子育て

新生児の服の種類・着せ方は?月齢別赤ちゃんの肌着&ベビーウェアを解説

出産準備に新生児服は欠かせません。しかし、いつ・何が・何枚程度必要なのかなど、はじめてのお産ではわからない方も多いでしょう。

そこで、この記事では赤ちゃんの月齢や季節ごとにおすすめの服の選び方、着せ方を解説します。安心して赤ちゃんを迎えるためにぜひ参考にしてください。

新生児服の種類

新生児の衣服にはさまざまな種類がありますが、それぞれどのような役割があるのでしょうか。

ここからは基本的な新生児服の種類を紹介します。どのようなものがあるかを確認しましょう。

肌着

肌着にもいくつかの種類があり、それぞれ丈や役割が異なります。各肌着の特徴は以下のとおりです。

短肌着
短肌着とは、袖丈は短く裾が腰辺りまでの長さの肌着です。着たままおむつ替えができるのが特徴です。洗い替え用に5枚以上用意しましょう。
コンビ肌着
コンビ肌着とは、短肌着の上に重ねる袖丈の長い肌着です。股下にスナップが付いているので、はだける心配がありません。
長肌着
長肌着とは、裾の長いワンピースタイプの肌着です。裾をめくればすぐにおむつ替えができるので、おむつ替えを頻繁に行う時期に重宝します。
ロンパース
ロンパースは上下がつながった肌着で、「ボディスーツ」とも呼ばれています。股下にスナップが付いているため、おむつ替えしやすく、はだけにくいのが特徴。活発に動き出した赤ちゃんにもおすすめです。

肌着は、肌に直接着るものです。赤ちゃんは一年中たくさん汗をかくため、着替え用に多めに準備しておきましょう。

肌着のイメージ

ウェア

新生児用のウェアは、大人でいう洋服のことです。ここでは、ウェアの種類について紹介します。

ドレスオール
ドレスオールとは、前開きのワンピース型ウェアです。新生児期に便利な作りで「ベビードレス」とも呼ばれており、「セレモニードレス」もこの形状です。
カバーオール
カバーオールは、ロンパースと同様に上下がつながったウェアです。ロンパースは肌着として用いますが、カバーオールは外側に着るものを指します。
足の動きが活発になる頃に重宝します。足をバタバタ動かすようになったら、ドレスオールからカバーオールへ切り替えるとよいでしょう。
カバーオールのイメージ
ツーウェイ(2way)オール
ツーウェイオールとは、股下にスナップがついていて、ドレスオールとカバーオール、両方の着せ方ができるウェアです。成長に合わせて形を変えられるため、長く使えて便利です。

月齢が低いうちはお世話のしやすい前開きタイプがおすすめです。しかし、赤ちゃんの動きが活発になるにつれ、前開きタイプのウェアはボタンを閉めるのが大変になります。赤ちゃんの首が座り、よく動くようになったら、かぶって着脱できるものに切り替えるとお着替えが楽になりますよ。

新生児服

防寒具

赤ちゃんは、大人に比べると体温調整が苦手なため、寒い時期の外出や夏場のエアコンによる冷え対策のために防寒具を必ず用意してあげましょう。ここでは、赤ちゃんの防寒具の種類を紹介します。

ベスト
ベストは、肌寒い時期のお散歩やエアコンで冷えたときなど、季節を問わず活躍するアイテムです。ウェアに1枚加えるだけで簡単に体温調節ができます。
バギーオール
バギーオールとは、全身を覆うカバーオール型の防寒具です。主に外出時に使用するもので、ベビーカーや抱っこ紐で移動させるときには必須のアイテムだといえるでしょう。フード付きのものが多く、頭まで覆うことができます。

