悩んだらこれ!0歳の赤ちゃんにおすすめの絵本を月齢別にご紹介
「赤ちゃんに絵本を読み聞かせるのは早いかな?」と考えていませんか?そんなことはありません。実は、0歳の赤ちゃんにパパやママの声を聞かせることで、多くの刺激を与えることができるといわれています。
では実際に、赤ちゃんに絵本を読んで聞かせたいと思って本屋さんに行くと、たくさんの絵本が並んでいて、どれを選べば良いかわからないというパパやママが多いでしょう。
本屋さんで絵本のコーナーを見てもわかるように、0歳児用の絵本は充実しています。そこで今回は、0歳児におすすめの絵本を紹介していきます。
月齢別に紹介していますので、赤ちゃんにピッタリの絵本が見つかるでしょう。ぜひ参考にしてくださいね。
0歳の赤ちゃん向けの絵本の選び方は?
0歳児用の絵本はたくさん出版されていて、いざ購入しようとしても迷ってしまうでしょう。0歳児といっても月齢によりおすすめの絵本が異なりますので、赤ちゃんにマッチした絵本を選ぶのが大事です。
ここでは、絵本の選び方について見ていきます。
0歳の赤ちゃんに絵本を選ぶ際、具体的なポイントは4つです。4つのポイントを抑えておけば絵本選びが楽になりますので、一つずつ紹介していきます。
カラフルなイラストだと赤ちゃんがわかりやすい
0歳の赤ちゃんには、描かれている絵のカラーが鮮やかな絵本がおすすめです。赤ちゃんのおもちゃを見るとわかるように、カラフルなものが多いでしょう。
なぜなら、カラフルなデザインにすることで赤ちゃんの興味を引くことができるからです。
せっかく手に入れた絵本も、赤ちゃんが興味を持ってくれないと意味がありません。
カラーは赤や黄色など原色が入っているものがおすすめです。
暗めのカラーの絵本はもう少し子どもが成長したとき与えるのが良いでしょう。0歳児には絵本の内容よりも目からの刺激が得られるものがおすすめです。
文字が少なくてもリズム感が良い絵本を
赤ちゃん用の絵本のタイトルには「ワンワン」「ギューギュー」「ブーブー」など擬音が多いことに気づきませんか?
赤ちゃんはリズム感のある言葉に興味を示します。
擬音は絵本を読むときに繰り返しの言葉よりテンポが生まれ、心地良いリズムや面白い響きが耳に残ります。
その音を真似しようとしたり、身体で表現しようとしたり赤ちゃんもニッコリしてくれるでしょう。
0歳の赤ちゃんにはストーリーが理解できないので、文字が少なくてもOKです。
文字よりも擬音語が使われたリズム感のある絵本選びがおすすめです。
しかけ絵本は子どもの興味を惹きやすい
子ども用の絵本で人気があるのは立体化したり、飛び出したりするしかけのある絵本です。
紐を引っ張る、扉を開ける、左右に動かすなど、しかけもバラエティーに富んでいます。
0歳の赤ちゃんは動くものが大好き。動くおもちゃを目で追ったり、音が鳴るものに反応したりと興味津々でしょう。絵本も同じで、しかけがあることで赤ちゃんの反応も好感触になります。
もしも、普通の絵本に興味を示さないようなら、しかけ絵本を試してみるのも良いでしょう。手で触ることで感触を楽しむという別のメリットが大きなポイントになります。
片手で持てるサイズだと読ませやすい
今までは赤ちゃんに対してのおすすめのポイントでしたが、最後はママやパパにとっての絵本の選び方のポイントです。
それは、手に持てるサイズの絵本にすることです。
ある程度成長した子どもであれば、ベッドに寝かせて絵本を読み聞かせることができるでしょう。しかし、0歳児は、まだ首がすわってないのでベッドに寝かせるのは難しく、ベッドに置いた途端に泣き出してしまうこともあります。
本を選ぶときは、片手で持てるサイズの大きさにしましょう。片手で絵本が持てれば、赤ちゃんを抱っこしながら絵本の読み聞かせが楽にできますし、片手で赤ちゃんの背中をリズムに合わせてポンポンしたりしながら読むことも可能です。
0歳の赤ちゃんの月齢別おすすめ絵本を紹介
ここからは具体的なおすすめ絵本を紹介していきましょう。
月齢別に紹介していますので、赤ちゃんにぴったりな絵本が見つかります。それぞれの絵本についてのおすすめポイントをまとめていますので参考にしてください。
1カ月頃からのおすすめ絵本
まだ生まれたばかりの赤ちゃんは、寝ていることが多く、「絵本の読み聞かせは必要なの?」と思うかもしれません。
