乳幼児

【月齢別】子どもがぐっすり寝てくれる 寝かしつけスケジュール

子どもの成長はとても早く、あっという間に過ぎていきます。その中でも親が子育てで悩まされる大きな問題の一つは、「眠り」に関してではないでしょうか。「夜中になっても寝てくれない」「抱っこから降ろすと起きてしまう」「夜泣きが激しい」など、子どもの睡眠トラブルはたくさんあり、子どもだけでなく家族も疲れてしまいますよね。

今回は日本人初の乳幼児睡眠コンサルタントである愛波文氏(監修 西野精治氏)の著書『ママと赤ちゃんのぐっすり本 「夜泣き・寝かしつけ・早朝起き」解決ガイド』(講談社)より、子どもの月齢別に寝かしつけスケジュールをご紹介していきます。

子どもは起きていられる時間が短い

大人は毎日12時間以上でも活動することができますが、子どもは驚くほど起きていられる時間が短いですよね。生後1ヵ月までの赤ちゃんは、どんなに頑張っても40分までしか起きていられません。6ヵ月でも2時間、2~3歳と大きくなっても5~6時間しか起きていられないのです。

この時間を知っておくことは子どもの寝かしつけにとっても大切です。なぜかというと、大人にとっての睡眠と子どもにとっての睡眠は仕組みが違うからです。

大人にとっての睡眠は日中働いたりした疲労を回復させるためのものですよね。ですから、自然と大人は「子どもがよく寝てくれるように」とたくさん遊んで疲れさせようとします。

しかし子どもは疲れすぎると、目を覚ますときに放出される「コルチゾール」というホルモンが過剰に分泌されて興奮してしまいます。眠りを促そうとしていたことが実は逆効果になってしまっています。つまり、寝かしつけは子どもが疲れすぎる前に眠らせるのがコツなのです。

子どもが眠いときはいろいろなサインを出してくれますよね。あくび、目をこする、ぐずるといった大人でも眠気がきたときに感じるサインを子どもが出しているときは、すでに疲れすぎていて、寝かしつけるのは難しくなっています。

ですが、家事などをしていると子どもの眠りのサインをチェックするのは難しいので、子どもが起きていられる時間を目安にしてスケジュールを組み、疲れすぎる前に寝かせてあげましょう。

子どもは起きていられる時間が短い

まずは睡眠の土台を整えよう

うまく寝かしつけられても、途中で起きたりせずにぐっすりと寝てくれるようにするためには、睡眠の土台をしっかりと整えてあげなければなりません。

子どもにとって大事な睡眠の土台は「寝室など睡眠にかかわる環境(睡眠環境)」「子どもとのコミュニケーションやママなど保育者の心の安定(幸福度)」「生活リズム(ねんねルーティン)」の3つです。この3つが整っているかをチェックしてみましょう。

まずは睡眠の土台を整えよう

睡眠環境のチェック

  1. 朝、起きたらカーテンを開けて日光浴をする
  2. 寝る1時間前にはテレビ、携帯電話、タブレットの電源をオフにする
  3. 寝るときは真っ暗、もしくは足元だけを照らすライトをつける
  4. 雑音や生活音が気になるなら小川のせせらぎなどを一晩中流す
  5. 室温は大人が肌寒く感じる程度にする
  6. 湿度は40~60%を目安にする
  7. 寝るときの服を着せすぎない
  8. 布団やベッドは十分に安全を考えてある
  9. 寝付いた時と起きた時の状況を同じにしておく

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幸福度のチェック

  1. 家族の心が満たされていて、余裕がある
  2. 子どもの不安が取り除かれている
  3. 子どもと1対1で向き合う時間をとっている

ルーティンのチェック

  1. 睡眠時のルーティン(ねんねルーティン)を決め、行っている
  2. 「絵本は何冊まで」などルールを守り、甘やかしすぎない

この土台づくりは新生児から始めることができ、いつ始めても遅いということはありません。子どもが成長していく中で継続していくことが大切なのです。

月齢別の寝かしつけスケジュールを知ろう

子どもがしっかりと寝られる状態を整えたら、いよいよ眠かしつけのスケジュールを考えて行きましょう。

子どもの睡眠は昼寝の回数や睡眠パターン、活動時間を目安にしてスケジュールを立てておくと良いでしょう。子どもの寝ている時間は長いので、適度な日中の睡眠が夜のスムーズな眠りに繋がってきます。

