新生児 室温
妊娠・出産・新生児

医師監修:新生児の赤ちゃんが快適な室温・湿度は?暑い・寒いときのサインも

新生児の子育てを行うママ・パパにとって、赤ちゃんの健康は常に気がかりです。赤ちゃんは、暑い・寒いといったことを口にはしてくれないため、現在の室温が適切なのかどうかで悩むこともあるでしょう。

そこで今回は、赤ちゃんにとって快適な室温や湿度の目安や赤ちゃんが出す“不快”サイン、温度・湿度を調節する際の注意点について解説します。

監修者

井上 信明(いのうえ のぶあき)
日本小児科学会専門医・同指導医/米国小児科専門医/米国小児救急専門医

日本の医学部を卒業後、日本、アメリカ、オーストラリアにて小児科および小児救急の研修を行う。

新生児の赤ちゃんが快適に過ごせる室温・湿度は?

新生児の赤ちゃんは、1日の大半を室内で過ごすため、お部屋の環境を整えてあげることは重要です。体温調整能力が未熟な赤ちゃんが快適に過ごせるよう、適切な室温と湿度を保って快適さを保つようにしましょう。

室温は「夏25~28℃」「冬20~25℃」が目安

室温の目安は季節によって異なります。

暑い夏の時期、冷房の設定温度は25~28℃を目安に設定してください。外気との温度差を5℃程度に抑えることで、外出時の体調不良を予防できます。温度差が大きすぎると、室内から外へ出た際、赤ちゃんにかかる負担が大きくなってしまいます。また、湿度が高いと肌がべたついてしまうので、エアコンのドライ機能の使用もおすすめです。

一方、冬の暖房の設定温度は、20~25℃くらいを目安に設定しましょう。ただし、暖房器具を使用すると、室内の空気が乾燥しやすくなるという点には注意が必要です。乾燥した空気は、赤ちゃんの肌や喉を刺激し、肌トラブルや風邪の原因となる可能性があります。気温と合わせて、湿度もチェックするようにしてください。

寒そうだからといって、室温を過度に上げたり、厚着をさせすぎたりすると赤ちゃんが体調を崩す原因になります。赤ちゃんの様子を見て、体温調節をしてあげてください。

また、春や秋は、室温20~22℃を保つようにしましょう。大人が快適に過ごせる室温であれば、冷暖房を使用する必要はありません。しかし、春や秋は季節の変わり目で昼夜の気温差が大きいため、気温が低い時間帯は必要に応じて冷暖房を使用してください。

赤ちゃんが快適に過ごせる室温は、以下のとおりです。

20~22℃
25~28℃
20~22℃
20~25℃

赤ちゃんのために空気をキレイに!

赤ちゃんのために、エアコンクリーニングで部屋の空気をキレイに保ちましょう!

東京電力エナジーパートナーでは、無料で登録できる「くらしTEPCO web」の会員さまを対象に、特別価格でハウスクリーニングサービスをご紹介しています。

エアコンクリーニングは、1台目からおトクな会員特別価格でご提供。壁掛けタイプのエアコンなら、全メーカー・全機種対応にできるお掃除のプロがご訪問し、ご家庭では難しい奥の方の細かい汚れまで、エアコンを分解して専用高圧洗浄機で徹底洗浄します。

サービスの詳細は以下のバナーからご確認ください。

くらしTEPCO エアコンクリーニング

  • 本サービスは東京電力エナジーパートナー(株)が提携するHITOWAライフパートナー(株)の「おそうじ本舗」FC加盟店が提供します。
  • 本サービスには利用条件がございます。

湿度は50%キープが目安

新生児が最も過ごしやすい湿度は40~60%とされています。これは季節を問わず同じです。ただし、室内の湿度は調理や入浴、エアコンの使用で大きく変化します。そのため、上下に余裕を持たせ、50%前後を目安にしておきましょう。

赤ちゃんは汗をかきやすいため、湿度が高いと汗ばんだり、あせもの原因になったりします。湿度が高い夏は、除湿機やエアコンの除湿機能を使用して、室内の湿度が60%を超えないように注意してください。

また、冬の室内の乾燥は、感染症のリスクを高めたり、赤ちゃんの肌トラブルを引き起こしたりします。湿度が40%を下回るときは、加湿器などで部屋の湿度を上げるようにしましょう。

室温調整は赤ちゃんの「眠りの質」に影響する

新生児は体温調整が上手くできないこともあり、室温が眠りの質に大きく影響します。そのため、「赤ちゃんが眠りやすい環境」を整えてあげることが大切です。暑かったり寒かったりすると、目を覚ます頻度が増え、赤ちゃんの睡眠を妨げてしまいます。

睡眠は赤ちゃんの成長にとって不可欠です。快適な室内環境を維持し、良質な睡眠が取れるようにしてあげましょう。

新生児の赤ちゃんが暑がっているときのサイン

赤ちゃんの眠りの質を高めるには、ママ・パパが赤ちゃんの微細な変化を観察し、異変に気付く必要があります。赤ちゃんが暑さを感じているかどうかを判断するには、以下のようなサインを見逃さないようにすることが大切です。