その他小物

これまで紹介した衣服のほかに、以下のような小物があると防寒や衛生管理に便利です。必要に応じて用意しておきましょう。

おくるみ
おくるみで包んであげると、赤ちゃんを抱っこしやすくなります。また、お母さんのお腹にいたときと似た状態になるため、赤ちゃんが安心感を得られます。季節に合わせた素材のものを用意しましょう。。
ガーゼハンカチ
ガーゼハンカチは、授乳、沐浴、吐き戻し時の拭き取りや汗・体拭きなど、多目的に使用できるため、何枚あっても重宝します。肌触りのよいガーゼ素材を選びましょう。枚数は10枚以上が目安です。
ミトン
ミトンを着けることで、赤ちゃんが自分の爪で顔に引っかき傷をつけてしまうことを防ぎます。就寝時に着けることで、引っかき傷の防止や手指の防寒にも役立つアイテムです。
ミトンのイメージ
帽子
帽子は、やわらかな赤ちゃんの頭の保護と防寒に使用します。夏の暑い日は日差し除けに、気温が下がる秋冬は体温調節に必要不可欠です。1~2枚程度用意します。
靴下
寒い時期のお出かけの際は、冷えの予防として履かせてあげましょう。なお、赤ちゃんは足の裏で熱を発散して体温調節をするため、適温の室内で靴下を履かせる必要はありません。
スタイ
スタイはよだれかけのことです。スタイを着けることで、吐き戻しやよだれで服が汚れるのを防ぐことができます。新生児期はよだれの量が少ないため、出産後しばらくしてから揃えても遅くありません。
スタイのイメージ

基本の新生児服の着せ方

ここからは、新生児服の着せ方を解説します。スムーズに着脱してあげられるように、手順を確認しておきましょう。

基本スタイル

基本的には、以下の肌着、ウェアをセットで着せましょう。

  • 短肌着
  • コンビ肌着or長肌着
  • ウェア

赤ちゃんの服は、汗を吸い取る短肌着に、コンビ肌着や長肌着を重ねてウェアを着せる形が基本スタイルです。暑い季節は肌着を1枚減らす、寒い季節は防寒具を着せるなどして調節しましょう。季節別の着せ方については、後ほど詳しく解説します。

短肌着とコンビ肌着はそれぞれ5枚程度、ウェアは3~5枚ほど持っておくことがおすすめです。

肌着を着せる手順

  1. 内側に短肌着、外側にコンビ肌着(長肌着)を重ねて広げます。
  2. 重ねた肌着の上に赤ちゃんを寝かせて腕を通して着せてあげましょう。このとき、赤ちゃんの手を引っ張って着せようとすると、赤ちゃんが怪我をしてしまう可能性もあるため、肌着の側を引っ張って調整します。
  3. 着せた後は、ひもで脱げないように調整し、背中側のもたつきをとってあげましょう。

あるとうれしい肌着とウェア

ボディ肌着やズボン型のカバーオールもあると便利です。寒い季節はベストやカバーオール、おくるみなどで体温調節をします。また、夏は汗取りパッドがあると便利です。

生まれる季節別おすすめの着せ方

赤ちゃんは体温調節が苦手なので、季節に合わせて洋服を上手に調節してあげることが大切です。

部屋の中で過ごすときの基本スタイルは「肌着+ウェア」。そこから肌着やウェアの素材を変えたり、防寒具を加えたりして、過ごしやすい環境を整えてあげましょう。

【春・初夏】肌着+ウェア

寒暖差の大きな日もある時期ですので、その日の気温によって適した服を着せるようにしましょう。

室内で過ごす場合、短肌着+コンビ肌着(または長肌着)の上にドレスオールなどのウェアを重ねます。暖かい日は短肌着+コンビ肌着(または長肌着)のみでも大丈夫です。

春は少しずつ気温が高まる時期なので、赤ちゃんが汗をかきやすくなります。通気性と速乾性のいい素材(ガーゼやメッシュなど)の肌着を取り入れるといいでしょう。

【盛夏】肌着

たくさん汗をかく気温なら短肌着、汗ばむ程度ならコンビ肌着(または長肌着)1枚でOKです。おでかけのときは、そこに薄手のドレスオールをプラス。冷房が強い場所では肌着を2枚重ねたり、コットン生地のおくるみを使ったりして、急激な冷えから守ってあげてください。

