防災

防災グッズの本当に必要なものリストを紹介!災害に備えて準備しておこう

防災グッズは万が一のとき、私たちを救ってくれるとても重要なものです。しかし、「忙しくてなかなか用意できていない」「そもそも、必要なものが分からない」という方も多いでしょう。そこでこちらでは、本当に必要な防災グッズや、準備のポイントを詳しくご紹介します。

頼りになる防災グッズの本当に必要なものリスト

いつ、どこで起こるか分からない自然災害。慌てずに対処できるよう、必要なものは一箇所にある程度集めておき、不測の事態に備えましょう。被災時に必要となるものリストをまとめました。

飲料水と非常食
  • 飲料水
  • ご飯(アルファ米など)
  • ビスケット
  • チョコレート
  • プロテイン
  • 乾パンなど
防寒グッズ
  • 防寒着(かさばらないもの)
  • エマージェンシーシート
  • 手袋
  • マフラーなど
衛生用品
  • 歯ブラシ
  • マウスウォッシュ
  • 洗顔用品
  • バスタオル
  • トイレットペーパー
  • 生理用品
  • 携帯トイレなど
医薬品
  • 包帯
  • 救急ばんそうこう
  • 消毒液
  • 風邪薬
  • 常備薬など
貴重品
  • 現金
  • 健康保険証のコピー
  • 印鑑(認印)など
情報収集ができるもの
  • ラジオ
  • スマートフォン
  • モバイルバッテリーなど

それぞれの項目について詳しく解説していきます。

飲料水と非常食

災害が発生した場合、清潔な飲料水や食事を手に入れることは困難になります。被災生活が長引いても困らないように、まずは食糧を確保しましょう。

水は一日3Lが必要

まずは飲料水。水道などのライフラインが停止した場合には、水の確保も一苦労となります。そのため、あらかじめ飲み水を用意しておくと安心です。

水

成人の場合、一日に3Lの水が必要とされています。備蓄用として考えるのであれば、これに人数×3日間程度の量が必要です。4人家族であれば、6本入りのダンボールを6個程度ストックしておきましょう。また、持ち出しやすいように、非常用リュックには500mlペットボトルを入れておくと便利です。

なお、飲料水とは別に、生活用水も必要になります。飲用水とは別に、水道水をプラスチック製タンクに入れておいたり、お風呂の水を張っておいたりといった準備をしておきましょう。

溜めておいた水でトイレを流すのは要注意?

地震後の断水に備えて風呂などに水を溜めておき、その水でトイレを流すことを考えている人も多いと思いますが、実はあまりおすすめできません。なぜなら、排水管が壊れてしまっている場合は、トイレから水が流れず汚水が溢れてしまう危険性があるためです。そのため、地震後にトイレを流す前には、排水管の状態を確認するようにしましょう。

チェックポイントは、便器の下部や配水管から水が漏れていないか、床下や天井から水が垂れる音が聞こえないか、トイレ周辺から汚水の臭いがしないかなどです。目視・音・臭気で確認しましょう。

持ち運びやすくて調理不要な非常食

非常食を選ぶ際のポイントは3つです。
一つ目は、持ち運びがしやすいこと。かさばるものは避け、ストックしやすいものを選びましょう。

二つ目は調理不要であること。災害時にはガスが使えない可能性も十分に考えられます。そのため、缶詰のように開けたらそのまま食べられるものが最適です。

最後は栄養です。避難所では、おにぎりやパンといった炭水化物が主に配給される傾向にあります。そのため、タンパク質や食物繊維、ビタミンやミネラルを摂取できるような食べ物があると、災害時でも栄養のバランスが取れます。

とは言え、避難所に行けないことも想定して、以下のような非常食のストックも考えておきましょう。

  • ご飯(水やお湯があればすぐ食べることができるアルファ米など)
  • ビスケット
  • 板チョコ
  • プロテイン
  • 乾パンなど

防寒グッズ

災害はいつ発生するか分かりません。万が一、真冬のタイミングで被災した場合には、気温が熱と体力を奪います。こうした事態に備えるため、毛布や防寒着、暖房器具といった防寒グッズの用意を忘れないようにしましょう。

