洗濯物 カメムシ対策
掃除・洗濯

洗濯物に寄り付くカメムシ対策!原因やにおいを取る方法も解説【虫画像無し】

洗濯物に虫が付くのを対策したい方は多いと思います。とくにニオイのきついカメムシを嫌がる方は多く、「洗濯物にカメムシが付いてしまうのを防ぎたい」「衣類に付着したカメムシのにおいを取りたい」といった悩みはよく耳にします。

そこでこの記事では、カメムシが洗濯物に付く習性を説明するとともに、具体的なカメムシ対策について解説します。カメムシの画像掲載なしで解説しますので、虫が嫌いな方も安心してご一読ください。

洗濯物にカメムシが付く理由

洗濯物に付くカメムシを対策するには、先にカメムシの習性を理解しておくと効率的です。まずは、洗濯物にカメムシが寄ってくる理由について解説します。

ホカホカの洗濯物はカメムシの大好物

洗濯物にカメムシが付く理由は「カメムシは温かい場所を好む」ためです。カメムシは寒さに弱く、常に温かい場所を探しているため、日当たりの良い外に干してある洗濯物は絶好の標的となります。

カメムシ自体は人に害を及ぼしませんが、刺激すると悪臭を発するため、対策が必要です。

干されている洗濯物

秋の夕方~夜に洗濯物を干すと集まりやすい

洗濯物を干しっぱなしにしていることも、カメムシが寄ってくる原因になります。カメムシは夜行性なので、夜に近づくにつれて活発になります。この時間帯に洗濯物を干すと、暖を取るためにカメムシが寄って来てしまいます。

一般的に、カメムシは春ごろから繁殖を始め、秋ごろに大量発生します。つまり、春から秋まではカメムシが寄って来やすい季節となるため、冬季以外は夕方から夜にかけて洗濯物を干したまま放置しないようにしましょう。

カメムシが洗濯物に付着しない対策方法

カメムシが洗濯物に付く理由を踏まえ、効果的な対策を行いましょう。ここからは、すぐにできるカメムシ対策を解説します。

夕方までに洗濯物を取り込む

カメムシは夜行性なので、朝に洗濯をして夕方までに取り込めば、カメムシが付きにくくなります

ただし、昼でもカメムシが付く可能性はゼロではないため、取り込む前に洗濯物を叩いてから部屋に入れるのが良いでしょう。

フローラル系の柔軟剤は避け、ハッカを撒く

カメムシは、花の香りに近いフローラル系のにおいを好むので、カメムシ対策をしたい場合、柔軟剤のにおいを確認しましょう。

また、洗濯物を干す際に、カメムシが避けるハッカ・レモングラス・ローズ・ゼラニウムなどの香料をスプレーするのもおすすめです。同様に、これらの精油成分を含むアロマオイルをベランダに焚くのもカメムシ対策に効果があります。

防虫ネット・洗濯物カバーを使用する

防虫ネットをベランダに取り付けたり、洗濯物カバーを洗濯物にかぶせたりすることで、カメムシを含むさまざまな虫から洗濯物を遠ざけることができます。

防虫ネットは網目の大きさが2㎜以下のものを選ぶことで、カメムシの付着防止に役立ちます。また、カメムシは明るい色を好む傾向があるため、黒い防虫ネットを選ぶと、よりカメムシが近寄らなくなります。

洗濯物カバーを使う場合は、風で飛ばされやすいので洗濯バサミ等で固定するようにしましょう。

ベランダに植物を置かない

カメムシはさまざまな植物を食べますが、とくにツル科・マメ科の植物を好み、そこへ卵を産み付ける習性があります。ベランダにこれらの植物を置くと、カメムシが寄り付く原因になるので、取り扱いに注意が必要です。

また、カメムシは雑草が生い茂る環境も好むため、洗濯物の近くに雑草が生い茂る庭やプランターがあると、カメムシが寄り付きやすくなります。物干しの周りの雑草を小まめに抜いておくこともカメムシ対策になります。

