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家事分担に不満を持っている夫婦は多い!?家事分担を成功させる方法とは

共働きの世帯が増え、夫婦が協力して家事を担うのは「当たり前」の時代。「共働きなのに自分ばかり家事負担が大きい!」「専業主婦や育休中は家事育児をやって当然?」など、家事分担に対するモヤモヤを抱える夫婦やカップルは少なくありません。

いざ分担しようとしても「なかなかうまくいかない」と悩むケースも多いはず。そこで今回は、上手に家事を分担するコツと、家事時短のためのポイントをご紹介します。

お互いに多忙な夫婦だったり、一日中子供の世話に追われるママやパパは、日々の家事をこなすのもひと苦労。特に疲れていたり体調が良くない時には、「家事をする余裕がない!」と、猫の手を借りたくなることもあるでしょう。

本来なら、どちらか一方が家事を負担するのではなく、夫婦で協力しながら分担するのが理想的です。けれど「どうやって分担すれば良いか分からない」と悩みを抱える人も多いのではないでしょうか?

この記事では、そんなお悩みを持つ夫婦やカップルのために、家事分担をスムーズに行うためのコツをお伝えしていきます。

家事の負担が偏っている現実

国立社会保障・人口問題研究所による「第6回 全国家庭動向調査(2018):報告書全文」では、夫と妻が遂行する家事の総量を100としたとき、それぞれが分担する割合についての平均値を調査しています。

調査によると、妻の分担する割合が平均83.2%、夫の分担する割合が平均16.8%と、妻の分担する割合が多い事が分かります。昨今では、特に若い世代で家事・育児に積極的に参加する男性も増えています。けれど、調査結果からも、まだまだ女性の家事負担が多いという現状が伺えます。

参照元:第6回 全国家庭動向調査(2018):報告書全文|2.妻と夫の家事分担割合(調査回別にみた妻と夫の間での家事分担割合の平均)

家事分担で夫婦が抱えている不満

では、実際に多くの夫婦は、家事分担についてパートナーにどんな不満を抱えているのでしょうか?代表的な6つの例を見ていきましょう。

1.言わないとやってくれない

1つ目は、「家事は一方に任せっきりで、言わないとやってくれない」というパターン。忙しく家事をしているときにパートナーがずっとスマホをいじっていたり、山積みの洗濯物やシンクに溜まった食器類を見ても見ぬふり、パートナーが体調不良でも自分からはやらない――。

こんな状態では、さすがにイライラしてしまいますよね。

2.やり方を全部説明するのが面倒

2つ目が、やってくれるのはありがたいけれど、やり方を説明するのが面倒というパターン。例えば、ゴミの分別方法や洗剤の使い方などをその都度質問されると、「自分でやった方が早い」と、パートナーに頼まなくなるケースも少なくありません。

3.家事のやり方が雑

3つ目が、パートナーが家事に慣れておらず、やり方が雑というパターン。やってはくれるけれど、食器の汚れが落ちていなかったり、部屋の角にほこりが残っていたり――。やり直しが必要になり、かえって二度手間になることも。

4.片方の負担が多すぎる

「同じように働いているのに自分がほとんどこなしている」、「ゴミ出ししかやらない」など、家事分担のバランスが一方に偏っているパターン。自分は家事や育児に追われ、自由に使える時間がほとんどないのに、パートナーはゲームや趣味に時間を使っている姿を見ると、小さな不満が溜まりますよね。

5.やっていると勘違いしている

休日だけ料理をしたり、お風呂掃除だけやったりなど、家事の一部だけを担当して「自分はかなり家事をやっている」と思い込んでいる人も少なくありません。少しでもやってくれるのは嬉しいけれど、「家事を分担している」という過度なアピールも困りものです。

家事分担をスムーズに行うコツ

 
では、具体的にどのように家事分担をすれば良いのでしょうか?

