1歳児のお弁当アイデア&レシピ7選!保育園のお弁当にぴったり
成長途中の1歳児のお弁当を作る際は、安全性や衛生面においていくつかの注意点があります。また、おにぎりやサンドイッチなどの定番メニューでも、一工夫加えて子どもが楽しめるようにすると良いでしょう。
この記事では1歳児のお弁当作りにおける注意点から、お弁当にぴったりなアレンジレシピまで詳しくご紹介します。ぜひ、遠足やお出かけ時の参考にしてください。
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1歳児のお弁当を作るときの注意点
1歳児は離乳食完了期になり、好き嫌いの意思も出始めた頃です。喜んで美味しく食べてもらうためには、工夫が必要です。
また、大人のお弁当とは違い、1歳児のお弁当を作る時には安全性などに気を付ける必要があります。簡単に作れる調理方法や食べやすい工夫を知り、楽しくお弁当作りをしていきましょう。
ピック・つまようじは使わない
1歳児に食べてもらうお弁当作りのポイントの1つは、危ないと思うものは使わないこと。少しでも不安や危険を感じるものであれば、できる限り使用は避けましょう。
例えばピックやつまようじ。お弁当の彩りにもなる上、子どもでも食べやすくなると思いがちですが、1歳児はまだいろいろなものを口に入れてしまいます。少し目を離した隙に、先端が口や喉に刺さったり、誤飲したりしてしまったら大変です。
楽しい遠足のお昼ご飯にうれしくなり、はしゃいでしまうこともあります。そういったときに、とがった棒状のものがあると非常に危険ですので、使わないようにしましょう。
ラップ・アルミホイルもできるだけ避ける
一見危険がなさそうなラップやアルミホイルにも注意が必要です。子どもの誤飲事故には、周囲に落ちているたばこや硬貨を口に入れる事例もありますが、お弁当箱の中にあるラップやアルミホイルの誤飲も挙げられます。
特におにぎりはラップやアルミホイルで包むことが多いですが、1歳児はラップで包んだおにぎりをそのまま食べてしまったり、ちぎれたアルミホイルを口にしてしまったりする危険性があります。
子どもは身体の機能が未発達で、口に入れたものが気管に入ることも十分に考えられます。ピックやつまようじと同様に、ラップやアルミホイルなどもできる限り入れないようにしましょう。
おかずは1口サイズにする
おかずを食べやすい1口サイズにすることも大事なポイントです。まだまだお口も小さい1歳児が食べやすいようにするには、おかずを1口サイズにすると良いでしょう。口に入れにくい大きなサイズのおかずだと、ポロポロとこぼしてしまいます。
食べやすいようにおかずを小さめにカットすることにより、子どもがこぼさず口に入れることができます。食べやすさを意識して作っていくことで、子どもも大人も楽しく食事ができますね。
手づかみで食べられるものにする
1歳児は、お箸はもちろん、スプーンやフォークなどもまだ上手に使えず、手づかみで食べることも多いのではないでしょうか。2歳や3歳になっても手づかみ食べは続くかもしれません。そのため、手づかみで食べられるおかずの種類も増やすと良いでしょう。
とはいえ、食材の切り方や栄養に加えて、手づかみできるかどうかまで気を配るとなると、忙しい中準備するのは大変です。そのため、ベビーフードや時間短縮になりそうな商品をうまく活用すると良いでしょう。
例えば、さまざまな野菜が小さなキューブ状に冷凍された商品なども登場しています。そのままでも安心して食べられますが、ホットケーキミックスに混ぜて蒸しパンを作ったり、ミニ豆腐ハンバーグやナゲットなどを作ったりするときにもおすすめです。栄養価の高い緑黄色野菜を練り込むことができるため、健康面でも安心ですね。