かさばる防寒着の問題点

衣類については、かさばらないことが前提です。冬物のダウンなどはどうしても膨らみます。手袋やマフラーなどの小物も、厚みがあるため場所を取るでしょう。そのため、非常用の防寒具を選ぶ際には、できるだけ薄く収納できるタイプを購入するのがおすすめです。

また、時期によって、非常用として備える防寒グッズを入れ替えましょう。たとえば梅雨時期や夏場であれば、そこまで厚手のアウターは必要ありません。レインコートなどがあれば十分です。

あると便利なエマージェンシーシート

エマージェンシーシートとは、登山や非常時などに体に巻き付けて使う薄いシートのことです。サバイバルシートと呼ばれることもあります。防風・防寒といった機能があるため、被災時には大変便利です。それでいてかさばりにくいため、事前に準備しておいてもよいでしょう。

なお、エマージェンシーシートには寝袋タイプやリバーシブルタイプなど、いくつかの種類があります。寝袋タイプは一人で利用するのに最適です。一方、家族で一緒に使いにくくなるデメリットもあります。用途によって必要なものを選んだり、数種類を併せて購入したりするのがおすすめです。

ただし、エマージェンシーシートは薄いため、床の冷たさが直に伝わる欠点もあります。避難した際には、身体の下に敷くエアマットや段ボール、毛布などを確保することも忘れないようにしましょう。

衛生用品

歯ブラシやマウスウォッシュ、洗顔石鹸、シャンプーや洗面道具、バスタオル、トイレットペーパーなど衛生用品は数多くあります。バスルームやユーティリティールームだけでも、かなりの量が必要です。

また、災害時にはトイレの水が流れなくなることも想定されます。組立式の便座が付いた簡易トイレや、既設の便座にセットするなどして利用する携帯トイレ等、水なしで利用できるトイレを用意しておくと安心です。

小さなお子さんがいる場合には、おむつやお尻拭き、消臭袋なども必要になります。種類も多くなるので、あらかじめ一箇所にまとめておくとよいでしょう。

医薬品

薬

ケガや体調不良は、災害とセットで考えなくてはならない重要なポイントです。この場合に備えて、医薬品の用意も必要です。

消毒液や救急ばんそうこう、包帯などがあれば、外傷を受けてしまったときに対処できます。化膿にならないよう、消毒液もあると安心でしょう。必要なものがまとまった救急セットを購入しておくと便利です。

また、持病持ちの方は常備薬を。女性の方は、生理痛の鎮静剤など、ご自身の用途に応じた薬が必要な場合もあります。ご自身の体調を把握した上で、適切な量を確保するようにしましょう。

貴重品

貴重品をすべて避難所等に持ち込む必要はありません。セキュリティ面で不安になることもあるでしょう。そのため、貴重品は持ち運ぶものと金庫等に保管するものを分けておくのがおすすめです。

持ち運ぶのは必要最低限

災害時には避難所の生活で困らない最低限のものだけを持ち出すことが大切です。なかでも、現金は非常に重要になります。何かを購入する際はもちろん、公衆電話を利用するときにも、小銭が必要です。最近はキャッシュレスでさまざまなものが購入できますが、停電になるとこうしたシステム自体が使えなくなります。そのため、災害時に備えて現金を用意しておきましょう。

身分証明書や健康保険証のコピー、公的機関の手続きで必要な印鑑(認印)もセットで持ち歩きましょう。紛失すると再発行が面倒な上、手続きなどで必要になることが多いアイテムだからです。

金庫に保管しておきたい貴重品

預金通帳や権利証、契約書、保険証券などの重要書類は、金庫保管でも構いません。被災中に使うことはまずありませんし、持ち歩くと盗難に遭う可能性もあります。ただし、金庫の耐火性が心配な場合は、持ち歩いておいたほうが無難です。時と場合に応じて判断してください。

情報収集ができるもの

災害時には、物だけでなく、情報も貴重です。情報を収集する上で、ラジオがもっとも手軽で便利と言えるでしょう。

スマートフォンのほうが利便性は高いのですが、バッテリー切れの問題が考えられます。また、災害発生直後は電話やインターネットが繋がりにくくなるといったケースも少なくありません。

ラジオであれば、ほとんどの環境で受信が可能ですし、手回し式なら電源も不要です。可能であれば、AM放送とFM放送の両方を聴けるものを購入しましょう。

もちろん、充電環境やモバイルバッテリーがあるならスマートフォンを使うのもおすすめです。事前に災害情報や安否確認ができる防災関連アプリをインストールしておくと、より安心できます。

