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親子で自己肯定感を高めよう♪ 頑張りすぎない子育てのヒント
目次 [CLOSE]
子育てに悩むのは、子どもに真剣に向き合っている証拠です。ときに自己嫌悪になったり、感情に流されたりすることもあると思いますが、仕方がないこととして受け流しましょう。注意したいのは、悩みが偏り、親子の信頼関係や、ママの心のバランスが崩れてしまうことです。ここに紹介する項目を、親子のコミュニケーションを見直すヒントにしてください。
子どもをしっかりと見つめよう
子育てで大切なのは、愛情や理想を一方的に押し付けるのではなく、子どものそのままの姿を見つめることです。親から子どもへの愛情は生まれたときからあるとしても、子どもとの信頼はひとつずつ作り上げなければなりません。親子の信頼を築くポイントを紹介します。
子どもをジャッジしない
親が子どもに「元気に育ってほしい」「素直であってほしい」などの理想を抱くことは当然であり、大事にすべきことです。しかし、理想にこだわり過ぎると、「元気がある=正解」、「元気がない=不正解」のように、知らず知らずのうちに子どもをジャッジしてしまう可能性があります。
たとえば、子どものためを思って「迷惑をかけちゃダメだよ」と注意したとしても、子どもにとってはどんな行為が迷惑になるのかわからない場合があります。何度も言い続けられるうちに、反発し、聞き入れなくなり、最終的には「バレなければいい」という思考になってしまうかもしれません。
親の立ち位置は、子どもの上でも正面でもなく、真横であることを意識しましょう。子どもの横に並んで、子どもの目に映っている風景を一緒に眺めながら、人生をどのように進んでいったらいいかを話し合う姿勢を持つことが大切です。親が先回りをして、手取り足取り教える必要はありません。
親と子は別の人間と意識
子どもには子どもの意思があります。子どもが幼少期を過ぎて精神的に成長してきたら、親である自分と似ているところよりも、違うところに目を向けましょう。子どものこれからを考えるときは、親が過去に経験した出来事ではなく、子どもの今の姿を基準にすべきだからです。
勉強でも運動でも、新しいことを学び、できるようになるには、その子なりの段階を経なければなりません。それなのに、「こうやったほうが早いよ」など、親が口出しをしたら、子どもは自ら学習をする機会を失ってしまいます。
子どもを比較する対象は、自分や他人の子どもではなく、その子自身の幼少期など過去の姿です。その頃に比べたら、小さな成長がいっぱいあるはずです。親の役目とは、子どもが自分なりに考えて行動できるように見守ることなのです。もしも、子どもが人生でつまずいたら、別の視点もあるとヒントを与え、助けを求めてきた時点でサポートすれば十分です。
ママがママ自身を見つめよう
子育てに自信があり過ぎて何の疑問も持たないママほど、親子のズレが積み重なり、子どもとの信頼関係が崩れてしまう傾向にあると著者は指摘しています。対して、少しくらい自分のダメな点に気づいているママのほうが、健全な親子関係が育める場合が多いと語っています。素直に自分を見つめるポイントを紹介します。
義務感を生み出しているのはママ?
ママが自分の弱みを子どもに見せると、子どももママのありのままの姿を受け入れてくれます。たとえば、疲れているときに、「今日はこんなことがあって疲れているの」と、子どもに打ち明けたとします。すると、ママは子どもに素直な気持ちを伝えられたことで自己肯定感が増し、子どもママから信頼されていると感じて自己肯定感が高まります。ママと子どもの自己肯定感はほぼイコールの関係であり、一緒に育まれることを覚えておきましょう。
さらに、ママが子育てについて「今のままではダメだ」「もっと頑張らなくちゃ」と焦りすぎると、心のバランスが崩れてしまうことがあります。そんなときは、「親は〇〇でなければならない」という義務感をいちど手放しましょう。そして、心に余裕を持って子どもと接することができれば、親子で一緒に自己肯定感を養うことができるはずです。
5つのNGワードは使わない
言葉は人間の考えや行動に大きく関わり、自己肯定感にも影響します。子育てでなるべく使うべきではない口ぐせとして、「みんな(みんなできているよ)」「なんで(なんでやらないの?)」「どうせ(どうせ無理)」「人に(あの人に怒られるよ)」「あんな(あんな態度じゃダメ)」の5つのNGワードがあります。
これらの言葉の共通点は、どれも思い込みや決めつけから生まれていることです。ママ自身も意味が曖昧なまま口にしてしまい、無意識のうちに子どもと自分の自己肯定感を下げてしまうのです。NGワードを減らせば、ママの心のバランスが整い、声のトーンや表情が変わってくるはずです。
目標と理想は大きく異なる
