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サーキュレーターと扇風機の違いは?電気代や活用方法を解説

サーキュレーターと扇風機は、どちらも羽根を回して風を送る家電です。そのため、「何が違うの?」「電気代はどれぐらい変わる?」など違いが気になる方も多いと思います。

そこで今回は、サーキュレーターと扇風機のそれぞれの特徴や活用方法、1日あたりの電気代について詳しくご紹介します。

サーキュレーターと扇風機の違いとは?

サーキュレーターと扇風機は、機能性と用途に違いがあります。ここでは、それぞれの特徴と違いを解説します。

サーキュレーター:部屋の空気の循環・換気

サーキュレーターは、部屋の空気を循環させるために使用します。サーキュレーターには、扇風機よりも小さな羽根(ファン)が搭載されていることが多く、狭い範囲に強い風を送ることに適しています。

サーキュレーターとエアコンを併用することで、冷たい空気や暖かい空気を部屋全体に循環させられます。また、窓を開けてサーキュレーターを使用すれば、室内の空気を効率よく換気できます。

サーキュレーター

扇風機:風にあたって涼を取る

扇風機は、人が直接風に当たって涼むために使います。扇風機は、広範囲に穏やかな風を送るため、長時間体に当たっても不快感が少ないのが特徴です。

また、タイマー機能や首振り機能のほか、サーキュレーターにはあまり搭載されていない静音モードを備えたモデルも多く、就寝時や作業中も快適に過ごせます。

扇風機

サーキュレーターと扇風機の電気代は変わらない!

サーキュレーターと扇風機ではどちらも消費電力は同じぐらいのため、電気代に大きな差はありません。

サーキュレーターと扇風機には、DCモーターとACモーターのいずれかのモーターが搭載されていますが、最新のサーキュレーターと扇風機はDCモーターがほとんどです。

ここからは、現在主流となっているDCモーター搭載のサーキュレーターと扇風機の電気代について解説します。

サーキュレーターと扇風機の1日の電気代

サーキュレーターと扇風機の電気代は、以下の計算式で求めることが可能です。

電気代[円] = 1時間あたりの消費電力量[kW] × 時間[h] × 電気料金の目安単価[円/kWh]

なお、電気料金の目安単価は2024年10月時点での目安単価、31円/kWh(税込)を基準として計算します[1]

現在主流となっているDCモーター搭載のサーキュレーターと扇風機の消費電力は、風量最大時でどちらもおよそ21Wです(※1, 2)。これをもとに計算すると、1日つけっぱなしにした場合の電気代は以下となります。

0.021[kW] × 24[h] × 31[円/kWh] = 15.6円

常に最大風量で利用することは稀なので、実際は風量調整や使用時間などにより、さらに電気代を抑えられるでしょう。

※1 SHARP サーキュレーターPK-18S01を参照
※2 SHARP 扇風機PJ-S3DSを参照

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サーキュレーターのおすすめの活用方法

サーキュレーターは、室内の空気を循環させる家電です。エアコンと併用することで冷暖房の効果を高めたり、部屋干しの洗濯物を早く乾かしたりと、さまざまな場面で活用できます。

ここでは、サーキュレーターのおすすめの活用方法をご紹介します。

冷房使用時には下から上に風を送る

冷たい空気は重く、床にたまる性質があります。そのため、エアコンの冷気を部屋全体に行き渡らせるには、サーキュレーターの風を下から上に送りましょう。

サーキュレーターを、エアコンに対して背を向けるように置くと、エアコンからの風とサーキュレーターからの風がぶつからず、効率的に空気を循環させられます。冷房効率が向上することで、電気代の節約にもつながるでしょう。

暖房使用時には上から下に風を送る

暖かい空気は天井付近にたまりやすいので、上から下に風を送るようにサーキュレーターを設置すると、エアコンの暖かい空気が部屋全体に行き渡ります。

エアコンに向けて部屋の対角線上の位置にサーキュレーターを置くと、エアコンの暖かい風を部屋の隅々まで循環させられます。

部屋干しの洗濯物を乾かす際に使用する

サーキュレーターは、空気を循環させることで、洗濯物の周りに乾いた空気を供給できるため、部屋干しの洗濯物を乾かすときに便利です。乾いた空気は、含むことができる水蒸気量(飽和水蒸気量)が多く、洗濯物が乾きやすくなります。

洗濯物を速く乾かすことは、生乾きや嫌なニオイの防止に効果的です。とくに、梅雨や冬など、外で洗濯物を干せないときはサーキュレーターが活躍します。

扇風機のおすすめの活用方法

扇風機は、窓付近に設置して換気したり、就寝時に使ったりするのがおすすめです。ここでは、扇風機の活用方法を2つご紹介します。

窓付近に設置して熱や湿気を逃がす

エアコンを使わず扇風機だけで涼むときは、窓を開けて使用すると効果的です。また、室内より外が暑い場合は、窓を開け、扇風機を窓の近くに置き、外へ向かって風を送りましょう。こうすることで、外の熱気が部屋に入るのを防ぎ、涼しさを感じやすくなります。

部屋の換気や、部屋の湿度を下げたいときにも窓に向けて風を送りましょう。とくに、風のない日は窓を開けるだけでは、部屋の湿度が下がらないことが多いです。そのため、扇風機で室内の湿った空気を外に送ることで、短時間で空気の入れ替えができます。

就寝時に使用する

扇風機は、サーキュレーターと比較して稼働音が静かなので、就寝時の使用に適しています。体感的に、エアコンを使うほどの温度ではないときは、扇風機を使用すると快適な睡眠環境を作れます。

また、多くの扇風機には首振り機能やタイマー機能が搭載されています。首振り機能を使用すると、風を1箇所に当たりすぎないようにして広範囲に風を送ることができます。

タイマー機能を使うと、就寝中に自動で電源が切れます。電気代を節約したいときや、朝方に肌寒くなる季節などにはタイマーを積極的に活用しましょう。

扇風機

まとめ

サーキュレーターと扇風機は、どちらも送風機能のある家電ですが、使用用途が異なります。

サーキュレーターは、空気を循環させることを目的に設計されており、エアコンとの併用や部屋干しでの活用がおすすめです。一方、扇風機は広範囲に穏やかな風を送れるため、涼みたいときや夏場の就寝時に重宝するでしょう。

また、どちらも電気代に大きな差はありません。部屋の状況や目的に合わせて使い分け、より快適な空間を作りましょう。

  1. 公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会
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