子どもの手洗い習慣で感染症対策!指導の方法について紹介
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お子さんに手を洗う習慣が身についていますか?
今、感染症対策として「手洗いの重要性」が見直されています。
子どもは何でも口に入れたり、学校や公園、公共施設などで無意識のうちに色々な物に触れることが多いですよね。だからこそ、手洗いは徹底して身につけておきたい習慣の一つです。
子どもに手を洗う習慣が身につくよう、小さいうちに大人がしっかりと教えてあげましょう。今回は子どもが楽しく手洗いできる工夫やおすすめグッズを紹介していきます。
子どもの手洗い事情
まずは、子どもの手洗い事情について見ていきましょう。
子どもの手洗いは一筋縄ではいきません。小さいうちは大人が一緒になって手を洗わなければならず、手を洗うこと自体を嫌がるお子さんもいます。
ある程度大きくなって、一人で手を洗えるようになっても「本当に正しく洗えているの?」と不安に思う方も少なくないのではないでしょうか。
面倒くさいからといって「もう洗ったよ!」など誤魔化されても困ってしまいますよね。
手を洗うことを習慣化させるべきと頭ではわかっていながらも、そこまで手が回らなかったり、何度言っても言うことを聞かなかったりする子どもに対して親も諦めてしまったりと、頭を悩ませる機会が多そうです。
新型コロナウイルス予防のための手洗いの重要性
そもそも、なぜ、新型コロナウイルスの予防対策として手洗いが有効とされているのでしょうか?
ウイルスの感染経路として、ウイルスを持っている人のくしゃみや咳・鼻水などに含まれているウイルスが体内に入ることで自身も感染します。そのため、手洗いと同じ位マスクをすることも重要と呼びかけられています。マスクはくしゃみなどで生じる飛沫感染を防いでくれるため、有用性が高く重宝されます。
ただ、マスクをすれば100%ウイルスを防げるわけではありません。ウイルスはとても厄介で、私たちの生活の中のさまざまな物に付着しています。
たとえば電車やバスのつり革や、鼻をかんだあとの手で触れたドアノブなどにはウイルスが付着しています。
そうしたウイルスが付着しやすいものを触ることによって、自分や違う人へとウイルスが渡ってしまいます。ウイルスがついた手のまま飲食をしたり、無意識のうちに口を触ったり目を擦ったりすることで、ウイルスが体内へと入ってしまうのです。
外から帰ってきたら手を洗う、飲食の前には手を洗う、といった習慣付けがされていれば手についているウイルスを落とし感染を防ぎやすくなるのです。
感染経路を知ると、マスクだけではなく手洗いも重要であることがわかりますね。
参照:新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ)
洗い習慣を身につけるためのアイデア
子どもの手洗いを習慣化させるためには、手洗いが大切な理由を教えたり、楽しい時間として覚えてもらうことがポイントです。
それでは、手洗い習慣を身につけるためのアイデアを見ていきましょう。
歌を歌ってしっかり手洗い
手洗いは「洗う時間」も大切です。
厚生労働省の発表によると、手や指に付着しているウイルスの数は、流水による15秒の手洗いだけで1/100になるそうです。さらに石鹼やハンドソープを使い、10秒もみ洗いした後に15秒流水ですすぐと1/10,000に減らせるそうです。
手洗い時間を確保しながら、一緒に楽しく洗うには歌を歌ってみるのも良いでしょう。
「このお歌が終わるまでゴシゴシしようね」と手洗いをすることで、子どもは手洗いは楽しいことだと覚えていきます。
さらに、歌うことで短くなりがちな手洗いの時間も「この歌が終わるまで」と決めておくと手を洗う時間の目安にもなります。
手洗いの歌を覚えれば、子どもも手洗いの順序を覚えやすく正しい手の洗い方が身につきやすくなります。
歌を歌うことのメリットは多く、手洗いを楽しい雰囲気にしたい方や、楽しく手洗いを覚えさせたい方にはおすすめです。
参照:新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ)
