初心者におすすめの育てやすい観葉植物をご紹介!育て方のポイントも
乾燥や寒さに強い観葉植物は育てやすい
「植物を育ててみたものの、すぐに枯らしてしまった」という経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。しかし、もしかするとその原因は、育てにくい植物だったからかもしれません。
観葉植物のなかには、寒さや乾燥に強いものが多く存在します。高い生命力を持つ品種を選ぶと、少ないお手入れでも元気に育つため、初心者の方におすすめです。幅広い温度に適応できて、害虫などにも強い品種を選べば、より手軽に観葉植物を生活に取り入れられます。
おすすめの観葉植物12選
ここからは、初心者の方でも育てやすいおすすめの観葉植物を、サイズ別にご紹介します。生育の際のポイントも簡単に解説しているので、参考にしてください。
小型で育てやすい観葉植物
ガジュマル
インド・パキスタンなどが原産の常緑樹。垂れ下がった太い根が印象的で、優雅な雰囲気があります。直射日光は苦手ですが、明るい間接光を好む傾向にあるため、室内で育てるのにぴったりです。
水やりの頻度は少なめが肝心。土が乾いてきた頃にたっぷり水やりするのが基本で、小まめに与えると根腐れの原因になるため注意が必要です。また、定期的に葉を拭いて、ホコリや汚れを落としてあげてください。
アイビー
ウコギ科キヅタ属に分類されるツル性植物。ヘデラという名前でも知られます。白い班やマーブルなど、さまざまな模様があるのも特徴のひとつです。生命力が強く、観葉植物のなかでは比較的、水と日光が少なくても元気に育ちます。アイビーのツルやその先端が枯れはじめた場合は、水・日光不足のサインなので注意が必要。また、肥料がなくても問題ありませんが、ツルを生長させたい場合は肥料を使うのがおすすめです。
コルジリネ・レッドスター
中南米や東南アジアなどが原産の観葉植物で、赤紫色の長い葉に白い斑点があるのが特徴。シックでオシャレな見た目は、モダンなインテリアとしても愛されています。元々が乾いた土地で育っていることから、水やりの頻度も少なくて済み、育てやすい植物と言えるでしょう。
屋内であれば、土の表面が乾いたタイミングで水を与える程度で構いません。温度も約-5℃まで耐えられる植物です。
テーブルヤシ
アフリカや中南米などが原産のヤシ科の観葉植物です。アーチ状に長く伸びた葉が特徴的で、光沢の美しさも魅力のひとつ。日光もある程度必要ですが、耐陰性もあるため多少日陰であっても問題ありません。
成長スピードは比較的遅いため、あっという間に大きくなって置き場所に困るといった心配も不要です。土表面が乾いたら水をやる程度で元気に育つため、初めて観葉植物を育てる方にもおすすめです。
中型で育てやすい観葉植物
アジアンタム
アジアンタムは世界の温帯から亜熱帯に分布している植物。薄く小さな葉が特徴的で、あまり手をかけなくても見栄えのする、手入れの簡単な観葉植物を探している人におすすめ。ただし、湿潤を好む傾向にあるため、水やりには注意が必要です。とくに春から夏にかけては最低でも朝夕の2回水やりを行いましょう。
多少の耐陰性もあるため、日陰程度の場所でも十分に育ちます。ただし、日光が足りなくなると葉の色が薄くなるなどの症状が出るので、気をつける必要があります。
コルジリネ
披針形で緑、白、黄の色調の変化に富んだ葉が特徴のコルジリネ。生長する時期が4~10月頃なので、毎日水やりをしても構いません。また、定期的に肥料を与えることで元気に育ちます。
一方、11~3月にかけては生長が遅くなるので、土が乾いてから2~3日のタイミングで水やりをする程度で十分です。
カラテア
緑のコントラストが見栄えするカラテアは、夜になると広げた葉を上に向けて立て、実を細くする休眠運動のある観葉植物です。その姿は愛らしく、生きものと一緒に暮らしていることを実感できます。