防災グッズを準備する際のポイント

外出時に大きな地震などに遭って被災した場合、どのようなことが起きるか。想定される被災時の状況は、その環境によりさまざまです。

たとえば職場で被災した場合、職員の安全確認も必要ですが、そこからの避難においても建物が倒壊していたり、閉じ込められたりという可能性が想定されます。

避難所で暖を取るなど、一時的に避難する可能性もあります。また会社から自宅に帰るときに交通機関がすべて止まっていることも考えられます。そのときは徒歩で帰宅しなくてはいけません。普段歩いて帰ったことがなければ、どうやって帰ったらいいかも分からないでしょう。

帰り道はパニックになっている人がいることや、食べ物もなく飲み物も手に入らない可能性もあります。家族に連絡を取るにもスマートフォンの充電がなければ、合流することも難しく、どうにもできなくなる、という想定がされています。[1]

このように外出時に被災したときはまわりの状況に応じて、臨機応変な対策が必要です。その際に普段から身につけていれば助かるものもたくさんあります。

EDCで対策しよう

「EDC」という言葉をご存じですか?

「EDC」=Everyday Carry(エブリデーキャリー)。「日々持ち歩く携帯品」という意味です。毎日持ち歩くものはお財布や携帯など人によってそれぞれでしょう。

ここからはそのEDCでできる、外出時に被災したときの対策を考えます。毎日持ち歩くもので被災時に役立つものを対策できたら、とても心強いですよね。ぜひEDCで対策をしてみましょう。

EDCには何が必要?

EDC

外出時の被災に備えた防災用のEDCにはどのようなものが必要でしょうか。いろいろとあった方が便利なような気もしますが、外出時ということを考え、その状況に適したものを一通り用意しましょう。外出中の被災時に必要だと考えられるのは以下のものです。

助けを呼ぶアイテム
ホイッスル
衛生アイテム
ハンカチ、絆創膏
情報を得るアイテム
スマホ、スマホ用充電器、ケーブル
非常食になるアイテム
チョコレート、飴
明るさを得るアイテム
ライト

被災時にはいろいろな状況が考えられますが、最低限のものを一通り持っていると心強いものです。ぜひEDCとしてさまざまなアイテムを身に着けておきましょう。

EDCは「必要最小限」が肝心

荷物

災害に遭ったら心配だから、とついいろいろと持ち歩きたくなりますよね。しかし毎日持ち歩くEDCだからこそ厳選する必要があります。たとえばいつも持ち歩くカバンに入るくらいのバッグインバッグやポーチなどにひとまとめに入るまで、と決めることも大切です。自分の外出先での行動や避難を想定して必要と感じられる最低限のものに厳選しましょう。

あったら役に立つ!おすすめ防災EDCツール4選

必要最小限の防災用EDCにはどのようなものがあるでしょうか。状況に応じて考えられるものはいろいろありますよね。でもそこから選ぶのは難しいかもしれません。そこでここでは必要最小限で準備できる、おすすめ防災用EDCアイテムを紹介します。

断線しにくい持ち運び用充電ケーブル

ケーブル

持ち運び用の充電ケーブルは、忘れがちなアイテムですがとても重要です。外出先での災害時に何が一番ないと困るかな、と考えたときに、やはりスマートフォンと答える人は多いのではないでしょうか。しかしスマートフォンの充電がなくなれば意味はありません。

充電用ケーブルを持ち歩いていれば、避難所など電源が取れる場所で、スマートフォンを充電できます。小さくまとめて収納する際に断線する可能性があるので、断線しにくい充電ケーブルを選びましょう。

ポーチにまとめて入れるのも安心です。また高速充電にも対応しているので、災害時の充電にも心強いでしょう。

モバイルバッテリーがあればどこでも充電可能

バッテリー

外出先での被災時にスマートフォンを使うためには、充電器が重要です。充電器があれば長時間の避難や徒歩帰宅でもスマートフォンの電池切れの心配がなく安心できます。

モバイルバッテリーを選ぶ際には、軽量かつコンパクトなものがおすすめです。大容量なものほど重くなるので、容量はご自分のスマートフォンのバッテリー容量を見て選ぶと良いでしょう。最近では、2台同時に充電することが可能なものや急速充電にも対応しているモバイルバッテリーもあります。

