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初めてのトイレトレーニング おむつがスムーズにはずせるメソッドを紹介

家事や仕事に追われる親にとって、可愛い子どもとはいえお世話をするのは大変ですよね。その中でも、手間がかかることの1つがおむつ交換ではないでしょうか。子どもが自分でトイレができるようになれば、育児の負担をグッと減らすことができるはずです。しかし、自分でトイレができるようになるためにはトレーニングが必要となります。
そこで、欧米など世界各国で活躍する育児コンサルタントのジーナ・フォード氏の著書 「カリスマ・ナニーが教える 1週間でおむつにさよなら!トイレトレーニング講座」(朝日新聞出版)から、1人でトイレに行けるようになるためのトレーニング方法をご紹介します。

初めてのトイレトレーニング おむつがスムーズにはずせるメソッドを紹介

トイレトレーニングをはじめるタイミング

子どもが勝手におむつを卒業して1人でトイレができるようになれば話は簡単ですが、そうはいきませんよね。トイレができるようになるにはトレーニングが必要ですが、始めるタイミングは子どもによって様々です。ここでは、トイレトレーニングを始めるにあたって、目安としての条件を確認していきましょう。

トイレが1人で「できる」とは

物事を始めるときは、ゴールを決めないとたどり着くことはできませんよね。まずは、「トイレが1人でできる」とはどういうことを言うのかを見てみましょう。

①トイレが必要なタイミングを理解できる
②トイレに行ってパンツを下ろして用を足せる
③ その後パンツを上げて手を洗ってタオルで拭ける

この3つの一連の動作を子どもがひとりでできるようになったときに初めて成功と言えます 。

トレーニングを始める条件

子どもが18ヵ月を迎えたら、トイレトレーニング(トイレトレ)の準備編に進めるかどうかをチェックしましょう。トイレトレを成功させるためには、ある程度のことが自分でできるようになっている必要があります。

・長いお昼寝から目を覚ましたときに、おむつが濡れていない場合が多い
・ウンチとおしっこの違いがわかっている
・簡単な指示を理解し、その通りにすることができる
・着替えを積極的に自分でできる。
・鼻や目など、体の特定の部位を理解している
・おもちゃなどがあれば5分から10分は座って集中できる

これらの条件が整っていない場合は、焦って準備編に進まず、時期が来るのを待ちましょう。

やる気を出させる工夫をしよう

服の脱ぎ着や片づけなどをお願いしても、なかなか言うことを聞いてくれないお子さんもいるでしょう。そんな時に、著者がおすすめするのが「がんばり表」です。子どもが進んでお手伝いをしてくれたら、たくさんほめて、星型のシールをあげて表に貼っていきます。これはトイレトレを始めるタイミングの目安にもなり、この頑張り表がシールでいっぱいになり前項の条件が整っているのであればトイレトレの準備に進んでもよいでしょう。

トレーニングを始める前に

トレーニングを始める前に

家族には覚悟が必要

トイレトレには子どもだけではなく、大人やその家族の心構えができているかどうかも重要です。おもらしをしてしまったときに、決して怒ったり片付けの大変さからのイライラを子供にぶつけないようにしましょう。つい他のお子さんと比較してしまうことも同様です。子供は親の期待に応えようと一生懸命ですので、親の一言によって、思いがけない心の傷を負ってしまうこともあります。時機が来たら上手くいくだろうと心に余裕を持ち、優しく見守りたいですね。

初めに準備をするもの

トイレトレの準備を始めるにあたって、まずは正しい道具をそろえましょう。

・おまる

シンプルなデザインで縁が厚めで前に飛び跳ねを防ぐガードがあり、底の部分が安定しているものがおすすめです。2階建てのお家の場合などは、2つ用意しておくと持ち運ぶ手間が省けます。その場合には、デザインや色は2つとも同じものにしましょう。

