からない情報のひとつが「騒音」です。幹線道路や線路沿いにある物件、近辺に学校や保育園、飲食店などがある物件については、どの程度の騒音が室内へ伝わってくるのか、現地で確認しておくと良いでしょう。
騒音の問題は入居後に気付くことも多いです。内見とは異なる時間帯に物件周辺を再訪し、チェックしてみるのも良いでしょう。
部屋の日当たりを確認できる
間取り図には「南向き」などの方角が記載されていますが、実際の日当たりの良さは現地で確認しないと分かりません。例えば、日当たりが良いとされる南向きの部屋でも、高い建物が隣接している場合には日当たりが悪いこともあるでしょう。
日当たりの良さは内見で確認することが大切です。窓から外を確認し、日当たりを遮る建物などがないか確認しておきましょう。
一人暮らし向け賃貸物件の内見チェックリスト
ここからは、一人暮らしの賃貸物件を内見する際に見ておきたい確認ポイントをチェックリスト形式で紹介します。
それぞれの確認ポイントについては記事の後半で詳細を解説しますので、内見の前にぜひチェックしておいてください。
賃貸物件の内見チェックリスト:室内
確認ポイント | チェックリスト |
---|---|
▼玄関 |
|
▼部屋の広さ |
|
▼部屋の内装 |
|
▼部屋の設備 |
|
▼キッチン |
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▼トイレ |
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▼浴室 |
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▼ベランダ |
|
▼洗濯機置き場 |
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▼収納 |
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▼日当たり・風通し |
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▼ネット環境・配線 |
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賃貸物件の内見チェックリスト:共用部
確認ポイント | チェックリスト |
---|---|
▼エントランス |
|
▼廊下・階段など |
|
▼郵便受け・宅配ボックス |
|
▼ゴミ捨て場 |
|
▼駐輪場・駐車場 |
|
▼周囲の環境 |
|
内見時の持ち物チェックリスト
- メジャー(巻き尺)
- 部屋の広さを測定したり、コンセントや配線の位置を確認したりするのに使います。部屋の長さを測定できるよう、少なくとも3m以上のものを用意しましょう。
- 間取り図
- コンセントの配置やメジャーでの測定結果を記載できるため、印刷して持参するのがおすすめです。不動産屋さんが持ってきてくれる場合もあります。
- スマートフォン
- 室内や共用部の様子、窓からの景色などの確認ポイントを写真で撮っておくと、後で迷った際や複数の物件を比較する際に役立ちます。
- 筆記用具(ペン・メモ帳)
- 間取り図に書ききれないメモを記載するため、メモ帳を持参しておくと良いでしょう。あらかじめ、大型家具・家電の寸法を計測して記録しておくのもおすすめです。
- 懐中電灯
- 夜間の内見では必須と言えます。また、照明器具が設置されていない物件もあるため、昼間の内見でも念のため持参しておくと安心です。
賃貸物件を内見する際の確認ポイント
ここからは、チェックリストに掲載した項目の詳細を解説します。チェックリストと併せて事前に確認しておくと、内見がスムーズに行えるはずです。
なお、内見の際には不動産屋さんの担当者が同行します。もし分からない点があれば、質問したりアドバイスをもらったりするのも良いでしょう。
室内の確認ポイント
玄関
ドアはサイズを確認しましょう。小さめの場合には大型の家具・家電を搬入できない可能性もあるため、内見の際に幅を測っておくと安心です。
防犯を気にする場合には、鍵の種類や数もチェックしましょう。鍵はピッキングされにくい「ディンプルキー」がおすすめです。また、鍵が2つ以上あると、ピッキングに時間がかかるため空き巣に狙われにくいと言われています。また、インターホンの機能性も確認が必要です。ドアを開けずに訪問者が確認できるよう、カメラ付きだと安心です。
玄関では、収納スペース(靴箱)の広さ・大きさも確認しておきましょう。一人暮らし向けの物件では狭い場合もあり、靴の数が多い方は収納に苦労するかもしれません。
部屋の広さ
内見では、部屋の広さ(幅・長さ)をメジャーで計測し、間取り図に記録しておくと良いでしょう。その際、窓やコンセントの位置まで記録しておくと、入居までの期間に部屋のレイアウトを考えたり、大型家具・家電の購入を検討したりする際に役立ちます。
また、部屋には間取り図に表れない柱や梁がある場合もあります。家具・家電の配置や生活動線に無理が生じないか、確認しておきましょう。
部屋の内装
内見時には周囲の生活音や外からの騒音が聞こえないか確認し、部屋の防音性を確認しておきましょう。夏場を想定し、窓を開けた時の騒音状況も確認しておくと安心です。
壁や床に汚れやカビがあった場合は、入居前にクリーニングが可能か不動産屋さんに確認しましょう。