ですが、読み聞かせは何カ月からしなければならないということはありません。お母さん、お父さんと一緒に触れ合う時間が大切ですので、そのためのツールとして絵本を読み聞かせても良いでしょう。
興味を示さなければ、次の機会を待ってみてもかまわないので、気になる絵本があれば購入してみて、赤ちゃんとのふれあいを深めましょう。
タイトル | 出版社・作者 |
---|---|
じゃあじゃあびりびり | 出版社:偕成社 作者:まつい のりこ |
もこ もこもこ | 出版社:文研出版 作者:谷川俊太郎 絵:元永 定正 |
うたえほん | 出版社:グランまま社 絵:つちだ よしはる |
なーんだなんだ | 出版社:童心社 作者:カズコ・G・ストーン |
まるさんかくぞう | 出版社:文溪堂 作者:及川賢治 絵:竹内 繭子 |
いっしょにあそぼ しましまぐるぐる | 出版社:学研プラス 絵:柏原 章夫(かっしー) |
おつきさまこんばんは | 出版社:福音館書店 作者:林 明子 |
いないいないばあ | 出版社:童心社 作者:松谷 みよ子 絵:瀬川 康男 |
くっついた | 出版社:こぐま社 作者:三浦 太郎 |
はらぺこあおむし | 出版社:偕成社 作者:エリック・カール |
だるまさんが | 出版社:ブロンズ新社 作者:かがくい ひろし |
がたん ごとん がたん ごとん | 出版社:福音館書店 作者:安西 水丸 |
それでは各絵本の詳しい紹介をしていきます。
「じゃあじゃあびりびり」
赤ちゃんに最初に読み聞かせたい絵本として定番の一冊。初版はなんと1983年という絵本の中でもロングセラーの一冊です。改訂版となった現在では、赤ちゃんが齧っても安心な厚紙で作られています。「じどうしゃ、ぶーぶーぶー」「いぬ、わん わん わん」など赤ちゃんが喜ぶ音とシンプルなイラストが盛りだくさんです。
コンパクトサイズで読み聞かせしやすい点もおすすめポイントです。生まれて一カ月の赤ちゃんのファーストブックとして多くの方に選ばれています。
「もこ もこもこ」
詩人の谷川俊太郎さんと画家である元永定正さんによる絵本です。
「しーん」とした静かな1ページから地面の一部が盛り上がり、さまざまなストーリーが展開されていきます。ページをめくるごとに「このあとどうなるの?」と楽しめる絵本です。
擬音はリズム感が良く、赤ちゃんの耳にも心地良いでしょう。
何度も繰り返し読むうちに、リズムに抑揚をつけたり、声色を変えたりと赤ちゃんが喜ぶ自分流の読み聞かせをすると赤ちゃんも飽きません。大人も引き込まれるストーリー仕立てになっています。
「うたえほん」
赤ちゃんに子守歌を歌ってあげることはありませんか?この絵本には、ついつい口ずさんでしまう童謡や子守りうたが26曲掲載されています。
赤ちゃんはリズム感のあるものが大好きで、赤ちゃんには新鮮でママやパパにはどこか懐かしいメロディーの曲ばかりです。歌詞と楽譜の他に、魅力的なイラストが添えられているところがポイントです。「うたえほん」は現在パート3まで発売されています。
赤ちゃんの反応が良ければ次のシリーズを加えてみてはいかがでしょうか。出産祝いのプレゼントとしてもおすすめです。
3カ月頃からのおすすめ絵本
3カ月になると首がすわり、寝返りもできるようになります。首がすわることによって、視力が上がり、絵本のイラストにもしっかり目を向けてくれるようになり、興味のあるものには手を伸ばして触れるようとするでしょう。ここでは、好奇心旺盛な3カ月の赤ちゃんにおすすめする絵本を紹介します。膝に抱っこしながら読んであげればきっと喜んでくれますよ。
「なーんだなんだ」
「なーんだなんだ」は、歌うような言葉と鮮やかな色使いで、少しずつ、ゆっくりと現れてくるパンダの様子が丁寧に描かれています。真っ赤な背景にパンダの愛らしいイラストの表紙を見せるだけで、赤ちゃんも大喜びしてくれるはず。
最後の最後に愛らしいパンダに会える喜びは、繰り返し絵本を見せてもいつでも新鮮です。
絵本を読むときに「パンダさんに会いに行こう」と言ってあげると、何度でも楽しめる一冊になるでしょう。
「まるさんかくぞう」
赤ちゃんが喜ぶポップなカラーとユニークなイラストが特徴の絵本です。
