すだちの正しい保存方法とは?冷蔵・冷凍の判断基準を解説
そこで今回は、すだちの正しい冷蔵・冷凍での保存方法について解説します。美味しく保存できる方法を解説するので、後日、余ったすだちを使いたい方はぜひ参考にしてください。
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すだちの正しい保存方法
すだちはそのまま常温で放置すると果皮が黄色くなり、その変色に伴って本来の特徴でもある酸味が失われていってしまいます。すだちの鮮度低下を防ぐためには「冷蔵」、または「冷凍」で保存する必要があります。
1週間程度で使いきるなら「冷蔵」
すだちを冷蔵保存する場合は、1週間ほど鮮度をキープできます。ただし、表面が湿っていると傷みやすいので、冷蔵庫に入れる前にキッチンペーパーでしっかり水分を拭き取ることが重要です。
すだちを含む柑橘類は、一つが傷むとほかの果実にも傷みがうつってしまう性質があるので、たくさんの果実を一緒にせず、小分けにして保存するのがおすすめです。
長期間保存したい場合は「冷凍」
すだちを冷凍保存することで2~3か月鮮度が持ちます。料理に使用する場合は解凍が必要ですが、常温に5~10分ほど出しておけば使えるので、それほど手間はかかりません。また、凍ったままのすだちをすりおろして使うこともできます。
すだちを冷蔵庫で保存する正しい方法
鮮度をキープしたまま、すだちを冷蔵庫で保存する方法は以下のとおりです。
ここからはそれぞれの工程について、詳しく解説していきます。
①しっかり洗って水気を拭き取る
すだちは果皮の表面が湿っていると、傷みが早く進んでしまうので、まずはすだち表面の水気をしっかりと拭き取りましょう。
キッチンペーパーなどを使用して、果皮の湿りがない状態にしてください。ただし、すだちはデリケートなのであまり力を入れないようにしましょう。
②2~3個ずつ小分けにする
すだちは1個でも傷んでしまうと、ほかのすだちにも影響が及んでしまいます。そのため、すだちは小分けにするのがおすすめです。
2~3個ずつの少ない単位でポリエチレンの袋などに入れておくと、1個のすだちが傷んでしまったとしても被害を小さくできます。保存期間を管理しやすいように、袋に日付を書いておくのもおすすめです。
③温度が変化しにくい奥のほうに入れる
小分けにしたすだちの袋は、なるべく冷蔵庫の野菜室の奥のほうに入れてください。野菜室の奥は、すだちが劣化しにくい「7~8℃」の温度に近いためです。
「温度が変化しにくい」ということからも、野菜室の奥がすだちの保存場所として適しています。なお、すだちがある程度冷えてきたら、野菜室から冷蔵室に移しても問題ありません。
すだちを冷凍庫で保存する正しい方法
すだちを冷凍保存する場合は、以下の手順を参考にしてください。
ここからは、すだちの冷凍保存に必要な各手順を解説していきます。
①すだちを洗って横半分に切る
まずは、すだちをよく洗った後、キッチンペーパーなどで水気をよく拭き取り、横半分に切りましょう。これは、すだちを使いやすいサイズにカットすることが目的です。
すだちのサイズがかなり大きい場合や、小口に切って料理に使う場合は、輪切りにしてから横半分に切ってもかまいません。使い方に合わせて、すだちの切り方を変えてください。
②断面を下にしてラップに並べて包む
続いて、すだちをラップに包みます。作業が簡単になるように、すだちの断面を下にしてラップに並べてから包みこみましょう。
すだちの断面は、ラップにしっかりと密着させてください。空気が入った状態だとすだちの劣化が進むため、ぴったりと包みこんですき間をなくしましょう。
③ジッパー付き保存袋などの冷凍保存用の袋に入れる
ラップに包んだすだちを、さらに冷凍用のジッパー付き保存袋に入れていきます。保存中の酸化を防ぐために、保存袋の封を閉める際には空気をしっかりと抜きましょう。
解凍は、常温で5~10分放置するだけです。冷凍前に切っておけば、包丁を使う必要もありません。調理時間を節約したい人にもおすすめの保存方法です。
【2~3か月保存可能】すだちを丸ごと冷凍保存する方法
まだカットしていないすだちの場合、丸ごと冷凍保存すれば2~3か月鮮度を保てます。すだちを丸ごと冷凍保存する場合は、以下の手順で行ってください。
①すだちを洗って水気を入念に拭き取る
まずは、すだちの果皮表面を水洗いして汚れを取り、キッチンペーパー等で入念に拭き取ってください。劣化を防ぐため、できるだけ表面の水気をなくしておくことが肝心です。
すだちの量が多い場合には、ボウルにあけて水洗いすると効率的です。農薬が気になる場合は、微量の台所洗剤を混ぜて水洗いしてもいいでしょう。その際は、洗剤が果皮に残らないように注意してください。
②ジッパー付き保存袋などの冷凍保存用の袋に入れる
洗ったすだちは、酸化を防ぐため冷凍用のジッパー付き保存袋に入れましょう。5~6個程度であれば、一つの袋にまとめて入れても問題ありません。
すだちの劣化を防ぐため、保存袋の空気はしっかりと抜いてください。この状態で冷凍庫に入れて保存したすだちは、凍ったまま皮ごとすりおろして使うことができます。カットしたい場合には、冷凍庫から出して10分程度、常温で自然解凍してください。
この方法では下処理にも手間がかからないため、大量のすだちを保存しておく方法としておすすめです。
すだちは皮が黄色くなっても食べられる
皮が黄色くなったすだちは、食べるのが心配になる方も多いかもしれませんが、食べても問題はありません。
そのままだと酸味が落ちていて美味しくないという場合には、しょう油に合わせることでまろやかな味わいのポン酢を作れます。また、焼酎などにしぼれば、まろやかな酸味の飲みやすい焼酎ドリンクになるでしょう。
断面が変色している場合はすだちが傷んでいるサインですが、その部分を切り取れば使えることがあります。念のため、気になるにおいやカビがないか確認してください。
まとめ
すだちは料理の素敵なアクセントとして使えますが、たくさん買うと余ってしまいがちです。しかし、適切な方法で冷蔵・冷凍すれば、すだちの味を落とさずに長期間保存することができます。
今回紹介したような方法ですだちを長持ちさせて、日々の料理に活用してください。
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