お気に入りのグッズを使う
大人でも気に入った物を使うことでやる気につながることがありますよね。
子どもの手洗いへのやる気がアップするように、子どもの好きな物を集めてみましょう。
たとえば、液体石鹸であればハンドソープのボトルを子どもの好きなキャラクターの物に変えてみるのはいかがでしょうか。固形石鹸の場合には石鹸置きを好きな色に変えてみたりすることも良いでしょう。
好きなキャラクターがない場合には、ボトルにシールを貼ってみたり好きな柄をプリントして巻いてみたりすると、お好みの物を簡単に作ることができますよ。
お気に入りの物を使うことによって、子どもを手洗いに誘導させやすくもなります。
石鹸に工夫をする
石鹸自体に工夫を取り入れてみることもおすすめします。手が洗えれば何でもよさそうな石鹸ですが、子どもにとって使いやすい工夫が施されている物も多く存在します。
たとえば、使っていると次第に色が変わるハンドソープは、色の変化が面白くなって子どもが一生懸命手を洗うようになり、しっかり洗える効果が見込めます。
また、すすぎ残しがないような泡離れが早いタイプのハンドソープを使えば、不快なヌルヌルがしなくなり、手洗いを嫌がるお子さんもスムーズに手を洗うことができますよ。
自主的に洗えるように、踏み台を置く
子どもが自分で手を洗うことができない原因の一つとして、洗面台や蛇口に手が届かないことが挙げられます。
手が届かないと、どうしても大人に頼ることでしか手を洗うことができなくなり、子どもが自分でやってみようという気持ちが育たなくなってしまいます。
子どもの自主性を育てるためにも、子どもの手が届くように環境を整えてあげると良いでしょう。
洗面台の高さに合わせて、踏み台を置くことで、子どもが自分の意思で手を洗うことができるようになります。踏み台は何でも良いですが、水に濡れることを考えて撥水加工のしてある物や、濡れても問題のない素材の物にしておくことをおすすめします。踏み台に乗っている時には大人が近くにいるなど、安全にも配慮をしましょう。
手洗いの重要性を教える
頭ごなしに「手を洗いなさい」と言っても、子どもにとっては「何でそんなことをしなくちゃいけないの?」と疑問を感じたままモヤモヤが残った状態になってしまいます。
子どももきちんと頭で考え、理解をしてから行動します。
「なぜ手を洗わなければならないのか」「手を洗わないとどうなるのか」など、きちんと説明をしてあげると、子どもの心にスッと入り、手洗いの重要性に気づいてくれるはずです。
うまく説明できなかったり、説明だけでは子どもが理解できなかったりする場合には手洗いに関する絵本を活用してみると良いでしょう。
そうすることで、一緒に楽しく手洗いの大切さについて学ぶことができます。
できたら、たくさん褒めてあげる
意外と見落とされがちなのが「褒めること」です。誰でも褒められると嬉しい気持ちになって、次へのやる気も湧いてくるものです。
子どもが手洗いをしたあとや、一人でできたあとには、ぜひたくさん褒めてあげてください。子どものできたという達成感に褒められることが加わることで、子どものやる気がさらにアップします。
言葉でも良いですし、抱きしめてあげても良いでしょう。
たとえ、手を洗う過程で洗面がびちゃびちゃになってしまったり、服が濡れてしまったりしたとしても、怒らないことを心がけましょう。
まずは「手を洗うことができた」ことに目を向けて褒めてあげてみてください。
必要であれば、そのあとに「こうするともっと良くなるよ」と教えてあげるのもおすすめです。
認めてあげて、言葉や形で表現することによって、子どもの自主性が高まり、習慣化の助けになるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?大事なお子さんの身を感染症から守るためにも、手洗いは小さな頃から習慣化させておきたいですよね。
楽しい雰囲気を作ることで、大人も子どもも無理なく手洗いを習慣化させることができますよ。
親子で工夫しながら、お子さんと一緒に楽しい手洗いを実践してみてくださいね。
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