なお、今回紹介するスケジュールは7時頃に起床するパターンを例としています。早産で生まれた子どもの場合は出産予定日から数えた月齢で見るようにしてください。

月齢別の寝かしつけスケジュールを知ろう

0~3ヵ月

睡眠の特徴

1回に起きられる長さは0~1ヵ月では最長約40分、1~2ヵ月では約40分~1時間、2~3ヵ月では約1時間~1時間20分です。この時期は、活動時間イコール1回の睡眠の長さとなります。たとえば30分寝たら活動時間は30分、20分寝たら活動時間は20分と考えてください。

寝かしつけスケジュール

朝は15分程度、朝日を浴びる時間を作ってください。昼夜の区別がついていない赤ちゃんは明るい部屋で睡眠をさせ、区別がつくようになったら暗い部屋で睡眠をさせるとよいでしょう。

0~6週間の赤ちゃんは21時~23時ごろに、6週間~3ヵ月の赤ちゃんは20時~23時頃に寝るようにしていれば大丈夫。この時期は夜に何回かミルクをあげる必要があり、おおむね生後6ヵ月ごろまで続きます。

月齢あるある

夕方頃に数時間泣き続ける「たそがれ泣き」をする場合があります。3ヵ月ぐらいをピークに、5ヵ月頃になくなることが多く、10~20%の赤ちゃんがなると言われています。

4~5ヵ月

睡眠の特徴

1回の活動時間は約1時間20分~1時間30分です。まだこの時期も、活動時間イコール1回の睡眠の長さとなります。たとえば1時間30分寝たら、活動時間は1時間30分と考えます。

午前中はだいたい毎日同じ時間に寝るようになり、朝寝が確立します。個人差はありますが、生後4ヵ月ごろになると約半分の赤ちゃんが夜通し寝られるようになってきます。

寝かしつけスケジュール

9時頃の朝寝は、睡眠の環境が整った寝室で寝かしつけましょう。部屋は真っ暗にしてください。18時ごろの夕寝は寝かしつけることを優先にして、抱っこひもやベビーカーで寝かしつけても大丈夫です。

夜は20~22時頃に寝るようにして、寝ている最中の「あー、うー」という声ですぐに授乳せずに、3分程度様子を見ましょう。起きてしまったなら、昼間に疲れすぎたと考えてもう少し早く寝かしつけてみると良いですよ。

月齢あるある

この時期は、赤ちゃんの五感がどんどん成長していき、よく寝ていた子でも夜中に何度も起きたり、昼寝が短くなったりする「睡眠退行」を引き起こしてしまいます。

睡眠の土台を整え、子供が疲れすぎる前に寝かしつけることを心がけるとよいでしょう。

6~8ヵ月

睡眠の特徴

1回の活動時間は約2時間~2時間30分です。だんだんと起きていられる時間が長くなりますが、寝かしつけるタイミングが遅くなりがちです。元気に動き回るようになってくるので、10分ほど早く寝かせると良い場合もあります。

個人差はありますが、日中の睡眠が朝、昼、夕の3回になり、夜も8時間以上寝るようになりはじめます。

寝かしつけスケジュール

夜は19時に寝ることを目指して、18時すぎから寝かしつけのルーティンを始めましょう。この時期の赤ちゃんは泣いたら親が来てくれると理解しはじめます。

すぐに反応すると睡眠トラブルのもとになりますので、数分は反応せず様子を見ていましょう。

月齢あるある

生え始めた乳歯が不快感を与えてしまい、夜中に目が覚めてしまうことがあります。安全な歯固めをあげたり、歯茎をきれいな指でマッサージしてあげましょう。

9ヵ月~1歳2ヵ月

睡眠の特徴

1回の活動時間は9ヵ月で約2時間30分~3時間、10ヵ月~1歳2ヵ月で約3時間30分~4時間です。日中の睡眠は朝寝と昼寝の2回とさらに減っていきます。

寝かしつけスケジュール

9~11ヵ月の朝寝は1.5時間以上、1歳以降の朝寝は1時間以上にならないようにし、朝寝から起床して約3時間後には昼寝をしている状態にしましょう。19時に睡眠を目指して18時すぎからねんねルーティンを行うようにしてください。

月齢あるある

11ヵ月後半から1歳頃になると昼寝をしなくなったり、時間が短くなったりすることがあり、そのタイミングで昼寝回数を1回にすると夜泣きなど睡眠トラブルになることもあります。もし、そういった様子が見られるなら昼寝回数を2回に戻してみましょう。