たくさん汗をかきやすい夏は、特に肌着の洗い替えが多めにほしいところ。肌着は吸湿性・通気性の高い素材のものを選びましょう。また背中のあせも対策に、汗とりパッドを使うと効果的です。

通気性の良い肌着を着た赤ちゃんのイメージ

【秋】肌着+ウェア

秋も春と同様に、季節の変わり目で寒暖差が激しい季節です。冬に向けて気温が徐々に下がっていくので、寒さに柔軟に対応できる服を選びましょう。

室内で過ごすときには基本的に短肌着+コンビ肌着(または長肌着)とウェアを重ねれば十分かと思いますが、外出時はベストや冬素材のアフガンを用意し、ウェアの素材をあたたかいパイル地に変更するなどの対策を。靴下や帽子も有効です。

【冬】肌着+ウェア+ベスト

冬は寒さ対策が必須ですが、着こみすぎると逆に汗をかく原因になってしまいます。その日の気温や過ごす場所によって服装を調節してあげましょう。

暖房の効いた室内では肌着を2枚重ね、その上からさらに長袖のウェアをプラス。少し寒そうだなと感じた時には、ベストを着せる、冬素材のおくるみを使うなどで調節するといいでしょう。

外出時は防寒具が必須。帽子や靴下に加え、風を通しにくく、全身をすっぽり覆うことができるバギーオールがおすすめです。

防寒着を着た赤ちゃんのイメージ

赤ちゃんの月齢と肌着・ウェアの変化

赤ちゃんは、成長するにつれてできることが多くなるため、衣類も動きやすいものに変える必要があります。

一般的には、赤ちゃんは以下のようにできることが増え、それに合わせて衣類を変えるとよいとされています。

月齢:0か月~2か月

月齢 0か月~2か月
成長の目安 ねんね期
肌着
  • 短肌着
  • コンビ肌着
ウェア
  • ドレスオール
  • カバーオール

月齢:3か月~5か月

月齢 3か月~5か月
成長の目安 首座り期
肌着
  • 短肌着
  • コンビ肌着
  • ボディ肌着
ウェア
  • ツーウェイオール
  • カバーオール

月齢:6か月~8か月

月齢 6か月~8か月
成長の目安 おすわり・はいはい期
肌着
  • ボディ肌着
ウェア
  • セパレートタイプ

月齢:9か月~12か月

月齢 9か月~12か月
成長の目安 つたい歩き・たっち期
肌着
  • ボディ肌着
  • セパレート肌着
ウェア
  • セパレートタイプ

生後6か月頃まではお世話のしやすい短肌着・コンビ肌着が便利です。腰がすわってくる7か月目以降はボディ肌着やセパレート肌着に変えていきます。

ウェアは生後2か月頃まではドレスオールがおすすめです。ツーウェイオールやカバーオールは生後5か月頃までが目安で、それ以降はセパレートタイプのズボンなども着用できるようになります。

新生児服の選び方

新生児は、成長するにつれて体の大きさが急激に変化するため、頻繁にサイズアップをする必要があります。また、素材ごとにその特徴も異なるため、成長段階ごとに適したものを選ぶことが重要です。

以下ではサイズの目安や素材・機能性など、新生児服の選び方を解説します。

サイズ

生後一年までの、新生児服のサイズ目安は以下の通りです。

月齢 0~3か月
身長 40~50cm
体重 3~6kg
サイズ 50~60
月齢 3~6か月
身長 50~60cm
体重 6~9kg
サイズ 60~70
月齢 7~12か月
身長 70~70cm
体重 9~11kg
サイズ 70~80

サイズアップの目安は3か月ごとです。ジャストサイズの服は必要な分だけ都度購入すると無駄が少なく済みます。

素材

赤ちゃんの肌はデリケートなため、綿100%の素材を選ぶことがおすすめです。ただし、同じ綿でも織り方などが異なる複数の種類があり、それぞれ通気性や保湿性、動きやすさが大きく異なります。