部屋の設備
部屋のレイアウトや快適さにも関わるため、ドア・窓・収納扉・コンセントの配置状況は確認しておきましょう。大型家具・家電の搬入を予定している場合には、ドアのサイズも確認ポイントになります。
また、エアコンや照明器具の有無・状態も内見時に確認しましょう。まれに、物件に付属する設備ではなく前の入居者が残したものである場合もあるため、不動産屋さんに確認しておくと安心です。
キッチン
コンロの数や種類も確認ポイントです。コンロの種類は、さまざまな調理方法が使えるガスコンロか、掃除のしやすいIHクッキングヒーターか、好みが分かれるところです。
また、収納や棚、冷蔵庫置き場についても忘れずに確認しておきましょう。物件によっては、無かったり狭かったりする場合があり、置きたい冷蔵庫や調理家電が収まらない可能性もあります。
トイレ
温水洗浄便座など、トイレの機能にこだわりがある場合には内見で確認しておくと良いでしょう。臭いや汚れがある場合には、入居前にクリーニングされるか不動産屋さんに確認が必要です。
浴室
トイレ同様に、浴室乾燥機や暖房など、浴室の機能についても内見で確認しておきましょう。臭いや汚れ・カビが気になる場合には、入居までにクリーニングされるか不動産屋さんに確認しておくと安心です。
ベランダ
屋外で洗濯物を干す場合には、物干し竿の有無を確認しましょう。
また、干した洗濯物が外から見えるかどうかは防犯性に関わってきます。とくに女性の場合にはチェックが必要です。
洗濯機置き場
洗濯機置き場では、洗濯機を置く台である「防水パン」のサイズを確認しておきましょう。とくにドラム式洗濯機では大型の防水パンが必要な機種が多いため、置くことができるサイズかどうか、事前確認が大切です。
収納
部屋の収納については、数やサイズ(幅・高さ・奥行)を内見で確認しましょう。収納が少ない物件では、収納家具を別途用意する必要が生じ、その分部屋が狭くなってしまうこともあります。
また、棚やハンガーラックの有無によって、収納の使い方が制限されることもあります。確認し、写真を撮ったりメモしたりしておくと良いでしょう。
日当たり・風通し
日当たりや風通しが悪いとカビが発生しやすくなり、健康にも悪影響を及ぼします。隣接する建物に日光が遮られていないか、また換気に必要な窓や換気扇が備わっているか、内見で確認しておきましょう。
なお、日当たりの良さは部屋の室温にも大きく関わります。日当たりが良すぎると、夏場に室温が上がりやすくなることもあるため注意が必要です。
ネット環境・配線
スマホの電波状況も内見でしか確認できないポイントです。地形や隣接する建物に電波が遮られ、スマホがつながらないということもあり得ますので、部屋の各地で電波状況を確認しておきましょう。
また、固定インターネットを使用する際には、利用の可否や配線の状況も確認が必要です。テレビのアンテナ端子と併せて部屋のレイアウトにも影響するため、内見で確認しておきましょう。
共用部の確認ポイント
エントランス
エントランスでは、防犯カメラの有無と併せて、掲示物などを見て住人トラブルがないか確認しましょう。
どんなに条件の良い物件でも、深夜の騒音や共用部の私物化など、ルールを守らない住人がいる場合には住み心地が悪くなってしまいます。トラブルがある場合にはエントランスなどの共用部に注意書きが出されていることがあるため、内見の際に確認しておきましょう。
廊下・階段など
通路に多くの私物が置かれている場合には、ルールを守らない住人がいる可能性があるため注意が必要です。
また、その状況が放置されていたり、照明が切れていたり、あるいは掃除がされていない様子の場合には、管理会社の管理が行き届いていないことも考えられます。
郵便受け・宅配ボックス
個人情報の書かれた郵便物が盗難されるケースも考えられるため、防犯性を考えると郵便受けは鍵のかかるタイプがおすすめです。
また、オンラインショッピングの利用が多い方は、宅配ボックスの付いた物件がおすすめです。
ゴミ捨て場
ゴミ捨て場も住人のモラルや管理会社の管理体制の状況が見られるポイントです。
ルールを守らない住人がいて、管理会社もそれを管理できていないようだと、害虫の被害も心配になります。
駐輪場・駐車場
自転車や自動車を利用する方は、駐輪場・駐車場の利用可否を必ず確認しましょう。空きスペースの有無、利用料金などもチェックポイントです。
また、見落としがちなのが屋根の有無です。屋根のない駐輪場では自転車が傷みやすくなるため、気になる方は確認しましょう。
周囲の環境
物件周辺や駅からのルート沿いについては、人通りや街灯の数を確認しましょう。可能であれば、夜に再訪して確認しておくと安心です。
また、コンビニやスーパー、病院など、よく使うお店・施設へのアクセスも確認しておきましょう。内見の前後に、町を散歩してみるのがおすすめです。
内見の流れを解説
ここからは、内見当日の流れについて解説します。
前提として、不動産屋さんに内見を依頼する場合は、1週間前を目安に予約を入れるのがおすすめです。当日でも対応可能な場合はありますが、鍵の手配が間に合わなかったり、ほかの内見希望者と鉢合わせてしまったりする可能性も。
スムーズな内見のためにも、不動産屋さんには予約をして行きましょう。
1. 不動産屋、もしくは待ち合わせ場所へ行く