邪魔にならないサイズの防災ホイッスル

ホイッスル

防災用のホイッスルもどんな状況に遭遇するか分からない災害時には重要なアイテムです。たとえば、自分が建物に閉じ込められたときなどにこのホイッスルで居場所を知らせることが可能になります。また緊急に対応してほしい被災者がいたときに救急隊員に知らせることもできます。

ポーチに入れておくだけで、災害時の強い味方になります。小さいものが良いですが、吹き溜まり加工により肺活量が少ない方でもしっかり音が鳴るものを選びましょう。

自分の居場所を知らせる重要な防災アイテムですので、ぜひ防災用EDCのなかに加えておきましょう。

キーチェーン付きスモールキーライト

ライト

ライトは持ち運び用の防災グッズのなかでも必需品のアイテムです。もし夜間に被災した場合はより重要さが増します。昼間でも室内に閉じ込められたときには必要になる可能性があります。さらに倒壊した建物の中では、自分の居場所を知らせることができる可能性があります。

EDC用のポーチに入れておくのはもちろんですが、キーチェーンが付いていればカバンに取り付けておくこともできます。そうすればさらに気軽に持ち歩けます。コンパクトかつ軽量で点灯時間が長いものを選びましょう。

被災時だけでなく夜道を歩くときにもちょっと足元を照らしたり、手もとを確認したりするのにも重宝します。

ぜひいつも携帯するもののひとつにライトを加えてください。

防災グッズ以外の今からできる防災対策

大地震などの災害は突然襲ってきます。そこから慌てて何かを準備するということはできません。そこで普段からいろいろな防災対策を行っておきましょう。

しっかり防災対策を考えておくことで、いざという時にとても助かります。そして一度考えた防災対策を何度も見直しましょう。

全国でさまざまな災害が起きています。その度にもう一度自らの防災対策を見直しましょう。そうすることで、よりしっかりとした防災対策ができます。そして、いざという時にきっと役立ちます。

家族との連絡方法を確認しておこう

非常ライト

何か災害が起きたときに家族がそれぞれ違う場所にいることも想定できます。そのときにどうやって家族と落ち合うかを決めておくことが、とても重要になります。家族にいつまでも出会えないと無事かどうかも分からず、不安な気持ちでいっぱいになりますよね。

家が倒壊していた場合、一度戻ってきた家族が再び違う場所に避難する可能性もあります。そうなった場合、きちんと決めておかないとますますすれ違うことになりかねません。

家族とのすれ違いを防ぐためのサービスとして「災害用伝言ダイヤル」という電話で伝言を残せるシステムがあります。「171」に電話をすることで伝言を残すことや、伝言を聞くことができます。またスマートフォンが使えればLINEやメールなどで家族と連絡ができます。

避難場所を決めておこう

避難場所

ぜひ家族と避難場所についても話し合っておきましょう。自宅近くの避難場所を家族と共有しましょう。そして自宅近くの安全な避難場所で家族と会うことを決めておけば、二次的な災害も防げます。そして家族ともスムーズに会えるでしょう。

災害が起きたときに必ずしも連絡が取れるとは限りません。非常時にどこへ避難するかを、必ず家族と決めておくことが大切です。

防災訓練に参加しよう

身の回りで開催される防災訓練にはぜひ参加しましょう。地域の防災訓練に参加することで自宅の近くで災害にあったとき、どのように行動すればいいかが分かります。自宅近くにはどのような人が住んでいて、どのような役割で動いているかを知ることもできます。避難場所や危険な所も把握できるでしょう。

また職場で防災訓練がある場合はぜひ参加しましょう。職場で災害に遭ったときに、どのように避難すればいいのか、自分の会社での役割は何かを知ることもできます。さらに職場からどのように自宅に帰るのかもしっかり考えておきましょう。

まとめ|本当に必要な防災グッズがあるか確認しておこう

防災グッズやEDC(Everyday Carry)は、万が一の際に私たちを助けてくれる心強いグッズです。ただし、事前準備がなければ、せっかくのグッズも役に立ちません。普段から災害が起きたらどのように行動するかを考えていれば、災害にあっても適切な行動を取れるようになるでしょう。

Facebookでシェアする
LINEでシェアする

KEYWORD

#人気のキーワード