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子育ては不安を抱えやすい?不安の理由と解消する方法を紹介!

不安のない子育てはありません。些細なことでも気になるのが親というもの。「このまま育児を続けていけるのか心配」と思うのは、あなただけではありません。

しかし、大きな不安を長く抱えていると、子育て自体が難しくなってしまいます。そこで今回は、少しでも気持ちが楽になるような解決策についてご紹介します。

子育ての不安・責任を感じやすい人の特徴

第一子の子育ては誰にとっても初めての経験です。そのため、ノウハウがなく不安になることも多いでしょう。とくに、子育てに関わらず、普段からストレスを溜め込みすぎる傾向にある方は要注意です。赤ちゃんがなぜ泣いているのか分からなかったり、どのように接したら良いかで悩んだり…。

「自分がなんとかしなくちゃいけない」と気負い、さまざまな不安を抱え込んでいる方も多いのではないでしょうか。日々の負担が増えれば、体力的にも精神的にも不安定になってしまうのは当たり前です。

1人で抱え込みすぎないよう協力者を作ったり、少しでも負担を減らせるように子育てサービスを利用したりといった工夫が大切です。

子育てに不安を感じる3つの要因

子育てを行う上で感じる不安の代表例は、「経済的不安」「仕事との両立」「心身の疲労」です。まずはご自身が何に不安を感じているのかを考えてみましょう。

経済的な負担の増加

経済的不安

子育ての不安で最も大きいのは経済的な部分です。子どもを育てるためには、お金がかかります。現在の収支を見て、「このまま子育てを続けていけるのだろうか」と悩んではいませんか?

しかし、こうした想いを持つママ・パパは決して少なくはありません。国立社会保障・人口問題研究所が令和3年6月に実施した「第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」[1]によると、夫婦が理想の数の子どもを実際には持たない理由としてもっとも選択された回答は「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」という経済的理由で、その選択率は52.6%でした。

もちろん、経済的なことを無視して子育ては続けられません。しかし、あまりプレッシャーを感じすぎてしまうのも、不安を膨らませる原因になってしまいます

仕事と育児の両立

子育てをしながら仕事を続けるのは大変なことです。職場にいるときに、子どもが風邪を引いて熱を出したりすれば、早退をすることもあるでしょう。こうしたことが続くと、常に子どものことが気がかりで、仕事に集中できないことも多くなります。

また、育児が忙しいあまり、なかなか家事の時間が取れないというケースも少なくありません。散らかった部屋や放置された洗い物を見て、自己嫌悪に陥る方も多いはずです。ママとパパが一緒になって対応できれば少しは改善に向かうかもしれませんが、男性の育児休業取得率は未だ14%程度[2]と低い状況が続いています。

仕事と育児の両立ができないと、「自分たちはこれから親としてやっていけるのか」という想いがよぎるかも知れません。まずは、手が届く範囲でできることを精一杯やり、それでも難しい部分については”自分で自分を許す”よう、努めてみましょう。

精神と肉体の疲労の蓄積

仕事と育児に忙しいママ・パパのなかには、睡眠時間を削ったり、休みを十分に取れなかったりする方も少なくありません。実際、勤務時間と子育て、家事のすべてをこなしていると、一日があっという間に過ぎてしまいます。その上で、何かイレギュラーな事態が起これば、どうしても就寝時間が遅くなったり、溜まった家事を土日にまとめて行ったりする必要が出てきます。

とくに睡眠は重要です。身体的にも体力的にも、十分な休息ができていなければ疲労やストレスが溜まり、体調を崩す原因になります。また、すでに子育てで大きな不安を抱えている場合は、ノイローゼやうつ病になってしまう恐れもあるのです。

24時間という限られた時間を効率的に使うことは、子育て中のママ・パパでなくとも難しいもの。しかし、ご自身が体調を崩してしまっては、子育てもうまくはいきません。少しでも時短になるような方法を考えるなどして、体と心を休める余裕を作りましょう。

不安を解消する方法を6つ紹介!

