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冬はペットも体調を崩しやすい?大切な家族を寒さから守るためのコツをご紹介!

寒い冬は、人間だけでなく動物たちにも様々な影響を与えます。体温管理の苦手な動物たちのために、飼い主さんが行ってあげられる寒さ対策について詳しく解説をしていきます。

寒くなると人間は風邪を引くなど体調を崩しがちになりますが、実は動物たちも例外ではありません。また、種類によっては人間のような体温調節が苦手な子もいるため、温度に関しては特にシビアに調節する必要があります。この記事では、動物が寒さによって受ける影響と寒い冬を乗り切るために必要な対策についてご紹介します。

寒さが生き物に及ぼす影響

人にとって様々な悪影響を及ぼす「寒さ」。実は動物たちに対しても色々な影響を与えているんです。ここからは、寒さに弱い生き物の種類や寒さによってそれぞれの生き物にどのような影響が生じてくるのかについて、詳しく見ていきましょう。

寒さに弱い生き物は?

ペットとしてよく飼われている動物たちの中でも、特に以下の生き物は寒さが苦手な傾向にあります。

  • ウサギ
  • ハムスター
  • 爬虫類(ヘビ、トカゲなど)

これらの生き物は、体調を崩しやすくなったり冬眠を始めてしまったりと、寒さに大きな影響を受けてしまいます。特に猫やウサギは、寒さによって命にかかわるような症状を起こしてしまうことがあるため注意が必要です。
また、一般的に寒さに強いイメージを持たれている犬であっても、トイプードルやスムースチワワのような寒さを防ぎづらい毛の生え方をしている犬種であれば、あまり寒さには強くありません。

ここからは、寒さがこれらの動物たちに与える影響について解説していきます。

参考:ウェザーニュース 寒さに弱い犬種とは? 寒い日の愛犬散歩の注意点

寒いと水を飲まなくなる

寒さが動物たちに与える大きな影響のひとつとして、水を飲まなくなるということが挙げられます。寒くなることで代謝が落ち、喉が渇きにくくなることが大きな原因です。私たち人間の中にも、冬に他の季節ほど水を飲まないという人は多いのではないでしょうか。

水を飲まなくなってしまうと、当然体内の水分量は減っていきます。それにより、体内でミネラルなどの濃度が次第に上がっていき、やがて体内の水に溶けきれなくなって結晶化します。これが尿結石や腎結石と呼ばれる症状で、猫などで特に多いです。

参考:福岡市獣医師会 家庭の獣医学(No.17 犬と猫の尿路結石)

胃腸が冷えてうまく機能しないことも

寒さによってお腹が冷えてしまった場合は、胃腸の機能に悪影響が及ぼされることもあります。基本的に、体温が下がると臓器の働きは低下します。胃腸が冷えた場合には、消化・吸収の働きや排出物を体外に出す働きが弱まってしまいます。

猫やウサギなど体を舐めて毛づくろいを行うような動物について、胃腸の働きが落ちてしまった場合を考えてみましょう。これらの動物は、毛づくろいの際に毛を飲み込んでしまっていることがよくあります。胃腸の働きが落ちてしまうと、飲み込んだ毛を体外に排出する働きが落ち、腸に毛が詰まってしまう「毛球症」になってしまうことがあります。

毛球症になると腸にガスがたまって食欲が落ち、衰弱して死に至る場合もあります。そのような事態を防ぐために、お腹の張りや食事の様子には特に気を配っておきましょう。

参考:日本獣医師会 ウサギ(P14、毛球症)

犬の散歩は凍傷に注意

犬の場合は、肉球の凍傷に注意しましょう。気温の低い冬、道路のアスファルトの温度は相当に下がっています。この状態のアスファルトを犬に歩かせることで、肉球が低温にさらされ凍傷になってしまうという例も少なくありません。

凍傷になってしまうと日常の生活さえ満足に行えなくなってしまうほか、足の筋肉が萎縮したり血流が滞ってしまったりなど、様々な疾患につながってしまいます。こうした事態を防ぐために、冬の散歩は、気温の比較的高い日中に行うなど肉球を冷やさないような工夫をしてあげましょう。靴を履かせたりすることも、対策として有効ですよ。