・補助便座

座り心地が良く、子どもがつかまることができるグリップがついたものを用意しましょう。

・パンツ

パンツの上げ下げがひとりでも楽にできるように、実際のサイズより2サイズ大きいものを8枚ほど用意しましょう。

・絵本、CD、DVDなど

おまるに座っている時間に子どもが退屈しないように用意しましょう。

・ハンドタオル

トイレ後に手洗いを喜んでするように、お気に入りのキャラクターがついたものを数枚用意しましょう。

・踏み台

洗面台や大人用トイレに座るために使います。

・バケツ2つ

片方にはぬるま湯と消毒液を入れておもらしの処理用に、もう1つには水と洗剤を入れてぬれたパンツを浸けておくのに使いましょう。

服装も大事!

トイレトレの最初の数日は、用を足すときにいちいち上着をめくりあげなくてもいいように、短めのTシャツなどを着せるのがベストです。その後も、素早く脱ぎ着ができる服装を心がけましょう。

まずはごっこ遊びから

子どもをできるだけ頻繁にトイレに連れていって、おまるやトイレに座るように誘ってみましょう。大人が用を足している様子を見せて、何をしているか説明してください。そのときにパンツをどうやって脱ぐのか、どこにおしっこをするのかを見せることで、後々何をすればいいのかをわからせるのにとても効果があります。

始めないほうが良いときとは?

2ヵ月以内に赤ちゃんが生まれる、引越しをする、お出かけをするなど環境が変わるタイミングは避けるようにしましょう。また、親がストレスを抱えていたり、家族にトラブルがある場合も避けたほうがよいでしょう。

トレーニングを開始しよう!

トイレトレの準備は整いましたか?整ったらいよいよ本番をスタートさせましょう。順調にいけば1週間でおむつにさよならができるはずです。1つ1つステップを踏んで進んでいきましょう。
トレーニングを開始しよう!

心構えと基本を確認しよう

子どもが失敗をしても大騒ぎしたり不機嫌な顔をしたりせず、できたことに注目して褒めるようにしましょう。また、一貫性も大事で、始めたならば上手くいかなくてもルールを守り続けましょう。そうでないと、子どもが混乱してしまいます。

トレーニングに適した場所とは?

子どもがおもらしすることを前提に場所を考えていきましょう。
初日の朝は、ほとんどの家事をこなしながらも子どもにしっかり目が行き届く部屋、つまりキッチンから始めてみてはどうでしょうか。そして、パンツをはかせておくことにより、子どもが濡れている状態と乾いている状態の違いを理解し学ぶことがとても重要なのです。また、おもらしをしてしまっても、パンツをはいていればある程度は吸収してくれます。ここは、汚れても仕方ないと割り切って臨みましょう。
また、お掃除の手間を減らすためにも、最初の2日間は、子どもが遊ぶ部屋の数を2部屋ほどに制限しておくといいでしょう。カーペットなどの部屋では、使い古した敷物や厚みのあるタオルを二重にして、その上におまるを置いてください。

トイレトレーニングを始めましょう!

最初の数日はパンツをはかせて、靴下やズボンは脱がせておきます。ごっこ遊びをちゃんとしていれば、子どもも何をすればいいか理解しているはずです。できるだけポジティブでリラックスした雰囲気で、「もう大きくなったのだから、パパやママみたいにトイレに行こうね」と誘ってみましょう。
最初の2日間は、おまるに座るように何度も働きかけなければいけません。15分おきにおまるに誘い、飽きてしまわないよう子どもの隣りに座って本を一緒に読んであげましょう。1日目に1~2回おまるでおしっこができていれば十分で、いったん2回続けて成功したら自信がついてくるはずです。

トイレのタイミングを掴む

2日目になるとおしっこの間隔に定期的なパターンが現れてきます。徐々に、言われておまるに座るのではなく、おしっこをしたいかどうか子どもに聞いて決めさせるという方法にシフトしていかなければいけません。パターンがわかれば、子どもがいつおしっこに行けばいいのかを推測できますので、おまるに座るように言うのではなく、おしっこをしたそうなときにおまるがどこにあるかを尋ねてみるという方法に切り替えると良いでしょう。