子育てに関する不安をすべて取り除くのは簡単ではありません。しかし、小さな不安であれば、ちょっとした工夫で和らげることができます。ここからは、子育て中の不安を解消する方法について解説します。

不安解消

子育てに関する知識を深める

子どもが出すサインは、何度も経験していくうちに理解できるようになっていくものです。しかし、今までに経験したことのないサインだと、その都度焦ったり不安になったりしてしまいます。また、高熱や痙攣など、見るからに辛そうな症状が赤ちゃんに起こった際には、居ても立ってもいられない気持ちになるでしょう。

こうした際であっても、事前に子育てに関する知識を深めておけば、正しい行動ができるようになります。何をすればよいか分かっていれば、不安も大きくはなりません。焦って誤った行動を取ることもなくなるでしょう。

育児知識については、書籍を読んだりインターネットで情報を集めたりと、さまざまな方法で身につけられます。スマートフォンさえあれば気軽に学べるので、使えるものは積極的に活用していきましょう。

家族・友人に相談する

子育ての主役はママとパパです。しかし、育児は必ずしもママ・パパだけで抱え込むものではありません。何か困ったことがあれば、遠慮せずに周りの人を頼りましょう。

悩みごとが生まれた際、自分ひとりで解決する必要はありません。パートナーはもちろん、ご両親に電話をかけて質問をしてもよいでしょう。また、保育園の先生や、子育て経験のある友人なども、頼もしい味方になってくれるはずです。

対処が分からず悩み続ければ、それだけ不安な気持ちを抱える時間が増えます。こうしたストレスの積み重ねは心身に大きな負担を与えます。どんなことでも、まずは誰かに相談するよう心がけてみましょう。

リフレッシュの時間を設ける

リフレッシュ

子育てで不安な日々を過ごすあまり、体調を崩してしまうママ・パパは少なくありません。しかし、ママ・パパが健康な状態でなければ、赤ちゃんのお世話や、仕事・家事がうまく回らなくなります。こうした負のループに陥らないためにも、ご自身の気持ちを緩める”リフレッシュタイム”を定期的に設けてください。

お金はかかりますが、ベビーシッターなどのサービスを利用するのも大切です。これは決して贅沢ではありません。子育てにしっかりと向き合うための必要経費だと思うようにしましょう。もちろん、パートナーや両親など、子どもの面倒を見てくれる人がいるのであれば、そちらを先に頼ることも大切です。

子育てに疲れてしまい、何も手に付かない状態になってからではリフレッシュをするのにも時間がかかってしまいます。限界を迎える前に、ご自身の心を休める時間を作るようにしましょう。

ママ友・パパ友を作ってアドバイスをもらう

育児知識を得られるのは、文字からだけではありません。ご両親もそうですが、できればママ友・パパ友から教わるのがおすすめです。同じような悩みを持っていたはずなので、トラブルに対する具体的なアドバイスを教えてくれる可能性があります。また、まだ自分が経験していないアクシデントとその対処法についても、話してもらえるかもしれません。

なお、ママ友・パパ友はリアルな場限定ではありません。最近ではインターネット上に育児関連のコミュニティも増えてきています。直接会って友人を作るより、もっと気軽に参加できる点がメリットなので、試しにと思って参加してみましょう。

自治体のサービスを利用する

自治体によっては、子育て支援の給付金を支給しています。金額は地域によって異なりますが、経済面に不安を抱えているようであれば、頼るべき制度です。ご自身が住んでいる地区の情報を調べ、利用できるものがないかをチェックしておきましょう。

自治体によっては育児用品の割引券を配布しているところもあります。消耗品の節約につながりますので、ぜひ活用しましょう。また、なかには家事代行の派遣サービスを行っているところも。リフレッシュタイムを設けたり、生活を立て直したりするのに役立つので、こちらも積極的に利用してください。

経済面の不安を解消するのは簡単ではありません。しかし、小さな金額であっても積み重なれば大きな助けになります。時間があるタイミングで構いませんので、ぜひ自治体サービスについて調べてみましょう。

学資保険に加入する

子どもが大きくなると、悩みの種となるのが教育費です。「将来に向けて貯金をはじめる」というママ・パパも多いはず。しかし、きちんとお金を貯められるかで不安になる方もいらっしゃいます。

そんなときは、学資保険への加入について検討してみましょう。学資保険は、毎月一定額を子どもの学資金準備として積み立てていく保険です。受け取りのタイミングは任意ですが、たとえば大学入学の前に満期を設定しておけば、入学金や授業料などで困ることがなくなります。

もちろん、保険ですから万が一の事態にも備えられます。詳しい条件は商品によって異なりますが、間違いなく安心材料のひとつとなるのでおすすめです。

学資保険

まとめ

子育ては不安の連続です。いくら工夫をしたとしても、容易に取り除けるものではありません。しかし、大きな不安を長く抱え続けることは、心身に大きな負担を与えます。

大切なのは、今持っている不安をちょっとずつでいいので減らしていくことです。不安の総量が少なくなれば、その分だけ心も軽くなります。長い子育てを乗り切るためにも、ぜひ今回ご紹介した不安解消法を試してみてください。

  1. 国立社会保障・人口問題研究所
    第16回出生動向基本調査
  2. 厚生労働省 政府統計
    「令和3年度雇用均等基本調査」の結果概要
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