まだカラーや形がはっきり認識はできない赤ちゃんでもわかりやすい絵本です。心地良い言葉を読むと自然とリズム感が出て気持ちも楽しくなることでしょう。
作者の及川さんが「形にもリズムがあるなと思う」という通り、見ても読んでもリズム感のある絵本です。絵のタッチはシンプルで、3カ月の赤ちゃんには認識しやすくピッタリ。大人が見ても癒される温かみのある優しい絵本です。読んでいる大人たちもほっこりするでしょう。
「 いっしょにあそぼ しましまぐるぐる」
本屋さんにたくさんの絵本が並んでいても目を引くカラフルな表紙の絵本です。インパクトのある見た目ですが、サイズはコンパクトで、赤ちゃんがおもちゃとして遊んでも丈夫な作りになっています。
ページをめくるといろいろな、しましま模様が目に飛び込んできます。
へびがぐるぐる巻きになっていたり、しましまのスイカだったり、ぐるぐる模様のキャンディーなど、大人なら目が回ってしまいそうです。
こんなにぐるぐる、赤ちゃんは大丈夫?と思うかもしれませんが、安心してください。
赤ちゃんにとって、しましまやぐるぐる模様は、脳の発育を促す良い刺激となるのです。
絵本を一生懸命覗き込んでいるときにリズムよく読んであげれば、視線が右へ左へと動き反応しているのがわかります。シリーズ化されているのでお気に入りの一冊を見つけてください。
6カ月頃からのおすすめ絵本
6カ月になるとさまざまなものに興味が出てきます。生活リズムが少しずつ整ってくる時期でもあり、絵本を読んであげる時間を1日のスケジュールに入れてみるのも良いかもしれません。大泣きしていたのにお気に入りの絵本を見せると泣き止んだり、お気に入りの絵本を手に持たせるだけでご機嫌が良くなったりと何かとサポートしてくれることも。ここでは6カ月の赤ちゃんにおすすめする絵本を紹介します。赤ちゃんが気に入ってくれる絵本を見つけてください。
「おつきさまこんばんは」
1986年に販売されて以来、たくさんの幼い子どもたちを魅了してきた絵本です。
空に浮かぶお月さまやお月さまの前を横切る雲のお話です。窓から月が見えるお部屋で楽しむ絵本にピッタリです。
お月さまの前を雲が通り遮られると、子どもが心配そうな顔をしたり、雲が行ってしまいお月さまが現れるとホッとした表情になり、そんな表現豊かな子どもの反応を見ることができるのがこの絵本のおすすめポイントです。
心配したり、安心したりと子どもの成長が手に取ってわかるでしょう。
夜が怖いと泣いていた子どもも、お月さまに会えると思うようになり、夜は楽しい時間になってくれるでしょう。
「いないいないばあ」
発売から50年という長く愛されている絵本です。累計部数は600万部と日本で一番読まれている絵本でもあります。特に、赤ちゃんとコミュニケーションを取りたいと考えているママやパパにおすすめです。
「いないいないばあ」と語りかけることで赤ちゃんが笑顔になることでしょう。
赤ちゃんが笑顔になることで大人も笑顔にしてくれます。実際に絵本を手にし、そういった読者の方々の体験が口コミで広がって長い間愛されてきた絵本です。瀬川康男さんのイキイキした絵のタッチも、笑顔してくれる材料のひとつです。6カ月を過ぎたあとも、長く楽しめる絵本です。
「くっついた」
ページを挟んで向かい合ったいろいろな生き物が、ページをめくるとくっつくというストーリーです。あひるさんやぞうさん、おさるさんなどと、くっつくという動作を繰り返していくシンプルな絵本でページをめくるたびに幸せな気持ちになっていきます。
繰り返し読んでいくうちに「くっついた」という言葉と同時に赤ちゃんの反応が見られるのも嬉しいですね。
ママとパパがくっついたり、ママと赤ちゃんがくっついたり、実際に体験できるのも、この絵本をおすすめするポイントです。優しい気持ちと幸せな気持ちを運んでくれる絵本です。
8カ月頃からのおすすめ絵本
お座りができ、ハイハイをスタートする時期が8カ月頃です。活動的になり、動き回って目が離せず困ってしまうこともあるでしょう。
活発な赤ちゃんを寝かしつけるためにも絵本を活用するのがおすすめです。記憶力が発達する時期なので、お気に入りの絵本が見つかれば寝かしつけるのも楽になります。ここでは8カ月の赤ちゃんにおすすめする絵本を紹介します。迷ったときには定番の絵本を取り敢えず買ってみるのも良いでしょう。
