努力できない自分が嫌いと悩む方へ!その原因や9つの解決策を紹介
「自分は努力ができない」「何をはじめてもすぐに諦めてしまう」。こうした自己嫌悪をお持ちの方も多いでしょう。しかし、努力ができないことには理由あります。そして、努力をするための方法やコツなど、解決策も存在します。今回は、努力ができない方に向けて、「努力ができるようになる方法」や、「継続できる目標設定のコツ」について解説します。
努力できない人の性格・特徴
どうしても努力を続けられないという人には、いくつかの共通した性格・特徴があります。以下に、その代表的なタイプを6つご紹介します。
タイプ1.完璧にこだわりすぎる
いわゆる完璧主義者タイプです。細やかな部分までしっかりと取り組めるといった長所がある反面、少しでもうまくいかないことがあるとそこで挫折を感じたり、1日サボってしまっただけで継続するのが嫌になったりしてしまいます。その結果、努力を続けられなくなくなります。
タイプ2.すぐに飽きてしまう
好奇心旺盛でさまざまなことに興味を持ちますが、それが災いしてひとつのことに取り組み続けられないタイプです。何かをはじめるまでは良いのですが、目標を達成する前に違うことに気を取られてしまい、関心が失われてしまいます。いろいろなことに手を出しますが、その多くが中途半端に終わってしまう傾向にあります。
タイプ3.自分と他人を比べたがる
努力の過程で他の人の進捗度を知るのは、現状の自分を把握できるため有意義です。しかし、他人と比較しすぎるせいで、自分の悪い面ばかりが目に付き、物事をポジティブに捉えられなくなることも。こうしたタイプは、自分を否定し続けてしまい、努力による結果を受け入れられない傾向にあります。
タイプ4.問題を先延ばしにしがち
目標に向けて努力を続ける最中には、必ず何らかの困難が待ち受けています。時間がかかってもそれを乗り越えることができれば良いですが、ついつい面倒と感じてしまい、手が止まるのがこのタイプの特徴。うまくいかないことを先延ばしにしているうちに、努力をするのを止めてしまいます。
タイプ5.趣味や娯楽の誘惑に弱い
努力を続ける最中は、適度な息抜きも必要です。しかし、休憩時間が長すぎて、あっという間に一日が終わってしまう――。こうした状況から抜け出せないのが、このタイプの特徴です。単に怠け癖が付いているのではなく、スマホやテレビに依存しているケースもあるため、注意が必要です。
タイプ6.努力の成果を信じられない
これまでの人生で、努力が報われなかった経験を持つ人は「いくら努力をしても意味がない」と思い込んでしまっている可能性があります。また、成功体験が少ない場合にも、同じ傾向が現れます。確かに、努力が必ず結果に結びつくとは限りません。しかし、努力なしでは達成できない物事も多いということから目を背けている可能性があります。
努力できない・継続できない原因
努力が苦手なタイプの人のなかにも、最終的には結果を出している人は少なくありません。どうしても努力ができない、続けられないというケースには、いくつかの原因が考えられます。その原因を知ることで、努力を継続できる可能性が高まります。
努力すること自体が目的になってしまっている
努力は成果を得るための手段です。しかし、努力自体が目的になってしまっているケースもあります。
たとえば、「月間で本を○冊読む」という目標を立てたとしましょう。しかし、「なぜ本を読むのか?」「知識を身に着けた結果、どうなりたいのか?」という目的がおざなりになっていては、努力を続ける意味がありません。
自分で立てた短期的な目標を達成することばかりに固執していると、いつまでも成果が得られず、努力する理由を見失ってしまいます。
正しい目標の立て方が分からない
なぜこの目標が必要なのか?どうすれば、自分の求める成果にたどり着けるのか?こうした考えを持たず、目の前にある目標ばかりを追いかけていると、手段が目的化しがちです。そのため、目標を立てるときは物事を俯瞰で捉え、進むべき道筋を見据えることが重要です。
