ハイキングに必要な持ち物リスト!あると便利なアイテムも解説
ハイキングでは、事前に必要な持ち物や、あると便利な持ち物を準備することで、安全で快適なハイキングを楽しめます。この記事では、初めてのハイキングでも安心できる、最低限必要な持ち物リストや便利グッズをご紹介します。
目次 [CLOSE]
ハイキングに必須の持ち物10選
自然の中で楽しむハイキングでは、天候の変化や体調不良などに備えて、以下の持ち物が必要です。
まずは、ハイキングに必ず持っていくべき持ち物を紹介します。
リュック・ザック
ハイキングでは自然の中を歩くので、整備されていない道ではつまずいたり、滑ったりしやすいです。
すべての荷物をリュック・ザックに入れるようにすれば両手が空くため、万が一つまずいたり滑ったりしたときでも地面に両手をつけて身を守ることができ、ケガの防止につながり安心です。
ただし、リュック・ザックの容量はあくまでも荷物量に合わせて選ぶように心がけることが大切です。荷物に対して小さすぎるものや大きすぎるものは、背負ったときのバランスが悪くなるので避けましょう。
日帰りのハイキングなら、軽量でハイキングに必要な持ち物がすべて収納できる容量である20~25L程度のリュック・ザックがおすすめです。
レインウェア
ハイキング中に、突然の雨に見舞われることもあります。そんな場合に備えるため、ハイキングでは雨具が必須です。ただし、リュック同様に万が一の転倒に備えて両手を空けるために、雨具は傘ではなくレインウェアを持っていきましょう。
特に山にハイキングに行く場合は天気が変わりやすいため、たとえ天気予報では晴れだったとしても、雨具は持参しておくのが基本です。
なお、ポンチョやコートタイプよりも、セパレートタイプの方が動きやすく、足元までカバーできるのでおすすめです。
飲み物
ハイキング中はかなり汗をかくため水分補給が必須です。飲み物の中身は、ケガの洗浄にも使える水か、汗で失ったミネラルを補給できるスポーツドリンクがおすすめです。
持っていくのに最適な量は、「(体重+荷物)×5×行動時間」で計算できます。たとえば50kgの人が7kgの荷物を持ち、4時間歩くとしたら、(50+7)×5×4=1,140mLの飲み物が必要です。
ただし、飲み物はその分荷物にもなります。容器は、プラスチックボトルやソフトボトル、ペットボトルなど、軽量なものがおすすめです。
行動食
ハイキングは初心者が予想する以上に体力を消耗するので、エネルギー補給のための行動食が欠かせません。保存性の高いバランス栄養食や飴など、効率よくエネルギー補給ができるものを選ぶとよいでしょう。
汗のかきやすい夏場は、塩分を補給できるタブレットなどもおすすめです。
帽子
日差しや紫外線、風雨から頭を守ってくれる帽子も必要です。また、帽子には、頭部の汗を吸収したり、頭をぶつけたときにケガを防いだりする役割もあります。
夏場は暑い日差しから頭部を守ってくれるつば付きのものを、冬場は防寒対策にもなるニット帽がおすすめです。
タオル
ハイキング中は冬でも汗をかくことが多いので、汗を拭けるタオルも必ず持参しましょう。汗をこまめに拭くことで、体が冷えるのを防いでくれます。夏であっても、汗が乾く際には熱が奪われ、体が急激に冷えてしまうので注意してください。
また、タオルは日よけや防寒具など、さまざまな用途に使えて便利です。
ごみ袋
ハイキングコースによっては、ごみ箱が置かれていない場合があります。自然を守るためにも、ハイキング中に出たごみは、ごみ袋に入れて持ち帰りましょう。
また、ごみ袋は濡れたレインウェアやタオルを入れるなど、他の用途にも活用可能です。
腕時計
腕時計は、現在の時刻を確認したり、タイムスケジュールを決めたりするのに必要です。万が一、スマホの電源が切れてしまった場合でも、腕時計があれば時刻の確認ができます。
特に山道を歩く際は時間の管理がとても重要です。予定より遅れている場合は、安全面を考慮して下山を選択する必要も出てきますし、帰りの電車やバスに乗り遅れないようにする必要も考えられます。自然の中であっても、定期的に時間を確認することは大切です。
また、コンパスがついている腕時計なら、万が一道に迷ってしまったときでも安心です。
紙の地図・コンパス
現在地から目的地までのルートを確認するために、紙の地図を持っていきましょう。スマホの地図アプリでは、電波の届かない山では役に立たない可能性があります。
事前に地図データをダウンロードできる登山・ハイキング用の地図アプリも便利ですが、電源が切れてしまったときのために、念のため紙の地図もあると安心です。
また、地図を読む際にはコンパスも必要です。道に迷ったり遭難したりしてしまったときでも、進むべき方角がわかりやすくなります。
健康保険証
ハイキング中にケガをした際、下山してすぐに病院に行く可能性を考慮し、健康保険証は必ず所持しておきましょう。自然の中では、予想外のケガや体調不良が起こる可能性も十分にあります。
健康保険証を後日持参すれば返金されるとはいえ、不携帯の場合は一時的に高額の医療費が必要となり、手間も時間もかかるため注意が必要です。
ハイキングにあったら便利な持ち物10選
ここからは、ハイキングをより安心・安全に楽しむことができる、あったら便利な持ち物をご紹介します。
モバイルバッテリー
ハイキングでは写真や動画をスマホで撮影することも多く、バッテリーが減りやすくなるため、モバイルバッテリーは持参しておくと安心です。寒い環境ではスマホのバッテリーが長持ちしなくなるため、特に秋から冬にかけてのハイキングでは持ち物リストに追加した方が良いでしょう。
