子供部屋は年齢や成長に合わせてレイアウト!コツや実例をご紹介
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「これから3人家族で引っ越しをするけど、子供部屋はどうしよう?」
「子供にとって過ごしやすくてオシャレなレイアウトってどうすればいい?」
引っ越しを控えた家族にとって、レイアウトやインテリアを考えるのは楽しい反面、頭を悩ませることも。特に子供部屋は、成長によってレイアウトを変える必要があり、将来を見据えて考えなくてはなりません。
この記事では、そんな悩める家族のために子供部屋のレイアウトのコツをご紹介いたします。年齢別や、兄弟・姉妹でシェアする場合も解説していきます。最後まで読めば、こんな子供部屋にしたい!というアイディアの参考になるはずです。
そもそも子供部屋は必要?子供部屋のメリットとは
海外では子供1人につき1部屋あるのが当たり前で、乳幼児の頃から子供部屋で過ごすことが一般的です。
対して日本では、住宅の広さの関係から、子供1人に1部屋はなかなか難しいのが現実です。それでも多くの家庭で、兄弟・姉妹で1つの部屋をシェアしたり、リビングの隣の和室をキッズスペースにしたりといった工夫によって子供部屋が作られています。
子供部屋があることは、生活・子供の成長にどんなメリットがあるのでしょうか?
2つの視点から、メリットをご紹介していきます。
子供の物をまとめる場所ができる
乳幼児の頃から子供部屋やスペースを作ることは、子供のものをひとまとめにできる空間ができるということです。その結果家族が共同で過ごす場所に、子供用のおもちゃや絵本が散らかるのを防げるというメリットです。
せっかくおしゃれな雰囲気の部屋にしていても、子供の色鮮やかなおもちゃや道具があちこちに散乱していいては台無しです。大好きなおもちゃを買ってあげたいけど、置き場所が……そんな時は早めに子供のためのスペースを作り、まとめて整理をしましょう。
広さの関係で一部屋の確保ができないのであれば、収納の一箇所を子供のおもちゃ専用収納にしても効果的です。幼少期から、「自分のものはここに入れる」という片付けをする意識がつきます。
プライベートな空間ができる
子供部屋があっても、実際はリビングで過ごす時間が多い子供がほとんどです。
しかし、そのような環境の中でも「一人になれる空間がある」ということが大切なのです。
まだ子供だからと考えず、子供のプライベートも尊重しましょう。
子供部屋があると、部屋に引きこもってしまうのでは?と心配される親御さんも多いと思います。引きこもりや、コミュニケーション不足が不安な場合は、親子で子供部屋のルールを話し合っておくことをおすすめします。
例えば、ゲームやスマホはリビングでする、食事の時間は家族と過ごすといったルールを決めているご家庭もあるようです。その結果、学習など1人でいる時間と、食事など家族で過ごす時間のバランスの大切さを学ぶきっかけにもなります。
個性を育くみ、自立心が生まれる
自分の部屋を自分の好きなもので飾ったり、部屋に置くものを自分で選ぶことで、自分らしさや個性が育まれます。それだけではなく、自分の部屋の掃除や衣服の管理が子供の頃からできることで自立に繋がります。
せっかく子供部屋があるのに、親が子供部屋の掃除をして衣服を畳んでタンスにしまっているという家庭もありますが、できるだけ子供に任せることを検討してみてはいかがでしょうか。
子供部屋があることで、自分が自由に使える物や空間は、自分で管理しなくてはいけない、ということが経験ができ、将来に役立つ生活スキルを身につける大切なきっかけになります。
子供部屋は何畳くらいがちょうど良い?