調理や箱詰め時には衛生面に注意する
お弁当は時間が経ってから食べることが多いです。子どもの健康のために、衛生面には特に配慮しましょう。調理のときはしっかりと火を通して作り、食中毒を防ぎます。食材に関しても、生もの、水分の多いものは避け、痛みにくいものを選びましょう。
調理や箱詰めの際は、直接手で食材を触れないようにしてください。ビニール手袋を活用して、できるだけ雑菌がつかないよう気をつけます。
梅干しやお酢など、抗菌や防腐作用のある食材もおすすめです。ただし、子どもが摂取できる塩分量は大人よりも少なく、厚生労働省は1~2歳児の塩分摂取量の目安を1日3gとしています[1]。梅干しは1個で1~3gほどの塩分量を含みますので、大人向けの梅干しをそのまま使うと塩分過多になり、塩化ナトリウム中毒を引き起こす可能性もあります。そのため、ごく少量を叩いて使う、子ども用の減塩梅干しを使うなどの工夫をして使うようにしましょう。
あわせて、はちみつを使っている梅干しは、乳児ボツリヌス症のおそれがあるため、1歳未満の子どもには絶対に与えないようにしてください。
また、お弁当が出来上がったあと冷めきらないうちにふたを閉めると、内側の結露でせっかくのお弁当がベチャベチャになります。食材も傷みやすくなりますので、冷めてからふたを閉めましょう。
1歳児が喜ぶお弁当のおかずとおすすめアレンジ
ここからは、1歳児が喜ぶおすすめのおかずやアレンジを紹介します。1歳児が食べられる食材だけでも、工夫次第でレパートリーを増やせます。
コロコロおにぎり
お弁当の定番メニューおにぎりは、小さく手づかみで食べられるサイズにしましょう。おにぎりを一口大に小さく丸めた「コロコロおにぎり」がおすすめです。手づかみでもスプーンでも食べられます。
サンドイッチ
サンドイッチも、お弁当の定番メニューです。手が汚れにくく食べやすい上、好きな具材を挟めます。お弁当に彩りを与えたり、栄養バランスを整えたりもできます。パンは薄切りのものを選びましょう。ロール状に巻くと、手づかみで食べやすくなります。
ウィンナーアート
お弁当の定番のおかずであるウィンナーは、タコさんウィンナーやカニさんウィンナーなど、切り方のバリエーションが豊富です。どのようなお弁当にも合わせられます。
ただし、市販のウィンナーに含まれる添加物の許容量は大人と子どもで異なりますので、量には注意しましょう。「無塩せき」のウィンナーを使用すると安心です。
たまご焼き
お弁当のおかずとして、彩りが綺麗で、成長に必要な栄養がバランスよく含まれるたまご焼きもおすすめです。
みじん切りにした野菜を入れれば、野菜が苦手な子どもでも抵抗なく食べられるでしょう。一工夫することで、野菜不足の解消につながります。
星・ハート型の温野菜
野菜を好きになって欲しいと思うパパやママも多いでしょう。そのときに役立つものが温野菜です。型抜きされた冷凍食品もあり、お弁当をかわいく飾れます。
コーンやトマトなどの彩り野菜
コーンやトマトなどの彩りがある野菜を加えると、お弁当はより華やかになります。栄養バランスも整うでしょう。冷凍食品のミックスベジタブルを使えばより手間が省けます。
ポテト
ポテトは子どもに大人気のメニューで、揚げたりつぶしたりとさまざまな調理ができます。手作りだけでなく、忙しい人は市販の商品の利用もおすすめです。
カットフルーツ
デザートとしてカットフルーツがおすすめです。季節の果物の皮をむいて小さめにカットすると、1歳児でも食べやすくなるでしょう。
1歳児のお弁当にぴったりなレシピ7選!