「優しいママ」「料理が得意なママ」など、「こんなママになりたい」と思う気持ちは、子育てをする上での励みになります。ただし、理想の母親像は、場合によっては自己否定につながってしまう可能性があるので注意しましょう。
たとえば、「家事が得意なママ」という理想にこだわるあまりに、疲れて掃除ができないだけで「母親失格だ」と思ったり、「おしゃれなママ」という理想が足かせになって、コーディネートが決まらないだけで外出がおっくうになったりする場合が考えられます。
理想をプラスに働かせるためには、まず、上記した「親は〇〇でなければならない」という義務感を手放しましょう。その上で、理想が「明るいママ」であれば、「〇〇とは口にしない」「怒ってもすぐに切り替えて笑顔に」など、目標に近づくための小さな約束を作ります。そして、その約束を1回でも守ることができたら、自分を褒めるのです。「よし!」と小さなガッツポーズをとるだけでも、自分で自分の自己肯定感を高めることができ、ママとしての成長につながっていきます。
周りの人との距離を意識しよう
子どもが生まれたことで、人間関係が変わったと感じるママは多いものです。人との付き合いは、いい面があるものの、子どもが絡むことで、問題が複雑になってしまうことも多々あります。周囲の人との関係でストレスをためないポイントを紹介します。
パパの価値観も認めること
「自分は子育てや家事に追われているのに、パパは仕事や趣味のことばかり」と嘆くママは少なくありません。「ありがとうとねぎらってくれたら」という気持ちはわかりますが、人間関係の大原則として、自分の期待通りに相手は動いてくれないということを胸に刻みましょう。
心理学の世界で人間は「他人から認められたい」「自分を理解してもらいたい」という欲求を持っていると考えられています。そして、それらの欲求が強くなればなるほど、「認めてくれない」との不満や不安が強くなり、心のバランスが崩れてしまうのです。
ここで考えられるのは、認めてくれないと不満をくすぶらせているのは、パパも同じかもしれないということです。それなら、自分から先に相手を認めてみるのも一案です。まずは、上記した5つのNGワードを使わないように意識し、相手の価値観を認めましょう。パパが休日にゲームをしていたら、「どんなゲームをしているの」と尋ねてみるといいでしょう。自分から相手の価値観を認めるようにすると、相手もこちらの価値観を受け入れやすくなり、信頼関係を築くことができます。
ママ友を受け流すことも必要
受け流したり聞き流したりするという意味で、「スルー」という言葉が使われます。メッセージアプリのLINEに関する「既読スルー」が代表的な例ですが、既読がついた時点で相手がメッセージを読んだことは明らかであり、メッセージに満足したから返事をしなかったとも考えられます。そのため、スルーをしたこともされたことも、過剰に考える必要はないはずです。
しかし、多くのママはスルーにマイナスのイメージを抱き、「したくないし、されたくない」と思っているようです。そして、息苦しさや負担を感じながら、ママ友との付き合いやグループLINEを続けていたとしたら、疲れてしまいます。
人間関係では、上手にスルーするテクニックも必要です。否定も肯定もせずに受け流すことで、相手の価値観と自分の価値観を同じように尊重し、距離を置くことができます。スルーする力がついてくると、嫌なことが起きたとしても、反射的に感情的になったり、無理に反論したりしなくなります。すると、状況の変化を冷静に見守りながら、適切な対応を選べるようになるのです。
まとめ
親が子どもに「こうあってほしい」と理想を抱くのは自然なことです。しかし、子どもには子どもの意思があるので、親が自分の理想にこだわりすぎると、子どもとの信頼関係が崩れてしまうことがあります。親の立ち位置は、子どもの上でも正面でもなく、真横であることを意識し、一緒に話し合う姿勢を持つことが大切です。
さらに、ママと子どもの自己肯定感はほぼイコールの関係で、一緒に育まれていきます。「親は〇〇でなければならない」という義務感をいちど手放し、心に余裕を持って子どもと接することができれば、親子で一緒に自己肯定感を養うことができるのです。「みんな」「なんで」「どうせ」「人に」「あんな」の5つのNGワードを使わないように心がけ、子どもと一緒に成長する姿勢を持ちましょう。
引用書籍:『ごきげんママのハッピー子育て術』(川越くみ著/マキノ出版)2021年9月出版
![『ごきげんママのハッピー子育て術』(川越くみ著/マキノ出版)2021年9月出版](/media/wp-content/uploads/2022/01/0805_H1obi-1.jpg)
出版社・書籍紹介:『ごきげんママのハッピー子育て術』(川越くみ著/マキノ出版)2021年9月出版
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