交渉には会話やコミュニケーションの工夫が重要ですが、いざ話し合いをしても、「自分はやっている」「余裕がなくてできない」と断られたりして、会話が平行線になることも。ご紹介するコツを参考にして、お互いがストレスの少ない方法を見つけてみてくださいね。

「名もなきタスク」まで含めて家事を全てリスト化する

最初のポイントは、すべての家事を書き出してリスト化することです。

ここで注意したいのが、小さな「名もなきタスク」まで洗い出すこと。「家事」というと、料理や洗濯、掃除などと大別しがちですが、例えば料理ひとつを見ても、「栄養バランスや食材の在庫、予算を考えてメニューを考える」「足りない食材を買い出しに行く」「家族の好みに合わせて料理する」「後片付けする」「余り物を保存する」など、見えないタスクが複数あります。

こうした「名もなきタスク」まで丁寧に書き出して、家事を”見える化”することで、お互いが何をどれだけやっているかが把握しやすくなります。「自分はやっている」と思っていても実はそうでなかったり、逆にパートナーが多くを負担していることが判明したりと、バランスの偏りに気づくきっかけにもなるでしょう。

得意分野に合わせて分担する

リストができたら、パートナーと相談しながら家事の分担を決めていきます。ここでのポイントは、それぞれの得意・不得意分野を活かして分担することです。

例えば料理が好きなら料理担当、掃除が得意なら掃除担当などと分けることで、お互いが気負いなく取り組めますし、得意なものは苦になりにくいため、継続しやすいというメリットもあります。

家事分担表を作る

いざ分担を決めても、うっかりやるのを忘れてしまったり、続けるうちに「これは誰の分担だっけ?」と曖昧になってしまうことも。

そこでおすすめなのが、家事リストを一覧にした「家事分担表」を作ること。お互いにやるべきことが一目でわかるため、効率よく家事をこなせるようになります。

家事分担表の作り方

早速、家事分担表の作り方をご紹介します。先ほど洗い出しをした家事リストの項目を、さらに「朝・(必要ならば昼)・夜」、「平日・休日」、「定期・不定期」に分けて表を作り、担当を書き込んでいきます。

こうしておくと、「朝早く家を出るほうがゴミ出し」「平日が忙しいから、休日に多めにやってもらう」など、それぞれの生活パターンや仕事の都合を考慮しながら、家事の分担を決めやすくなります。

家事分担表ができたら、アウトプットして冷蔵庫に貼るなどして、家族で共有します。

「分担表を作る時間がない」という人は、インターネット上のテンプレートを使えば、手軽に分担表が作れるので、ぜひ活用を。テンプレートを自分で使いやすくアレンジするのも良いでしょう。

スマホアプリなら家事分担も簡単

紙にアウトプットするのが手間という人は、スマホアプリもおすすめです。完了したタスクがチェックリストで表示されるものもあり、家事の進捗がリアルタイムで共有できるのも便利ですよね。

ここでは、無料で使える便利な2つのアプリをご紹介します。

家事分担アプリ①「Yieto」

細かく分けられた100を超える家事タスクを使って、夫婦がそれぞれどのくらい家事をしているのか、可視化作業をサポート。分担状況が色分けされたマップ形式で表示されるので、分担状況がひと目で分かるのもポイントです。

大事な家事タスクを忘れないリマインダー機能のほか、家事分担の話し合いをサポートする「トーク」、パートナーに現状を伝えつつ家事をお願いする「レター」といった機能もあり、話し合いのきっかけを作ることができます。

家事分担アプリ②「minto ミント」

家事のほか、「買い物」や「行ってみたいこと」など、夫婦や家族間で共有したい「TO DO(すること)」を、リアルタイムでカテゴリーごとに分けて管理できるアプリ。

「パパ」「ママ」などの役割ごとにアイコンを設定できるので、誰のタスクか一目で分かるのも便利ですね。タスクを更新すると家族全員のアプリに情報が反映されるので、やり忘れや重複の心配もなし。買い物リストも共有できるため、家族内での振り分けも簡単です。

