ビアガーデンとは?ビアホールとの違いや楽しみ方を解説!
今年もビアガーデンの季節がやってきます。暖かい時期になると、外で冷たいビールを飲みたくなりますね。しかし、ビアガーデンに行きたいけれど、ビアガーデンとはそもそもどのようなものなのか、どのように楽しめばよいか分からないという方も多いでしょう。
そこでこの記事では、ビアガーデンとビアホールの違いや、ビアガーデンの楽しみ方をご紹介します。
目次 [CLOSE]
ビアガーデンとは?ビアホールとの違いは?
ビアガーデンとは、暖かくなってくる時期や夏に屋外に設置される、ビールを提供する酒場や飲食店のことです。一部、冬の期間も営業している場所もありますが、主に夏の時期に期間限定でオープンする施設で、開放的にビールと料理を楽しめます。
「ビア」とは英語でビールを指し、「ガーデン」は洋風の庭園を指します。
また、ビアガーデンと似ているものとして「ビアホール」がありますが、両者は異なる特徴があります。ここからは、ビアガーデンとビアホールの違いや、ビアガーデンの成り立ちについて解説します。
ビアガーデンは期間限定の屋外酒場・ビアホールは通年営業の屋内酒場
ビアガーデンとビアホールの違いは、開催時期と場所です。ビアガーデンは、主に夏の時期に期間限定でオープンするビールをメインとする屋外の酒場です。それに対し、ビアホールは通年営業のビールをメインとした屋内の酒場を指します。
どちらもビールをメインとしていますが、ビアホールは屋内開催のため、気温に左右されず通年営業しています。また、特設会場での開催が多いビアガーデンよりも、店舗型で設備が整っているビアホールのほうが本格的な料理が提供される傾向があります。
ビアガーデンの成り立ち
ビアガーデンは、ビールの本場であるドイツが発祥の文化です。ビアガーデンの起源は、19世紀にドイツ・ミュンヘンの醸造所の木陰で、ビールを提供し始めたことだと言われています。
日本のビアガーデン発祥は1875年。横浜の外国人居留地に日本で初めてのビール醸造所をノルウェー出身のウィリアム・コープランド氏が開業しました。その隣に「スプリングバレー・ビアガーデン」をオープンしたことが、日本のビアガーデンの始まりとされています。[1]
昭和30年代にはビアホールが流行し、さらに多くの人々がビールを飲むようになりました。
ビアガーデンにはどんな種類がある?
ビアガーデンには、さまざまなタイプがあります。例えば場所は、ホテルやデパートの屋上から、自然豊かな公園や庭園、隠れ家のような落ち着いたスペースなど多種多様です。中でも商業施設や百貨店の屋上で開催される屋上ビアガーデンは、日本で生まれた独自の楽しみ方です。近年は生ビールだけでなく、クラフトビールやウイスキー、カクテルなど、豊富なドリンクメニューを用意しているビアガーデンもあります。
料理はバーベキューを出す店が多い傾向にありますが、「ジャーマン」「スパニッシュ」「ハワイアン」など、店舗のテーマに沿ったメニューが用意されている場合もあります。最近では、野菜をふんだんに使用してヘルシー・美容をアピールするお店も。
テーブルや椅子が用意されているビアガーデンがほとんどですが、立食形式のお店もあります。一緒に行く相手との関係や好きな雰囲気、飲みたいビールの種類、一緒に食べたい料理などを加味して、どのビアガーデンに行くかを決めることがポイントです。
ビアガーデンのオープン時期や相場は?