1歳3ヵ月~1歳半

睡眠の特徴

起き続けられる時間は、以下の通りです。

昼寝1回の場合

  • 起きてから昼寝までの間=約5時間
  • 昼寝の後から就寝まで間=約6時間

朝寝と昼寝の2回の場合

  • 起きてから朝寝までの間=約3時間半
  • 朝寝の後から昼寝までの間=約4時間
  • 昼寝の後から就寝までの間=約4時間

昼寝の回数が2回から1回に移行する時期で、子どもによって回数が異なります。夜は10~11時間と続けて寝られるようになるでしょう。

寝かしつけスケジュール

どんどん活発になってきますので、子どもが疲れすぎる前に寝かしつけをするようにしましょう。夜中にお腹が空かないようにしっかりとご飯をあげることも大切です。寝る時間は19時が理想ですが、この時期は20時頃までに寝れば大丈夫ですよ。

月齢あるある

親がいないと眠れなかったり、不安で泣いてしまったりする「分離不安」は一般的に10ヵ月から1歳半ぐらいがピークです。また、親の反応を学習しはじめるので、ゴネて泣き叫ぶ子どもに根負けして対応をしていると、「泣き叫べば望みが叶う」と学習してしまい、睡眠時も泣き叫ぶようになってしまいます。

1歳半~3歳

睡眠の特徴

1日に必要な睡眠時間は11~14時間となり、活動できる時間が伸びていきます。昼寝は1歳半~2歳までは1回2時間、2歳~3歳までは昼寝1回は1~2時間ですが、14時半までにすませるようにしましょう。

この時期も一般的には10~11時間通して寝続けることができます。

寝かしつけスケジュール

ねんねルーティンは継続し続け、子どもとの1対1の触れ合いの時間をとって心を満たしてあげるとよいですが、寝る前の激しい遊びは控えるようにしましょう。寝かしつけは、変わらず18時半頃からはじめましょう。

日中の活動が少ない日には20時~20時半まで起きている子もいるでしょう。

月齢あるある

1歳半頃はベビーベッドをよじ登って脱出するなど活発さが増します。想像力や感情も豊かになりはじめて、2歳頃になると暗闇やお化けを怖がる子どももでてきます。寝る前の要求も増えますが、ルーティンを決めて線を引くようにしましょう。

4歳~5歳

睡眠の特徴

1日に必要な睡眠時間が10~13時間と大人にだいぶ近づいてきて、昼寝をしなくても過ごせるようになってきます。夕方にぐずったり、癇癪を起こす場合には夜に影響が出ないように1時間程度の昼寝をさせると良いでしょう。

寝かしつけスケジュール

昼寝をしない場合は14時ごろにリラックスする時間を作って疲れすぎを防止し、15時から17時に軽い運動をさせると睡眠の質がよくなります。テレビやタブレットは寝る1時間前までにしましょう。

寝かしつけは19時ごろからはじめて、20時頃には寝ているのが理想的です。

月齢あるある

ひとりで寝るようになってくる時期ですが、なかなか移行しにくい子どもも多くいます。理解力がある年齢になっているので、夜寝ることの理由をしっかりと説明してあげましょう。

まだまだ寂しがる時期で、保育園での嫌なことが影響していることもあります。1対1の時間を作って心を満たしてあげることも大切です。

まとめ

子どもは疲れすぎると眠れなくなってしまいます。また、ちょっとした眠りのサインを常にチェックするのは忙しい親にとっては難しいのが現実です。そこで、眠るためのルーティンやスケジュールを考えることで、子どもの睡眠トラブルを改善することができます。

睡眠トラブルは月齢によって少しずつ変化していき、日中に寝る回数や夜寝付くタイミングも変化していきます。もちろん、子どもによって個人差やズレがあるので、参考にしながら調整をしていきましょう。

引用書籍:『ママと赤ちゃんのぐっすり本 「夜泣き・寝かしつけ・早朝起き」解決ガイド 』(愛波 文 著, 西野 精治 監修/講談社) 2018年6月出版

『ママと赤ちゃんのぐっすり本 「夜泣き・寝かしつけ・早朝起き」解決ガイド 』(愛波 文 著, 西野 精治 監修/講談社) 2018年6月出版

出版社・書籍紹介:『ママと赤ちゃんのぐっすり本 「夜泣き・寝かしつけ・早朝起き」解決ガイド 』(愛波 文 著, 西野 精治 監修/講談社) 2018年6月出版
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