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食の知識

料理家監修:卵の冷凍方法を紹介!解凍のコツやおすすめレシピも

卵を冷蔵庫に入れたまま忘れてしまって、気づいたら賞味期限が過ぎていた…。そんな経験はありませんか?

実は、卵は冷凍保存することが可能です。しかし、「冷凍して大丈夫なの?」「解凍した後もおいしく食べられるの?」と不安に思う方も多いでしょう。

この記事では、卵の冷凍保存について詳しく解説します。卵の栄養価を損なわずに保存期間を延ばす方法や、冷凍による食感の変化、適切な保存期間まで、卵の冷凍保存に関する疑問にお答えします。

監修者

川久 景子(かわく けいこ)
料理家

食品の企画・メニュー開発を行う他、WEB媒体にレシピ・コラムを掲載。旬の食材を取り入れた、白ごはんに合うお手軽おかず料理が好評。

プロフィール画像_川久景子

卵も冷凍保存できる

冷蔵保存のイメージが強い卵ですが、実は冷凍保存が可能なことをご存じでしょうか。卵は冷凍してもビタミンやミネラル、アミノ酸などの栄養素が失われることはなく、栄養価を保ったまま長期保存が可能です。

ただし、冷凍できるのは殻付きの状態か溶き卵の状態のみです。卵は空気に触れるとバクテリアの繁殖リスクが高まりますので、できるだけ殻が付いたまま冷凍するのがベストです。

また、卵は解凍すると黄身が凝固して白身とうまく混ざらなくなるため、もし、殻を割ってしまった場合には、あらかじめ溶き卵にしておくことをおすすめします。

なお、ゆで卵も冷凍は可能ですが、解凍後に白身部分の食感が固くなりすぎてしまい、おいしさが損なわれるため、あまりおすすめできません。

冷凍すると黄身がもちっとした食感に

卵を冷凍保存すると、卵のタンパク質が結合・凝縮することで、黄身に弾力が生まれ、もちもちっとした食感になります。さらに、味も冷凍前より濃くなる傾向にあります。

一方、卵白は大半が水分で構成されているため、冷凍保存をしても食感や味の変化はあまり見られません。この黄身と白身の変化の違いを活かして、料理によって冷凍卵を使い分けても良いでしょう。

冷凍卵の保存期間は約1か月

通常、卵を冷蔵保存した場合の賞味期限は約2週間ですが、買ったばかりの新鮮な卵を冷凍保存することで、保存期間を約1か月まで延ばすことができます。

ただし、冷凍卵を生食する場合は、長期間冷凍せず、解凍後すぐに食べることをおすすめします。冷凍時に殻にひび割れが生じると、そこから菌が繁殖しやすくなるためです。

保存のために冷凍した卵を使用する場合は、安全のために必ず、しっかりと加熱して食べるようにしましょう。加熱調理すれば、多少保存期間が長くなってもおいしく安全に食べることができます。

卵の冷凍方法

卵を冷凍保存する方法は、卵の状態によって変わります。どちらも簡単に実践できるので、料理に合わせて選んでください。

ここでは、それぞれの具体的な冷凍方法を紹介します。

殻が付いたままの卵

殻付きの卵を冷凍する場合は、殻が割れたとき中身が空気に触れないよう、1つずつラップでしっかり包んでから食品用保存袋に入れて冷凍します。

冷凍庫の温度設定にもよりますが、冷凍にかかる時間は一晩(約8時間)です。しっかり凍らせることで保存効果を高めることができます。

なお、殻が付いたまま冷凍すると、殻にヒビが入ることがあります。これは、冷凍の過程で卵の中身が膨張することによるものなので、心配する必要はありません。

溶き卵

溶き卵を冷凍する場合は、卵を割って黄身と白身をよく混ぜてから凍らせます。製氷皿や小分け用の容器に入れて少量ずつ冷凍しておくと、必要な分だけ解凍して使えるため便利です。

また、冷凍用の密閉袋に入れて平らに伸ばして冷凍する方法もあります。この方法なら解凍時間も短く、必要な分だけ折って使うことも可能です。

卵を割ってボウルにいれる

冷凍卵を解凍するときのコツ

冷凍した卵を美味しく安全に食べるためには、適切な解凍方法が重要です。殻付きの卵と溶き卵では若干の違いがありますので、それぞれの解凍のポイントを押さえておきましょう。

殻が付いたままの卵は自然解凍

殻付き卵を解凍する際は、室温が高い時期は冷蔵庫内で、低い時期は常温で1~2時間かけて自然解凍するのが最適です。高温の場所で急速に解凍すると、食中毒の原因となる菌が発生するリスクが高まるため、注意が必要です。