外に出かけてみよう

3日目になるとおしっこの頻度が把握でき、外出の計画もしやすくなります。初めは近所の友達の家に短時間お邪魔するというのが理想的でしょう。お出かけにはおむつを使ってしまいたくなりますが、トイレトレ中の子どもを混乱させてしまいます。家を出る前におしっこを促して、おもらしをしないようにしましょう。
おむつは寝るときだけにしたほうがぬれていることと乾いていることの違いを意識する助けとなります。

大人用トイレにチャレンジ

大人用トイレにチャレンジ
4日目までには、多少のおもらしはあっても、ほとんどの子どもが自発的におまるで用を足しているかと思います。ここからはおまるの場所を徐々にトイレに近づけていきましょう。子どもがおまるにたどりつくまで我慢できるようにしていき、最終的にはおまるをトイレに置いたままにします。
子どもが遊びなどに夢中になって、トイレに行くのを忘れてしまっているように見えたら、おまるがどこにあるかを尋ねてみてください。この時、口うるさく言ってしまうと、言われないとトイレができなくなったり、プレッシャーを感じてトイレを嫌いになったりしてしまいますので気をつけましょう。
トイレトレを始めて7日目が終わるころになったら、大人用のトイレにもチャレンジしてみましょう。おむつを卒業したごほうびに特別な補助便座をプレゼントすると、受け入れやすくなるはずです。しかし、最初は無理をせず、ずっとついているからね、と子どもが安心するように言いましょう。子供の目線まで下がり、自分で座っていることに自信がつくまでは、しっかりと両脇を支えてください。

成功に導くポイントとは?

がんばり表やシールを使って、子どものやる気を刺激してください。
例えば、大きめの星のシールを買って、トイレに座っておしっこやウンチができたら、表に貼っていきます。夕食までに大きな星が3つ並んだら、食後にアイスクリームなど大好きなデザートをあげるのはどうでしょうか。
また、子どもが3歳に満たない場合はたまにおもらしをしてしまうことがあります。そんなときは怒ったり罰を与えたりはせずに、一緒に後片付けをするようにしましょう。トイレ以外でおしっこやウンチをしたら片付けなければならないのだということを学んでもらいましょう。

トレーニングで行き詰まったときは?

定期的に排便がない子や、便秘気味のためウンチが出づらくて我慢をしてしまう子には朝ごはんにくだものを意識的に食べさせたり、水分摂取量を増やしたりすると出やすくなるでしょう。
しかし、このような健康面からの理由を除けば、行き詰まる原因はトイレトレの「基本」から外れてしまっていることがほとんどです。例えば、トイレトレを始める条件が整っていないのに、周囲からの意見に流されて焦って始めてしまったというケースです。また、自分の仕事が忙しくイライラしていて、子どもにプレッシャーを知らずに与えていることもあるかもしれません。
基本を確認し、なぜやらなければならないのかを子どもに説明して、トイレができたらしっかり褒めてあげましょう。

まとめ

トイレを1人で出来るようになるには条件が整っていることが大切です。焦ってトレーニングを始めても、子どもにとっても、家族にとっても良いことはありません。ただおむつを外してトイレができるようになるだけではなく、ポジティブな経験としておむつを卒業できるようにしてあげたいですよね。そのためにも、しっかりと準備をしてから、焦らずにトイレトレーニングを始めましょう。

引用書籍:「カリスマ・ナニーが教える1週間でおむつにさよなら!トイレトレーニング」(ジーナ・フォード著/朝日新聞出版)2012年11月出版

「カリスマ・ナニーが教える1週間でおむつにさよなら!トイレトレーニング」(ジーナ・フォード著/朝日新聞出版)2012年11月20日出版

出版社・書籍紹介:「カリスマ・ナニーが教える1週間でおむつにさよなら!トイレトレーニング」(ジーナ・フォード著/朝日新聞出版)2012年11月出版
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