ペットにおすすめの寒さ対策

ペットにおすすめの寒さ対策

ここまで寒さが動物たちに与える影響についてお話をしてきましたが、どのような対策を行えば、これらの危機から家の動物たちを救うことができるのでしょうか。ここからは、お家で簡単にできる、ペットを寒さから守る対策についてお話ししていきます。

エアコンで室温を保つ

エアコンで室温を保つことは、寒さ対策として最も効果的な方法のひとつです。動物種にもよりますが、20度前後に室温を保っておけば、十分ペットの寒さ対策としての効果を発揮することができます。このとき、エアコンの風が直接動物に当たらないようにしてください。

また、あまり暑くしすぎても体調に悪い影響を与えてしまうため、その点は注意してくださいね。

食べ物や飲み物を工夫する

食べ物や飲み物を工夫することでも、寒さによる体調不良を防ぐことができます。具体的な方法としては、寒さで水が不足してしまうことを防ぐためにウェットフードを与えたり、飲み水をぬるま湯にして体が冷えないようにしたりする工夫が挙げられます。これらのちょっとした工夫を行うだけで、寒い季節でも動物たちの体調が悪くなることを防げます。

服や靴を着せる

服や靴を着せることでも、動物の寒さを防ぐことが可能です。人間の服と同じように、体表と服との間に空気の層を作り、この層が温まることで保温効果が発揮されます。特に靴は散歩中の肉球を凍傷から防ぐことができるため、どうしても日中に散歩を行うことが難しい場合に有効です。

温かい寝床を準備する

お家の動物たちが普段過ごしている寝床も、温かいものにしてあげましょう。寝ているときには動物の体温はどうしても下がってしまいがちです。それにより、室温を調節したり服を着せたりしていても体調を壊してしまうということが稀にあります。温かい寝床を用意してあげることで、こうした事態も防ぐことができますよ。

あったかグッズを選ぶポイントは?

あったかグッズを選ぶポイントは?

ここまで、動物たちにおすすめの寒さ対策についてお話をしてきました。食事や服、寝床など様々な対策方法がありましたが、ここからは特にペット用に特化する必要のある、あったかグッズの選び方のポイントを紹介します。

家庭で洗えて清潔を保てるものがおすすめ

ペット用グッズは、家庭で洗えて清潔さを保てるものがおすすめです。毎日使っていると食べ物や散歩の汚れが付いてしまうのに加え、臭いも気になってきますよね。家庭で簡単に洗うことのできるグッズを使用することで、こうした汚れや臭いにもすぐに対処することができますよ。

低温やけどに要注意

動物たちの寝床を温めるヒーター類は、きちんと「ペット用」のものを使用するようにしてください。生き物にもよりますが、多くの動物の基礎体温は人間よりも高めのため、人用のヒーターを使用してしまうと動物たちが低温やけどを起こしてしまう可能性があります。

動物向けに温度設定や安全対策が施されているペット用家電を使用すれば、未然に防ぐことができます。加えて、使用中も適宜温度やペットの様子をしっかりと見てあげてくださいね。

思わぬ事故にも注意

動物は、人間のように家電を扱うことができません。そのため、もし家電が誤作動や危険な挙動を示し始めたとしても、止めることはできず危険な目にあってしまいます。さらに生き物によっては、電気コードを噛みちぎって感電する恐れもあります。ペット家電を導入する際は、使用時の安全性に特に気を遣ってあげてくださいね。

▼まとめ:動物たちの健康は適した室温から!

動物たちの健康は適した室温から!

今回の記事では、動物たちの体温を調節するために役立つ情報を紹介しました。体温調節の苦手な動物たちは、人間が温度を調節してあげなくては様々な病気にかかってしまいます。中には命にかかわる病気もあるため、しっかりと気を配ってあげてくださいね。

また、体温調節のためのグッズを導入する際には、安全性を特に重視する必要があります。安全かつ的確に体温調節を行えるグッズを使用して、大切な家族が暮らす環境をより良いものにしてあげてくださいね。

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