しかし実際には、目標を立てられない、という方は少なくありません。たとえば、学生時代に教師や親が立てた目標だけをクリアしてきたような方の場合、自分で目標を立てる方法が分からない、といった問題にぶつかることがあります。
自分に合った目標が立てられていない
目標を立てることはできるものの、そのハードルがあまりにも高く、達成に時間がかかりすぎるというのも問題です。理想を高く持つこと自体は良いことですが、クリアまでの道が険しすぎると挫折する可能性も高くなります。
すぐに結果を求めてしまう
日々の努力を積み重ねることで、人は実力を身に着けます。一朝一夕で学べるものはそう多くはありません。にもかかわらず、長期的な目標を立てずに、短期的な成果ばかりを気にしてしまうとモチベーションが続きません。
「はじめは結果が出なくて当然」といったマインドを持っていないと、すぐに結果が出ないときに努力を続けるのが嫌になってしまいます。
取り組み自体が本当にやりたいことではない
「誰かに勧められたから」「世間的に良いとされているから」。こうした理由で物事に取り組んでいると、努力の効率が悪くなる可能性があります。理由は、自ら進んではじめたことではないからです。
努力を続けるには、モチベーションが欠かせません。その燃料は、興味であったり理想の自分であったりさまざまです。はじめからやる気不足の状態で努力をはじめても、すぐに燃料切れとなってしまいます。
努力できない人が努力できるようになる方法9選
これまで挙げてきた「努力ができない性格・特徴」「努力できない・継続できない原因」の多くは、自分次第で改善ができるものです。努力ができるようになる方法について、いくつかご紹介します。
1.身近な人へ目標を宣言する
努力を止めてしまわないよう、自らを追い込む作戦です。友人や家族などに目標を大々的に宣言すると、途中で止めるのが恥ずかしく感じるようになります。期間などを定めて宣言すれば、緊張感も高まり、計画的に努力ができるようになるでしょう。
2.小さなことからはじめる
努力の成果が目に見えると、人はやる気が高まります。そのため、まずは小さな成功体験を積み重ねるよう心がけましょう。数分でできるものからで構いません。自分は今日、これをがんばった、これができるようになった、という成果を感じて、楽しみながら努力を続けましょう。
3.努力をルーティン化する
日常生活のなかに努力を組み込むと、悩むことも少なくなり継続が見込めます。おすすめはルーティン化です。正しい目標設定を行い、それを達成するためのマイルストーンが明確になっていれば、あとはひたすら実行をするだけです。
たとえば、通勤時間には必ず参考書を読む、就寝の30分前に机に向かう、など。このルーティンさえ守っていれば自分は目標を達成できると分かっていれば、やる気も継続します。
4.一緒に努力する仲間を見つける
孤独に努力を続けるのは想像以上に大変なものです。できれば、切磋琢磨できるような仲間を見つけましょう。辛いときに励まし合ったり、有意義な情報交換をしたりできるはずです。リアルの仲間を見つけるのが難しい場合は、SNSなどのコミュニティを探してみるのもおすすめです。
5.他人は他人だと思う
努力する仲間を見つけた際に注意したいのが、自分と他人との比較です。先に進んでいる誰かを目にすると、まるで自分の努力が足りていなかったり、間違っていたりするのではないか、と感じることがあります。
大切なのは他人ではなく、以前の自分との比較です。歩みが遅くても、自分が成長しているという実感を持つことが、努力を続けるポイントになります。
6.コーチをつける
目標を立てるのが苦手であったり、達成までの期間が限られていたりする場合は、効率化を図るためにコーチをつけるのもおすすめです。その道のプロであれば、ゴールまでの最短の道筋や、使うべきソリューションなどを教えてもらえます。
7.ゲーム感覚で努力をする
努力が辛い、苦しい、と感じている方は、少し肩の力を抜くために、努力をゲームに見立ててみましょう。自分をキャラクターに見立てて俯瞰し、自分に足りていない能力値や、そのために必要なスキルが何かを考えることは努力を継続する上でとても効果的です。プレイヤーとして自分を操れれば、努力が楽しいものだと感じられるでしょう。