1歳児におすすめのおかずを7つご紹介します。おかずのレパートリーが増えると、お弁当作りがどんどん楽しくなるでしょう。子どもの喜ぶ笑顔を想像しながら、レパートリーを増やしてくださいね。
しらすとかぶの葉っぱおむすび
しらすは子どもの成長に必要なカルシウムを含んでおり、かぶは代謝を促すビタミンB1 やビタミンB2が多く含まれています。ご飯に小さく切ったかぶの葉としらすを加えることで、栄養価の高いおむすびになります。
人参ミートボール甘酢あん
人参は、βカロテンやαカロテンが豊富で、免疫力上昇や、皮膚を健康に保つのに役立ちます。お肉には成長に必要なたんぱく質や脂質、鉄分が多く含まれています。通常のミートボールに、ケチャップと酢を足したソースを絡めて完成です。
海苔チーズロールサンド
チーズにはたんぱく質、カルシウムが豊富で、海苔には天然のうまみ成分があり、塩分控え目でもいただけます。パンに海苔、チーズ、ハムなどの具材を入れて完成です。使用するハムは、発色剤を使用していない無塩せきが安心です。
ツナとジャガイモのお焼き
ツナはDHAやビタミンが豊富で、ジャガイモは体のエネルギーとなる炭水化物や健康維持のためのビタミンCが豊富です。茹でたジャガイモにツナをあわせ、ごま油で焼けば完成です。
鮭クリームまんまるコロッケ
鮭(サーモン)は酸化を抑える効果があり、カルシウムの吸収を高めます。サーモンとジャガイモをレンジで温め、玉ねぎを加えた後に衣をつけて焼けば完成です。
メープルスイートポテト
サツマイモは食物繊維が豊富で、整腸作用があり、免疫力アップにつながります。つぶしたサツマイモにバター、メープルシロップを加え、卵黄を塗って焼けば完成です。
切り干し大根とベーコンのオムレツ
卵はアミノ酸のバランスが良く、良質なたんぱく質摂取に役立ちます。切り干し大根は食物繊維やカルシウムが豊富に含まれています。切り干し大根を水で戻し、卵、ベーコン(※無塩せきのもの)を加えて、炒めれば簡単に完成します。
無塩せきは発色剤が使われておらず、小さな子どもにベーコンを与える際は、無塩せきのものを使うと安心ですよ。
お弁当にも使える!外出時に便利なベビーフードは?
離乳食は多くの手間がかかるため、時間に余裕がないときは市販のベビーフードに頼るとよいでしょう。安価でおいしく、栄養面に優れたベビーフードがたくさんあります。
持ち運びの際は、保冷バッグや保冷材を活用してください。以下で、外出時にも役立つベビーフードのタイプについてご紹介します。
キューブタイプ
キューブ状に冷凍された離乳食は、必要な分だけ取り出し、簡単に使えます。野菜や果物をバランスよく含んだものが多いため、栄養バランスを整えられます。
レトルトタイプ
レトルトタイプのベビーフードにはカットや加熱調理がすでにおこなわれているものもあります。具材の大きさや味にも配慮されており、月齢に合わせて選べます。
ソース・スプレッドタイプ
ソース・スプレッドタイプは、主にご飯や切り刻んだ野菜の味付けとして使用します。野菜が細かく刻まれ溶け込んでおり、野菜が苦手でも食べやすい仕様です。
1歳児用のお弁当箱を選ぶときのポイント
お弁当は中身だけでなく、中身を入れるお弁当箱も大切です。1歳児のお弁当箱を選ぶときは、子どもに合ったサイズや容量、構造、素材などを選びましょう。
以下のポイントに気をつけて、最適なお弁当箱を選んでみてください。
サイズや容量
お弁当箱のサイズはさまざまなものがありますが、一人ひとりの食べる量に合わせて、ちょうど食べきれる量を入れられる、お弁当箱がおすすめです。
構造
お弁当箱の構造は、子どもの成長度合いにあわせて、開けやすく扱いやすいものを選ぶことがおすすめです。
素材
お弁当箱にはさまざまな素材のものがあります。素材を選ぶ際の参考として、比較的よく使われる、下記の3つの素材を紹介します。
プラスチック製
色や柄のバリエーションが豊富で、キャラクターが描かれたものもあります。食洗器にも対応しています。
アルミ製
メリットは、油汚れが落ちやすく、比較的シンプルな形状のものが多いため、お手入れがしやすい点です。デメリットは、電子レンジに対応したものがほとんどないことです。
木製
メリットは、木が余分な水分を吸収するため、ご飯が蒸れにくいことです。デメリットは、電子レンジに対応しておらず、食洗器で洗うことも難しい点です。
デザイン
お弁当箱はデザインも重要です。子どもが好きなキャラクターがプリントされたお弁当箱だと、お弁当の時間がより楽しくなるかもしれません。
お気に入りのお弁当箱なら食事の時間が楽しみになり、ご飯を完食できる成功体験につながる可能性も出てきます。
まとめ
今回は、1歳児用のお弁当について解説しました。
お弁当は親と子どもをつなぐコミュニケーションの一つです。手軽な冷凍食品やベビーフードなども用いて時短しつつ、お弁当作りで親子の仲を深めてみましょう。
- 厚生労働省:
日本人の食事摂取基準(2020 年版)P270
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