育て方のポイントは温度です。元々、高温多湿な熱帯地方で自生していたこともあり、寒さが苦手。室温を13℃以上の状態にしてあげられると理想的です。また、明るい部屋に置き、レースカーテンなどで直射日光を遮ってあげると元気に育ちます。
水やりは、夏は土の表面が乾いたらたっぷり与えます。冬は枯れ気味で元気がない場合は水やり不要です。ただし、葉っぱに霧吹きで水をかけてあげてください。
サンスベリア・ローレンティ
熱帯アフリカ原産のサンスベリア・ローレンティは、マイナスイオンを多く生成する植物として知られています。見た目の特徴は剣状の肉厚な葉に、黄色い外斑があるところで、「虎の尾」と呼ばれることもあります。
非常に乾燥に強く、水やりを多少忘れたとしてもしっかり育ちます。ただし、その分水を与える際には土の表面が濡れる程度ではなく、しっかりと全体に行き渡るよう心がけてください。
大型で育てやすい観葉植物
パキラ
高さが20センチほどまで伸びる大型の常緑高木です。葉は光沢のある緑色の楕円形で、葉脈に沿って微妙な銀色の模様があります。大きく広がる葉は見た目にも美しく、インテリアとしてのインパクトも十分。ホコリが溜まりやすいという点を除いては、比較的育てやすい部類に入りますので、初心者の方にもおすすめです。
水やりは、土の表面が乾燥したタイミングで、たっぷりと与えるのが基本。ただし、冬に葉を落として元気がないときは、2週間~1か月に1度程度に頻度を減らしてあげてください。
ウンベラータ
熱帯アフリカが原産地の植物で、「アンブレラ」とも呼ばれます。人目を引く大型の観葉植物を探している方に人気です。しっかりと育てば、背丈が1年で20cm以上になるものも。耐陰性も高いため、多少の日陰でもきちんと育ちます。
寒さに弱い点は注意が必要です。窓辺などに置いておくと、夜の気温に耐えられない可能性があります。一方、暑さには強いので、多少の高温は気になりません。なお、多湿を好むため土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。夏は水やりの頻度を多くして、冬は少なめにしてあげてください。
ドラセナ
深い緑色の葉と太い茎を持つ丈夫さが特徴で、インテリアに質感と彩りを添えてくれる植物です。ドラセナは種類が豊富で、なかでもドラセナの仲間の品種「マッサンゲアナ」は、「幸福の木」の名称でも知られていて人気が高いです。
お手入れは非常に簡単。水と肥料は最低限で十分です。むしろ、水はあげすぎに注意してください。なお、寒さに弱い性質がありますから、基本的には室内で育てるようにしましょう。
ユッカ
「青年の木」とも呼ばれる中央アメリカ原産の観葉植物。プレゼントとしても重宝されています。屋外で上手に育てると3~4mの大木になることもあり、大型の植物にチャレンジしたい方にもおすすめです。
耐陰性が低いため、室内での生育よりも屋外が向いています。もしくは、普段は部屋において、週2~3日日光浴をさせる、といった育て方をするのもおすすめです。水やりは、土の表面が乾いたときに与えてあげてください。
観葉植物の選び方のポイント
前述のとおり、観葉植物にはさまざまな種類があります。育て方のポイントや大きさ、好む環境などはそれぞれ異なるので、購入前に必ず確認しましょう。また、どのような環境で観葉植物を育てるかによっても、選び方は異なります。ここでは、観葉植物選びのポイントを解説します。
置きたい場所の日当たり
観葉植物を選ぶ際には、それぞれの特徴に合わせた日当たりを確保することが重要です。日光量はその植物の生長や健康に大きく影響します。そのため事前に家のどこに植物を置くかを考え、その場所の日当たりを確認してください。
ただし、重い鉢を高い場所に置くことは避けましょう。地震時に転倒して落下する危険性があります。また、小さなお子さんがいるご家庭では、床に置いた鉢でも転倒してケガにつながることがあります。固定する等工夫してください。
ほとんどの室内植物は、中程度の光か間接光を好みますが、なかには弱い光や日陰でも大丈夫なものもあります。日陰や日当たりの悪い場所であれば、弱い光にも耐えられる植物を選びましょう。