ある程度解凍できたら、さっと水にさらしてから殻をむくと剥きやすくなります。また、凍った状態で殻をむき、保存袋に入れて流水解凍や自然解凍する方法も効果的です。

注意点として、電子レンジでの解凍は避けてください。生卵と同様に、黄身が爆発する危険性があるためです。

溶き卵は電子レンジでも解凍できる

溶き卵の基本的な解凍方法は殻付き卵と同様です。自然解凍が最も安全でおすすめの方法ですが、溶き卵は電子レンジを利用して解凍することもできます。

ただし、電子レンジを使用する際は、加熱しすぎないよう注意が必要です。加熱しすぎると卵が固まって使いにくくなるため、低温設定で短時間ずつ、様子を見ながら何度か加熱と休止を繰り返すのがコツです。

冷凍卵のおいしいレシピ

冷凍卵は、通常の生卵とは異なる食感や、味の濃厚さが特徴です。この特性を活かしたレシピは、新たなおいしさの発見につながります。

ここでは、冷凍卵の魅力を最大限に引き出す3つのレシピを紹介します。

濃厚になる醤油漬け

卵の醤油漬けとごはん

冷凍卵の黄身は弾力があるため、生卵の黄身よりも扱いやすく、醤油や味噌などの調味料に浸けやすいという利点があります。醤油漬けにした冷凍卵の黄身で卵かけごはんを作ると、通常の卵かけごはんとは一味違った濃厚な味わいが楽しめます。

材料(2人分)

  • 冷凍卵の黄身 2個
  • しょうゆ大さじ2
  • みりん 大さじ1
  • 酒 小さじ2
  • かつお節 少々(お好みで)

作り方

  1. 冷凍卵を解凍し、黄身と白身に分ける。白身は別の料理に使用する。
  2. 小さめの容器にしょうゆ、みりん、酒を入れて混ぜ合わせる。
  3. 解凍した黄身を2の調味料にそっと入れる。
  4. 冷蔵庫で1時間ほど漬け込む。
  5. 温かいごはんの上に漬け込んだ黄身をのせ、お好みでかつお節をかけて完成です。

とろサクッとした天ぷら

とろサクッとした天ぷらたまご

卵は冷凍することで固体となるため、衣を付けた揚げ物や肉巻きなどの調理がしやすくなります。半熟状態に揚げることで、外はサクッと、中はとろっとした食感の対比が楽しめる贅沢な天ぷらが作れます。

材料(2人分)

  • 冷凍卵 2個
  • 天ぷら粉 50g
  • 天ぷら粉(まぶし用) 少々
  • 冷水 50mL
  • 塩 少々
  • 揚げ油 適量

作り方

  1. 冷凍卵を殻から取り出し、半解凍の状態にする(完全に解凍しないのがコツ)。
  2. ボウルに天ぷら粉と冷水を入れ、サッと混ぜて衣を作る(ダマが残る程度でOK)。
  3. 油を170℃に熱する。
  4. 半解凍の卵に天ぷら粉をまぶし、余分な粉を払ってから2の衣をつける。
  5. 油に静かに入れ、1分半〜2分程度揚げる。
  6. きつね色になったら取り出し、油を切って塩を振って完成です。

卵入りハンバーグ

卵入りハンバーグ

冷凍卵を使うと、卵入りハンバーグを簡単に作れます。生卵ではうまく包めなかったり、中身が流れ出てしまったりすることがありますし、ゆで卵を作るのは手間がかかります。冷凍卵ならこの問題を簡単に解決できます。

材料(4個分)

  • 冷凍卵 2個
  • 合挽き肉 300g
  • 玉ねぎ(みじん切り) 1/2個
  • パン粉 1/4カップ
  • 牛乳 大さじ2
  • 卵 1個
  • 塩・こしょう 各少々
  • ナツメグ 少々
  • サラダ油 適量
  • ケチャップ・ウスターソース 各大さじ2(ソース用)

作り方

  1. 玉ねぎを軽く炒めて冷ます。
  2. パン粉に牛乳を加えてふやかす。
  3. ボウルに合挽き肉、1の玉ねぎ、2のパン粉、卵、塩、こしょう、ナツメグを入れてよく混ぜる。
  4. 冷凍卵を半解凍の状態にし、殻から取り出す。
  5. 3の肉だねを4等分し、それぞれを平たく広げ、中央に冷凍卵(半分に切って使用)を置く。
  6. 肉だねで卵を包み込むようにして形を整える。
  7. フライパンに油を熱し、6のハンバーグを中火で両面をこんがりと焼く。
  8. 蓋をして弱火で7〜8分蒸し焼きにする。
  9. ケチャップとウスターソースを混ぜたソースをかけて完成です。

まとめ

卵の冷凍保存は、栄養価を維持したまま保存期間を約1か月に延ばせる便利な方法です。冷凍により黄身がもちもち食感になり、料理の可能性も広がります。殻付き卵か溶き卵かは用途に応じて選び、解凍は急激な温度変化を避けて行いましょう。

醤油漬け、天ぷら、卵入りハンバーグなど、冷凍卵ならではのレシピを楽しめば、家庭料理がさらに豊かになります。賞味期限が近い卵を無駄にしないためにも、ぜひ冷凍保存を日常に取り入れてみてください。

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