家事分担を成功させるには

家事を任せたけれど、「きちんとやってくれない」「なかなか継続できない」など、なかなかうまくいかないことも。

ここでは、家事分担を成功させるためのヒントをご紹介します。

都合に合わせて柔軟に対応する

役割分担をしても、お互いに忙しくて予定通りに家事が進まないこともあるでしょう。

例えば、残業などの急なスケジュールが入ったとき、体調が悪いときなどは、お互いに臨機応変に助け合い、柔軟に対応することが大切です。できない時はパートナーに早めに伝え、代わってもらった分は翌週に引き受けるなど、上手にバランスを取ると良いでしょう。

パートナーの家事に対して口を出さない

もう一つ大切なのは、任せた家事に対して口を出さないことです。実家暮らしが長いといった理由で、パートナーが家事に慣れていないという場合もあるでしょう。最初から完璧を目指さず、長い目で見ることが大切です。

また、できていないことをそのまま注意すると、パートナーは「言われた通りやったのに」「ダメ出しされた」と感じて、ケンカに発展するケースも。どうしても直してほしい場合は頭ごなしに注意せず、「こうしてもらえると助かる」と、丁寧に伝えるようにしましょう。

お互いに感謝と思いやりを持つ

最後に、お互いに感謝の気持ちを持つことが大切です。どちらかが「やって当たり前」という態度ではお互いに、いい気はしませんよね。パートナーと良好な関係を続けていくためにも、お互いに思いやり、助け合う意識を持ちましょう。

効率アップ! 家事時短の裏技

家事分担をしたものの、余裕がなくて手が回らないということもあるでしょう。そんな時には、生活に支障のないタスクを省いたり、外部の手を借りるのも手です。

早速、家事負担を減らす具体的なヒントをご紹介しましょう。

小さな工夫で家事の「名もなきタスク」を減らす

一つ目の方法は、家事の「名もなきタスク」をなるべく減らすことです。そのためにも、あらかじめ家事リストを作る際に、毎日やらなくても良いものを省いたり、まとめてできるタスクを整理するなどして、家事を「スリム化」しておくと良いでしょう。

また、忙しい時には「タオルやパジャマは畳まない」「毎日の買い物をやめる」など、「やらないこと」を決めてしまうのもおすすめです。

時短家電やグッズを活用する

日々の忙しさをサポートしてくれるのが、家事を格段にラクにしてくれる「時短家電」です。代表的なものに、食器がスピーディに洗える食器洗浄機や、洗濯から乾燥までお任せの全自動洗濯機、ロボット型掃除機などがあります。そのほか料理なら、食材をセットしておくだけで料理が作れる圧力鍋やオーブン、レンジなどの調理家電に頼るのもおすすめです。

こうした家電は初期費用がかかりますが、家電に任せておくだけで家事が終わるので、空いた時間を家族や趣味のために使うことができますよ。

家事代行業者に依頼する

夫婦共に忙しくて手が回らない時、近隣に頼れる親族や知人がいない場合などは、プロの家事代行業者に外注するのも1つの方法です。コストはかかりますが、普段なかなか時間をかけてできない掃除をしてもらえたり、料理や買い物なども任せられます。他人に任せることで、「家事をしなければ」というプレッシャーから解放され、心身の余裕を手に入れることができます。

年の瀬には、新年を気持ちよく迎えるための大掃除を負担に感じている人も多いでしょう。普段のお掃除でも足りない手が、より一層足りない、そんな時にいかがでしょうか。

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まとめ

家事分担をスムーズにするコツ、家事の負担を減らす方法などをお伝えしてきました。

「家事や育児には休みがない」とよく言われますが、共働きだったり小さい子供がいる場合は、お互いに余裕がなくなる時もあるでしょう。そんな中でも、家事分担表などを使ってタスクを”見える化”し、夫婦できちんと話し合いをする努力をすれば、平等に家事を行っていくことは不可能ではありません。

「小さなストレスを溜め込んで、一気に爆発!」というような事態を避けるためにも、完璧を目指しすぎず、忙しいときには外部サービスに頼るなどして、パートナーとともに最適のバランスを作っていきましょう。

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