子供部屋は、一人につき6畳ほどの広さが好ましいとされています。
広ければ、友達と一緒に部屋で遊べるスペースが確保できますが、広すぎると掃除の手間がかかり子供一人では管理しきれなくなる可能性があります。
子供にも、広い部屋、狭い部屋の好みはあります。広ければいいというわけではなく、実際にその部屋で過ごす子供にとって快適な空間になることを第一に考えましょう。
「〜4畳半」
寝室が別であれば、4畳半でも問題ありません。勉強や読書をするための机と、自分の物がしまえる収納家具が置ければ子供部屋となります。
ただし、4畳半は狭めの部屋となります。友達が何人か来た際に部屋で遊ぶことができず不満に感じるかもしれません。その代わり、子供一人でも室内が管理でき、少しでも広く使えるよう収納などに工夫をすることを学ぶきっかけにもなるかもしれません。
「6〜7畳」
6畳ほどの広さが生活空間としてはおすすめです。勉強机とベッドを置いて、独立した子供部屋にできます。友達が遊びに来た時も、一緒に過ごせる空間となるでしょう。中学生、高校生になっても、6畳以上なら一人部屋として機能します。これから生まれてくる子供と暮らす物件を探すのであれば、子供部屋にしたい部屋の広さは6畳か7畳を目安に選ぶことをおすすめします。もし都内などの物件で確保が難しい場合は、机がついた2段ベッドなどの家具を使うことで同等の広さを確保することができます。
「10畳以上」
10畳以上の広さの子供部屋は、珍しいケースと言えます。兄弟仲良く、一つの広い部屋で過ごす期間を経て、どちらかが中学生など思春期になったタイミングで壁を増設することで部屋を分けるといった家庭が多いようです。
10畳以上あれば、一人につき5畳分のスペースは確保できるので、分けた上でも広さはたります。
まだ兄弟ができるかどうかわからないけれど、子供部屋は2つあったほうが安心かな……と考えている方にも、このシステムをおすすめします。
年齢別に解説!子供部屋のレイアウトのコツ
子供部屋のレイアウトにおいて配慮すべき内容は、年齢によって異なります。
ここでは、乳幼児期、小学生、中学生と年齢別にレイアウトのコツをご紹介いたします。
乳幼児期
赤ちゃんのための部屋は、完全な個室ではなく親の目が届く場所にしてあげると安心です。
リビングから続く和室をベビールームにするという家庭が多く、おすすめのレイアウトです。その場合は畳のままではなく、床にウレタンのタイルマットを敷くと良いでしょう。
汚れ防止になるだけでなく、赤ちゃんが転んだ時の衝撃緩和にもなります。
タイルマットは、1色だけではなく2色を交互に敷くとポップな印象になり、子供部屋らしさが出ます。
小学生
小学生になったら、勉強机とベッドのある子供部屋を用意してあげましょう。
レイアウトは、ベッドと机を壁に寄せるスタイルが主流です。窓の位置や方角に合わせて、配置を決めます。朝眩しすぎたり、勉強をする際に手元が暗くなってしまったりすることがないよう、子供の視点で考えることが重要です。
ベッドと机を置くと部屋が狭くなってしまう場合は、下に机が入れられるロフトベッドを活用するのがおすすめです。
小学生のうちは兄弟、姉妹で相部屋にしている家庭も多いようです。性別に関係なく、着替えをする時などにプライバシーが守れるよう、きちんと配慮してあげましょう。
中学生
中学生になったら、子供部屋の重要性はさらに増します。小学生の頃より勉強をする時間が増え、また思春期をむかえ一人でリラックスする時間も大切になるためです。
兄弟でもできるだけ相部屋にはせず、ドアのついた一人部屋を用意してあげましょう。
インテリアやレイアウトは、使いやすさや利便性などをアドバイスする程度にしましょう。そうすることで子供は、部屋の愛着が増し快適に過ごすことができます。
中学生になると、小学生の頃使っていた学習机では小さくなってしまう場合があります。初めての学習机は、中学生・高校生になっても使えるものを選ぶと買い替えの手間を防ぐことができます。
兄弟や姉妹で1つの部屋を使うときのレイアウトは?