前述の通り、多くのビアガーデンは、期間限定で開催されます。この章では、ビアガーデンのオープン時期や相場について解説します。
オープン時期:5月から9月
ビアガーデンは会場が屋外であるため、ゴールデンウィーク頃から9月終わり頃の暖かい季節にオープンすることが多いです。店によっては梅雨が明ける頃に合わせて、6〜8月の夏場だけ開催することも。
また、近年は暖かくなる季節が早くなっているため、開催開始時期が早まる傾向にあります。初夏や初秋など、真夏からずらすと暑すぎず過ごしやすいでしょう。
相場:一人当たり3,000円台から4,000円台
ビアガーデンの相場は、料理も含めて一人当たり4,000円ほどです。ただし、場所やプランによって変動するため、事前に調べることが重要です。
また、ビアガーデンによってはオリジナルのビールや料理、おつまみも多く用意されています。飲めるビールの種類、質や料理の種類・量などを確認してから比較することがおすすめです。
ビアガーデンに行くときの注意点
ビアガーデンは、友人と集まって開放的な空間でビールを楽しめる屋外施設です。気軽に訪れることのできる施設ではありますが、利用するにあたって、いくつか注意するべきことがあります。
この章では、ビアガーデンに行くときの注意点について解説します。
カジュアルで身軽な服装にする
ビアガーデンは自分でビールを注ぐ必要がある場合が多く、料理の提供方法がバーベキュー形式のところも多いため、動きやすい服装で参加するほうがよいでしょう。屋外で汚れやすいので、汚れが目立たない色や多少汚れやにおいがついてもよい服を選ぶのが無難です。薄手のカーディガンやストールのような羽織るものがあると、日が落ちて気温が低くなった際にも対応できます。
人が多くて荷物を置く場所が限られていることや防犯面を考慮して、荷物は常に身につけておけるような小さなバッグがおすすめです。
扇子やうちわなど暑さ対策を忘れずに
ビアガーデンは主に、夏の時期に屋外で開催されます。夏の屋外は非常に気温が高くなりますので、熱中症予防のため、暑さ対策が必要です。うちわ・扇子・ハンディーファン・汗をふくタオルやハンカチなどのアイテムがあるとよいでしょう。
また、日中のビアガーデンを訪れる場合は、帽子を被ることがおすすめです。炎天下に長時間居ることは可能な限り避けて、日陰で休憩したり、涼しい場所で休憩を取ったりするなど、暑さ対策を意識して行動することが重要です。
お酒が回ると体感温度も上がりますので、熱中症にならないよう、十分な対策をしましょう。
UVクリームや虫よけスプレーを使おう
ビアガーデンは屋外にあるため、紫外線や虫への対策をしておくと安心です。参加する時間が日中の場合は、日傘や帽子などの紫外線対策と同時に、日焼け止めを入念に塗っておきましょう。簡単に紫外線対策ができる、スプレータイプの日焼け止めもあります。
商業施設や百貨店の屋上にあるビアガーデンの場合、虫対策はそれほど必要ありませんが、自然豊かな公園や庭園にある場合は虫への対策が重要です。
虫よけスプレーは家を出る前に使うだけでなく、できれば会場に持参することが望ましいでしょう。
事前に予約しよう
ビアガーデンは、近年非常に人気で混んでいる可能性があります。居酒屋や飲食店などにふらっと立ち寄る感覚で予約せずに行くと、席が空いていないことがあります。特に4人以上のグループで行く際は、事前に予約をすると、スムーズに参加できるでしょう。
また、ビアガーデンは屋外で席数は多い傾向にありますが、週末は混雑していることが多いため、人数が少ない場合でも事前に予約することをおすすめします。
ビールだけじゃない!ビアガーデンの楽しみ方
ビアガーデンはビールを飲む以外にも、さまざまな楽しみ方があります。一例としては、イベントやビール以外のお酒を楽しむことなどが挙げられるでしょう。
ここからは、ビアガーデンのビールを飲む以外の楽しみ方について解説します。
イベントを楽しむ
ビアガーデンでは、イベントを実施していることがあります。皆で歌ったり踊ったりして楽しむもの、周りの人たちと乾杯をして楽しむものなど、内容はさまざまです。日本各地の名店の料理を集めたグルメイベントや、海外のビールを集めたイベント、花火が上がるなど、魅力的なものが多いでしょう。
イベント開催の有無やイベントの内容などは、事前に調べておくとよいでしょう。
ビール以外のドリンクを楽しむ
ビアガーデンはその名の通り、ドリンクはビールをメインに提供されています。ビアガーデンに行きたいと思っていても、お酒が苦手なため、楽しめないかもしれないと心配な方も多いのではないでしょうか。
しかし、ビアガーデンにはビールだけでなく、カクテルやチューハイ、ワインなど多種多様なお酒も用意されているところがあります。ノンアルコールのドリンクを用意しているところも増えているため、お酒が飲めない方も気軽に楽しめるでしょう。
空間や景色を楽しむ
ビアガーデンは屋外で開催され、昼間の開放的な空間や幻想的な夕暮れ、星空満点の夜景など移り変わる景色を楽しめます。アウトドア感覚の開放的な空間で、景色を眺めながら皆でお酒と料理を楽しめることは、ビアガーデンの醍醐味です。
また、昼間からお酒を飲むことや、期間限定の開催で特別感を味わえることも、ビアガーデンの魅力のひとつといえるでしょう。ビアガーデンの雰囲気は場所によって異なるため、事前にチェックしてから行くことをおすすめします。
まとめ
ビアガーデンは毎年、夏前後の暖かい季節に期間限定で開催されます。普段訪れる飲食店やバーで飲むビールも美味しく感じますが、暑い季節に開放感ある屋外で飲む、冷えたビールは格別でしょう。
ビアガーデンはこだわりのビールを楽しめることはもちろん、それ以外にも楽しめるポイントが多くあります。雰囲気やイベントなどを事前にチェックして、自分に合ったビアガーデンを見つけましょう。
お酒以外の水分補給や暑さ対策も行いながら、ビアガーデンで楽しい時間を過ごしてください。
- キリンホールディングス キリン歴史ミュージアム:
夏の風物詩となったビアガーデン
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