予約日・時間に合わせて不動産屋、もしくは待ち合わせ場所に向かいます。とくに現地で待ち合わせる場合は、迷う可能性もあるため余裕を持って出発しましょう。
なお、一度の内見では3~4部屋程度を見て回るのが大切です。比較をすることで、それぞれの物件の良いところ・悪いところが見えてきます。
2. 候補物件の紹介と詳細説明
事前に希望条件を伝えている場合は、担当者からいくつか候補物件を紹介してもらえます。事前に賃貸物件のポータルサイトなどでめぼしい物件をピックアップして伝えておくのもおすすめです。
候補のなかに気に入る物件があれば、以下の情報については一通り目を通しましょう。
- 費用(賃料・敷金・保証金・礼金・管理費など)
- 間取り
- 入居可能日
- 駐車場・駐輪場の有無や月額料金
- 階層
- 築年数
- 面積
- 建物構造・工法
- 主要採光面
- 契約期間
その上で、図面や物件情報に記載されていない情報があれば、担当者から聞き出しましょう。
3. 実際に物件を訪れて内見する
内見する物件が決まったら、現地まで移動します。距離が近ければ徒歩、遠ければ車での案内になります。移動しながら、以下の点について確認してみましょう。
- スーパーやドラッグストア、コンビニまでの距離や営業時間、品揃え
- 人通りや車通りの量
- 街全体の雰囲気
周辺環境は物件選びする上で重要な判断材料の一つです。後から確認できないわけではありませんが、移動中にチェックをしておくと効率的です。
物件に着いたら、気になるポイントについてじっくりと確認をしていきます。この記事でご紹介したチェックリストを参考に、確認漏れが無いようにチェックしていきましょう。もし分からないことがあった場合には、同行する不動産屋さんに質問しましょう。迷ったときには、アドバイスをもらうのもおすすめです。
4. 不動産屋で今後の打ち合わせ
内見が終わった後は、不動産屋に一度戻ります。もしも気に入る部屋があった場合は、その場で入居の申し込みも可能です。まだ別の部屋を探したいという場合は、担当者にその旨を伝え、今後について話し合いましょう。
内見をする際の不動産屋さんへの質問例
賃貸物件の契約は、ある程度長期になるもの。だからこそ、疑問点は内見時にしっかりと解消しておきましょう。
以下のような質問は、物件情報を得るのに有効です。
Q. 近隣の住人はどんな人?トラブル歴は?
入居後のトラブルを避ける意味で、近隣住民の性別や年代などを確認しておくのは大切です。とくに、これまでご近所トラブルがなかったかどうかは重要なポイントのひとつ。個人情報なので答えられないというケースもありますが、積極的に質問を投げかけてみましょう。
また、マンションの口コミサイト等を活用することもおすすめ。住人だからこそのリアルな感想が寄せられていることもあるので、一つの参考として事前にチェックしておくと安心です。
Q. 以前の入居者の居住期間や、空き室の期間はどれくらい?
前の入居者が長く住んでおり、空き室期間も少ないという物件は優良と判断できます。一方、1年も経たずに退去していたり、なかなか入居者が決まらなかったりした物件には、何かしらの問題があることも。
不動産屋の担当者は、前の入居者情報を把握していることも多いので、必ず確認しておきましょう。
Q. どうしても気になる汚れがある
ある程度の傷みや汚れは、どの物件にも少なからずあるものです。しかし、どうしても許容できない箇所がある場合は、指摘をしてみましょう。
不動産屋が大家さんに掛け合い、入居前にクリーニングしてくれる可能性もあります。
内見できないときの対処法
賃貸物件のポータルサイトを見ていて「これだ!」と思う物件が見つかることもあるでしょう。しかし、住人の退去がまだの場合や、遠方からの引っ越しの場合には、内見が難しいこともあります。
ここからは、内見できない場合の対処法をご紹介します。
前の入居者がまだ住んでいて内見できない場合
前の入居者がまだ住んでいる場合には、実際の部屋を内見することは難しいでしょう。しかし、何の確認もないままに契約を結ぶのは不安なものです。
この場合は、該当の部屋の間取りに近い物件の内見をお願いするのがおすすめです。とくに、同じ建物内に空き部屋があれば、大いに参考になるはずです。加えて、実際に現地に足を運ぶこともお忘れなく。建物の外にある共用部の利用状況や、周辺環境の利便性・治安など、手に入る情報はたくさんあります。
遠方から引っ越しで内見できない場合
内見をしたいけれども、遠方であったり都合がつかなかったりする場合には、「オンライン内見」がおすすめです。
これは、不動産屋さんの担当者が内見希望者の代わりに現地へ向かい、映像と音声を使って物件を紹介するサービスのこと。どこからでも参加できて、間取り図と写真だけでは分かりにくい細かな箇所の確認が行えるのがメリットです。
近年ではオンライン内見に対応した不動産屋さんも増えていますので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
内見を行う際には、事前にチェックすべきポイントについて把握し、必要な持ち物を忘れないようにしましょう。また、当日は不動産屋さんの担当者としっかりコミュニケーションを取りながら、必要な情報を集めてください。
しっかりと事前確認を行い、後悔のない部屋探しをしてくださいね。
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