また、急な天候の変化を考慮して、防水・防塵機能のあるモバイルバッテリーを用意できれば、より安心です。
トレッキングポール
トレッキングポールとは、山登りの際に体の負担を和らげてくれる杖のことです。山道や起伏の激しい道を歩くときは、トレッキングポールを活用することで効率よく進めます。
ハイキングコースを事前にチェックし、足場の状態に合わせて持参するか決めましょう。
手袋
転んだときに枝や石などでケガをしたり、触れるとかぶれる植物などに触れてしまったりする可能性があるため、手袋を着けておくと安心です。夏場は日焼け防止に、冬場は防寒具としても役立ちます。
レジャーシート
レジャーシートがあれば、座って休める場所を確保できます。また、急病人が出たときにも、レジャーシートをサッと敷けばすぐに寝かせられるので安心です。
ウェットシート
ハイキングコースには水道がないことも多いため、ウェットシートを持っていくのがおすすめです。衛生対策として、除菌効果のあるウェットシートがあるとより安心です。
救急セット
ハイキング中のケガに備えて、応急手当ができるように救急セットを持っていきましょう。
起伏の激しい場所や滑りやすい場所を歩く場合、思わぬケガをしてしまうことがあります。絆創膏やテーピング、ガーゼ、冷却スプレー、常備薬などがあると便利です。
虫よけスプレー
虫刺され対策として、虫よけスプレーを持っておくと安心です。自然の中には、蚊はもちろん、ブユ(ブヨ・ブト)やマダニなど、刺されると厄介な虫もたくさんいます。
病気を媒介する虫もいるので、露出を控えた服装を心がけ、虫よけスプレーで対策しましょう。
日焼け止め
ハイキング中は、長時間紫外線にさらされることを予想して、日焼け対策をしましょう。汗や摩擦で日焼け止め効果が薄れていくため、定期的に塗り直すのがおすすめです。
特に山に登る場合、標高が高くなればなるほど紫外線量も増えるため、曇っていても油断せずに日焼け対策をしましょう。
防寒具
標高の高い山に登る場合や、寒い季節にハイキングをする場合は、防寒具を持っていくことが大切です。平地が暖かくても、標高が高くなればなるほど気温も下がります。
また、山の天気は突然変わることもあるので、急な気温の低下に備えて、暑い時期でも最低限の防寒対策をしておくと安心です。
ホイッスル
万が一に備え、ホイッスルを身につけておきましょう。道に迷ったときや足をケガして動けなくなったときなど、助けを呼ぶために使用できます。
ホイッスルは、キーホルダー型やネックストラップ型などを選び、常に身につけておくのがおすすめです。リュックなどにしまっていると、斜面を滑り落ちてリュックが体から離れてしまった場合など、使えなくなるケースも考えられます。
ハイキングに行く前のやることリスト
山や森に行くことの多いハイキングでは、準備の段階で万が一のことを想定しておくことが大切です。ここでは、ハイキングに行く前に確認しておきたいことをご紹介します。
家族や知り合いにハイキングに行くことを伝える
家族や知り合いに、ハイキングの行き先や、帰宅予定時間などを事前に伝えておきましょう。万が一遭難した場合、だれも事情を知らなければ発見が遅れ、命にかかわるおそれがあります。
時間になっても帰宅しなかったり連絡が取れなかったりした場合には、警察に連絡するようお願いしておくと安心です。
体調の確認
ハイキングには、万全の体調で臨みましょう。途中で具合が悪くなっても、食料や水分は限られているため、十分な手当ができなかったり、下山までに時間がかかりすぐに病院に行けなかったりする可能性があります。
また、急な運動により具合を悪くしてしまうこともあります。数日前から体調管理や健康的な食事・生活を心がけ、ハイキングに備えましょう。
道のりの確認
ハイキング前には、道に迷わないように事前に目的地までのルートを決めておくことが大切です。自然の中や山道は似たような景色が続くため、勘を頼りに進むと迷ってしまうことがあります。
初心者の場合には、できるだけ整備されたハイキングルートを利用したり、目的地までのおおよその所要時間などを確認したり、対策してから臨みましょう。
また、同じ道でも暗くなると自分のいる場所がわからなくなってしまうこともあるため、帰る時間にも注意が必要です。
天気予報の確認
ハイキングでは、天気に合わせてスケジュールを変えたり、持ち物を準備したりする必要があるため、事前に天気予報を確認しましょう。
極端に暑い日や寒い日、雨予報の日などは、日程の変更も視野に入れることをおすすめします。特に雨には注意が必要で、当日の雨はもちろん、雨が止んだ後でも、道が滑りやすくなっていたり、沢が増水していたりするおそれが考えられます。
持ち物の確認
パッキングができたら、何を入れたかもう一度持ち物を確認しましょう。ハイキング中は、必要なものを買い足すことは難しいと予想されます。
持ち物リストを作り、入れ忘れがないか一つひとつチェックしながら最低でも2回は確認しましょう。
まとめ
行楽シーズン、豊かな自然の中でハイキングを楽しむためには、必要な持ち物があります。できるだけ荷物を減らしたいという気持ちもあるかもしれませんが、準備不足が命の危険につながるおそれもあるため、必要最低限の持ち物は持参しましょう。
ご紹介したアイテムを参考に準備を整えて、より安心・安全にハイキングを楽しんでください。
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