「はらぺこあおむし」
年齢に関係なく定番の絵本といえばこの「はらぺこあおむし」でしょう。
多くの言語に翻訳され、世界中の子ども達に愛されています。どの絵本を与えたらいいかわからないという方におすすめです。絵本の中には穴の開いたしかけのあるページも。指を入れたり、めくったりとお話がまだわからなくても楽しめます。
ストーリーが理解できるようになると絵本はさらに楽しめるでしょう。ストーリーはもちろんのこと、美しい色彩も大きな魅力です。持ち歩きが便利なボードブック版など同じ絵本でもシーンによって選べます。さまざまなグッズも販売されており、楽しみ方が広がる一冊です。
「だるまさんが」
この絵本は「だるまさんが」の後に続くユーモラスなだるまの姿が描かれています。
伸びたり、縮んだり、笑ったり。思わず笑ってしまう、だるまさんの動きに釘付けになるでしょう。リズムとテンポがあり、自然とコミュニケーションやスキンシップを取ることができます。見ているだけ、聞いているだけでも楽しめるため幅広い年齢の子どもにおすすめです。思わず大人も噴き出してしまう楽しい絵本です。
「がたん ごとん がたん ごとん」
車両が空っぽな汽車が、がたんごとんと走ってきます。「のせてくださーい」とミルクの哺乳瓶やコップとスプーン、りんごとバナナなど次から次へと汽車に乗り込むという内容です。繰り返しされるストーリーは子どもが大好き。終点では皆、降ろされてしまい汽車は走り去っていき絵本は終わりますが、きっとまた「のせてくださーい」という繰り返しになるでしょう。シンプルな繰り返しですが、子どもにとっては楽しいのです。
赤ちゃんの絵本に関してのQ&A
赤ちゃんに絵本を読み聞かせしたいけど「いつからが良いの?」「本当に楽しんでいるの?」と不安になりませんか?
パパやママにとって初めての赤ちゃんなら不安になるのは当然です。ここでは、赤ちゃんの絵本に対するよくある質問を紹介していきます。
Q.赤ちゃんは何カ月くらいから絵本を楽しめる?
0歳の赤ちゃんに絵本を読んでも、本当に楽しんでいるのか心配になることありますよね。
月齢の低い0歳児では、まだよく目が見えていませんので、絵を見せてもはっきりと見えていません。それなら絵本を楽しめていないのではと考えてしまうのは当然です。
しかし、赤ちゃんには、妊娠7カ月前後からお腹の外からの声がしっかりと届いています。
つまり、ママのお腹の中にいるときから声は聞こえているのです。そのため言葉の理解ができない月齢でも、しっかりと声には反応しているでしょう。
聞きなれた声は、言葉がわからなくても膝の上で絵本を読んでもらう時間が何よりも大切なのです。興味を示さなければ読むのをやめてしまってもかまいませんので、ふれあいの時間を作りましょう。
ちなみに言葉を通して絵本を理解できるのは、短い言葉の理解がすすむ10カ月くらいといわれています。
Q.赤ちゃんにはどうやって読み聞かせれば良い?
0歳におすすめなのはリズム感のある絵本です。繰り返す言葉のリズムに合わせて、身体を優しくトントントンとしたり、背中をさすったりとコミュニケーションを取るのがおすすめです。
赤ちゃんはママやパパの言葉を聞きながら言葉を覚えていきます。たくさん言葉を掛けることで、脳の発達や感受性を高められるでしょう。優しく声を掛けながらいろいろな表情を見せるだけで、赤ちゃんは情緒が安定します。ページの順番に読まなくてはと焦る必要はなく、興味のあるページだけでもOKです。
絵本を触りたがるなら無理にとめずに自由に触らせてあげましょう。
まとめ
0歳の赤ちゃんにおすすめしたい絵本を紹介しました。0歳児に絵本はまだ理解できないと思われがちですが、内容を理解するだけが絵本の役目ではありません。
絵本は親子のコミュニケーションのツールのひとつとして取り入れると考えるようにしましょう。0歳の赤ちゃんにおすすめした絵本は、2歳や3歳になってもまだまだ楽しめる絵本ばかりです。理解度が上がってくれば、ひとつの絵本でも楽しみ方が違ってきます。どの絵本か迷うという方は、おすすめした定番の絵本から手に取ってみてくださいね。
監修:アドバンス助産師 S
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