水やりはどのくらい必要か
植物が必要とする水やりの量を確認してください。種類や気候によって、1週間に1~2回以上の水やりが必要なものから毎日のお手入れが欠かせないものまで存在します。
もしも外出が多いライフスタイルなのであれば、水やりをしなくても長持ちする乾燥に強い品種を選んでおくと安心です。
置きたいスペースの広さ
部屋の広さに合わせて品種を選ぶことも重要です。狭い間取りに大型の観葉植物を置いてしまうと、圧迫感が出たり風通しが悪くなったりしてしまいます。まずは部屋においてある家具などを含めたレイアウトを確認し、その上で購入する観葉植物の大きさを決めましょう。
苗の状態
害虫や病気の兆候がないかのチェックも、観葉植物選びでは大切です。とくに苗の場合は、根腐れや虫食いの影響を受けやすいので注意しましょう。アブラムシやダニなどの虫がいる可能性もあるため、葉の両面を調べてください。
また、苗の張りについても確認が必要です。軽く引っ張ったときに適度な張りがあり、緩みがないかをチェックしてください。苗が緩んでしまうと、根腐れの原因になります。
育て方のポイント
続いて、観葉植物を育てる際に知っておきたいポイントについても簡単にまとめます。基本の部分はどの植物も同じですが、品種によって異なる部分があります。必ず品種ごとの育て方を確認するようにしてください。それでは、風通しや温度、水やり、肥料、日光の5点について解説していきます。
風通しをよくして新鮮な空気を取り込む
観葉植物を元気に育てるには、風通しをよくすることが欠かせません。新鮮な空気を取り入れることで、害虫や病気、カビなどのトラブルを防げるからです。
また、室内の湿度を保つことも重要です。湿度が高いと、植物に菌が繁殖しやすくなります。加えて、水やり後に土が乾かないほど多湿だと、根腐れの原因になってしまいます。
10℃以上の温度を保つ
室温を10℃以上に保つことも、観葉植物を元気に育てるポイントです。低すぎる気温は多くの場合、植物にとって苦手な環境です。寒い地域に住んでいる場合などは、温度が低くても育つ品種を選ぶのがおすすめです。
そのほかに注意すべき点として挙げられるのは、置き場所です。ガラスからの冷気なども影響するため、窓際に観葉植物を設置する際には温度に気を付けましょう。また、屋外で育てている場合は、秋冬は室内へ運んでおくほうが安心でしょう。
水やりは「土が完全に乾いたらたっぷりと」
水やりの量は多すぎても少なすぎてもトラブルの原因になります。ポイントは、土が完全に乾いてから行うこと。目安として、割りばしや指で鉢の中の土の状態を確認するのがおすすめです。まだ乾いていない状態で水をやると「根腐れ」を起こす可能性があります。
ただし、乾燥状態を放置するのもよくありません。頃合いを見計らい、適度なタイミングで水やりを行いましょう。
肥料の追肥を忘れずに
肥料は観葉植物の生長を促すのに役立ちます。育ちが遅かったり、枝葉に元気がないなと感じたりしたら、追肥で様子を伺ってみましょう。最近では土に混ぜるタイプだけでなく、土の上に置くだけのものや、スプレー型のものもあります。
カーテン越しに日が当たる場所で育てる
観葉植物の多くは光合成のために、多くの日光を必要とします。しかし、あまりに強い光は、葉焼けの原因になるので注意しましょう。たとえば、夏の強い日差しを直接浴びるのは危険です。もちろん、まったく日の光を浴びないと枯れてしまいます。カーテンのレース越しに日が当たるくらいが丁度よいと言えるでしょう。
まとめ
今回ご紹介した品種以外にも、少ないお手入れでも元気に育つ品種はまだまだ存在します。育て方のポイントを押さえて愛情を注げば、しっかりと期待に応えてくれるはずです。ぜひ、園芸店やお花屋さんで、お気に入りを探してみてはいかがでしょうか。
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