白い洗濯物は部屋干しにする

カメムシは、光に集まる習性があるので、明るい色である白い洗濯物には寄り付きやすい傾向があります。必ず白い洗濯物にカメムシが寄ってくるわけではありませんが、カメムシ対策を優先したい場合、部屋干しも検討した方が良いでしょう。

天日干しされている洗濯物

カメムシを刺激せずに取る方法

洗濯物を取り込むときにカメムシが付いているのを見つけた場合は、刺激せずに取ることが大切です。ここからは安全にカメムシを取る方法を紹介します。

紙・ティッシュ・ガムテープを使用する

カメムシを刺激せずに取るには、紙・ティッシュ・ガムテープなどを使うのがおすすめです。紙やティッシュを使う場合は、ゆっくりとカメムシに近づけ、カメムシが紙をつかんだタイミングで外に逃がしましょう。

このとき、潰したり、洗濯物から激しく払ったりすると、カメムシを刺激してにおいが分泌されてしまうため注意が必要です。

ガムテープを使う場合は、そっとカメムシの背面にくっ付け、ゆっくりと洗濯物から離しましょう。その後、カメムシを閉じ込めるようにガムテープで包み、そのままビニール袋で密閉するとにおいが漏れにくくなります。

駆除スプレー・凍結スプレーを使用する

市販の駆除スプレーや凍結スプレーを使うと、カメムシを安全に洗濯物から追い払えます。

駆除スプレーは、殺虫成分が含まれていないものを選べば、洗濯物についてしまっても安心です。凍結スプレーには薬剤が含まれていないため、子どもやペットを飼っている家庭でも比較的安全に使用できます。

ペットボトルトラップを作る

カメムシは下の方へ逃げる習性があるため、これを利用したペットボトルトラップの使用もおすすめです。

【ペットボトルトラップの作り方】

  1. ペットボトル(500mL)の上部1/3程度の高さで、横にまっすぐカットする
  2. カットした上部分のキャップを外し、下部分に反対向きにしてはめる

ペットボトルトラップを近づけるとカメムシは下に逃げていき、飲み口の部分を通過すると出られなくなります。中性洗剤をあらかじめペットボトルに入れておけば、触らずに駆除もできます。

また、砂糖水をペットボトルの中に入れて置いておき、おびき入れる方法もあります。

洗濯物に付いたカメムシのにおいをとる方法

ここからは洗濯物にカメムシのにおいが付いてしまったときの対処法を解説します。

界面活性剤で落とす

カメムシのにおい成分は、界面活性剤で落とせます。一般的な洗濯物用洗剤にはたいてい含まれている成分ですので、洗濯機で洗えるものに関してはそのまま洗いましょう。

色落ちや型崩れなどの可能性があって洗濯が難しい衣服の場合には、洗剤をしみこませた布でにおいがする部分を拭き取ってください。

熱でにおい成分を蒸発させる

カメムシのにおい成分には揮発性(蒸発しやすい成分)があるため、熱を加えることで落とせます。洗濯後に天日干しをすれば、だいたいのにおいは取れるでしょう。

しつこいにおいの場合には、ドライヤーの熱風やアイロンを当てる、乾燥機で乾かすといった方法もおすすめです。

ドライヤー

皮膚に付いたにおいはオイルで落とす

洗濯物を取り込む際に誤ってカメムシを触ってしまい、手や腕ににおいが付いてしまった場合は、オイルで落とすのがおすすめです。

カメムシのにおいは、サラダ油やオリーブオイル、クレンジングオイルなどのオイルに含まれる油分に溶け出す性質があります。そのため、先にオイルで手を少しこすってから、ハンドソープできれいに洗い流すとにおいをしっかりと落とすことができます。

まとめ

洗濯物に付いているカメムシを慌てて振り払おうとすると、カメムシを刺激して洗濯物ににおい成分が付いてしまいます。

洗濯物をカメムシの被害から守るためには、カメムシの習性を理解して賢く対処することが大切です。洗濯物に付くカメムシに悩まされている方は、ぜひこの記事で紹介したような対策を試してみてください。

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