ここからは、赤ちゃんが暑がっているときのサインを詳しく解説します。

髪の毛が汗ではりついている

赤ちゃんが汗をかいている場合、室温が高い可能性があります。とくに、髪の毛が張り付くほど汗をかいており、とても不機嫌なときは、暑さを不快に感じているサインです。エアコンの温度設定を変えたり、涼しい服に着替えさせたりしましょう。

また、背中や首回りに汗がたまっていないかのチェックも大切です。見た目では分からない場合でも、実際に手を触れてみて確認することで汗をかいているかが分かります。

足の裏が熱い

通常、赤ちゃんの足の裏は冷たいことが多いですが、じんわりと温かく感じる場合があります。主な要因として、眠たくなっていること、体調を崩していること、体がほてっていることが考えられます。

こうした場合は、エアコンを使って室温を下げたり、着衣を1枚脱がせたりして体温の調節をしてあげましょう。

赤ちゃんの小さな足

ほっぺたが赤い

赤ちゃんのほっぺたが赤い場合も、体内に熱がこもっている可能性があります。前述の対応と同じく、服装や室温を調整するようにしてください。

新生児の赤ちゃんが寒がっているときのサイン

暑いときのサインに比べると、赤ちゃんが寒がっているサインは分かりにくく見逃してしまうことがあります。以下のポイントに注意し、快適な環境をつくってあげられるようにしましょう。

ここからは、赤ちゃんが寒がっているときのサインを解説します。

顔色や唇の色が青白い

赤ちゃんの顔色や唇の色が青白くなっているときは、寒がっているサインの可能性があります。そのまま放置すると、体調を崩すおそれがあるため、こうしたサインを見かけたら、すぐに室温をチェックしたり、服装を見直したりしましょう。

おなかや背中など体幹部が冷えている

赤ちゃんの手足を触るだけでは体温はわかりません。手足は冷たいのに、体温は高いというケースが多くあります。

しかし、おなかや背中など体幹部が冷たい場合は注意が必要です。体の内側が冷えていて、体温が低くなっているおそれがあります。

睡眠中の赤ちゃん

鼻水や鼻づまりなどの症状が見られる

人は、寒さを感じると、鼻水・鼻づまりといった症状が出ることがあります。これは、寒さを感じた際に起こる自己防衛の反応で、もちろん寒さを感じている赤ちゃんにも表れる症状です。

体が冷えているかだけでなく、鼻の様子も確認しながら、赤ちゃんが寒がっているサインを見極めましょう。

室温・湿度を調整するときの注意点

赤ちゃんは自分で不快感を伝えることができません。そのため、赤ちゃんがいる部屋の室温を調整するときは、以下のことに気を付けましょう。

それぞれについて解説します。

エアコンの風が直接当たらないようにする

エアコンの風が赤ちゃんに直接当たると、体温が急速に下がってしまい、寒がってしまう場合があります。赤ちゃんは大人に比べ、体重あたりの体表面積が広い特徴があります。そのため、直接冷風を受け続けると体の表面から熱が奪われやすく、体温が下がり、体調を崩す原因にもなりかねません。

ベビーベッドの位置を見直したり、サーキュレーターなどを使って風を散らしたりなど工夫し、赤ちゃんに直接風が当たらないように風向きを調整しましょう。

新生児の赤ちゃんの近くに温度計・湿度計を置く

室温や湿度を調整するときは、エアコンの表示温度に頼るのではなく、赤ちゃんの近くに温度計や湿度計を置いて、確認しながら調整することが重要です。

空気は、温かいと天井付近に、冷たいと床付近に溜まる性質を持っています。そのため、赤ちゃんが過ごしている場所と、大人が過ごしている場所では温度や湿度が異なっている可能性があります。

また、湿度は空気の出入りが多いドアや窓付近は低く、閉め切られたクローゼットの付近などは高くなる傾向にあります。

赤ちゃんの過ごしている場所に温度計や湿度計を置いて、適切な温度、湿度になるように調整しましょう。

リモコンでエアコンの温度調節

新生児の赤ちゃんに合わせて服装も調整する

赤ちゃんは大人に比べて体温調節機能が未熟で、汗をかくことで体温を下げようとする傾向があります。しかし、汗をたくさんかいたままにしていると、体が冷えて体調を崩す原因にもなってしまうため、赤ちゃんの服が汗ばんでいるときは着替えをしてあげましょう。

また、厚着をさせていると、冬でも脱水症状になる可能性があります。暖かい部屋で厚着をさせすぎることは避けましょう。

くらしTEPCO エアコンクリーニング

  • 本サービスは東京電力エナジーパートナー(株)が提携するHITOWAライフパートナー(株)の「おそうじ本舗」FC加盟店が提供します。
  • 本サービスには利用条件がございます。

まとめ

赤ちゃんは自分で体温をコントロールすることが難しいため、ママ・パパがサインを見極め、室温などの調整を行う必要があります。生まれて間もないタイミングであれば、より慎重に様子を見守るようにしてください。

また、今回ご紹介したこと以外にも赤ちゃんはさまざまなサインを出しています。何をしてほしいかは、その子どもによっても変わります。繰り返し赤ちゃんとコミュニケーションを取りながら、気持ちを理解できるよう、ママ・パパも成長していきましょう。

この記事の情報は公開日時点の情報です

Facebookでシェアする
LINEでシェアする

KEYWORD

#人気のキーワード