通年着やすいのはフライス、春夏は通気性の高いガーゼ・天竺、秋冬は保温性の高いスムース・パイル素材のウェアがおすすめです。また、縫い目が赤ちゃんの肌に触れてチクチクしないように外縫いのものを選ぶとよいでしょう。

各素材の特徴は以下のとおりです。

通年

素材 フライス
通気性
保湿性
伸縮性
吸水・速乾性

春夏

素材 ガーゼ 天竺
通気性
保湿性
伸縮性
吸水・速乾性

秋冬

素材 スムース パイル
通気性
保湿性
伸縮性
吸水・速乾性

機能性

新生児服を選ぶときには、着せ替えのしやすさなどの機能性も重要です。以下の要素を確認して選ぶようにしましょう。

おむつ替えのしやすさ
月齢が低いうちは、コンビ肌着やドレスオールなどおむつ替えのしやすいタイプを選びます。
手足の動かしやすさ
足の動きが活発になる頃には動かしやすいボディスーツがおすすめです。
着脱のしやすさ
首がすわる頃までは着替えのしやすい前開きタイプが便利です。
洗濯機で洗えるか
赤ちゃんは一日に何度も着替えをします。洗濯機で洗えるものを選ぶようにしましょう。

新生児の服についてよくある質問

服の種類や着せ方以外にも、新生児服について分からないことはたくさんあるかと思います。

「服は買い揃えたけれど、着せる前にやるべきことはあるのか」「洗濯は大人と一緒で大丈夫なのか」など、よくある質問をまとめてご紹介します。

防寒着を着た赤ちゃんのイメージ

新品の服はそのまま着せて大丈夫?

新品の服は、赤ちゃんに着させる前に「水通し」を行うようにしましょう。水通しとは、その名の通り一度水に通して軽く洗うことです。水通しは、吸汗性をよくするのと同時に、服に付いているホルムアルデヒドを除去するために行います。

現在、衣服に使用されるホルムアルデヒド(ホルマリン)は安全な数値まで抑えられていますが、皮膚機能が未熟な赤ちゃんのためにも、洗って取り除いておくとより安心です。多くの赤ちゃん用衣類はホルマリン移染防止のためにビニール袋に入っているので、洗う直前に袋から出しましょう。

水通しは、清潔な桶や洗面器で水またはぬるま湯でもみ洗いする方法と、洗濯ネットに入れてドライコース(弱水流)で洗う方法の2パターンがあります。洗濯機を使う際は、必ず洗濯槽を洗浄してから行うようにしましょう。

洗濯は大人と分けたほうがいい?

新生児服の洗濯は大人の衣類と分けて行うほうが望ましいです。大人の洋服に使われているホルムアルデヒドのほか、服に付着した化粧品や制汗剤などの物質が新生児服にうつるリスクがあるので、しばらくは別々に洗うようにしましょう。

漂白剤や蛍光漂白剤入りの洗剤は使わず、赤ちゃん用の無添加洗剤やせっけんを使うことをおすすめします。

乾燥機にかけても大丈夫?

乾燥機にかけても問題ないかどうかは、服によります。服についている洗濯表示をチェックしましょう。

オーガニックコットンなど肌にやさしい素材で作られたベビーウェアは、乾燥機にかけると縮みや繊維の質が低下する原因になるので、使わないほうが安心です。特に肌着は洗濯する頻度が高いので、洗濯表示を見て正しくケアをしてあげましょう。

可愛いデザインのベビー服は見ているだけで楽しく、ついつい買いすぎてしまいがちですが、赤ちゃんの成長と共に少しずつ揃えていくようにしましょう。

まとめ

ここまで、出産前に最低限準備が必要な新生児服と、それらの季節ごとの組み合わせ方など詳しくご紹介してきました。可愛いデザインの服は見ているだけで楽しくなるのでついつい買いすぎてしまいがちですが、赤ちゃんの成長に合わせて徐々に揃えていくようにしましょう。

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