8.たまにはご褒美も大切
どうしてもモチベーションが続かないときは、自分にご褒美を用意するのも効果的です。「この目標を達成したら、前から欲しかったものを買う」といった計画を立てると、そこに向けてもうひと踏ん張りが利くようになります。ただし、甘やかしすぎるのは逆効果にもなるため、バランスをうまく取りましょう。
9.なりたい自分をイメージする
うまくいかないときは、原点に立ち返るという意味で、なりたい自分をイメージしてみましょう。すると、どうして努力をはじめたのか?なぜ目標を立てたのか?が思い出せます。また、理想の自分と今の自分とを比べることで、現時点での進捗を把握することにもつながります。
継続できる目標設定のコツ6選
努力を継続するためには適切な目標設定が大切です。逆に言えば、成果が出にくかったり、モチベーションが低下したりする原因は、目標設定の誤りにあるかもしれません。継続しやすい目標の作り方を解説します。
1.実現可能な最終目標を立てる
まずは最終的な目標を決めましょう。「こうなるためにがんばる!」というふうに、自分を鼓舞することができるものを選んでください。ただし、あまりに大きな目標は挫折につながる可能性があります。現状と目標のギャップを見極めた上で、実現可能な最終目標を立ててください。
2.努力の道筋を明確にする
最終目標にたどり着くためには、闇雲に努力を続けても非効率です。そのため、まず努力の道筋を明確にしていく必要があります。はじめに、現在の自分に足りていないものは何かを考えましょう。次に、身に着けるべきスキルを書き出します。その後、最終目標に向けてどの順番で小さな目標を達成していくかについて計画を立ててください。
3.目標は小さく細かく設定する
最終目標までに達成すべき小さな目標が決まったら、あとはそれらをひとつずつ達成していきます。ただし、なかにはすぐにクリアするのが難しいものもあるでしょう。こうした際には、小さな目標のなかに、さらに細かな目標を設定してください。目標の達成は成功体験につながります。成功の数が多ければ多いほど、自信が付いて努力への意欲も沸くようになります。
4.効率的な努力をする
小さな目標は難易度が低いため、そこまで苦労はしないはずです。だからといって、非効率的に努力をしてはいけません。一生懸命取り組んでいたとしても、必要のない努力はムダな労力でしかありません。どんなに小さな目標であっても、いかに効率的に進めるかを常に考えるようにしてください。
5.人に頼れるところは頼る
すべて自分でがんばろうとすると挫折してしまう可能性もあります。そんな時は、周囲に助けを求めましょう。人に頼ることは必ずしも悪いことではありません。そうすることで、ムダな努力をすることなく効率的に目標達成することができる可能性があります。
6.数値など具体的な制限を設ける
正しい努力のためには制限も必要です。たとえば、「◯日までにこの本を読み切る」といった具体的な数値的目標を掲げてください。あいまいさがなくなれば、自分にしっかりと向き合った努力ができます。
たとえば、英語力を身に着けるという目標はあいまいすぎます。以下のように、5W1Hに落とし込むのがおすすめです。
What:なに | 英会話レッスン |
---|---|
When:いつ | 毎週火曜の退勤後 |
Where:どこ | 駅前の英会話スクール |
Who:だれ | 講師 |
Why:なぜ | TOEIC対策のスピーキング |
How:どうやって | 積極的に会話をする |
こうして書き出すと、実行へのイメージが沸きやすく、行動にも移しやすくなるはずです。
まとめ
努力ができないということは、努力をする方法やコツが分かっていないということです。原因を把握し、適切な目標を立て、正しい努力ができれば、モチベーションを下げずに成果までたどり着けるでしょう。今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ新たな取り組みに向けて努力をはじめてみてください。
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