マンションやアパートの間取りでは、子供1人につき1部屋はなかなか難しいです。
そのため、兄弟や姉妹で1つの部屋をシェアするのは珍しいことではありません。
兄弟と言えど、一人ひとりのプライベートは守れるよう、レイアウトで工夫をしてみましょう。
2段ベッドなどで仕切る
カーテンやパーテーションで仕切る
引き戸や壁を増設する
一つずつ解説していきます。
1.2段ベッドなどで仕切る
部屋の真ん中に2段ベッドなどを置き、両サイドをそれぞれのスペースとする方法です。本棚の場合は、2段ベッドには、左右たがい違いにカーテンを付ければより個室らしくなります。
手軽な方法ですが、完全な個室にはならないためプライベートの保持という面では少々弱いです。
2.カーテンやパーテーションで仕切る
最もコストがかからず、手軽な方法は部屋の真ん中をカーテンで区切ることです。
ただの布のカーテンでもいいですが、アコーディオンカーテンやしっかりしたパーテーションであれば遮音性が高くなります。
どちらかの部屋で音楽を聴いていたり電話をしていたりといった状況でも、家具で仕切るよりは音が気にならないでしょう。
ただし、入退室の際にどちらかの部屋を通らなくてはいけないので、やはり完全な個室化とはなりません。
3.引き戸や壁を増設する
リフォームの領域ですが、最もプライバシーが守られる方法です。
子供が大きくなったら真ん中に壁を増設することを想定して、広めの部屋に2つのドアが付いている子供部屋を設計するというケースもあります。
賃貸ではリフォームは難しいと思われがちですが、最近では内装リフォームができる自由度の高い物件もあるので相談や引っ越す物件の基準にいれておくとよいかもしれません。
子供部屋の参考に!おしゃれなアイディアをご紹介
ここからは、おしゃれな子供部屋のレイアウト例をご紹介していきます。
自宅や引っ越し先の間取りに近いものがあれば、ぜひ参考にしてみてください。
例① 2人兄弟でシェアする、ナチュラルテイストな子供部屋
こちらの子供部屋は、兄弟で1つの部屋をシェアしていますが、家具の配置が独特です。
自由な空間を広く取ろうと、つい2つのベッドを隣同士でくっつけたくなってしまいますが、実はそれはトラブルの元でもあります。ベッドが近いと、どちらかの寝る時間が早かったり遅かったりするだけで、ストレスとなりケンカの種となってしまう可能性があるのです。
このレイアウトのように、両サイドの壁にベッドを寄せるのは良いアイディアでしょう。
例② 家具の色を合わせて雰囲気作り
こちらの子供部屋は、ベッドと棚の色を揃えることでおしゃれにまとまった雰囲気を演出しています。
このように、子供らしい空間を家具の色で作ってあげるテクニックは、独立した子供部屋が無い場合にも有効です。
リビングや寝室の一角を、子供用のスペースにしてあげる際には、「ここは◯◯ちゃんのコーナー」ということがはっきりわかるレイアウトを心がけましょう。
既存の家具を、おしゃれな色のペンキでペイントするのもおすすめです。その際は、子供の健康などに配慮した塗料を選択し、安全性に考慮した上で利用しましょう。
例③ 狭くても、家具や雑貨のテイストを合わせてみて
こちらの部屋は、4畳半ほどの狭めの子供部屋です。
狭くても窮屈に見えないのは、棚のような背の高い家具が壁に沿っていないため圧迫感が無いからでしょう。壁はできるだけ広く見せることで、狭い部屋でも快適に過ごせるインテリアになります。
また、ベッドシーツと椅子の布といったポイントで色を合わせているのもおしゃれに見せるコツです。
狭い部屋は子供のモノで溢れかえらないように、ベッド下の収納などを上手に活用しましょう。
子供部屋のレイアウトは子供目線で決めよう
先ほどご紹介したおしゃれな子供部屋レイアウトや、家具屋のカタログを眺めていると、あんな子供部屋にしたい、こんなインテリアにしたい……という願望が膨らむでしょう。
しかし、大切なのは「子供部屋は子供のためのもの」ということです。
親の意思だけで決めたインテリアの部屋は、子供にとって居心地の悪いものになってしまう可能性があります。そうなると、せっかくの子供部屋を利用しなかったり、長く使い続けられない部屋になったりしてしまいます。
子供が小学生くらいになったら、きちんと本人の意思を聞いて、一緒に子供部屋のインテリアを考えてあげましょう。子供の口から「こんな部屋にしたい」というアイデアを聞き、親からも「こういった部屋はどうかな?」と相談しながら決めていくのは、コミュニケーションとしても有効です。
まとめ
子供部屋のレイアウトのコツや、実際のインテリアをご紹介いたしました。
これから引っ越しをするというご家族にとって、子供部屋の間取りやレイアウトは悩ましいところです。
どうしても大人の視点で決めてしまいがちですが、子供部屋は子供の大切な居場所となります。自分で自分の物を片付けたり、一人の時間を楽しんだりする経験を子供の頃からすることで、大人になるための自立心が育まれます。
実際にその部屋で過ごす子供たちの意見や、気持ちをきちんと理解して、子供目線で子供部屋を作り上げるようにしましょう。
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